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転職回数が多い営業の職務経歴書は5社分書く?売り方別に束ねて2枚に収める

執筆 営業の履歴書作成ツール 編集部 公開 最終更新

この記事の結論

転職回数が多い営業の職務経歴書は、逆編年式で全社を載せたうえで社ごとの行数を変え、会社をまたぐ経験は「活かせる経験・知識・スキル」に束ねます。直近2社は年度ごとの実績まで書き、それ以前は在籍期間・商材と単価帯・達成率の3点を1〜2行に圧縮します。会社ごとに評価指標が違うときは、目標達成率と分母つきの順位に読み替えて横に並べ、法人向けの新規開拓 通算7年8か月・新規受注154社(記入例)のように束ねた累計を1行添えます。

この記事は3社以上の営業経歴を、売り方・商材別に束ね直してA4 2枚に収めることを決めきるためのものです。職務要約から自己PRまでの全体の型、実績指標の対応表、数字で示せる実績がない場合の書き方、社名や売上を書いてよいかの判断は、営業職の職務経歴書にまとめています。様式そのものを探している方は、そちらの入力フォームからそのまま作れます。

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転職回数が多い営業とは(職務経歴書での扱い)

転職回数が多い営業とは、営業職として3社以上に在籍し、社ごとに商材・顧客・売り方が変わってきた人を指します。書類で手が止まる理由は回数そのものではなく、会社ごとに「所属・営業対象・商材・営業手法・実績」を書き並べると、5社ぶんで3枚を超え、しかも読み終えても何ができる人かが残らないところにあります。会社の紹介文が5本並んだ書類は、在籍社数が2社の応募者より読むのに時間がかかり、それだけで不利になります。

本記事は、営業として3社以上(転職2回以上)を経験し、その経歴を1つの職務経歴書にまとめる場面を対象にします。社会人3年目までで1〜2回目の転職にあたる場合は第二新卒・20代の営業の職務経歴書、5社のうちに営業以外の職種が含まれる場合は営業未経験(異職種から営業へ)の職務経歴書、販売・接客・飲食からの転職を含む場合は販売・接客から営業への職務経歴書で扱います。履歴書と職務経歴書の役割の違いは営業職の履歴書と職務経歴書の違いにまとめています。

採用側が転職回数を見るときの関心は、「またすぐ辞めるか」と「積み上がっているか」の2つです。前者は面接と志望動機で扱う問いで、職務経歴書が答えられるのは後者だけです。だから書類の設計は、辞めた理由を並べる方向ではなく、5社を1本の線でつなぐ方向に振ります。

職務経歴書の完成記入例(5社13年の法人営業)

先に完成形を示します。営業歴13年・5社、直近3社は法人向けの新規開拓、それ以前は個人向け販売とルート営業という経歴を、A4 2枚に収めた例です。数値はすべて記入例で、各社の掛け算と束ねた通算が合うようにそろえています。

記入例

職 務 経 歴 書
○○○○年○月○日 現在

職務要約

法人向けの新規開拓を軸に、5社13年の営業経験があります(記入例)。扱う商材と顧客の規模は変わりましたが、決裁者に直接会い、課題の整理から提案を組み立てる売り方は5社を通じて同じです。直近3社(OA機器・人材紹介・クラウドサービス)では新規開拓で通算154社を受注し、直近2社は年度目標を連続で達成しています(記入例)。転職のたびに単価帯は1件5万円から1社あたり平均230万円へ、相手にする決裁レイヤーは資材担当者から管理部長・役員へ上がってきました(記入例)。新しい商材でも入社から平均2.6か月で初受注に到達しています(記入例)。

職務経歴(新しい順)

株式会社〇〇〇〇(クラウドサービス・従業員約300名) ○○○○年○月〜現在(3年2か月) 営業部 主任(記入例)

