塾の教室長・教材営業の職務経歴書は営業実績になる?生徒数と採択率で示す
この記事の結論
塾の教室長・教材営業の職務経歴書は、生徒数を「期首在籍120名+入会72名−退会60名=期末在籍132名」(記入例)のストックで示すと、営業実績として読まれます。問い合わせ数は本部の広告で決まるため分母にせず、体験授業120件からの入会率60.0%と、中途退会18名(期首在籍比15.0%)・継続率85.0%を組にします(記入例)。教材営業は採択が年度単位のため、採択32校・採択率40.0%と、売上が立つ年度を分けて書きます(記入例)。
この記事は塾の教室長と教材営業の仕事を、在籍生徒数のストックと入会率・継続率・採択率で営業実績として書き切ることを決めきるためのものです。職務要約から自己PRまでの全体の型、実績指標の対応表、数字で示せる実績がない場合の書き方、社名や売上を書いてよいかの判断は、営業職の職務経歴書にまとめています。様式そのものを探している方は、そちらの入力フォームからそのまま作れます。
入力フォームへ教育・塾(教室長)・教材営業とは(職務経歴書での扱い)
塾の教室長とは、学習塾・予備校・各種スクールの1教室を任され、生徒の募集から在籍の維持、講師の採用と配置、教室の売上予算までを一人で背負う職務です。求人票では「教室長」「スクールマネージャー」「校舎責任者」「スクール長」と書かれます。名刺に営業と書かれていないだけで、担当は集客・成約・継続・原価管理という営業所長と同じ範囲で、しかも顧客が保護者と生徒の二人いる点が固有です。教材営業は、学校法人や教育委員会、塾・予備校に対して副教材・問題集・模試・教育向けシステムを提案し、年度単位の採択を取りにいく法人営業です。
職務経歴書で手が止まるのは、実績欄の1行目です。塾の売上は生徒が積み上がった結果で、自分が今年何を動かしたのかが金額からは見えません。生徒数を書けば「教えていた人」に読まれ、売上を書けば「教室の数字を自分のものにした人」に読まれます。教材営業では、今年の努力が来年度の売上になるため、年次の数字が自分の担当期間と一致しません。本記事は、生徒数を在籍のストックとして動かして見せる型と、年度採択の実績を売上計上年度と分けて書く型を扱い、講師採用・保護者対応・退会防止も節で受けます。
公立校や教育委員会を相手に、年度予算と入札・見積合わせで案件が決まる部分は官公庁・自治体営業(公共・入札)の職務経歴書が扱います。本記事の教材営業の節は、入札ではなく現場の教員が使う教材を選ぶ「採択」を対象にします。塾講師・学校教員として指導だけを担当し、これから営業職へ移る場合の職種転換の翻訳は営業未経験(異職種から営業へ)の職務経歴書が型を持っています。本記事は、教室の予算と生徒数に責任を持っていた立場、または教材を売っていた立場に絞ります。店舗の窓口で来店客を接客し、その場で契約まで進める仕事の数え方は内勤営業・カウンターセールスの職務経歴書にあります。
記入例は、個別指導形式の学習塾で小中高生を対象とする1教室を任され、教室長として生徒募集・講師採用・教室予算を担当した想定で置いています。集団指導、幼児教育、語学スクール、資格スクール、プログラミング教室でも、在籍というストックを持ち、入会と退会で増減するという構造は同じなので、指標の並べ方はそのまま使えます。
職務経歴書の完成記入例(塾の教室長)
先に完成形を示します。教室長として4年間、直近1年度の数字を中心にまとめた例です。数値はすべて記入例で、在籍の増減、入会経路の内訳、売上の内訳が、いずれも合計と一致するようにそろえています。
記入例
職務要約
学習塾の教室長として4年間、1教室の生徒募集・在籍維持・講師採用・売上予算を担当してきました。直近1年度は期首在籍120名に対し入会72名・退会60名で期末在籍132名(在籍増加率110.0%)、教室売上5,400万円(目標5,000万円・達成率108.0%)です(記入例)。問い合わせ数は本部の広告出稿で決まるため、自分の担当範囲を体験授業以降に置き、体験120件からの入会率を前年50.0%から60.0%へ、中途退会を27名から18名へ改善することを課題として置いてきました(記入例)。
職務経歴
株式会社〇〇〇〇(個別指導形式の学習塾/直営48教室・従業員約320名) ○○○○年○月〜現在 〇〇教室 教室長(記入例)
- 【所属】〇〇教室(教室長1名・講師28名〔期末〕・事務1名/エリア12教室のうち中規模教室) 教室長(○○○○年○月〜)(記入例)
