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不動産管理・PMの職務経歴書は管理戸数だけ?入居率と受託金額で示す

執筆 営業の履歴書作成ツール 編集部 公開 最終更新

この記事の結論

不動産管理・プロパティマネジメントの職務経歴書は、会社の管理戸数ではなく自分の担当棟数・戸数を分母に置き、入居率・更新率・滞納率の前年差を金額に直して書きます。担当48棟1,440戸、入居率95.0%→96.25%、年間実収賃料の前年差+1,944万円(記入例)のように、守りの指標を金額へ置き換えると成果として読まれます。営業職として応募するなら、新規管理受託6棟192戸・年間管理料864万円(記入例)を別の行に立てます。

この記事は不動産管理・PMの実績を、担当戸数を分母にした入居率・更新率・滞納率と、管理受託の金額で書き切ることを決めきるためのものです。職務要約から自己PRまでの全体の型、実績指標の対応表、数字で示せる実績がない場合の書き方、社名や売上を書いてよいかの判断は、営業職の職務経歴書にまとめています。様式そのものを探している方は、そちらの入力フォームからそのまま作れます。

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不動産管理・プロパティマネジメント(PM)とは(職務経歴書での扱い)

不動産管理・プロパティマネジメント(PM)とは、建物の所有者(オーナー)から委託を受けて、募集条件の設計、賃料の収納と滞納の督促、契約の更新と解約、入居者対応、原状回復や修繕の査定と発注までを担い、預かった物件の収益と資産価値を維持・向上させる仕事です。求人票では賃貸管理、管理部、PM、管理受託営業、マンション管理フロントとも呼ばれます。売って終わる仕事ではなく、同じ建物を何年も回し続ける仕事なので、成果は「いくら売ったか」ではなく「空室と滞納をどれだけ減らし、オーナーの手取りをいくら増やしたか」に現れます。

職務経歴書で手が止まるのは、その成果が守りの数字でできているからです。管理戸数は会社が預かっている総量で自分の数字ではなく、入居率は前任者から引き継いだ水準の上に乗っており、滞納率は下げても「減らした」としか書けません。さらに、営業職の求人に応募すると管理受託(オーナー開拓)の実績を問われ、管理職(PM職)の求人に応募すると入居率と収支改善を問われます。同じ1枚で両方に答えられる形にしないと、どちらの求人でも足りない書類になります。

本記事は、賃貸住宅・オフィスビル・商業施設の管理を受託して運営する側(PM)を対象にし、管理受託の営業を兼ねる立場と、警備・清掃・設備管理といった施設サービスを受託する営業(BM側)も後半の節で扱います。マンション管理のフロント(管理組合の担当)も、顧客が管理組合に変わるだけで本記事の型で書けます。入居者を決める客付けの仕事は賃貸仲介営業の職務経歴書、収益物件を投資家に販売する仕事は投資用不動産営業の職務経歴書、リフォーム工事そのものを請け負って売る仕事はリフォーム営業の職務経歴書で扱います。

職務経歴書の完成記入例(不動産管理・PM)

先に完成形を示します。賃貸住宅の管理会社で7年間PMを担当し、直近3年は管理受託の営業も兼務した人が、直近1年の数字を中心にまとめた例です。数値はすべて記入例で、戸数の出入りと率の分母が突き合わせられるようにそろえています。

記入例

職 務 経 歴 書
○○○○年○月○日 現在

職務要約

賃貸住宅の管理会社で不動産管理(プロパティマネジメント)を7年間担当し、直近3年は担当48棟・1,440戸、オーナー32名を受け持っています(記入例)。直近1年は入居率を95.0%から96.25%へ、賃料ベースの稼働率を94.0%から95.5%へ引き上げ、年間実収賃料を前年より1,944万円増やしました(記入例)。滞納の督促と原状回復の査定を自分で行い、1か月以上の滞納を月末36件から18件へ、退去1戸あたりのオーナー負担分を18.0万円から15.0万円へ下げています(記入例)。管理受託の営業も兼務し、新規受託6棟・192戸、年間管理料864万円(目標800万円に対し達成率108.0%)です(記入例)。

職務経歴

株式会社〇〇〇〇(賃貸住宅の管理・仲介/管理戸数約12,000戸・従業員約180名) ○○○○年○月〜現在 管理部 賃貸管理課 主任(記入例)

