リフォーム営業の職務経歴書は年間売上だけ?件数・平均単価・経路別で示す
この記事の結論
リフォーム営業の職務経歴書は、年間売上だけでなく、契約件数と平均単価を分けて書きます。単価が数万円から数千万円まで開く仕事なので、契約48件・受注高1億2,000万円・平均単価250万円(記入例)と3つを組にして、初めて案件の重さが伝わります。訪問・ショールーム反響・OB顧客は分母がまったく違うため、経路ごとに現地調査・見積提出・契約の件数を分けて並べます。
この記事はリフォーム営業の実績を、件数と単価の分割・経路別の分母・工事管理の範囲で書き切ることを決めきるためのものです。職務要約から自己PRまでの全体の型、実績指標の対応表、数字で示せる実績がない場合の書き方、社名や売上を書いてよいかの判断は、営業職の職務経歴書にまとめています。様式そのものを探している方は、そちらの入力フォームからそのまま作れます。
入力フォームへリフォーム営業とは(職務経歴書での扱い)
リフォーム営業とは、すでに建っている住宅や建物の改修工事を、住んでいる方や所有者から請け負う営業です。給湯器やトイレを1点だけ交換する数万円の工事から、間取りを変える全面改装や増築のような数千万円の工事まで、単価が3桁近く違う仕事が同じ肩書きの中に同居します。求人票ではリフォームアドバイザー、住宅アドバイザー、リノベーション営業、外壁塗装の営業、住宅設備の営業とも書かれます。
職務経歴書で手が止まるのは、年間売上を1行書いたあとです。同じ「年間1億円」でも、30万円の設備交換を積み上げた1億円と、1,000万円級の全面改装を並べた1億円では、任される仕事がまったく違います(いずれも記入例)。さらに、訪問して取った契約、ショールームに来場した方から取った契約、引渡し済みのお客様から再び依頼された契約は、動き方も分母も別のものです。本記事は、件数と単価の分け方、経路別の分母のそろえ方、現地調査から工事管理までの担当範囲、引渡し後の対応の実績化を扱います。
対象は、個人の住宅を中心とした改修工事の請負営業です。賃貸オーナー向けの原状回復・バリューアップ工事、マンション管理組合向けの改修工事も、発注者が変わるだけで型は同じなので本記事で扱います。新築の住宅を設計・施工して引き渡す請負は注文住宅・ハウスメーカー営業の職務経歴書、自社で中古物件を買い取って改修し再販する仕事は不動産買取再販・仕入れ営業の職務経歴書で扱います。オーナー側に立って建物の運営と入居者管理を担い、賃料収入と稼働率を主指標にする仕事は不動産管理・PMの職務経歴書の範囲です。
職務経歴書の完成記入例(リフォーム営業)
先に完成形を示します。戸建住宅と分譲マンションの改修を、反響・OB顧客・訪問の3経路で担当した7年間を、直近1年の数字を中心にまとめた例です。数値はすべて記入例で、単価帯別で足しても経路別で足しても年間の件数と受注高に一致するようにそろえています。
記入例
職務要約
リフォーム営業として7年間、築10〜40年の戸建住宅と分譲マンションの改修工事を担当してきました。ショールーム・Webからの反響対応、引渡し済みのお客様240件への定期点検訪問、担当エリアへの訪問の3経路を併走し、現地調査から見積作成、着工後の工程管理、引渡しの立会いまで一貫して担当しています。直近1年は契約48件・受注高1億2,000万円(平均単価250万円)、目標1億1,000万円に対し達成率109.1%、支店12名中3位です(記入例)。単価30万円の設備交換から1,000万円を超える全面改装まで扱い、300万円以上の8件で受注高の70.0%をつくりました(記入例)。
職務経歴
株式会社〇〇〇〇(住宅リフォームの設計・施工/従業員約180名・支店6) ○○○○年○月〜現在 〇〇支店 主任(記入例)
- 【所属】〇〇支店(営業12名・工事担当4名・支店長1名) 主任(○○○○年○月〜)(記入例)
- 【営業対象】築10〜40年の戸建住宅・分譲マンションにお住まいの個人(30〜70代、二世帯化・介護・設備の寿命が動機)。加えて賃貸オーナー6名の原状回復・バリューアップ工事(記入例)
- 【商材】水回り設備の交換(キッチン・浴室・洗面・トイレ)、内装(クロス・床)、外装(外壁塗装・屋根・防水)、間取り変更を伴う全面改装・増築。1件30万〜1,800万円(記入例)