- 【営業対象】小学生・中学生・高校生と、その保護者。契約者は保護者、受講者は生徒という二者を同時に担当(記入例)
- 【商材】週1〜週4コマの個別指導(月額1.2万〜5.6万円)、季節講習(1期あたり3万〜12万円)、模試・教材費(年1万〜3万円)(記入例)
- 【営業手法】問い合わせ受電・返信、保護者面談、体験授業の設計と実施、入会手続き、学習計画の作成、定期面談、退会予兆への連絡、講師の採用面接と研修、シフト編成、教室予算の管理(記入例)
- 【実績・成果】(直近1年度・すべて記入例)
- 在籍生徒:期首120名 + 入会72名 − 退会60名 = 期末132名(在籍増加率110.0%/月平均在籍126名)(記入例)
- 入会:問い合わせ160件 → 面談・体験授業120件(実施率75.0%)→ 入会72名(体験からの入会率60.0%/前年50.0%)(記入例)
- 入会の経路別:紹介 体験40件→入会28名(70.0%)/折込・ポスティング 体験40件→入会24名(60.0%)/Web 体験40件→入会20名(50.0%)(記入例)
- 退会60名の内訳:受験終了・学年修了による卒業42名/中途退会18名(期首在籍120名の15.0%・前年27名/25.0%)。継続率85.0%(記入例)
- 教室売上5,400万円(目標5,000万円・達成率108.0%/前年4,800万円・112.5%)。内訳は通常授業料3,780万円(月平均在籍126名×月額平均2.5万円×12か月)、季節講習1,620万円(延べ270名×平均6.0万円)(記入例)
- 講師人件費1,620万円(教室売上の30.0%/前年32.0%)。エリア12教室中2位(在籍増加率)(記入例)
- 講師採用:応募120名 → 面接60名(50.0%)→ 採用24名(面接からの採用率40.0%)→ 単独授業開始21名(採用の87.5%)→ 年度末在籍18名(採用の75.0%)。講師体制 期首22名→期末28名(記入例)
- 保護者対応:面談・進路面談 年444件(月平均37件/定期面談252件+随時108件+受験学年42名への進路面談84件)(記入例)
- 退会防止:連続2回の欠席で当日中に保護者へ連絡する運用へ変更。対象48名のうち継続42名(87.5%)(記入例)
- ※生徒・保護者の氏名、成績、家庭の事情は個人情報のため記載せず、学年帯と件数で記載しています
活かせる経験・知識・スキル
- 体験・面談からの成約(年120件の面談・体験、入会率60.0%)(記入例)
- 継続率の管理(中途退会を期首在籍比25.0%から15.0%へ、継続率85.0%)(記入例)
- 単価と稼働の設計(月額平均2.5万円、季節講習の受講設計、人件費率30.0%)(記入例)
- 採用と立ち上げ(面接60件・採用24名・単独稼働まで平均2か月)(記入例)
- 契約者と利用者が別である商材の対応(保護者面談 年444件)(記入例)
- 教室予算の月次管理と、本部への実績報告(年12回)(記入例)
資格
- 中学校教諭一種免許状(数学)(○○○○年○月 取得)
- 普通自動車第一種運転免許(○○○○年○月 取得)
記入例の数字は、期首在籍+入会−退会=期末在籍、体験件数×入会率=入会数、月平均在籍×月額単価×12か月=授業料売上という関係で置いています。120名+72名−60名=132名、120件×60.0%=72名、126名×2.5万円×12か月=3,780万円、3,780万円+1,620万円=5,400万円という足し算と掛け算です(いずれも記入例)。面接で最初に確かめられるのは在籍数の大きさではなく、増えた分がどこから来て、減った分がどこへ消えたかを自分で把握していたかどうかです。
職務経歴書は、履歴書では書ききれない具体的な職務内容と実績を伝える書類だと、ハローワークインターネットサービスの「履歴書・職務経歴書の書き方」でも位置づけられています。教室長でいう「具体的」とは、生徒への熱意を言葉で説明することではなく、在籍というストックが1年でどう動いたかを読み手が計算で追える状態にすることです。入力フォームの「業務内容と実績・成果」は【所属】【営業対象】【商材】【営業手法】【実績・成果】の5ブロックを1つの欄に続けて書く形なので、教室長の情報は次のように振り分けます。
- 【所属】教室名(または商圏の性格)、講師と事務の人数、役職と就任時期、会社全体の教室数と自分の教室の規模帯。順位を書くときの分母になります。