  • 【所属】営業部 新規開拓チーム 主任(部内10名)(記入例)
  • 【営業対象】従業員300〜3,000名規模の企業(製造・小売・物流)の管理部長・人事部長・役員(記入例)
  • 【商材】クラウド勤怠管理システム(無形・年間契約、1社あたり平均230万円)(記入例)
  • 【営業手法】インサイドセールスから引き継いだ商談7割、自己開拓3割。初回商談から契約・稼働開始まで一貫担当(記入例)
  • 【実績・成果】(すべて記入例)
    • 直近年度 新規契約額 4,140万円(目標3,600万円・達成率115%)、部内10名中2位(記入例)
    • 新規受注 年18社、1社あたり平均230万円(18社×230万円=4,140万円)(記入例)
    • 商談144件(インサイドセールス経由101件・自己開拓43件)→ 受注18件(受注率12.5%)(記入例)
    • 在籍3年2か月の新規受注 通算57社(記入例)
    • 入社から初受注まで3か月(記入例)

株式会社〇〇〇(人材サービス・従業員約120名) ○○○○年○月〜○○○○年○月(2年8か月) 法人営業部(記入例)

  • 【所属】法人営業部(部内8名)(記入例)
  • 【営業対象】従業員100〜500名規模の企業(IT・製造)の人事部長・採用担当(記入例)
  • 【商材】中途採用の人材紹介(無形・1社あたり年間の粗利 平均212万円)(記入例)
  • 【営業手法】架電と既存顧客からの紹介による新規開拓。求人票の作成と候補者の推薦まで兼務
  • 【実績・成果】(すべて記入例)
    • 最終年度 粗利 5,088万円(目標4,800万円・達成率106%)、部内8名中3位(記入例)
    • 新規取引 年24社、1社あたり平均粗利212万円(24社×212万円=5,088万円)(記入例)
    • 在籍2年8か月の新規取引 通算64社(記入例)
    • 入社から初受注まで4か月(記入例)

株式会社〇〇〇〇(OA機器販売・従業員約80名) ○○○○年○月〜○○○○年○月(1年10か月) 営業部(記入例)

  • 中小企業の総務担当・経営者に複合機・ビジネスフォン(有形・1件80万〜300万円)を新規開拓で販売。新規受注 通算33社(年18社ペース)(記入例)
  • 最終年度 粗利 2,160万円(目標2,400万円・達成率90%)、支店12名中7位(記入例)

株式会社〇〇(通信サービス代理店・従業員約40名) ○○○○年○月〜○○○○年○月(2年4か月) 営業課(記入例)

  • 個人宅と店頭で光回線・モバイル回線(月額4,000〜7,000円)を販売。獲得 通算1,288件(年552件ペース)(記入例)
  • 最終年度 獲得552件(目標480件・達成率115%)、拠点6名中1位(記入例)

株式会社〇〇〇(住宅設備商社・従業員約200名) ○○○○年○月〜○○○○年○月(3年0か月) 営業課(記入例)

  • 工務店・リフォーム会社60社を担当するルート営業。住宅設備機器(有形・1件5万〜80万円)(記入例)
  • 最終年度 担当売上 1億1,880万円(目標1億1,000万円・達成率108%)、課内9名中4位。担当60社のうち57社と取引継続(継続率95%)(記入例)

活かせる経験・知識・スキル

  • 法人向けの新規開拓(通算7年8か月・3社):新規受注 通算154社(OA機器33社/人材紹介64社/クラウドサービス57社)。架電・紹介・展示会・インサイドセールスからの引き継ぎを併用(記入例)
  • 既存顧客の深耕と取引継続(通算3年0か月・1社):担当60社、継続率95%、担当売上 目標比108%(記入例)
  • 個人向けの訪問・店頭販売(通算2年4か月・1社):獲得 通算1,288件、拠点6名中1位(記入例)
  • 商材をまたぐ実務:見積・提案書の作成、SFAでの案件管理と月次の受注予測、与信・契約条件の社内調整
  • 立ち上がりの速さ:在籍した5社すべてで入社から平均2.6か月で初受注(記入例)

資格

  • 普通自動車第一種運転免許(○○○○年○月 取得)