  • 【所属】管理部 賃貸管理課(PM担当7名・課長1名) 主任(○○○○年○月〜)(記入例)
  • 【営業対象】オーナー32名(個人24名・法人8社/1棟あたり12〜80戸を所有)と、担当物件の入居者 約1,400世帯(記入例)
  • 【商材】管理受託(賃料の5.0%の管理料)、空室の募集条件の設計、原状回復・修繕・設備更新の工事、家賃保証会社と火災保険の付帯(記入例)
  • 【営業手法】オーナーへの定期訪問(年4回)と年次の収支報告を軸に、募集条件の見直し、更新・解約の対応、滞納督促、修繕提案を通年で実施。管理受託は自社仲介店舗からの紹介と、他社管理物件へのリプレイス提案で獲得(記入例)
  • 【実績・成果】(直近1年・すべて記入例)
    • 担当 48棟・1,440戸(会社の管理戸数12,000戸の12.0%)、平均賃料7.5万円、満室想定年間賃料 12億9,600万円(記入例)
    • 入居率(戸数)96.25%(入居1,386戸/1,440戸)。前年95.0%(入居1,368戸)、空室72戸→54戸(記入例)
    • 稼働率(賃料)95.5%(年間実収賃料 12億3,768万円/満室想定 12億9,600万円)。前年94.0%(12億1,824万円)、前年差 +1,944万円(記入例)
    • 解約 216戸(担当戸数の15.0%、前年234戸・16.25%)に対し新規入居 234戸。空室は72戸+216戸−234戸=54戸(記入例)
    • 更新 対象480件のうち444件(更新率92.5%、前年432件・90.0%)(記入例)
    • 1か月以上の滞納 月末18件(担当1,440戸の1.25%、前年36件・2.5%)、滞納額 月平均270万円→135万円(記入例)
    • 退去1戸あたりの原状回復費(オーナー負担分)平均18.0万円→15.0万円(16.7%減)。年間216戸に当てはめると648万円の圧縮(記入例)
    • 平均空室期間(退去から次の入居まで)72日→54日(25.0%短縮)(記入例)
    • 修繕・設備更新の提案 96件→受注60件(受注率62.5%)、受注額4,320万円(1件平均72万円)(記入例)
    • 更新時の賃料改定 提案30件→合意24件(80.0%)、年間の賃料増加額216万円(1件あたり月7,500円)(記入例)
    • 新規管理受託 6棟・192戸、月額管理料72万円・年間864万円(目標800万円・達成率108.0%)。内訳は他社からのリプレイス3棟、自社仲介店舗からの紹介2棟、新築の一括借上げ1棟(記入例)
    • 管理契約の解約 2棟・48戸(年間管理料216万円、うち2棟ともオーナーの物件売却による)。純増 4棟・144戸、年間管理料 +648万円(記入例)
    • 入居者からの問い合わせ・クレーム 年1,440件(月平均120件)、一次対応で完結1,080件(75.0%)、24時間以内の初動1,368件(95.0%)。漏水・設備故障の緊急対応 年60件、当日中の業者手配57件(95.0%)(記入例)
    • ※オーナー名・物件名・個別の賃料と管理料率は、守秘義務と個人情報保護のため、種別・エリア・賃料帯・比率で記載しています

活かせる経験・知識・スキル

  • 賃貸住宅の管理運営(担当48棟・1,440戸、オーナー32名)(記入例)
  • 空室の募集条件の設計と仲介会社への客付け依頼(年間の新規入居234戸)(記入例)
  • 賃料滞納の督促と家賃保証会社への代位弁済請求(1か月以上の滞納を月末18件まで圧縮)(記入例)
  • 原状回復の査定と工事会社への発注(年間の退去216戸、貸主負担と借主負担の線引きの説明)(記入例)
  • オーナーへの年次収支報告と修繕提案(提案96件・受注60件)(記入例)
  • 管理受託の提案(提案36件・受託6棟/年)と管理契約書・重要事項説明の実務(記入例)

資格

  • 宅地建物取引士(○○○○年○月 登録)
  • 賃貸不動産経営管理士(○○○○年○月 登録)
  • 管理業務主任者(○○○○年○月 登録)
  • 普通自動車第一種運転免許(○○○○年○月 取得)

記入例の数字は、戸数の出入りと率の分母が一つずつ突き合わせられるように置いています。空室は期首72戸に年間の解約216戸を足し、新規入居234戸を引いて期末54戸。入居率は1,440戸から空室54戸を引いた1,386戸を1,440戸で割って96.25%。満室想定年間賃料は1,440戸×平均賃料7.5万円×12か月=12億9,600万円で、稼働率95.5%を掛けると年間実収賃料12億3,768万円、前年の94.0%なら12億1,824万円で、差は1,944万円です(いずれも記入例)。面接で最初に確かめられるのは率の高さではなく、戸数の出入りと率の分母が合っていることです。