- 【営業対象】学年帯と、契約者が保護者・受講者が生徒という二者構造。決裁者と利用者が別であることが読み手に伝わる欄です。
- 【商材】コマ数ごとの月額帯、季節講習の単価帯、模試・教材費。月額平均と客単価の根拠になります。
- 【営業手法】問い合わせ受電から体験・入会手続き・定期面談・退会予兆連絡・講師採用までを工程で並べます。指導だけをしていた人との違いが、ここで初めて分かります。
- 【実績・成果】在籍の増減を1行目に置き、入会、退会と継続、売上と達成率、人件費率、講師採用、保護者対応の順に並べます。各行に分母と期間を添えます。
職務要約の組み立て方そのものは営業職の職務経歴書の書き方、数字にできる実績が手元にない期間の扱いは数字で示せる実績がない場合にまとめています。
生徒数と教室売上は、どこまで自分の実績になるか
在籍数そのものではなく、期首・入会・退会・期末の4つを並べたストックの動きが自分の実績になります。塾の在籍は、前任者が積み上げた残高を引き継いだところから始まります。期末在籍132名(記入例)とだけ書くと、自分が何名を増やしたのか、そもそも減らさずに済んだのかが読めません。営業の書類として意味を持つのは、残高ではなく1年間の出入りです。
| 指標 | 書き方(記入例) | 押さえどころ |
|---|---|---|
| 在籍の増減 | 期首120名+入会72名−退会60名=期末132名 | 実績欄の1行目。4つの数字を必ず同じ行に置く |
| 在籍増加率 | 110.0%(132/120) | 規模の違う教室と並べても意味が通る率 |
| 月平均在籍 | 126名 | 売上と人件費率の分母。期末在籍で割らない |
| 入会数 | 72名(体験120件・入会率60.0%) | 単独では弱い。必ず分母の体験件数と組にする |
| 中途退会 | 18名(期首在籍の15.0%/前年25.0%) | 卒業・修了と分けないと数字が読まれない |
| 教室売上 | 5,400万円(目標5,000万円・達成率108.0%) | 教室の数字。自分の担当範囲を1行で断る |
| 月額平均単価 | 2.5万円(前年2.4万円) | コマ数の積み増しが数字に出る行 |
| 季節講習 | 延べ270名・平均6.0万円・1,620万円 | 通常授業料と足さず内訳として並べる |
| 人件費率 | 30.0%(前年32.0%) | 原価を見ていた証拠。教室長固有の行 |
| 問い合わせ数 | 160件(本部の広告出稿による、と断る) | 入会率の分母にはしない。前提を示す1行として添える |
| 生徒の合格実績 | (実績欄の主役にしない) | 指導力の話。営業職への応募では継続率に読み替える |
教室売上を書くときは、教室の数字を教室の数字として置き、そのうえで自分の担当範囲を1行で断ります。教室長は1教室を単独で任される形が多く、店舗の売上をそのまま自分の実績として出しても不自然ではありませんが、講師の指導力や本部の広告投下に支えられている部分は必ずあります。「教室売上5,400万円(目標5,000万円・達成率108.0%)。広告出稿は本部が一括で行うため、担当は体験授業以降の入会と、在籍の維持です」(記入例)と書けば、範囲を自分で切れる人だと読まれます。教室やチームの数字と個人の貢献を切り分ける一般的な考え方はチーム実績しかない営業の職務経歴書にまとめています。
売上の内訳は、通常授業料と季節講習を分けます。通常授業料は在籍の積み上げで動き、季節講習は期ごとの受講設計で動くため、合算した年商だけを書くと、どちらの結果なのかが読めません。記入例では通常授業料3,780万円と季節講習1,620万円を並べ、講習の内訳を「春60名・夏120名・冬90名の延べ270名、1名あたり平均6.0万円」(記入例)として置いています。講習の受講率は在籍生徒に対する提案の成果なので、営業の書類では既存顧客への追加提案として読まれます。
人件費率は、教室長にしか書けない行です。生徒が増えればコマが増え、コマが増えれば講師が要ります。売上を伸ばしても人件費が同じ割合で膨らめば、教室の利益は動きません。「教室売上5,400万円に対し講師人件費1,620万円(30.0%/前年32.0%)。1コマあたりの担当生徒数を1対1から1対2へ移す設計を進め、2.0ポイント改善」(記入例)と書けば、売上だけでなく原価を見ていた事実が伝わります。分母と期間をそろえる一般的な考え方は営業実績を数字でどう書くかにまとめています。