- 【営業手法】ショールーム来場・Web問合せ・電話の反響対応、引渡し済みのお客様240件への定期点検訪問、担当エリアへの訪問(近隣挨拶・チラシ)の3経路。現地調査と実測、協力会社への発注見積の取得と実行予算の作成、プランと見積の提出、契約後の工程管理と引渡し立会いまで一貫担当(記入例)
- 【実績・成果】(直近1年・すべて記入例)
- 契約 48件、受注高 1億2,000万円(平均単価250万円)。目標1億1,000万円に対し達成率109.1%、支店12名中3位(記入例)
- 前年(契約45件・受注高9,900万円・平均単価220万円)に対し、件数106.7%・受注高121.2%・平均単価113.6%(記入例)
- 単価帯別:50万円未満 20件・600万円/50万〜300万円未満 20件・3,000万円/300万円以上 8件・8,400万円(件数の16.7%で受注高の70.0%)(記入例)
- 経路別:ショールーム・Web反響 20件・5,400万円(平均270万円)/OB顧客・紹介 20件・4,800万円(平均240万円)/訪問 8件・1,800万円(平均225万円)(記入例)
- 現地調査 200件 → 見積提出 152件(現地調査の76.0%)→ 契約 48件(見積の31.6%、現地調査の24.0%)(記入例)
- 粗利 3,420万円(粗利率28.5%、前年27.0%)。単価帯別の粗利率は50万円未満35.0%/50万〜300万円未満30.0%/300万円以上27.5%(記入例)
- 追加工事(変更契約)18件・720万円(1件平均40万円)。受注高1億2,000万円は当初契約額で、追加分は別に計上(記入例)
- 当期の完成工事高 1億1,800万円(前期契約で当期引渡しの8件・1,600万円を含み、当期契約で翌期引渡しとなる6件・1,800万円を含まない)(記入例)
- 引渡し済みのお客様240件へ年480回の定期点検訪問。再依頼 14件(担当240件の5.8%)、紹介の受付 24件・うち契約6件(紹介の25.0%)(記入例)
- 当期に引き渡した工事 50件(当期契約分42件+前期契約分8件)。引渡し後3か月以内の手直し依頼 10件(20.0%/前年は40件中14件・35.0%)、うち無償是正8件・有償対応2件。一次対応は連絡当日中、是正完了まで平均5営業日(記入例)
- 引渡し後アンケート 回収45件/50件(90.0%)、5段階平均4.6(記入例)
- ※お客様のお名前・物件所在地・協力会社名・発注単価は、守秘義務と個人情報保護のため、築年数・工事種別・単価帯で記載しています
活かせる経験・知識・スキル
- 現地調査と実測(年200件)。既存図面の無い住宅での採寸、下地・配管の確認(記入例)
- 実行予算の作成と協力会社12社への発注調整(年152件の見積作成)(記入例)
- 単価30万〜1,800万円の幅を1人で扱う案件設計(300万円以上8件・8,400万円)(記入例)
- 引渡し後のお客様240件の維持(再依頼14件・紹介24件)(記入例)
- 着工前の近隣挨拶と工程表配布による手直し依頼の抑制(35.0%→20.0%)(記入例)
資格
- 二級建築士(○○○○年○月 登録)
- 2級建築施工管理技士(建築)(○○○○年○月 合格)
- 宅地建物取引士(○○○○年○月 登録)
- 普通自動車第一種運転免許(○○○○年○月 取得)
記入例の数字は、単価帯別で足しても経路別で足しても、契約48件・受注高1億2,000万円に一致するように置いています。単価帯別は20件+20件+8件=48件、600万円+3,000万円+8,400万円=1億2,000万円。経路別も20件+20件+8件=48件、5,400万円+4,800万円+1,800万円=1億2,000万円。平均単価は1億2,000万円÷48件=250万円、達成率は1億2,000万円÷1億1,000万円=109.1%です(いずれも記入例)。面接で最初に確かめられるのは率の高さではなく、切り口を変えても合計が動かないことです。
職務経歴書は、履歴書では書ききれない具体的な職務内容と実績を伝える書類だと、ハローワークインターネットサービスの「履歴書・職務経歴書の書き方」でも位置づけられています。リフォーム営業でいう「具体的」とは、工事の名前を細かく並べることではなく、どの単価帯の工事を、どの経路で、何件つくったかを読み手が追える状態にすることです。入力フォームの「業務内容と実績・成果」は【所属】【営業対象】【商材】【営業手法】【実績・成果】の5ブロックを1つの欄に続けて書く形なので、リフォーム営業の情報は次のように振り分けます。