職務経歴書は、履歴書では書ききれない具体的な職務内容と実績を伝える書類だと、ハローワークインターネットサービスの「履歴書・職務経歴書の書き方」でも位置づけられています。不動産管理でいう「具体的」とは、扱った建物の規模と、その建物で自分が動かした数を読み手が追える状態にすることです。入力フォームの「業務内容と実績・成果」は【所属】【営業対象】【商材】【営業手法】【実績・成果】の5ブロックを1つの欄に続けて書く形なので、不動産管理の情報は次のように振り分けます。

  • 【所属】部署名と担当エリア、部門の人数、役職と就任時期。「管理部 賃貸管理課(PM担当7名)主任」(記入例)のように、1人あたり戸数と順位の分母になる人数まで書きます。
  • 【営業対象】オーナーと入居者の両方を書きます。オーナーは人数と個人・法人の別、1棟あたりの所有戸数まで。入居者は世帯数で書きます。顧客が2種類あることが、この職種の前提だからです。
  • 【商材】管理受託そのもの(管理料の水準)と、そこにぶら下がる工事・付帯商品。売っているのが役務であることが分かるように、管理料の建て方から書きます。
  • 【営業手法】オーナーへの接点の頻度、空室・更新・滞納・修繕のどこまで自分が担当したか、管理受託の獲得経路。受け身に見せないための欄です。
  • 【実績・成果】担当棟数・戸数の行から始め、入居率と稼働率、解約と更新、滞納、原状回復、修繕提案、管理受託の順に並べます。各行に分母と期間を添えます。

職務要約の組み立て方そのものは営業職の職務経歴書の書き方、数字にできる実績が手元にない期間の扱いは営業職の職務経歴書(数字で示せる実績がない場合)にまとめています。

会社の管理戸数を書いても、なぜ自分の実績にならないのか

管理戸数は会社が預かっている総量なので、自分の担当棟数・戸数を別の行に立て、すべての率をその戸数で割ります。「管理戸数12,000戸の会社で賃貸管理を担当」(記入例)と書かれた書類からは、その人が12,000戸を見ていたのか、そのうち数十戸を見ていたのかが読めません。読み手が知りたいのは会社の規模ではなく、任せられる建物の量と、その量をさばいた実績です。会社の管理戸数は会社紹介の1行に置き、自分の欄には担当分だけを書きます。

管理の規模を示す指標と書き方(記入例)
指標書き方(記入例)押さえどころ
会社の管理戸数約12,000戸(会社全体)会社紹介の括弧に置く。自分の実績欄には書かない
担当棟数・戸数48棟・1,440戸(会社の12.0%)すべての率の分母。棟数と戸数は必ず組にする
物件の種別単身向けアパート28棟・ファミリーマンション18棟・店舗併用2棟空室の埋めやすさと修繕の重さが種別で変わる
平均賃料7.5万円(単身5.8〜7.2万円・ファミリー8.5〜11.0万円)管理料と修繕額の根拠になる。賃料帯で書く
満室想定年間賃料12億9,600万円(1,440戸×7.5万円×12か月)稼働率の分母。規模を金額で見せる1行
担当オーナー数32名(個人24名・法人8社)交渉相手の数。戸数とは別に必ず書く
担当エリア〇〇線沿線の3市(最寄り8駅)再現できる商圏かどうかの判断材料
部門の人数管理部 賃貸管理課(PM担当7名・課長1名)順位を書くときの分母になる
1人あたり担当戸数1,440戸(課の担当合計8,400戸÷7名=平均1,200戸)業務量の重さが1行で伝わる

棟数と戸数を組にするのは、片方だけでは業務量が読めないからです。48棟・1,440戸は1棟平均30戸ですが、同じ1,440戸でも12棟なら1棟120戸の大型物件で、オーナーは12名しかいません(いずれも記入例)。棟数はオーナーとの接点の数と建物設備の種類の数、戸数は入居者対応と賃料収納の量を表します。どちらの負荷が大きい現場にいたのかは、2つを並べて初めて伝わります。

担当の切り分けが会社の中で曖昧な場合は、切り分けの根拠を括弧で1行添えます。「担当48棟・1,440戸(〇〇市・△△市の物件を担当。課内は市区単位で分担)」(記入例)と書けば、勝手に配分した数字ではないことが伝わります。物件ごとの担当ではなく業務ごとの分担(滞納督促は自分、更新事務は別担当)という会社もあるので、その場合は「担当1,440戸のうち、滞納督促と原状回復査定は全戸、更新事務は480件を担当」(記入例)のように、業務ごとに戸数を書き分けます。部やチームの数字しか手元になく自分の担当分を切り出せない場合の分け方はチーム実績しかない営業の職務経歴書にまとめています。

管理戸数12,000戸の不動産管理会社で、賃貸管理業務全般を担当しました。(記入例)