記入例では、職務経歴に並べた5社の在籍期間を足すと13年0か月になり、「活かせる経験」の3つの束(7年8か月+3年0か月+2年4か月)も同じ13年0か月になります。18社×230万円=4,140万円、24社×212万円=5,088万円という掛け算も行の中で確かめられます(いずれも記入例)。転職回数が多い書類でいちばん先に疑われるのは、社数でも年数でもなく、足し算が合っているかどうかです。

職務経歴書は、履歴書では書ききれない具体的な職務内容と実績を伝える書類だと、ハローワークインターネットサービスの「履歴書・職務経歴書の書き方」でも位置づけられています。社数が多い人にとっての「具体的」は、全社を同じ密度で書くことではなく、応募先が再現してほしい経験を厚く、それ以外を薄く配分することです。職務要約そのものの組み立て方は営業職の職務経歴書の書き方にまとめています。

記入例を入力フォームに落とすときの対応は次のとおりです。様式は「逆編年式(新しい順)」を選び、職歴は5社ぶんを1社ずつ追加します。会社名の欄には社名だけでなく業種と従業員規模を続けて書き、入社年月・退社年月は5社すべて埋めます。「業務内容と実績・成果」の欄は1つで、【所属】【営業対象】【商材】【営業手法】【実績・成果】の5ブロックを続けて書く形なので、厚みの差はこの欄の行数でつけます。

  • 直近2社:5ブロックをすべて書き、【実績・成果】に年度実績・通算・受注率・初受注までの月数を並べます。
  • 3社目以降:5ブロックを立てず、商材と単価帯・通算の受注数・そろえた達成率と順位だけを同じ欄に残します。行数は3社目で4〜6行、4社目以降で各1〜2行が目安です。
  • 会社をまたぐ束(法人向けの新規開拓 通算7年8か月・新規受注154社など、記入例)は「活かせる経験・知識・スキル」に1行1項目で立てます。

5社分を全部書くと3枚を超える。どの形式でまとめるか?

逆編年式で全社を並べたうえで社ごとの行数を変え、会社をまたぐ経験は「活かせる経験・知識・スキル」に束ねます。職務経歴書の形式は、古い順に並べる編年式(編年体式)、現職から並べる逆編年式(逆編年体式)、会社をまたいで職務分野ごとに束ねるキャリア式の3つが知られています。5社の営業経歴では、3つのどれを単独で使っても不都合が出ます。

職務経歴書の形式と、営業で3社以上あるときの向き・不向き
形式並べ方営業で向く場面3社以上のときの弱点
編年式古い会社から順に、社ごとに書く在籍1〜2社で、同じ商材を長く売ってきた読み手が現職の実績にたどり着くまでに4社分を読む
逆編年式現職から順に、社ごとに書く直近の商材・顧客が応募先と近い社数分の枠は残るため、枚数が減らない
キャリア式会社をまたぎ、売り方・商材別に束ねる業種は違うが売り方が同じ在籍期間と会社の対応が消え、いつの実績か読めない
逆編年式+束(本記事の型)現職から全社を並べて行数を変え、束は「活かせる経験」に別立て営業で3社以上、商材や指標がそろわない束ねる軸を2本立てると、期間が重複して合計が合わなくなる

キャリア式だけで書けない実務上の理由もあります。入力フォームの「職務経歴」は、会社名・入社年月・退社年月・「業務内容と実績・成果」を1社ずつ追加する形で、様式も「編年式(古い順)」と「逆編年式(新しい順)」の2つから選ぶため、会社の枠そのものを消すことができません。提出先の企業も、履歴書の職歴欄と職務経歴書を突き合わせて在籍期間を確認します。会社の枠を残したまま束ねた情報を別ブロックに置く形が、そのまま入力して作れる並べ方です。

