第二新卒の営業の職務経歴書は書くことがない?行動量と習得の速さで埋める
この記事の結論
第二新卒の営業の職務経歴書は、年間目標の達成率ではなく、研修修了から配属・独り立ち・初受注までを月単位の時系列で書きます。実績期間が半年でも、架電1日80件・月1,600件、配属4か月目に初受注、引き継いだ既存32社(記入例)のように行動量と担当範囲を並べれば、A4半ページでは終わりません。研修期間は、受けた内容ではなく身についた手順を1行にします。
この記事は実績期間が1年に満たない営業経歴を、行動量・立ち上がりの速さ・担当範囲の拡大で書き切ることを決めきるためのものです。職務要約から自己PRまでの全体の型、実績指標の対応表、数字で示せる実績がない場合の書き方、社名や売上を書いてよいかの判断は、営業職の職務経歴書にまとめています。様式そのものを探している方は、そちらの入力フォームからそのまま作れます。
入力フォームへ第二新卒・20代の営業とは(職務経歴書での扱い)
第二新卒とは、学校を卒業して就職したあと、おおむね1〜3年で転職する人を指す採用側の呼び方です。法律で決まった定義ではなく、求人票ごとに「卒業後3年以内」「社会人経験1年以上3年未満」といった条件が添えられます。職務経歴書で手が止まるのは、営業として配属されてからの期間が数か月から1年ほどしかなく、年間目標を1周していないため達成率も順位も書けないところです。
本記事は、新卒で入社した会社に営業として在籍し、20代のうちに転職する人を対象にします。研修期間の扱い、配属替えのあった1社の並べ方、在籍が1年に満たない会社の書き方まで、実績期間の短さから生まれる詰まりをまとめて扱います。営業以外の職種から営業へ移る場合は営業未経験(異職種から)の職務経歴書、販売・接客・飲食から営業へ移る場合は販売・接客から営業への職務経歴書で扱います。社会人経験が3年を超えて在籍社数が増えてきた場合は転職回数が多い営業の職務経歴書の型に移ります。
採用側が第二新卒の書類に見ているのは、直近の売上ではありません。「同じ仕事を任せたとき、どのくらいの速さで戦力になるか」の一点です。だから実績欄には、達成率ではなく、研修修了から配属・独り立ち・初受注・担当拡大までの経過を月単位で置きます。売上の絶対額で中堅の応募者と比べられる欄ではない、と決めてしまうほうが書き進みます。
職務経歴書の完成記入例(入社2年6か月・法人営業)
先に完成形を示します。新卒で入社した1社に在籍したまま転職活動をしている例で、研修3か月・内勤9か月・外勤18か月の経過が読み取れる形にしています。数値はすべて記入例で、件数と金額、率と分母が割り切れるようにそろえています。
記入例
職務要約
業務用消耗品の卸売会社に新卒で入社し、2年6か月にわたり法人営業を担当してきました(記入例)。入社後3か月の新入社員研修を経て〇〇営業所に配属され、1年目は内勤として月平均1,600件の架電から月32件のアポイントを獲得し、2年目に外勤へ配属替えとなって既存顧客32社を引き継ぎました(記入例)。直近は担当38社・上期売上1,650万円(目標1,500万円に対し達成率110%)で、前年同期1,100万円から150%に伸ばしています(記入例)。取引先は従業員20〜300名規模の飲食・宿泊・介護施設が中心で、消耗品の定期補充から設備の入れ替え提案までを一貫して担当しています。
職務経歴
株式会社〇〇〇〇(業務用消耗品の卸売・従業員約120名・営業所4) ○○○○年4月〜現在 〇〇営業所 営業部(記入例)
- 【所属】〇〇営業所 営業部(営業9名)。○○○○年4月 新卒入社、同年7月配属。在籍2年6か月(研修3か月・内勤9か月・外勤18か月)(記入例)
- 【営業対象】従業員20〜300名規模の飲食店・宿泊施設・介護施設の店長・施設長・購買担当(記入例)
- 【商材】業務用の清掃用品・衛生用品・包装資材(約2,000品目。1回の受注は3万〜200万円)。実績欄の受注件数は、定期補充の再発注を除いた提案による受注だけを数えています(記入例)
- 【営業手法】1年目は内勤として法人リストへの架電でアポイントを獲得し、先輩の商談へ引き渡し。2年目からは外勤として既存顧客への定期訪問と追加提案、既存顧客の紹介による新規開拓を担当