12,000戸は会社の数字で、自分が何棟・何戸を見ていたのかが分かりません。「全般」も、募集条件の設計から滞納督促・修繕発注まで含むのか、事務処理だけなのかが読めず、規模も職責も伝わらない行になっています。

管理戸数約12,000戸の賃貸管理会社で、〇〇線沿線3市の48棟・1,440戸(会社の12.0%)とオーナー32名を担当。課の担当合計8,400戸を7名で分担し、1人あたり平均1,200戸のところ1,440戸を受け持ちました。平均賃料7.5万円、満室想定年間賃料は12億9,600万円です(記入例)

会社の規模と自分の担当が分かれ、以降のすべての率の分母が1,440戸だと確定します。部門平均との比較があるため、標準より重い担当を持っていたことも同時に伝わります(いずれも記入例)。

オーナー名・物件名・棟ごとの賃料や管理料率が社外秘にあたる場合は、種別・エリア・賃料帯・比率に置き換えます。置換の型と、伏せたつもりでも特定される組み合わせは守秘義務で社名・数値が書けないときの職務経歴書にまとめています。分母と期間をそろえる一般的な考え方は営業実績を数字でどう書くかを参照してください。

入居率・滞納率のような守りの指標は、どう書けば成果になるか

率だけを書かず、前年との差と、その差を賃料や費用の金額に直した行を並べます。入居率96.25%と書いても、読み手には高いのか低いのかも、その水準が自分のおかげなのかも判断できません。守りの指標が成果として読まれるのは、前年からどれだけ動かしたかと、その動きがオーナーの手取りをいくら変えたかが同じ行にあるときです。金額に直すと、管理の仕事が費用を守る仕事であることも同時に伝わります。

守りの指標を金額に直す書き方(記入例)
指標書き方(記入例)金額・差分への直し方
入居率(戸数ベース)96.25%(入居1,386戸/1,440戸)、前年95.0%空室72戸→54戸と、戸数でも併記する
稼働率(賃料ベース)95.5%(12億3,768万円/12億9,600万円)、前年94.0%前年差 +1,944万円。戸数ベースとの差の理由を1行
平均空室期間退去から次の入居まで 72日→54日(25.0%短縮)1戸あたり18日の短縮。募集条件の見直しと結び付ける
解約(退去)率年216戸(担当1,440戸の15.0%)、前年234戸・16.25%分母は担当戸数。件数と率を組にする
更新率対象480件のうち444件(92.5%)、前年432件・90.0%更新料と、退去で発生する原状回復・募集費用の回避
滞納率1か月以上 月末18件(1.25%)、前年36件・2.5%滞納額 月平均270万円→135万円
原状回復費退去1戸あたりのオーナー負担分 18.0万円→15.0万円年間216戸に当てはめて648万円の圧縮
賃料改定更新時の改定 提案30件→合意24件(80.0%)年間の賃料増加額216万円(1件あたり月7,500円)
修繕・設備更新の提案提案96件→受注60件(62.5%)、受注額4,320万円攻めの指標。守りの行とは分けて置く

入居率と稼働率を分けて書けると、管理の実務を理解している人だと読まれます。入居率は戸数を数えたもの、稼働率は賃料の金額を数えたもので、空室が平均より賃料の高い区画に偏っていれば稼働率のほうが低く出ます。記入例では入居率96.25%に対して稼働率95.5%で、賃料の高いファミリー区画に空室が残っていた状態です(記入例)。翌年に賃料の高い区画を先に埋めたため、稼働率の改善幅(+1.5ポイント)が入居率の改善幅(+1.25ポイント)を上回りました(記入例)。どちらの数字を会社が見ていたかも書き添えると、面接での物差しがそろいます。

解約と新規入居は、必ず両方を書きます。空室を減らした結果だけを見せると、たまたま退去が少なかった年に見えるからです。記入例では期首の空室72戸に年間の解約216戸を足し、新規入居234戸を引いて期末54戸としています(記入例)。退去が例年並みに出たうえで入居を上回らせた事実が、この3つの数字で確定します。募集条件をどう見直したか(フリーレント1か月の付与、初期費用の分割、設備の追加)を1行添えると、数字が偶然でないことが伝わります。反響から契約までの歩留まりは客付け側の指標なので、管理の書類では空室期間と新規入居戸数までにとどめ、賃貸仲介の型とは混ぜません。