束ねる軸は1本だけ選びます。営業で使える軸は、売り方(新規開拓・既存深耕・反響・代理店)、商材の形(有形・無形)、顧客層(法人・個人、企業規模)の3系統です。応募先の求人票で必須要件の先頭に書かれているものに近い軸を選び、残りの2系統は各社の【営業対象】【商材】の行に置きます。軸を2本立てて2つのリストを並べると、同じ在籍期間が両方に入り、通算年数の合計が営業歴を超えます。

束の年数を足して、営業歴と一致するか確かめる

記入例の3つの束は、7年8か月+3年0か月+2年4か月=13年0か月で、5社の在籍期間の合計と一致します(記入例)。ここで「無形商材の提案 通算5年10か月」という4つ目の束を足すと、人材紹介の2年8か月とクラウドサービスの3年2か月が二重に数えられ、合計が18年10か月に膨らみます(記入例)。二重計上は面接で必ず指摘されるため、束の軸は1本に決め、足し算が在籍年数に収まるところまで削ります。

【職務経歴】株式会社〇〇〇〇 営業部(所属・営業対象・商材・営業手法・実績を各社12行)……を5社分(記入例)。

同じ密度で5社を並べると3枚を超えます。読み手は5つの会社紹介を読まされ、共通する売り方も、伸びてきた単価帯も自分で探すことになります。

職務経歴は新しい順に5社(13年0か月)。会社名の行に業種・従業員規模・在籍期間・部署を入れ、直近2社は【所属】から【実績・成果】まで詳述、それ以前の3社は各2行。会社をまたぐ経験は「活かせる経験・知識・スキル」に、法人向けの新規開拓 通算7年8か月・新規受注154社(記入例)として束ねる。

在籍期間は会社名の行ですべて確認でき、応募先が知りたい直近の売り方は詳細で読め、13年で何が積み上がったかは束で1行にまとまります(いずれも記入例)。A4 2枚に収まり、社数の多さが読みにくさに変わりません。

会社ごとに評価指標が違うとき、5社をどうそろえるか?

各社の指標はその会社の言葉のまま残し、全社に共通する「目標達成率+分母つきの順位」の1行を各社に足してそろえます。営業の評価指標は会社ごとに違います。売上額で評価する会社、粗利で評価する会社、獲得件数で評価する会社、契約額で評価する会社があり、5社を並べると単位がそろいません。単位の違う数字を縦に並べた書類は、読み手が強さを比べられないため、数字が書いてあるのに実績が伝わらない状態になります。

そろえ方は2段構えです。まず各社の指標をそのまま1行目に書き、続けて「目標に対する達成率」と「評価母集団の中の順位」を2行目に置きます。達成率と順位は、指標が売上でも粗利でも件数でも同じ形に揃うため、5社を横に並べたときの共通のものさしになります。順位を書くときは、分母(記入例では部内10名・支店12名)と評価期間を必ず添えます。

会社ごとに違う指標を、達成率と順位でそろえる(記入例)
在籍社商材と単価帯その会社の評価指標そろえた書き方(記入例)
クラウドサービス(3年2か月・現職)無形・1社あたり平均230万円新規契約額4,140万円(目標3,600万円・達成率115%)、部内10名中2位
人材サービス(2年8か月)無形・1社あたり粗利212万円粗利5,088万円(目標4,800万円・達成率106%)、部内8名中3位
OA機器販売(1年10か月)有形・1件80万〜300万円粗利2,160万円(目標2,400万円・達成率90%)、支店12名中7位
通信サービス代理店(2年4か月)個人向け・月額4,000〜7,000円獲得件数552件(目標480件・達成率115%)、拠点6名中1位
住宅設備商社(3年0か月)有形・1件5万〜80万円担当売上1億1,880万円(目標1億1,000万円・達成率108%)、課内9名中4位

達成率でそろえるときの注意は3つあります。1つ目は、達成率だけを並べないことです。達成率115%は、目標3,600万円でも目標480件でも同じ数字になるため、元の指標と単価帯を同じ行に残します(いずれも記入例)。2つ目は、未達の年を消さないことです。5社のうち1社だけ90%という行があっても(記入例)、他の4社が100%を超えていれば、むしろ数字を操作していない書類として読まれます。3つ目は、順位の分母をそろえないことです。部内10名と支店12名は別の母集団なので、無理に統一せず、それぞれの分母を書きます(いずれも記入例)。