- 【実績・成果】(すべて記入例)
- 研修期(1年目4〜6月・3か月):新入社員研修を修了。商品知識テスト 同期18名中3位。先輩の商談に30件同行し、10件目以降はヒアリングを担当(記入例)
- 内勤期(1年目7月〜2年目3月・9か月):架電 1日平均80件・月平均1,600件(20営業日)、9か月で14,400件。アポイント288件(月平均32件/架電の2.0%)。うち258件を先輩3名の商談へ引き渡し、30件は自分で商談まで担当して12件受注(受注率40%・売上480万円/1件平均40万円)。配属4か月目に初受注(同期18名の平均は6か月目)(記入例)
- 外勤1年目(2年目4月〜3年目3月・12か月):既存顧客32社を引き継ぎ。受注48件・売上2,400万円(1件平均50万円)、目標2,400万円に対し達成率100%、営業所9名中6位。引き継いだ32社のうち30社が継続(維持率93.8%)、紹介による新規開拓4社(記入例)
- 外勤2年目(3年目4〜9月・上期の確定分):担当38社(継続30社+紹介による新規8社。内訳は外勤1年目の4社と上期の4社)。受注30件・売上1,650万円(1件平均55万円)、上期目標1,500万円に対し達成率110%。前年同期1,100万円に対し150%(記入例)
- 取り組み:訪問前に直近3か月の受注品目と補充の周期を確認し、在庫が切れる前に提案する運用へ変えたことで、1件あたりの平均単価が50万円(外勤1年目)から55万円(3年目上期)に上がりました(記入例)
- ※取引先名と個別の取引金額は、守秘義務のため業種・規模・単価帯で記載しています
活かせる経験・知識・スキル
- 法人リストへの架電による新規アポイント獲得(月平均1,600件・アポイント率2.0%)(記入例)
- 引き継いだ既存顧客の維持と追加提案(担当38社・訪問 月平均60件・維持率93.8%)(記入例)
- 見積作成と受発注処理(定期補充を含む基幹システムへの入力 月平均40件)、納期が遅れる場合の代替品提案(記入例)
- 業務用の清掃・衛生用品 約2,000品目の用途と代替品の知識(飲食・宿泊・介護の3業種)(記入例)
- 新入社員研修で習得した商談の型(現状確認→課題の整理→提案→次回の約束)を、初回訪問30分の進行に落とし込んだ運用(記入例)
資格
- 普通自動車第一種運転免許(○○○○年○月 取得)
記入例の数字は、行の中で確かめられるように置いています。80件×20営業日=1,600件、1,600件×9か月=14,400件、258件+30件=288件、12件÷30件=40%、48件×50万円=2,400万円、30件×55万円=1,650万円、4社+4社=新規8社、30社+8社=38社という関係です(いずれも記入例)。在籍が短い書類ほど、面接では数字の作り方そのものを細かく聞かれます。1行でも足し算が合わないと、経験の薄さより先に数字の扱いの雑さが目に入ります。
職務経歴書は、履歴書では書ききれない具体的な職務内容と実績を伝える書類だと、ハローワークインターネットサービスの「履歴書・職務経歴書の書き方」でも位置づけられています。第二新卒でいう「具体的」とは、期間を細かく割り、その期間ごとに何を任され何件こなしたかを書くことです。入力フォームの「業務内容と実績・成果」は【所属】【営業対象】【商材】【営業手法】【実績・成果】の5ブロックを1つの欄に続けて書く形なので、情報は次のように振り分けます。
- 【所属】営業所名(または担当エリア)、営業人数、入社年月と配属年月、在籍月数の内訳。「在籍2年6か月(研修3か月・内勤9か月・外勤18か月)」(記入例)のように、営業として動いた月数が分かる形にします。
- 【営業対象】相手の規模と役職。第二新卒は担当社数が少ないので、社数より「誰に会っていたか」で経験の質を見せます。
- 【商材】品目数と1回あたりの受注金額の帯、継続取引か単発か。単価が小さい商材でも、件数の多さが行動量の根拠になります。
- 【営業手法】架電・訪問・同行のどれをどの期間に担当したか。配属替えがある場合は、期間ごとに書き分けます。
- 【実績・成果】期間ごとに1行ずつ、古い順に並べます。行の先頭に期間(研修期・内勤期・外勤1年目)を置くと、任される範囲が広がった順序がそのまま読み取れます。