- 【所属】支店・営業所名(または担当エリア)、営業人数、役職と就任時期。「〇〇支店(営業12名)主任」(記入例)のように、順位の分母になる人数まで書きます。
- 【営業対象】築年数と建物種別、お住まいの方の年代、工事を考えた動機(設備の寿命・二世帯化・介護・売却前)。単価帯の根拠になる情報です。
- 【商材】工事の種別と1件あたりの単価帯。水回り・内装・外装・全面改装のどこを扱ったかで、必要な知識も工期も変わります。
- 【営業手法】3経路のどれをどの比率で担当したか、現地調査・見積作成・工程管理のどこまでを自分がやったか。受け身に見せないための欄です。
- 【実績・成果】件数・受注高・平均単価を組にした行から始め、単価帯別、経路別、歩留まり、粗利、追加工事、引渡し後の順に並べます。各行に分母と期間を添えます。
職務要約の組み立て方そのものは営業職の職務経歴書の書き方、数字にできる実績が手元にない期間の扱いは営業職の職務経歴書(数字で示せる実績がない場合)にまとめています。
単価が数万円から数千万円まで開く実績を、どう1行にまとめるか
契約件数・受注高・平均単価の3つを同じ行に並べ、そのうえで単価帯別の件数と金額を1行足します。リフォーム営業の年間売上が読みにくいのは、1件の重さが帯によって30倍以上違うからです。1件30万円の設備交換を年330件こなしても、1件1,000万円の全面改装を年10件まとめても、年間はおよそ1億円になります。ただし商談の長さも決裁の相手もまったく違うため、件数だけ、あるいは売上だけを書くと、読み手はどちらの人なのか判断できません(いずれも記入例)。
| 指標 | 書き方(記入例) | 押さえどころ |
|---|---|---|
| 契約件数 | 年48件(月平均4件) | 単独では弱い。受注高・平均単価と必ず組にする |
| 受注高(当初契約額) | 1億2,000万円 | 税込か税抜か、追加工事を含むかを括弧で定義する |
| 平均単価 | 250万円(前年220万円) | 単価帯別の内訳と一緒に出さないと平均が独り歩きする |
| 単価帯別の件数・金額 | 300万円以上 8件・8,400万円(受注高の70.0%) | 幅の大きさを示す最短の1行 |
| 完成工事高 | 1億1,800万円(引渡し基準) | 受注と売上がずれる仕事。どちらの数字かを明記する |
| 追加工事(変更契約) | 18件・720万円(1件平均40万円) | 当初契約と足さず、別の行に置く |
| 粗利額・粗利率 | 3,420万円(28.5%・前年27.0%) | 評価指標として開示されている場合に限る |
| 目標達成率 | 目標1億1,000万円に対し109.1% | 受注高目標か粗利目標かを書く |
| 支店内順位 | 12名中3位(通年) | 分母(営業人数)と評価期間が必須 |
単価帯の切り方は、勤務先の商品構成に合わせて3つに分けるのが読みやすい形です。50万円未満、50万〜300万円未満、300万円以上のように区切ると、設備1点の交換、複数箇所のまとめ工事、間取りを動かす工事という商談の性格の違いがそのまま帯になります。区切りの金額に決まりはないので、自分が扱った工事の実態に合わせて置き、区切りの意味を括弧で1回だけ添えます。
| 単価帯 | 件数 | 受注高 | 平均単価 | この帯で読まれること |
|---|---|---|---|---|
| 50万円未満(設備1点の交換・部分補修) | 20件 | 600万円 | 30万円 | 件数は稼げるが、規模と提案力は伝わらない |
| 50万〜300万円未満(水回り複数・外壁塗装) | 20件 | 3,000万円 | 150万円 | 主力の帯。どの経路からでも出る |
| 300万円以上(全面改装・増築・間取り変更) | 8件 | 8,400万円 | 1,050万円 | 件数の16.7%で受注高の70.0%。決裁と工期の重さが伝わる |
| 合計 | 48件 | 1億2,000万円 | 250万円 | 平均単価だけでは中身が読めない |