原状回復費は、下げたことを成果として書ける数少ない費用項目です。査定は、通常の使用による損耗と経年変化はオーナーの負担、入居者の故意・過失による損傷は入居者の負担という線引きで行います。線引きの根拠はe-Gov法令検索の民法(第621条 賃借人の原状回復義務)にあり(2026年9月時点)、双方に説明できることが交渉力になります。単価を下げただけなら工事の質を落としたと読まれかねないので、下げ方を1行添えます。「複数の工事会社から相見積を取り、内装材の仕様を統一。退去1戸あたりのオーナー負担分を18.0万円から15.0万円へ(16.7%減)」(記入例)のように書けば、値切ったのではなく仕組みを変えたことが読めます。

担当物件の入居率を高い水準で維持し、滞納の削減にも取り組みました。原状回復のコスト削減にも貢献しました。(記入例)

率も金額も前年もありません。「高い水準」「取り組みました」「貢献しました」は結果を含まない言葉で、同じ部署の全員が書ける文になっています。オーナーの手取りがいくら変わったのかも読めません。

・入居率 96.25%(入居1,386戸/担当1,440戸、前年95.0%)、賃料ベースの稼働率 95.5%(前年94.0%)。年間実収賃料は12億3,768万円で前年差+1,944万円(記入例)
・年間の解約216戸に対し新規入居234戸。空室72戸→54戸、平均空室期間72日→54日(25.0%短縮)(記入例)
・1か月以上の滞納 月末36件→18件(担当戸数の2.5%→1.25%)、滞納額 月平均270万円→135万円(記入例)
・退去1戸あたりの原状回復費(オーナー負担分)18.0万円→15.0万円。年間216戸で648万円の圧縮(記入例)

4行すべてに前年と分母があり、率の改善が金額でいくらだったかまで書かれています。読み手は「この人に任せると1棟あたりいくら残るか」を自社の物件に置き換えて計算でき、面接でも同じ数字で説明できます(いずれも記入例)。

管理受託(オーナー開拓)の実績は、営業としてどう書くか

受託した棟数・戸数と、そこから毎月発生する管理料の年額を組にして書き、解約した分も同じ場所に置きます。管理受託は、一度契約すれば解約されるまで毎月同じ管理料が立つストックの売上です。仲介手数料のように1回で終わる売上と足し合わせると、規模の性格が読めなくなります。営業職として応募するなら、入居率の行より前に受託の行を置くのが順序です。

管理受託(オーナー開拓)の実績指標(記入例)
指標書き方(記入例)押さえどころ
新規受託の棟数・戸数6棟・192戸(1棟平均32戸)棟数だけでは規模が出ない。戸数を必ず添える
新規受託の年間管理料864万円(月額72万円)ストックの売上。仲介手数料と足し合わせない
管理料率賃料の5.0%(一括借上げは別建て)会社の収益構造が読める。書けるかを就業規則で確認
目標達成率目標800万円に対し864万円(108.0%)棟数目標か金額目標かを書く
管理契約の解約2棟・48戸(年間管理料216万円)隠さない。理由を1行添えると信用が上がる
純増4棟・144戸、年間管理料 +648万円受託と解約を差し引いた1行を必ず置く
受託の経路リプレイス3棟・自社仲介店舗からの紹介2棟・新築の一括借上げ1棟自分で開拓した分と紹介の分を分ける
提案→受託率提案36件→受託6件(16.7%)分母は提案したオーナー数。訪問数とは別
オーナー訪問件数年288件(月平均24件)受託がゼロだった年でも書ける行
受託までの期間初回接触から契約まで平均5か月長期の商談であることが伝わる

受託の経路を分けるのは、応募先が知りたいのが再現性だからです。自社仲介店舗からの紹介で受託した2棟は、店舗網のある会社にいたから取れた面があります。他社が管理している物件のオーナーに提案して切り替えてもらったリプレイス3棟は、どの会社に移っても再現できる動きです(いずれも記入例)。両方を書いたうえで、リプレイスの中身(他社の収支報告との比較資料をつくった、空室の募集条件を試算して提示した)を1行足すと、提案の型まで伝わります。オーナーのリストをどう作りアプローチしたかという開拓の組み立て方そのものは新規開拓営業の職務経歴書にまとめています。

解約を書くかどうかで迷ったら、書く側を選びます。管理受託は解約されて初めて成績が確定する仕事なので、受託だけを並べた行は、読み手から見て検算のできない数字になります。記入例では解約2棟・48戸を書いたうえで、2棟ともオーナーの物件売却によるものだと理由を添えています(記入例)。自分の対応が原因ではない解約であることが分かり、なおかつ都合の良い数字だけを見せていないことも伝わります。