目標に届かなかった年度の書き方は目標未達・成績が悪いときの職務経歴書、順位や表彰に分母と期間を添える型は表彰歴・社内順位の職務経歴書にまとめています。「有効商談」「アワード」「Sランク」といった社内の呼び名を一般語に直す手順は社内用語・社内KPIを翻訳する職務経歴書、社名や契約金額が守秘義務で書けない社がある場合の置き換えは守秘義務で社名・数値が書けないときの職務経歴書で扱います。

A社:売上1億1,880万円/B社:552件/C社:粗利2,160万円/D社:粗利5,088万円/E社:4,140万円(記入例)

単位が5種類あり、どれが大きい実績なのか読み手には判断できません。金額の大小だけを見ると、単価の低い商材を扱った社の実績が過小評価されます。

5社すべてで年度目標に対する達成率と部門内順位を併記。クラウドサービス115%(部内10名中2位)/人材サービス106%(部内8名中3位)/OA機器90%(支店12名中7位)/通信代理店115%(拠点6名中1位)/住宅設備108%(課内9名中4位)(すべて記入例)

単位の違う5社が同じものさしで並び、13年のうち4社で目標を超えてきたことが1目盛りで読めます。90%の年を残したことで、他の数字も実測値だと受け取られます(いずれも記入例)。

応募職種に関係の薄い経歴は、どこまで削ってよいか?

職務経歴書でも全社を載せ、削るのは中身であって行そのものではありません。関係の薄い社は1〜2行に圧縮し、在籍期間・業種と規模・商材と単価帯・そろえた達成率の4点だけを残します。社を丸ごと省くと、履歴書の職歴欄と在籍期間が食い違い、経歴が確認できない書類になります。省略ではなく圧縮が、社数が多い人の削り方です。

5社をA4 2枚に配分するときの厚み(記入例)
位置づけ厚みの目安残す項目削る項目
直近2社(応募職種に近い)各12〜18行所属・営業対象・商材・営業手法・実績5行前後—
3社目(売り方が同じ)4〜6行商材と単価帯・新規受注の通算・達成率と順位営業手法の詳細、部署の変遷
4社目以降(売り方が違う)各1〜2行在籍期間・業種と規模・商材と単価帯・達成率営業対象の内訳、実績の行数
営業以外の職種の在籍1行在籍期間・職種・応募先に効く1点業務内容の列挙
在籍1年未満の社1〜2行在籍月数・担当した範囲・到達した行動量年間換算の実績(1周していない)

1〜2行に圧縮した社でも、単価帯と達成率は落としません。単価帯は、その会社で扱った商材の重さを示す情報で、応募先が同じ帯なら経験がそのまま効きます。達成率は5社を横に並べる共通のものさしなので、1社でも欠けると比較の列が崩れます。逆に、営業手法の細かい説明や部署名の変遷は、圧縮した社では読み手の判断を変えないため落として構いません。

在籍が1年に満たない社は、年間目標を1周していないため、年度実績の行を作ると数字が実態より小さく見えます。在籍月数を先に書き、その期間に到達した行動量と担当範囲で埋めます。「在籍8か月。医療機器の新規開拓を担当し、月平均42件の訪問と初受注まで4か月(記入例)」のように、月を単位にすると1周していない事実と整合します。数字そのものが残っていない期間の埋め方は実績が数字にできない職務経歴書にまとめています。

圧縮した社について、職務経歴書に退職理由を書く必要はありません。書類に理由の欄を作ると、5社ぶんの弁明が並び、読み手の関心を「なぜ辞めたか」に集めてしまいます。書くのは事実の1行までで、会社都合や事業所の閉鎖など本人の意思によらない離職がある場合に限り、その社の会社名の行末に「(事業所閉鎖に伴う会社都合)」と添えます(記入例)。