教室運営を担当し、生徒数132名の教室を任され、売上目標を達成しました。(記入例)
在籍132名が前任から引き継いだ残高なのか自分で積んだのかが分かりません。目標の金額も達成率もないため、達成の幅も読めません。教室にいた事実だけが伝わる行になっています。
在籍:期首120名 + 入会72名 − 退会60名(卒業42名・中途退会18名)= 期末132名(在籍増加率110.0%)。教室売上5,400万円(目標5,000万円・達成率108.0%/前年4,800万円・112.5%)、講師人件費率30.0%(前年32.0%)(記入例)
1年間の出入りが4つの数字で示され、120+72−60=132と行の中で検算できます。卒業と中途退会が分かれているため、減った60名のうち防ぎようがあった分がどれかも読めます。売上と原価が並んでいるので、教室を1つの事業として見ていたことも同時に伝わります(いずれも記入例)。
体験授業からの入会率は、どこを分母にするか
問い合わせ件数ではなく、面談・体験授業を実施した件数を分母に置きます。問い合わせの数は、本部が出した折込の枚数と検索広告の予算でほぼ決まる数字です。そこを自分の実績にすると、広告の厚い期に在籍していただけの人と区別がつきません。区別をつくるのは、保護者と生徒が教室に来てから入会を決めるまでの段、つまり体験からの転換率です。
塾で「入塾」「退塾」と呼ぶ動きは、本記事では業界の外にも通じる「入会」「退会」で書きます。応募先が教育業界であれば「入塾率」「退塾率」のままでも読まれますが、他業種への応募では、初出に「入会(入塾)」と添えるか、一般語に置き換えたほうが誤読が減ります。
| 経路 | 問い合わせ(件・記入例) | 面談・体験(件・記入例) | 入会(名・記入例) | 入会率(記入例) |
|---|---|---|---|---|
| 在籍生徒・保護者からの紹介 | 48件 | 40件 | 28名 | 70.0% |
| 折込・ポスティング | 56件 | 40件 | 24名 | 60.0% |
| Web(検索・比較サイト) | 56件 | 40件 | 20名 | 50.0% |
| 合計 | 160件 | 120件 | 72名 | 60.0% |
経路を分けると、紹介の入会率70.0%とWebの入会率50.0%の差が見えます(いずれも記入例)。紹介は在籍生徒の満足がつくる経路なので、件数そのものが継続率の裏づけになります。「紹介からの体験40件(体験全体の33.3%)、入会28名(入会率70.0%)。在籍生徒への声かけを定期面談の最後に組み込み、前年の体験24件から40件へ」(記入例)と書けば、自分で経路をつくった話になります。媒体ごとの反響数と来店率で組み立てる書き方そのものは反響営業の職務経歴書の型なので、本記事では教室に来た人からの転換に絞ります。
体験の実施率も書ける行です。問い合わせ160件のうち面談・体験に至ったのは120件で実施率は75.0%、残る40件は日程が合わない、他塾に決めた、資料請求だけだった、という内訳です(記入例)。実施率を上げる工夫は、受電から日程確定までの時間短縮という営業行動そのものなので、「問い合わせ当日中の折り返しを運用化し、実施率を前年の75.0%から維持しつつ、体験の日程を平日夕方に集約」(記入例)のように、行動と数字を1行に置きます。
入会率を前年と並べると、教室の努力の方向が読めます。記入例では、問い合わせが184件から160件へ減り、体験も138件から120件へ減った一方で、入会は69名から72名へ増えています。入会率は50.0%から60.0%へ上がった計算です(いずれも記入例)。分母が減った年に入会数を増やしたという並びは、広告に乗っただけではないことの証明になります。
年間72名の新規入会を獲得し、生徒数の増加に貢献しました。(記入例)
72名が多いのか少ないのかを判断する分母がありません。教室の規模も、問い合わせが何件あったのかも書かれていないため、広告が厚い教室にいただけの可能性を読み手が排除できません。
問い合わせ160件(本部の広告出稿による)→ 面談・体験120件(実施率75.0%)→ 入会72名(入会率60.0%/前年50.0%)。経路別は紹介 体験40件→入会28名(70.0%)、折込 40件→24名(60.0%)、Web 40件→20名(50.0%)。問い合わせが前年184件から160件へ減る中、入会は69名から72名へ(記入例)