管理受託の規模を書くときは、業として登録が要る仕事であることも押さえておきます。賃貸住宅の管理業務を受託する事業者には登録の制度があり、管理する戸数が一定以上の場合は登録が義務づけられ、営業所・事業所ごとに業務管理者を選任することとされています(2026年9月時点)。条文はe-Gov法令検索の賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律で確認できます。制度側の数値は記入例の数字とは別のものとして扱い、書類には自分が受託した棟数・戸数と管理料だけを書きます。業務管理者に選任されていた場合は、資格欄ではなく職務経歴の【所属】に「業務管理者(○○○○年○月〜)」(記入例)と役割として置くと、担った責任が正しく伝わります。

管理物件の新規開拓を担当し、年間6棟の管理受託を獲得しました。(記入例)

6棟が何戸で、会社にいくらの売上をもたらしたのかが読めません。1棟8戸のアパートを6棟と、1棟80戸のマンションを6棟では、生んだ管理料が10倍違います。解約が無かったのかも分からず、純増が見えません。

新規管理受託 6棟・192戸(1棟平均32戸)、月額管理料72万円・年間864万円(目標800万円に対し達成率108.0%)。経路は他社からのリプレイス3棟・自社仲介店舗からの紹介2棟・新築の一括借上げ1棟。提案36件からの受託率は16.7%、初回接触から契約まで平均5か月。同期間の管理契約の解約は2棟・48戸(年間管理料216万円、いずれもオーナーの物件売却による)で、純増は4棟・144戸・年間管理料+648万円(記入例)

受託・解約・純増の3つがそろい、864万円−216万円=648万円と行の中で検算できます。経路が分かれているため、店舗網に頼らず自分で取れる人かどうかも判断できます(いずれも記入例)。

オーナー対応と入居者対応は、同じ欄に書いてよいか

顧客が2種類あるので、オーナー向けの行と入居者向けの行を分け、それぞれ別の指標で書きます。不動産管理は、お金を払ってくれるオーナーと、実際に建物を使う入居者の両方を相手にする仕事です。オーナーの利益だけを見れば賃料を上げて費用を削ることになり、入居者の満足だけを見れば費用が膨らみます。両方の行があって初めて、その板挟みを引き受けてきた人だと読まれます。

オーナー側と入居者側の書き分け(記入例)
項目オーナー(委託者)入居者(借主)
相手個人24名・法人8社(1棟12〜80戸を所有)担当48棟の入居者 約1,400世帯
自分の立場資産の運用を任された受託者建物と契約の窓口
主指標管理契約の継続・受託戸数・修繕提案の受注額一次完結率・初動の速さ・更新率・滞納率
書き方(記入例)担当32名のうち3年以上の継続26名、年次収支報告32件、修繕提案96件→受注60件・4,320万円問い合わせ年1,440件、一次対応で完結1,080件(75.0%)、24時間以内の初動1,368件(95.0%)
接点の頻度定期訪問 年4回と決算期の収支報告入居中は随時。緊急対応は年60件
成果が現れる場所管理契約の継続と工事の発注更新率と解約率、次の入居者の決まりやすさ
押さえどころ「手取りをいくら増やしたか」で書く件数と時間で書く。「丁寧に対応」は行にしない

入居者対応は、書き方を間違えると一番もったいない項目です。クレーム処理は成果に見えないため「入居者対応を丁寧に行いました」で片づけられがちですが、年1,440件という量そのものが業務量の証明であり、そのうち1,080件を自分の判断で完結させた(75.0%、記入例)という行は、上司や業者に投げずに処理できる範囲の広さを示します。残る360件は誰にどう引き継いだか(工事会社へ手配、オーナー承認が必要な支出、法務の判断が要る事案)を分けると、判断の線引きまで伝わります。

オーナー側は、報告と提案を分けて書きます。年次の収支報告は全32名に行う定型業務ですが、その場で修繕や設備更新を提案し、96件の提案から60件を受注して4,320万円の工事につなげた部分は営業の成果です(記入例)。受注できなかった36件についても、翌年度の長期修繕計画に載せた件数を添えると、断られて終わりにしていないことが分かります。オーナーが法人(資産管理会社・投資家)か個人(相続で引き継いだ地主)かで判断の材料が変わるので、内訳の1行も効きます。

「PM」「BM」「AM」「リーシング」「レントロール」「原状回復」「一括借上げ」「サブリース」「AD」といった業界語は、社内では通じても人事や他業界の読み手には伝わりません。初出で「レントロール(部屋ごとの賃料と契約条件をまとめた一覧)」のように一般語を添えます(記入例)。社内KPIや業界語を一般語へ直す手順そのものは社内用語・社内KPIを翻訳する職務経歴書で扱っています。

オーナー様と入居者様の双方に寄り添い、信頼関係を構築しました。クレーム対応にも真摯に取り組みました。(記入例)