職務要約の組み立て方そのものは営業職の職務経歴書の書き方、数字にできる実績が手元にない期間の扱いは数字で示せる実績がない場合にまとめています。
年間目標を1周していない実績は、何を数字にするか
年度の達成率が出せない期間は、行動量・転換率・立ち上がりの速さ・担当範囲の拡大の4つを、期間で区切って並べます。第二新卒の実績欄が半ページで終わるのは、書く材料が無いからではなく、「年間実績」という1つの粒度でしか書こうとしていないからです。粒度を月と四半期まで落とすと、同じ2年半でも書ける行が何倍にも増えます。
| 指標 | 書き方(記入例) | 押さえどころ |
|---|---|---|
| 在籍期間と実績期間 | 在籍2年6か月(研修3か月・内勤9か月・外勤18か月) | 年数ではなく、営業として動いた月数を分けて書く |
| 立ち上がりの速さ | 配属4か月目に初受注(同期18名の平均は6か月目) | 分母(同期の人数と平均)が無いと速いかどうか判断できない |
| 行動量 | 架電 1日平均80件・月平均1,600件(20営業日) | 1日と月の両方を書き、営業日数を括弧で示す |
| 転換率 | アポイント 月32件(架電の2.0%) | 件数だけでなく、分母に対する率を同じ行に置く |
| 担当範囲の拡大 | 引き継ぎ32社 → 現在38社(新規開拓8社) | 増えた社数が「任される量が増えた」証拠になる |
| 既存顧客の維持率 | 引き継いだ32社のうち30社が継続(93.8%) | 実績期間が短い人でも持てる「守りの数字」 |
| 受注と単価 | 48件・2,400万円(1件平均50万円) | 件数と金額を必ず組にする。単価の推移も書ける |
| 達成率 | 目標2,400万円に対し実績2,400万円(100%) | 年度を1周した期間だけ書く。1周する前の期間には書かない |
| 進行中の期間 | 3年目は上期のみ(4〜9月・確定分) | 見込みを混ぜず、締まった期間だけを書く |
行動量の数え方と置き場所そのものはテレアポ・アウトバウンドコールの職務経歴書で扱っています(架電数は【営業手法】に条件として書き、【実績・成果】には率を置く、という整理です)。第二新卒はここだけ扱いが変わり、営業として動いた期間が1年に満たないあいだは、架電・訪問の件数を【実績・成果】側にも期間つきで並べます。年度の達成率が入るまでのあいだ、行動量が実績欄の中身を務めるためです。期間の見出し(内勤期・外勤1年目)を行の先頭に置けば、同じ件数でも任される範囲が広がった順序として読まれます。
順位を書く場合は、分母を「同期」にするか「営業所」にするかで意味が変わります。同期18名中3位は研修での習得の速さ、営業所9名中6位は営業としての成績です(いずれも記入例)。第二新卒は前者が強く、後者が中位でも不利にはなりません。順位の分母と評価期間の添え方は表彰歴・社内順位の職務経歴書にまとめています。数字そのものが手元になく、行動量も思い出せない場合の復元手順は実績が数字にできない職務経歴書で扱っています。
入社2年6か月、法人営業として新規開拓と既存顧客のフォローを担当。目標達成に向けて日々努力しました。(記入例)
2年半のあいだに何がどう変わったのかが1行もなく、配属直後の人と2年経った人の区別がつきません。「努力しました」は誰でも書けるため、書類の行数だけが増えます。
・研修期(3か月):商品知識テスト 同期18名中3位、先輩の商談に30件同行(記入例)
・内勤期(9か月):架電 月平均1,600件、アポイント月32件(架電の2.0%)、配属4か月目に初受注(同期18名の平均は6か月目)(記入例)
・外勤1年目(12か月):既存32社を引き継ぎ、受注48件・2,400万円(達成率100%)、維持率93.8%、新規開拓4社(記入例)
・外勤2年目(上期6か月・確定分):担当38社、受注30件・1,650万円(達成率110%)(記入例)
4行で、任される範囲が架電から担当38社まで広がった順序が読めます。各行に期間と分母があるため、面接でどの行から質問されても同じ数字で答えられます(いずれも記入例)。
新入社員研修とOJTは、実績として書いてよいか