※通信サービス代理店と住宅設備商社での経験は、応募職種と関連が薄いため記載を省略します。

在籍期間が2社ぶん5年4か月(記入例)空き、履歴書の職歴欄と突き合わせたときに説明のつかない空白になります。省略した理由の1行が、かえって空白を目立たせます。

株式会社〇〇(通信サービス代理店・従業員約40名/2年4か月) 個人宅と店頭で光回線・モバイル回線(月額4,000〜7,000円)を販売。最終年度 獲得552件(目標480件・達成率115%)、拠点6名中1位(記入例)

2行で在籍期間・業種と規模・商材と単価帯・達成率と順位がそろい、法人営業の応募でも「件数商売で1位を取った期間」として読めます。空白も弁明も生まれません。

職務要約で「一貫性」をどう先に示すか?

業種ではなく売り方で軸を立て、1文目を「〔軸〕を軸に、5社13年」の形にします(記入例)。転職回数が多い書類で職務要約が果たす役割は、経歴の要約ではなく、これから読む5社をどの補助線で読めばよいかの提示です。補助線を先に置かないと、読み手は業種の違いだけを拾い、「業界を転々とした人」という枠で残りを読みます。

軸の候補は、業種以外に5つあります。どれを選ぶかは自分の好みではなく、応募先の求人票で必須要件の先頭に置かれているものから決めます。求人票が「新規開拓の経験3年以上」なら売り方、「無形商材の法人営業」なら商材の形、「経営層への提案経験」なら決裁レイヤーが軸です。

業種がそろわないときに使える一貫性の軸(記入例)
軸職務要約の1文目(記入例)この軸を選ぶ求人票の書き方
売り方法人向けの新規開拓を軸に、5社13年(うち新規開拓7年8か月)「新規開拓の経験」「アウトバウンド中心」
商材の形無形商材の法人営業を軸に、5社13年(うち無形5年10か月)「無形商材の提案経験」「SaaS・人材・広告いずれか」
決裁レイヤー管理部門の決裁者への提案を軸に、5社13年「経営層・部門長への提案経験」
顧客規模従業員100〜3,000名規模の企業を対象に、5社13年「中堅・大手企業の担当経験」
営業サイクル商談期間3〜6か月・複数決裁の案件を軸に、5社13年「検討期間の長い商材」「稟議を通す提案」
単価帯1件200万円前後の商材を軸に、5社13年「単価○○万円のソリューション営業」

軸を決めたら、職務要約の2文目で「変わったもの」を先に認め、3文目で「変わらなかったもの」を数字で示します。順番が逆になると、言い訳から始まる文章になります。記入例では、2文目で商材と顧客規模が変わった事実を認め、3文目で新規開拓154社と直近2社の連続達成を置いています(記入例)。読み手にとっては、業種の違いが説明済みの前提に変わり、残りの行を実績として読み進められます。

職務要約に転職の理由や意欲を書き込まないことも重要です。理由と意欲は履歴書の志望動機欄で扱う内容で、職務経歴書に混ぜると実績の密度が下がります。志望動機の組み立て方は営業職の志望動機の書き方にまとめています。分母と期間を添えて実績を数字にする一般的な考え方は営業実績を数字でどう書くかを参照してください。

住宅設備、通信、OA機器、人材、クラウドサービスと幅広い業界で営業を経験してきました。それぞれの業界で多くのことを学び、環境の変化にも柔軟に対応してきました(記入例)。

業種の羅列が先に来るため、読み手には5つの断絶として映ります。「幅広い」「柔軟」は5社に共通する事実を1つも示しておらず、数字も入っていません。

法人向けの新規開拓を軸に、5社13年の営業経験があります。扱う商材と顧客の規模は変わりましたが、決裁者に直接会い、課題の整理から提案を組み立てる売り方は5社を通じて同じです。直近3社では新規開拓で通算154社を受注し、直近2社は年度目標を連続で達成しています(すべて記入例)。

1文目に補助線があり、2文目で変化を認め、3文目で通算154社と連続達成という数字が来ます(いずれも記入例)。読み手は業種の違いを織り込んだうえで、以降の5社を1本の線として読めます。

同業内での複数社経験は、どう強みに変えるか?