受注高を書くときは、3つの定義を括弧で先に決めます。1つ目は税込か税抜か。2つ目は当初契約額だけか、着工後の追加工事を含めた最終の請負金額か。3つ目は契約した時点で数える受注ベースか、引渡した時点で数える完成工事高かです。リフォームは契約から引渡しまでが数日で終わる工事と、半年かかる工事が混ざるため、受注ベースと売上ベースで年間の数字が食い違います。記入例では受注高1億2,000万円に対し完成工事高1億1,800万円と差が出ており、当期契約で翌期引渡しとなる6件・1,800万円を引き、前期契約で当期引渡しとなった8件・1,600万円を足した結果として一致します(記入例)。引渡した工事の件数も、当期契約分42件と前期契約分8件を合わせた50件になり、契約48件とは別の集合です(記入例)。
リフォーム営業として、年間1億2,000万円の売上を達成しました。(記入例)
30万円の工事を400件積んだのか、1,000万円の工事を12件まとめたのかが読めません。受注か売上か、税込か税抜かも分からないため、面接で数字の意味を一から説明することになります(いずれも記入例)。
契約48件、受注高1億2,000万円(当初契約額・税込/平均単価250万円)。単価帯別は50万円未満20件・600万円、50万〜300万円未満20件・3,000万円、300万円以上8件・8,400万円で、件数の16.7%を占める大規模帯が受注高の70.0%。目標1億1,000万円に対し達成率109.1%、支店12名中3位(記入例)
件数・単価・受注高・目標・順位が1か所にそろい、48件×250万円=1億2,000万円と行の中で検算できます。帯の内訳があるため、応募先の主力商品と近いかどうかも判断できます(いずれも記入例)。
順位や表彰を書くときの分母と評価期間の付け方は表彰歴・社内順位の職務経歴書にまとめています。分母と期間をそろえる一般的な考え方は営業職の職務経歴書(営業実績を数字でどう書くか)を参照してください。
訪問・ショールーム反響・OB顧客は、どの分母で書き分けるか
経路ごとに母数を変え、現地調査・見積提出・契約の3段で件数と率を並べます。リフォーム営業の3経路は、同じ「契約1件」に見えても、その1件に届くまでの分母がまるで違います。訪問は1,200件回って8件、反響は200件受けて20件、引渡し済みのお客様は240件を維持して20件(いずれも記入例)というように、率を1本にまとめた瞬間に、どの経路の実力なのかが消えます。
| 経路 | 母数 | 現地調査 | 見積提出 | 契約 | 平均単価 |
|---|---|---|---|---|---|
| ショールーム・Web反響 | 担当反響 200件 | 100件(反響の50.0%) | 80件(現地調査の80.0%) | 20件(見積の25.0%) | 270万円 |
| OB顧客・紹介 | 引渡し済み 240件 | 60件(担当の25.0%) | 48件(現地調査の80.0%) | 20件(見積の41.7%) | 240万円 |
| 訪問(近隣挨拶・チラシ) | 訪問 1,200件 | 40件(訪問の3.3%) | 24件(現地調査の60.0%) | 8件(見積の33.3%) | 225万円 |
| 合計 | 単位が違うため足さない | 200件 | 152件 | 48件 | 250万円 |
母数の行を足さないことが、この表の要点です。反響200件と訪問1,200件と引渡し済み240件は、それぞれ会社の広告費、自分の足、過去の工事が生んだもので、性格が違います。合計欄に「1,640件」と書いてしまうと、訪問の多さが全体の率を押し下げ、反響の決定力もOB顧客の維持力も見えなくなります。足せるのは現地調査から下の3段だけで、200件・152件・48件という縦の合計は、経路をまたいでも意味が変わりません(いずれも記入例)。
3経路のうち、リフォーム営業で最も説明が要るのは引渡し済みのお客様への活動です。母数は担当として引き継いだ件数で、年間の点検訪問回数と、そこから生まれた再依頼・紹介を分けて書きます。記入例では240件に年480回(1件あたり年2回)訪問し、再依頼14件(担当の5.8%)、紹介の受付24件(担当の10.0%)でうち契約6件(紹介の25.0%)としています(記入例)。再依頼と紹介を1つに丸めると、自分が動いて取った分と、お客様が連れてきてくれた分の区別がつきません。引渡し後も関係が続いたこと自体を成果として読ませたいなら、母数と回数を必ず添えます。