書いてよく、ただし「受けた」ではなく「身についた手順」に言い換えて1〜2行に収めます。研修は第二新卒だけが持っている材料で、応募先には「基礎の教育コストが要らない」という情報として届きます。一方で、カリキュラムをそのまま並べると、指示されたことをこなしただけの人に見えます。分かれ目は、研修の内容ではなく、研修で身につけたものを配属後にどう使ったかまで書いてあるかどうかです。
| 研修・OJTの中身 | 受け身に見える書き方 | 実績として読める書き方(記入例) |
|---|---|---|
| 新入社員研修 | 3か月間の新入社員研修を受講 | 新入社員研修3か月を修了(ビジネスマナー・商品知識・ロールプレイング)。商品知識テスト 同期18名中3位 |
| 商品知識 | 商品知識を学んだ | 取扱約2,000品目のうち主要300品目の用途と代替品を覚え、訪問中の在庫切れ相談に即答できる状態にした |
| 営業同行 | 先輩に同行した | 先輩の商談に30件同行し、議事メモを当日中に共有。10件目以降はヒアリングを担当 |
| ロールプレイング | ロールプレイング研修を受けた | 週1回のロールプレイングで初回訪問30分の進行を型にし、配属後の初回訪問にそのまま使用 |
| OJT | OJTで業務を覚えた | 配属1〜3か月目は架電と見積作成、4か月目から単独で商談を担当(段階と時期を書く) |
| 在職中の資格取得 | 資格取得の勉強をした | 業務に関係する検定を在職中に取得(○○○○年○月)。取引先の請求・与信の会話に対応できるようになった |
| 社内認定・社内試験 | 社内試験に合格 | 社内の商品知識認定(3段階のうち2級・営業所の約6割が保有)を配属6か月目に取得 |
研修の記述が長くなりすぎると、配属後の実績が相対的に小さく見えます。目安は、研修に関する記述を実績欄の1〜2行、または「活かせる経験・知識・スキル」の1項目までに抑えることです。研修の期間そのものは【所属】の在籍月数の内訳で示せば足ります。研修が半年以上あった会社では、研修の期間で1行、身についた手順で1行の合計2行にします。
社内の呼び名にも注意します。「〇〇研修」「〇〇認定」「社内グレード」といった名称は社内では通じますが、読み手には段階も難易度も伝わりません。初出で「社内の商品知識認定(3段階のうち2級)」のように、一般語と段階を添えます(記入例)。社内KPIや社内の制度名を一般語へ直す手順は社内用語・社内KPIを翻訳する職務経歴書で扱っています。
入社後、3か月間の新入社員研修を受講しました。ビジネスマナー、電話応対、商品知識、営業ロールプレイング、コンプライアンス、社内システム操作について学び、営業として必要な基礎を身につけました。(記入例)
カリキュラムの列挙で3行を使い切っており、配属後に何ができるようになったのかが1文もありません。同じ会社の同期18名が全員そのまま書ける内容になっています。
新入社員研修3か月を修了。商品知識テストは同期18名中3位、先輩の商談に30件同行し、10件目以降はヒアリングを担当(記入例)。研修で型にした初回訪問30分の進行(現状確認→課題の整理→提案→次回の約束)を配属後の初回訪問にそのまま使い、配属4か月目に初受注(同期18名の平均は6か月目)(記入例)。
研修が2行に収まり、そこで身についた手順が初受注までの月数につながっています。同期という分母があるため、習得の速さが客観的に読めます(いずれも記入例)。
配属替え・担当替えのあった1社は、どう分けて書くか
会社は1つにまとめ、その中を期間で区切って役割・分母・主指標を並べます。第二新卒の在籍期間には、内勤から外勤へ、架電の部隊から既存担当へ、支店から本社へといった配属替えが1〜2回入ることが珍しくありません。会社ごとに1ブロックという書き方のまま押し込むと、指標の違う数字が同じ箱に入り、どれが何の分母なのか読めなくなります。
逆に、配属替えを会社の並びで分けて書く(2社あるように見せる)のも避けます。履歴書の職歴欄と社数が食い違い、経歴の確認ができない書類になります。1社1ブロックのまま、実績欄の中を期間で区切るのが正解です。
| 項目 | 内勤期(1年目7月〜2年目3月) | 外勤期(2年目4月〜現在) |
|---|---|---|