転職ごとに上がった単価帯と決裁レイヤーを階段として並べ、入社から初受注までの月数を添えます。同じ業界・同じ売り方で複数社を経験した人は、社数が多いことを弱みだと感じがちですが、採用側から見ると、他社のやり方を複数見てきた人という読み方もできます。ただし、その読み方は自動的には生まれません。階段と立ち上がりの2つを数字にして初めて成立します。

転職ごとの単価帯・決裁レイヤー・立ち上がり(在籍順・記入例)
在籍順商材と単価帯主な決裁レイヤー入社から初受注
1社目 住宅設備商社有形・1件5万〜80万円工務店の資材担当2か月
2社目 通信サービス代理店個人向け・月額4,000〜7,000円契約者本人1か月
3社目 OA機器販売有形・1件80万〜300万円中小企業の総務担当・経営者3か月
4社目 人材サービス無形・1社あたり粗利212万円従業員100〜500名の人事部長4か月
5社目 クラウドサービス無形・1社あたり平均230万円従業員300〜3,000名の管理部長・役員3か月

階段として読めるのは、単価帯が1件5万円から1社あたり平均230万円へ、決裁レイヤーが担当者から役員へ上がっている並びです(記入例)。1社ごとの実績を個別に読むと5つの点ですが、在籍順に並べると1本の線になります。職務要約の末尾に「単価帯は1件5万円から1社あたり平均230万円へ、決裁レイヤーは担当者から管理部長・役員へ上がってきました」(記入例)と1行置くだけで、社数の多さが到達点の高さの説明に変わります。

立ち上がりの速さは、社数が多い人だけが持てる数字です。初受注までの月数は、2か月・1か月・3か月・4か月・3か月の平均で2.6か月になります(記入例)。1社しか経験のない応募者は、この数字を1回分しか出せません。5回すべてで3か月前後に収まっていることは、商材が変わっても立ち上がれる証拠として読まれます。月数のばらつきが大きい場合は、平均ではなく直近2社の実数だけを書きます。

階段が一段下がった転職がある場合は、隠さずに別軸の獲得として書きます。記入例の2社目は、法人向けから個人向けへ、単価帯も下がった転職です(記入例)。この期間は「件数商売のスピードと、断られ続けても行動量を落とさない運用を身につけた期間」として、獲得1,288件・拠点6名中1位という数字で示します(記入例)。単価の階段が単調に上がっていない経歴でも、下がった区間に別の軸の数字を置けば、線は途切れません。

同業内の複数社経験を書くときに越えてはいけない線が1つあります。前職の顧客名簿や見込み客リストを持ち込めることを、書類でも面接でもほのめかさないことです。「前職の取引先○社との関係を活かせます」という一文は、採用側には「自社を辞めるときも同じことをする人」と読まれます。書くのは、業種と企業規模、決裁レイヤー、商談の進め方といった再現できる方法までにとどめます。取引先は社名を出さず「従業員300〜3,000名規模の製造業」のように業種と規模で書き(記入例)、新規開拓の工程を分解して書く型は新規開拓営業の職務経歴書にまとめています。

同業界で3社を経験し、業界知識と人脈には自信があります。前職までの取引先とのつながりも活かせます(記入例)。

「人脈」「つながり」は、前職の顧客を持ち込む示唆と受け取られます。業界知識も、何をどこまで知っているかが示されていないため、判断材料になりません。

同業3社で、扱う単価帯は1件80万〜300万円から1社あたり平均230万円へ、決裁レイヤーは総務担当から管理部長・役員へ広がりました。商材が変わっても入社から平均2.6か月で初受注に到達しています。3社それぞれで提案の型(比較表・稟議用の投資回収資料・導入計画)を作り直した経験があります(すべて記入例)。

単価帯と決裁レイヤーの階段、立ち上がりの月数、持ち込むのが資料の型であって顧客ではないことが、3つの数字と1つの具体で示されています。

よくある質問

転職回数そのものを、職務経歴書のどこかに書く必要はありますか?