大規模帯がどの経路から出たかも1行にします。記入例では300万円以上の8件のうち、ショールーム・Web反響が4件、引渡し済みのお客様が4件で、訪問経路は0件です(記入例)。訪問経路は外壁塗装を中心とした中規模帯に寄っており、平均単価225万円となっています。経路と単価帯を掛け合わせた1行があると、応募先が「反響から大型案件を取れる人」を探しているのか、「足で件数をつくれる人」を探しているのかに、そのまま答えられます。
訪問・反響・既存顧客を幅広く担当し、契約率は約3%でした。(記入例)
母数の違う3経路をまとめた率なので、何を3%で割ったのかが読めません。訪問の分母に引きずられているだけで、反響の決定力も引渡し後の維持力も見えなくなっています。
・ショールーム・Web反響 200件 → 現地調査100件(50.0%)→ 見積80件 → 契約20件(見積の25.0%)、平均単価270万円(記入例)
・引渡し済み240件へ年480回訪問 → 再依頼14件(5.8%)、紹介受付24件(10.0%)・うち契約6件、平均単価240万円(記入例)
・訪問1,200件 → 現地調査40件(3.3%)→ 見積24件 → 契約8件、平均単価225万円(記入例)
経路ごとに母数と段が分かれ、どこで数字をつくった人かが読めます。現地調査100件+60件+40件=200件、契約20件+20件+8件=48件と、縦の合計も年間実績と一致します(いずれも記入例)。
訪問して契約に至った件数を書くときは、契約後のキャンセルを差し引いた件数かどうかを1行で定義します。訪問販売にあたる契約については、特定商取引に関する法律により、法定の書面を受け取った日から8日間はクーリング・オフができるとされています(2026年9月時点)。条文はe-Gov法令検索の特定商取引に関する法律で確認できます。制度の数値は記入例の数字とは別のものとして扱い、書類には「契約48件(クーリング・オフおよび着工前の解約を除いた件数)」(記入例)のように、最後まで残した件数を書きます。
媒体ごとに反響の分母を分けて歩留まりを比べる方法は反響営業の職務経歴書、訪問や飛び込みの行動量をどう積み上げて書くかは新規開拓営業の職務経歴書で扱っているため、リフォーム営業の書類では3経路の分母の違いと、経路別の平均単価までにとどめます。支店の反響しか集計されておらず自分の分が切り出せないときは、担当したお客様の件数と経路の比率を先に決めてから割り戻します。
粗利率と工事原価は、職務経歴書に書いてよいか
粗利が本人の目標・実績として社内で開示されていた場合に限って書き、協力会社への発注単価と値引き率は書きません。リフォーム営業が粗利で迷うのは、見積を自分で組む立場だからです。協力会社から発注見積を取り、材料費と工事費を積んで実行予算をつくるところまでを営業が担う会社では、粗利は「結果として出た数字」ではなく「自分が設計した数字」になります。そこを書かないと、値引きで数を取っただけの人と区別がつきません。
| 項目 | 書き方(記入例) | 書ける条件・押さえどころ |
|---|---|---|
| 粗利額 | 3,420万円(受注高1億2,000万円) | 粗利が本人の目標・実績として開示されている会社に限る |
| 粗利率 | 28.5%(前年27.0%・+1.5ポイント) | 絶対値を出せないときは前年差だけを残す |
| 単価帯別の粗利率 | 50万円未満35.0%/50万〜300万円未満30.0%/300万円以上27.5% | 帯によって利益構造が違うことが1行で伝わる |
| 粗利目標の達成率 | 粗利目標3,300万円に対し103.6% | 率を伏せたい会社でも書ける代替。率より先に置いてよい |
| 値引き決裁を使わない受注 | 36件/48件(75.0%) | 「値引きで取っていない」ことを件数で示す |
| 追加工事の受注 | 18件・720万円(1件平均40万円) | 着工後に信頼を得た結果として読まれる |
| 協力会社への発注単価・掛率 | (書かない) | 取引条件そのもの。面接でも触れない |
| 実行予算書・原価表の中身 | (書かない) | 社外に出せない資料。作成した事実と件数だけを書く |