| 役割 | 法人リストへの架電、アポイント獲得、見積作成 | 既存顧客の定期訪問、追加提案、紹介による新規開拓 |
| 分母 | 架電件数(月平均1,600件) | 担当社数(32社→38社) |
| 主指標 | アポイント件数と率、自分で担当した商談の件数 | 受注件数・売上・達成率・維持率・平均単価 |
| 実績(記入例) | 9か月でアポイント288件(率2.0%)、自分で担当した商談30件・受注12件・480万円 | 外勤1年目 48件・2,400万円(達成率100%)/3年目上期 30件・1,650万円(達成率110%) |
| 受注の帰属 | 引き渡した258件からの受注は先輩に帰属。自分の行には書かない | 受注は自分に帰属 |
| 書く位置 | 同じ会社のブロックの中で、期間を先頭に置いた行として並べる | 同じ会社のブロックの中で、内勤期の行の次に置く |
配属替えで最も評価されるのは、異動の事実ではなく、異動後に前の期間の経験を使った形跡です。内勤で覚えた電話のトークを外勤の初回訪問に転用した、内勤で扱った見積の型を訪問先での即答に使った、という1行を添えると、配属替えが「会社の都合で動かされた」ではなく「使える範囲が増えた」と読まれます。異動の理由が組織改編や欠員の補充であっても、理由そのものは書かず、担当が変わった時期と範囲だけを書きます。
内勤期の数字で気をつけるのは、受注の帰属です。自分が取ったアポイントから先輩が受注した案件を自分の売上に足すと、面接で分母を聞かれた時点で説明できなくなります。記入例では、アポイント288件のうち258件を先輩3名へ引き渡し、自分で商談まで担当した30件から12件を受注(受注率40%)と分けています。引き渡した先の受注に触れたい場合は「自分が獲得したアポイントからの受注 年間〇件(商談の担当は先輩3名)」と、誰の実績かが分かる形にします。チームの数字しか手元にないときの切り分け方はチーム実績しかない営業の職務経歴書にまとめています。
〇〇営業所にて、架電による新規開拓と既存顧客の営業を担当。年間売上2,400万円、アポイント288件を獲得しました。(記入例)
2,400万円が外勤1年目の数字、288件が内勤9か月の数字なのに同じ行に並んでいるため、期間が読めません。1年で両方を達成したように見え、面接で分解を求められると数字が合わなくなります。
・内勤期(1年目7月〜2年目3月・9か月):架電 月平均1,600件、アポイント288件(率2.0%)。うち258件は先輩3名の商談へ引き渡し、自分で担当した30件から12件受注(受注率40%・480万円)(記入例)
・外勤期(2年目4月〜現在):既存顧客32社を引き継ぎ、外勤1年目は受注48件・2,400万円(達成率100%・維持率93.8%)。内勤で使っていた在庫確認の電話を訪問前の準備に変え、1件あたり平均単価を50万円から55万円に(記入例)
期間・分母・帰属が行ごとに閉じており、288件と2,400万円が別の期間の数字だと一目で分かります。配属替えの前の経験を後の期間で使った1文も入っています(いずれも記入例)。
在籍が1年に満たない会社は、書くか書かないか
書きます。在籍3か月でも、試用期間中の退職でも、職務経歴書と履歴書の両方に記載します。伏せると履歴書の職歴欄との食い違いか空白期間が生まれ、書類の内容より先に説明の矛盾が問題になります。短期離職を書く不利より、経歴の整合が取れない不利のほうが大きい、と考えてください。
問題は「書くかどうか」ではなく「何行で書くか」です。在籍が短い会社は行数を抑え、最も長く在籍した会社に紙面を割きます。在籍3か月の会社に10行、在籍2年の会社に5行という配分になっていると、読み手の目は短いほうへ吸い寄せられます。
| 在籍月数 | 実績欄の行数の目安 | 書き方(記入例) |
|---|---|---|
| 3か月未満(試用期間中に退職) | 1〜2行 | 研修2か月を修了後、〇〇営業部に配属。在籍中の業務は法人リストの整備と架電(1日平均60件) |
| 3〜6か月 | 2〜3行 | 在籍5か月(研修2か月・配属3か月)。配属後は架電4,800件(月平均1,600件)、アポイント72件(率1.5%) |