2種類の顧客を1文にまとめたため、どちらにどう向き合ったのかが読めません。件数も時間も無く、業務量の証明にも判断力の証明にもなっていません。同じ職種の全員が書ける文です。

・オーナー32名(個人24名・法人8社)を担当し、うち3年以上の継続26名。年次の収支報告32件の場で修繕・設備更新を提案し、96件の提案から60件を受注(62.5%)、受注額4,320万円(記入例)
・入居者からの問い合わせ・クレーム 年1,440件(月平均120件)のうち、1,080件(75.0%)を一次対応で完結。24時間以内の初動は1,368件(95.0%)。漏水・設備故障の緊急対応60件は、当日中に57件(95.0%)の業者手配を完了(記入例)

2種類の顧客が別の行に分かれ、それぞれ別の指標で測られています。オーナー側は金額、入居者側は件数と時間という単位の違いが、そのまま仕事の性格の違いを説明しています(いずれも記入例)。

警備・清掃・ビルメンテナンスの受託営業は、何を数字にするか

1件ごとの売上ではなく、月額受託金額と契約の継続率で書き、見積の根拠になる人工(にんく)計算を1行添えます。ビルの警備、日常清掃、設備管理を受託する営業は、不動産管理会社・ビルメンテナンス会社・警備会社のどこに所属していても、売っているものが「毎月の役務」である点で共通します。契約が続く限り毎月同じ金額が立つので、書類で問われるのは受注件数ではなく、積み上げた月額と、それを落とさなかった継続率です。

施設サービス(警備・清掃・設備管理)の受託営業の実績指標(記入例)
指標書き方(記入例)押さえどころ
新規受託件数年18件件数だけでは規模が出ない。次の行と組にする
月額受託金額合計540万円(1件平均30万円)ストックの積み上げ。1件平均を必ず添える
年換算受託金額6,480万円(540万円×12か月)受注した時点で1年分が見込める売上
見積→受注率見積72件→受注18件(25.0%)分母は見積を出した件数。引合件数とは別
継続率担当契約120件のうち更新114件(95.0%)解約6件の理由を1行添える
業務の内訳日常清掃60件・設備管理30件・機械警備18件・常駐警備12件役務の種類で単価も人の張り付き方も違う
人工(にんく)日常清掃 月22日×2名=月44人工/常駐警備 1日3人工×30日=月90人工見積の根拠。原価と単価そのものは書かない
増額改定対象60件→合意48件(80.0%)、月額 +36万円(年432万円)人件費が上がった年度の主成果
担当物件の用途オフィスビル48件・商業施設12件・共同住宅60件用途で仕様書の作り方が変わる

人工の行を入れるのは、この仕事の見積が人件費の積み上げでできているからです。1人が1日(8時間)働く分を1人工と数えるので、日常清掃を週5日・1名8時間・2名体制で組むなら月22日×2名=月44人工、24時間の常駐警備なら8時間×3直で1日3人工、30日で月90人工になります(いずれも記入例)。営業が人工の数え方を誤ると、受注しても現場が回らないか赤字になります。「見積作成 年72件」とだけ書くと事務作業に見えるので、「仕様書と人工計算まで自分で作成し、受注18件で実績の投入人工との差を月2人工以内に収めた」(記入例)のように、見積の精度を1行にします。原価や1人工あたりの単価そのものは、社外へ出さない情報として書きません。

人件費が上がった年度は、既存契約の増額改定が主成果になります。「対象60件に申し入れ、48件と合意(合意率80.0%)、月額受託金額の押し上げ36万円・年432万円」(記入例)のように、対象・合意・金額の3点で書きます。合意に至らなかった12件で仕様(清掃回数、巡回頻度、常駐時間帯)を見直した件数を添えると、値上げを通した数だけを見せていないことが伝わります。官公庁や自治体の施設を入札で受託していた場合は、入札の型が民間の商談と別物なので、官公庁・自治体営業(入札)の職務経歴書の指標を1〜2行だけ借りて併記します。

ビルメンテナンスの法人営業として、年間18件の新規契約を獲得しました。既存顧客のフォローも行いました。(記入例)

18件がいくらの契約なのかが読めず、毎月積み上がる売上なのか一度きりの工事なのかも分かりません。「フォロー」は継続率という数字にできる仕事なのに、言葉のまま置かれています。

新規受託 年18件、月額受託金額 合計540万円(1件平均30万円・年換算6,480万円)。見積72件からの受注率25.0%。担当契約120件(オフィスビル48・商業施設12・共同住宅60)の更新114件で継続率95.0%、解約6件はビルの建替えと売却によるもの。仕様書と人工計算まで自分で作成し、日常清掃は月22日×2名=月44人工、24時間常駐は1日3人工で見積(記入例)

積み上げた月額と年換算が並び、継続率で守った分まで読めます。人工の行があるため、見積を作れる営業だと分かり、現場の原価感覚を持っていることも同時に伝わります(いずれも記入例)。

よくある質問

管理業務主任者・賃貸不動産経営管理士・宅地建物取引士は、どう書き分けますか?