単価帯と粗利率を並べると、年度の中身が一段深く読めます。記入例では50万円未満の帯が粗利率35.0%、300万円以上の帯が27.5%で、小さい工事のほうが率は高く、大きい工事のほうが額は大きいという構造が見えます。600万円×35.0%=210万円、3,000万円×30.0%=900万円、8,400万円×27.5%=2,310万円で、合計3,420万円が受注高1億2,000万円の28.5%にあたります(いずれも記入例)。率と額のどちらを伸ばした年だったのかを、読み手が自分で判断できる形になります。
粗利を書けない会社にいた場合は、粗利率と粗利額を外し、粗利目標に対する達成率(103.6%)と前年差(+1.5ポイント)だけを残します(記入例)。それも開示されていないときは、値引き決裁を使わずに受注した件数、追加工事の受注額、着工後の原価超過が発生しなかった件数のように、粗利に直結する行動を件数で書きます。金額を伏せても、利益に手を入れていた事実は件数で伝わります。伏せる対象と置き換えの型は守秘義務で社名・数値が書けないときの職務経歴書にまとめています。
お客様のご予算に合わせた柔軟な提案で、粗利率の改善にも貢献しました。(記入例)
金額も率も無いため、規模が読めません。「ご予算に合わせた柔軟な提案」は値引きしたとも読まれ、粗利の話と正反対の印象を同時に与えています。
受注高1億2,000万円に対し粗利3,420万円(粗利率28.5%・前年27.0%)。改善は、300万円以上の帯を前年5件から8件へ増やしたことと、値引き決裁を使わずに受注した案件を48件中36件(75.0%)に保ったことによるものです(記入例)
粗利が上がった理由が2つの行為に分解されています。読み手は「値引きに逃げずに大型を取った人」だと判断でき、応募先で同じ動き方ができるかも想像できます(いずれも記入例)。
「現調」「実行予算」「下代」「施主」「変更契約」「手直し」「養生」といった業界語は、現場では通じますが、人事や他業界の読み手には伝わりません。初出で「現地調査(現調。工事前に採寸と下地を確認すること)」のように一般語を添えます(記入例)。社内KPIや業界語を一般語へ直す手順そのものは社内用語・社内KPIを翻訳する職務経歴書で扱っています。
現地調査・見積・工事管理まで担当した範囲は、どう書くか
工程を7つに割り、応募先が営業専任の会社か一貫担当の会社かで、置き場所を【実績・成果】と「活かせる経験」に振り分けます。リフォーム会社は、営業が現地調査から工程管理までを一貫して担う会社と、営業は契約まで・以降は工事担当という会社に大きく分かれます。同じ経歴でも、応募先が営業専任なら工事管理の記述が長いほど「営業の数字が薄い人」に見え、一貫担当なら工事管理が無いほど「引き渡せない人」に見えます。書く内容は変えず、置き場所と行数だけを変えるのが要点です。
| 工程 | 担当した内容(記入例) | 営業専任の会社へ応募 | 一貫担当の会社へ応募 |
|---|---|---|---|
| 集客・初回接点 | 反響対応200件、訪問1,200件、点検訪問480回 | 【実績・成果】 | 【実績・成果】 |
| 現地調査・実測 | 年200件。既存図面の無い住宅の採寸、下地・配管の確認 | 【営業手法】に1行 | 【実績・成果】 |
| プラン・見積作成 | 年152件。協力会社への発注見積の取得と実行予算の作成 | 【営業手法】に1行 | 【実績・成果】 |
| 契約・変更契約 | 契約48件、追加工事18件・720万円 | 【実績・成果】 | 【実績・成果】 |
| 着工前の近隣挨拶・工程表 | 50件。工事時間帯と養生範囲を書面で確認 | 活かせる経験に1行 | 【実績・成果】 |
| 施工中の現場確認 | 週2回×50現場、協力会社12社の日程調整 | 活かせる経験に1行 | 【実績・成果】 |
| 引渡し・アフター | 引渡し50件、手直し対応10件、アンケート回収45件 | 活かせる経験に1行 | 【実績・成果】 |
営業専任の会社へ応募するときも、工事管理の経験を消してはいけません。消すと、見積の精度も工期の感覚も持っていない人に見えます。行数を1〜2行に絞り、「営業として受注した工事の原価と工期を自分で組めるため、着工後の原価超過を出さずに引き渡せる」という趣旨の1行に圧縮します。逆に一貫担当の会社へ応募するときは、工程管理の件数(週2回×50現場、協力会社12社との日程調整)を実績欄に残し、営業の数字と同じ密度で並べます(記入例)。