| 6〜12か月 | 3〜4行 | 在籍10か月。配属7か月目に初受注3件・180万円(1件平均60万円)。担当は個人向けの新規開拓 |
| 退職理由 | 1文 | 個人宅への訪問販売が中心で、法人への提案営業に取り組みたく退職しました |
| 在籍中で退職前 | — | 「○○○○年○月〜現在」と書き、退職予定日は職務経歴書に書かない |
退職理由は職務経歴書に必須の項目ではありませんが、在籍1年未満の会社がある場合は1文だけ添えます。書かないと、読み手は最も悪い理由を想像します。順序は、事実(担当した営業のかたち)→ 合わなかった点 → 応募先で取り組みたいこと、の3つを1文にまとめる形です。会社や上司を責める書き方、「思っていたのと違った」という主観だけの書き方は、同じことが応募先でも起こると読まれます。
実績が無いまま辞めた期間でも、行動量は残っています。架電件数、訪問件数、研修の修了段階、引き継いだ担当の数は、在籍が3か月でも書けます。件数が思い出せない場合は、1日の件数の記憶に月数を掛けて概算し、「概算」と添えます。目標に届かないまま辞めた年度の書き方は目標未達・成績が悪いときの職務経歴書で扱っています。
株式会社〇〇〇(○○○○年4月〜○○○○年8月) ※短期間のため記載を省略します(記入例)
履歴書の職歴欄に会社名が載っていれば矛盾し、載っていなければ空白期間が生まれます。省略した5か月に何をしていたかを、面接で最初に聞かれることになります。
株式会社〇〇〇(住宅設備の個人向け販売・従業員約60名) ○○○○年4月〜○○○○年8月(在籍5か月)(記入例)
【所属】〇〇営業部(営業12名)/研修2か月・配属3か月
【実績・成果】配属後3か月で架電4,800件(月平均1,600件)、アポイント72件(率1.5%)、商談同行18件(記入例)
※個人宅への訪問販売が中心で、法人への提案営業に取り組みたく退職しました
在籍5か月を4行で閉じ、行動量と研修の段階だけを残しています。4,800件÷3か月=1,600件、72件÷4,800件=1.5%と行の中で検算でき、退職理由が次の応募につながる形で1文入っています(いずれも記入例)。
20代後半・社会人3〜5年目は、書き方を変えるか
変えます。年度を1周した回数が増えるほど、行動量から達成率の推移へ、実績欄の重心が移ります。同じ「20代の営業」でも、実績期間が半年の人と4年の人では読み手の期待が違い、行動量だけを並べた書類は社会人4年目には物足りなく見えます。逆に、社会人2年目が達成率だけを書くと、行が3本で終わります。
| 社会人年数 | 実績欄の重心 | 先頭に置く行(記入例) |
|---|---|---|
| 1年目(実績期間6か月未満) | 研修での習得の速さと行動量 | 商品知識テスト 同期18名中3位/架電 月平均1,600件 |
| 2年目(年度を1周していない) | 行動量+転換率+担当範囲 | アポイント 月32件(率2.0%)/既存32社を引き継ぎ |
| 3年目(1周した) | 年度の達成率と維持率 | 目標2,400万円に対し達成率100%/維持率93.8% |
| 4〜5年目(20代後半) | 2年度以上の推移と再現性 | 2年連続で達成率100%以上/1件平均単価 40万円→55万円 |
| 6年目以降 | 後輩の育成と任される範囲の広がり | 新人2名の立ち上げを担当(初受注まで平均4か月) |
社会人4年目以降で効くのは、単年の達成率ではなく推移です。1年だけ120%の年があるより、2年続けて100%を超えているほうが、応募先では再現性として読まれます(いずれも記入例)。単価や担当社数のように年ごとに上がっている数字は、1行にまとめると成長の向きが1目盛りずつ見えます。「1件平均単価 40万円(1年目)→50万円(2年目)→55万円(3年目上期)」(記入例)のように、期間を括弧で添えて並べます。
20代後半になると、担当してきた顧客の情報をどこまで書けるかという線引きも出てきます。取引先名・契約金額・個別の単価が社外秘にあたる場合は、業種と規模、金額の帯に置き換えます。置換の型と、伏せたつもりでも特定される組み合わせは守秘義務で社名・数値が書けないときの職務経歴書にまとめています。
よくある質問
入社1年目で転職活動をしています。職務経歴書は必要ですか?