3つとも別の制度の資格なので、正式名称と、合格・登録・証の交付のどの段階かを分けて書きます。マンション管理業者には、事務所ごとに委託を受けた管理組合の数に応じて専任の管理業務主任者を置くことが定められており、根拠はe-Gov法令検索のマンションの管理の適正化の推進に関する法律にあります(2026年9月時点)。賃貸住宅の管理業では、営業所・事業所ごとに業務管理者を選任することとされ、その要件に賃貸不動産経営管理士や宅地建物取引士が関わります。応募先がマンション管理なら管理業務主任者、賃貸管理なら賃貸不動産経営管理士を上に置き、選任されていた事実は資格欄ではなく職務経歴の役割として書きます。資格欄の並べ方と「取得」「合格」「登録」の使い分けは営業職の履歴書の資格欄の書き方にまとめています。

会社の管理戸数しか分からず、自分の担当戸数が出せません。

担当していた棟のリストから戻します。物件名を思い出せる棟が40棟あり、1棟あたりの戸数がおおむね20〜40戸(平均30戸)だったなら、「担当およそ40棟・1,200戸前後(概算)」(記入例)と書き、概算であることが分かる形にします。棟数のほうが記憶に残りやすいので、棟数を確定させてから1棟あたりの平均戸数を掛けるのが早い手順です。オーナー数、担当した市区の数、月の家賃入金の消込件数からも規模は戻せます。数字が手元にない場合の復元と、行動量への置き換えは実績が数字にできない職務経歴書にまとめています。

入居率が引き継いだ時点で高く、改善幅が書けません。

維持そのものを成果として書き、維持のために動かした数を添えます。入居率98%の物件で98%を保つのは、95%を96%に上げるより難しいことがあります。「担当時の98.0%を3年間維持(担当1,440戸、年間の解約216戸に対し新規入居216戸)」(記入例)のように、出入りの戸数を並べると、放っておいて保たれた数字ではないことが分かります。あわせて、平均空室期間、更新率、滞納率、原状回復費のうち動かせた指標を前年差で書きます。目標に届かなかった年度の書き方は目標未達・成績が悪いときの職務経歴書で扱っています。

不動産管理から仲介や売買の営業へ応募するとき、何を前に出しますか?

管理受託の提案実績と、オーナーとの交渉の中身を前に出します。管理受託は初回接触から契約まで平均5か月かかる長期の商談で、相手は資産を持つ個人や法人の決裁者です(記入例)。提案36件から6件を受託した率と、他社からのリプレイス3棟という経路は、そのまま新規開拓の実績として読まれます。売買へ進むなら、オーナーの物件売却に立ち会った経験、収支と修繕計画で資産の価値を説明できることが材料になります。売買の媒介そのものの型は売買仲介営業の職務経歴書にまとめています。入居者対応の件数は、量の証明にはなりますが応募先が知りたい情報ではないので、1行に圧縮します。

マンション管理のフロント(管理組合の担当)も、同じ型で書けますか?

書けます。顧客がオーナー1名から管理組合(区分所有者の集まり)に変わり、意思決定が理事会と総会を通る点だけが違います。分母は担当組合数と戸数に置き換え、「担当12組合・1,860戸、理事会 年144回(12組合×12回)、総会 年12回」(記入例)のように、会議体の回数で業務量を示します。成果は、管理委託契約の更新(12組合すべてで更新)、長期修繕計画の見直し、大規模修繕の合意形成(2組合で決議)、管理費・修繕積立金の改定の可決(記入例)といった形で書けます。滞納と入居者対応にあたるのは管理費の滞納と居住者からの相談で、件数と一次完結率で書く点は賃貸管理と同じです。

担当戸数と入居率が整理できたら、あとは入力するだけです

ここまでの内容は、入力フォームの該当欄にそのまま書けます。登録なしで、PDFまで作れます。

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記事内の数値について 売上・件数・達成率・順位などの数値はすべて記入例です。当社サービスの実績や、特定の個人の経歴ではありません。

制作方法 構成と下書きに生成AIを使い、当社の担当者が数値の検算、入力フォームの欄名・並びとの整合、参照情報との照合を行っています。詳しくは編集方針に記載しています。

更新 公開 /最終更新 。記入例・表・結論を変えたときだけ最終更新日を上げています。募集要項に指定がある場合は、そちらが優先されます。

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