請け負う工事の規模によっては、建設業法に基づく建設業の許可が必要になります。建築一式工事以外の工事では請負代金500万円未満、建築一式工事では1,500万円未満または木造住宅で延べ面積150平方メートル未満のものが「軽微な建設工事」として許可を要しないとされています(2026年9月時点、いずれも消費税を含む額)。条文はe-Gov法令検索の建設業法で確認できます。許可を受けるのは会社であって営業担当者個人ではないため、勤務先の許可を自分の資格として資格欄に書くことはできません。資格欄に書けるのは、建築士や施工管理技士のように自分の名義で取得したものに限られます。免許・資格欄の書き方は営業の免許・資格欄の書き方にまとめています。
クレーム対応と手直しは、実績として書けるか
発生件数と率、対応の速さ、発生を抑えた工程の変更を3点で書きます。リフォームは、住んでいる場所を工事する仕事なので、騒音・工期の延び・仕上がりの認識違いといった申し出が一定の割合で出ます。書かないでおくと、経験していないか、隠しているかのどちらかに読まれます。率を下げた事実と、下げるために変えた段取りを並べれば、クレーム対応は最も差がつく実績の1つになります。
| 項目 | 数え方(記入例) | 書くときの注意 |
|---|---|---|
| 手直し依頼の件数と率 | 引渡し50件のうち10件(20.0%・前年35.0%) | 件数だけでは多いか少ないか読めない。分母と前年を添える |
| 無償是正と有償対応の内訳 | 無償是正8件・有償対応2件 | 費用負担の線引きを自分で判断していた事実が伝わる |
| 一次対応までの時間 | 連絡当日中(全10件) | 「迅速に対応」を数字に直す |
| 是正完了までの日数 | 平均5営業日 | 協力会社の再手配を含む日数で書く |
| 発生を抑えた段取りの変更 | 着工前の近隣挨拶と工程表の配布、色決めの実物確認を契約後7日以内に実施 | 変えた行動と下がった率を同じ行に置く |
| 引渡し後アンケート | 回収45件/50件(90.0%)、5段階平均4.6 | 回収率と分母を必ず添える |
| 再依頼・紹介への接続 | 再依頼14件、紹介受付24件・うち契約6件 | 対応の質が数字で表れる場所 |
| 訴訟・重大な事故 | (書かない) | 会社が当事者の事案。個人の実績欄に置かない |
率を下げた話にするには、前年と並べるのが最短です。記入例では引渡し40件のうち14件(35.0%)だった前年に対し、当年は50件のうち10件(20.0%)で、15.0ポイント下がっています(記入例)。下がった理由を「丁寧に対応した」ではなく、着工前の近隣挨拶、工程表の配布、色決めの実物確認という3つの段取りに分けて書くと、応募先でも同じことができる人だと読まれます。段取りは自分が決めて始めたのか、会社の仕組みに沿っただけなのかを1語で区別し、前者なら「自分から提案して運用に入れた」と添えます。
有償と無償の内訳は、書きにくく感じても残す価値があります。手直しのすべてを無償で受けていた人は、原価管理をしていなかったとも読まれます。記入例の10件のうち2件を有償対応にしているのは、契約範囲の外だと判断して説明し、納得を得たという意味です(記入例)。金額を出す必要はなく、件数と「契約範囲の内外で線を引いた」という1行があれば十分です。
お客様からのクレームにも誠実に対応し、信頼関係を築いてきました。(記入例)
件数も分母も対応の速さも無いため、何件のうち何件だったのかが読めません。同じ会社の営業なら全員が書ける文で、経験の差がまったく出ていません。
引渡し50件のうち、3か月以内の手直し依頼は10件(20.0%/前年は40件中14件・35.0%)。一次対応は全件連絡当日中、是正完了まで平均5営業日。着工前の近隣挨拶と工程表の配布、色決めの実物確認を契約後7日以内に行う運用へ変えてから率が下がり、引渡し後アンケートは回収45件(90.0%)・5段階平均4.6でした(記入例)
分母つきの率が前年と並び、下がった理由が3つの段取りに分解されています。アンケートの回収率まであるため、良い声だけを拾った数字ではないと判断されます(いずれも記入例)。
よくある質問
訪問販売中心の会社にいました。反響中心の会社へ応募すると不利になりますか?