「転職◯回」と書く欄はありません。職務経歴に全社を並べれば、読み手が数えられる状態になっています。回数を自分から書くと、読み手の注意が社数に集まり、束ねた通算実績が後回しになります。書くのは在籍期間と社名だけにして、回数の解釈は読み手に任せます。会社名の行に「(3年2か月)」のように月数を添えておくと、短い在籍と長い在籍の区別も、詳細を読む前に付きます(記入例)。

5社のうち1社だけ営業以外の職種です。束はどう作りますか?

営業以外の在籍も職務経歴には1行で残し、束には入れません。束の年数が営業歴と一致しなくなるためです。営業以外の期間で応募先に効く経験(受発注の実務、顧客データの分析、店舗運営)が1つあれば、「活かせる経験・知識・スキル」に期間を書かない項目として1行立てます。営業以外の在籍が2社以上あるときは、束の見出しに「営業として」と付けて、範囲を読み手に明示します。

在籍中の部署異動や兼務が多く、社数より担当の数が多くなります。

会社の枠は1つのまま、その会社の欄の中で期間を分けて2ブロックにします。「営業課(○○○○年○月〜○○○○年○月)」「法人営業部(○○○○年○月〜)」のように見出しを分け、それぞれに営業対象・商材・実績を置きます(記入例)。会社を分けて書くと在籍社数が実際より多く見え、履歴書の職歴欄とも食い違います。異動の回数が多い社は、直近の担当だけを詳述し、それ以前の担当は1行でまとめます。

キャリア式にすると在籍期間が分からない、と指摘されました。

会社の枠を残した逆編年式に戻し、束は「活かせる経験・知識・スキル」に移すと解決します。職務経歴は新しい順に全社を並べ、会社名の行に業種・従業員規模・在籍期間・職種を入れます。指摘の中身は「経歴の確認ができない」という実務上の困りごとなので、会社名と在籍期間が全社ぶんそろっていれば、束ねた書き方そのものが問題になることはほとんどありません。

応募先の業界での経験が5社中1社だけです。その1社を先頭に持ってきてよいですか?

社ごとの詳細の並びは新しい順のままにし、先頭に持ってくるのは職務要約と束のほうです。職務要約の1文目でその業界の経験年数と実績を先に置き、「活かせる経験」の並びは、その業界にあたる束が1つ目に来るよう入れ替えます。束を新しく1本足すと軸が2本になり、通算年数が二重に数えられます。会社の並び順を入れ替えると、履歴書の職歴欄と順序が食い違い、読み手が期間を追えなくなります。マネジメントの経験を前に出したい場合の並べ方は営業マネージャー・管理職の職務経歴書で扱っています。

束ね方と厚みの配分が決まったら、あとは入力するだけです

ここまでの内容は、入力フォームの該当欄にそのまま書けます。登録なしで、PDFまで作れます。

職務経歴書の入力フォームへ

運営 オルグロー株式会社(運営会社)。この記事は、当社が運営する履歴書・職務経歴書作成ツール「営業の履歴書作成ツール」の編集部が制作し、当社が編集責任を負います。外部ライターへの委託や、他社記事の転載はしていません。

記事内の数値について 売上・件数・達成率・順位などの数値はすべて記入例です。当社サービスの実績や、特定の個人の経歴ではありません。

制作方法 構成と下書きに生成AIを使い、当社の担当者が数値の検算、入力フォームの欄名・並びとの整合、参照情報との照合を行っています。詳しくは編集方針に記載しています。

更新 公開 /最終更新 。記入例・表・結論を変えたときだけ最終更新日を上げています。募集要項に指定がある場合は、そちらが優先されます。

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