正社員として在籍した期間があれば必要です。求人票に「履歴書のみ」と書かれている場合を除き、提出を求められると考えてください。在籍が半年でも、研修の修了内容、配属後の行動量、引き継いだ担当の数を並べれば、実績欄は埋まります。分量が足りないときは、実績欄を期間で細かく割るか、「活かせる経験・知識・スキル」の項目を増やします。余白を空けたまま出すより伝わります。
アルバイトやインターンの経験は書けますか?
営業に直接つながる内容であれば書けます。ただし正社員の職務経歴とは分けて、「その他の経験」として勤務先・期間・業務内容を1〜2行で置きます。飲食店のホールで1日平均80名を接客した、コールセンターで1日60件の受電を担当した(いずれも記入例)のように、件数が残っているものだけを選びます。学生時代のサークルや学業の話は、職務経歴書ではなく履歴書側の営業職の自己PRで扱います。
編年体と逆編年体、第二新卒はどちらで書きますか?
在籍が1社なら編年体(古い順)です。研修から配属、独り立ち、担当拡大へと任される範囲が広がる順序が、そのまま成長の記録になります。2社目以降がある場合は直近の会社を先に置く逆編年体にし、各社の中は古い順に並べます。同じ書類の中で並び順が入れ替わると読みにくくなるため、会社の並びと会社内の並びのどちらの順序を採るかは、書き始める前に決めておきます。
営業所の目標しかなく、個人目標がありません。
チームの目標しか無いときに上段と下段をどう分けるかはチーム実績しかない営業の職務経歴書にまとめています。第二新卒が足せるのは構成比です。「営業所目標2億1,600万円に対し達成率104%、うち自分の売上2,400万円(構成比10.7%)」(記入例)と書けば、在籍が短くても営業所の中での位置が1行で伝わります。2億1,600万円×104%=2億2,464万円、2,400万円÷2億2,464万円=10.7%という関係です(いずれも記入例)。構成比の母数が営業所の目標なのか実績なのかは、行の中で示します。
異動が決まったばかりで、新しい担当の実績がまだありません。
異動前の期間の実績を主にし、異動後は期間と任された範囲だけを1行で書きます。「○○○○年○月より〇〇営業部へ異動、法人向けの既存顧客18社を担当」(記入例)のように、時期と担当数で止めます。実績が無い期間に見込みや目標値を書くと、入社後に結果が違ったときに説明がつきません。異動後の期間が3か月以上あれば、訪問件数や引き継ぎの完了社数といった行動量を1行だけ足します。
参照した情報
- ハローワークインターネットサービス「履歴書・職務経歴書の書き方」 — 確認日 2026年9月6日
運営 オルグロー株式会社(運営会社)。この記事は、当社が運営する履歴書・職務経歴書作成ツール「営業の履歴書作成ツール」の編集部が制作し、当社が編集責任を負います。外部ライターへの委託や、他社記事の転載はしていません。
記事内の数値について 売上・件数・達成率・順位などの数値はすべて記入例です。当社サービスの実績や、特定の個人の経歴ではありません。
制作方法 構成と下書きに生成AIを使い、当社の担当者が数値の検算、入力フォームの欄名・並びとの整合、参照情報との照合を行っています。詳しくは編集方針に記載しています。
更新 公開 /最終更新 。記入例・表・結論を変えたときだけ最終更新日を上げています。募集要項に指定がある場合は、そちらが優先されます。