経路が違うこと自体は不利になりません。不利になるのは、訪問でしか通用しない書き方のまま出すことです。訪問1,200件から契約8件(記入例)という行動量の行に加えて、現地調査40件→見積24件→契約8件(見積の33.3%、記入例)という決定側の段を必ず並べます。反響中心の会社が見ているのは、限られた母数から決めきる力なので、見積提出から契約までの率と、提案した内容が伝わる行を前に置きます。訪問で身についた初回接点の作り方は、ショールームでの初回接客にそのまま置き換わる経験として書けます。
会社が受注高しか集計しておらず、件数の内訳も粗利も分かりません。
覚えている件数と単価から復元し、復元した数字だと分かる形で書きます。「年間およそ50件、平均単価はおよそ240万円、受注高はおよそ1億2,000万円(概算)」(記入例)のように「およそ」と「概算」を添えれば、実態と違う数字を出したことにはなりません。給与明細の歩合の額、社内の月次資料、自分が保管している見積の控えの数から逆算できることもあります。粗利が分からない場合は無理に書かず、値引き決裁を使わずに受注した件数や追加工事の件数のように、数えられる行動へ置き換えます。復元の算式と「約」をどこまで付けるかの線引きは実績が数字にできない職務経歴書にまとめています。
歩合の割合が大きく、年収の数字をどう書くか迷います。
職務経歴書の実績欄には年収を書かず、受注高・粗利・件数で示します。年収の記載を求められる場合は、固定給と歩合を分けて内訳を添えるのが基本の形です。リフォーム営業は受注高に対する歩合率が決まっている会社が多く、年収から受注規模が逆算できてしまうため、伏せたい数字がある場合はとくに注意が要ります。固定給と歩合の分け方、支給実績が年によって大きく振れる場合の書き方はインセンティブ・歩合込み年収の職務経歴書で扱っています。
外壁塗装だけ、水回りだけと、扱う工事が1種類に偏っています。
種類の少なさは、深さで書き換えます。1種類しか扱っていないなら、その工事の年間件数、平均単価、現地調査から契約までの率、季節や築年数による受注の波、他社見積と競合したときの勝ち方を細かく書きます。「外壁塗装 年36件・受注高5,400万円(平均150万円)。相見積りとなった商談24件のうち18件を受注(75.0%)」(記入例)のように書けば、扱いの幅ではなく決定力で評価されます。応募先で扱う工事が増える点は、現地調査と実行予算の作成という共通の型を持っていることを1行示せば足ります。
契約後に解約になった工事があり、件数の数え方に迷います。
年間の件数は最後まで残った件数で数え、解約の扱いを1行で定義します。「契約48件(着工前の解約2件を除いた件数)」(記入例)のように書けば、数字を大きく見せていないことが伝わります。クーリング・オフによる解約が含まれる場合も、期間や日数を書類に書き足す必要はなく、除いた件数であることが分かれば十分です。解約が起きた理由を自分で分析し、以後の運用を変えたのであれば、その1行も足す価値があります。逆に、解約分を含めた件数を書いておきながら聞かれてから説明するのは、書類の信頼を下げます。目標に届かなかった年度の書き方は目標未達・成績が悪いときの職務経歴書にまとめています。
参照した情報
- ハローワークインターネットサービス「履歴書・職務経歴書の書き方」 — 確認日 2026年9月6日
運営 オルグロー株式会社(運営会社)。この記事は、当社が運営する履歴書・職務経歴書作成ツール「営業の履歴書作成ツール」の編集部が制作し、当社が編集責任を負います。外部ライターへの委託や、他社記事の転載はしていません。
記事内の数値について 売上・件数・達成率・順位などの数値はすべて記入例です。当社サービスの実績や、特定の個人の経歴ではありません。
制作方法 構成と下書きに生成AIを使い、当社の担当者が数値の検算、入力フォームの欄名・並びとの整合、参照情報との照合を行っています。詳しくは編集方針に記載しています。
更新 公開 /最終更新 。記入例・表・結論を変えたときだけ最終更新日を上げています。募集要項に指定がある場合は、そちらが優先されます。