分母が明示され、120件×60.0%=72名と行の中で検算できます。問い合わせが本部由来であると断ったうえで自分の担当範囲を体験以降に置いているため、数字を大きく見せようとしていないことも伝わります(いずれも記入例)。
退会率と継続率は、どの分母と期間で書くか
卒業・修了と中途退会を分けたうえで、中途退会を期首在籍で割った年間の率を書きます。塾の退会には、受験が終わった、学年が上がって別の校舎へ移った、という止めようのない退会と、成績が伸びない、費用が続かない、講師と合わない、という止められる可能性があった退会の2種類があります。合算して「年間退会60名」(記入例)と書くと、期首在籍120名の半分が抜けた教室に見えます。
| 指標 | 書き方(記入例) | 押さえどころ |
|---|---|---|
| 卒業・修了 | 42名(受験終了・学年修了) | 成果でも失点でもない。中途退会と必ず分ける |
| 中途退会(年間) | 18名(期首在籍120名の15.0%) | 分母は期首在籍。期末在籍で割ると率が甘くなる |
| 前年との比較 | 前年27名(期首108名の25.0%) | 率を10.0ポイント下げた事実が読める形にする |
| 継続率 | 85.0%(期首120名のうち102名が継続または卒業) | 100%から中途退会率を引いた数。定義を括弧で添える |
| 月次の中途退会 | 月平均1.5名(月平均在籍126名に対し約1.2%) | 年間の実数と併記する。単純に12倍しない |
| 退会理由の内訳 | 転居・部活動など6名/成績・費用・相性など12名 | 止められた可能性がある側の件数を隠さない |
| 退会予兆への連絡 | 対象48名 → 継続42名(87.5%) | 運用を変えた話とセットで書く |
| 「アットホームな教室づくり」 | (書かない) | 件数のない自己申告は読み飛ばされる |
月次の率を年間に直すときは注意が要ります。記入例の月次中途退会率は約1.2%ですが、単純に12倍した14.4%と、年間の実数から出した15.0%(18名÷期首120名)は一致しません。月次の率は月平均在籍126名、年間の率は期首在籍120名と、分母がそろっていないためです(記入例)。書類では年間の実数と期首在籍比を主に置き、月次は補足として「月平均1.5名」(記入例)と実数で添えるのが安全です。率を掛け合わせて年換算した数字を単独で置くと、面接で計算の根拠を尋ねられたときに説明が長くなります。
退会理由の内訳は、止められた可能性がある側を書いたほうが読まれます。記入例では中途退会18名のうち、転居・部活動など教室側で対応しようがないものが6名、成績・費用・相性など対応の余地があったものが12名です。「対応の余地があった12名のうち9名は成績面の相談が退会申し出の前月に出ており、面談の頻度を学期2回から3回へ変更」(記入例)のように、内訳と打ち手が続いていると、数字を見て動く人だと伝わります。9名は12名の内数です。
予兆への連絡は、行動量として数えられます。記入例では、連続2回の欠席で当日中に保護者へ連絡する運用に変え、対象48名のうち42名(87.5%)が継続しました。年間の中途退会18名のうち6名は連絡の対象になった生徒で、残る12名は連絡より先に保護者から申し出があった形です(いずれも記入例)。48名=継続42名+退会6名、18名=6名+12名という足し算で、運用が届いた範囲と届かなかった範囲が読めます。継続率や解約阻止を指標の中心に置く職種の書き方はカスタマーサクセスの職務経歴書にまとめています。
退会の記録が個人単位で残っていない教室もあります。その場合は、月次の在籍報告が本部に残っていることが多いので、各月の在籍数の差から復元し、復元した数字だと分かる形で書きます。「月次の在籍報告から復元。期首120名・期末132名、年間の入会72名は入会申込書の控えによる実数、退会60名は差引による概算」(記入例)と書けば、根拠を聞かれても答えられます。記録が無い場合の書き方と「約」の付け方は実績が数字にできない職務経歴書にまとめています。
講師の採用と保護者対応は、営業の実績になるか
なります。講師採用は応募から単独稼働までのファネルで、保護者対応は面談件数と継続の関係で、いずれも件数と率の形にできます。教室長の1年は生徒募集だけで埋まるわけではなく、講師を集めて育てることと、保護者からの相談に応じることに多くの時間が向きます。書類でそこが空白になると、生徒数を増やした部分だけが残り、教室を回していた事実が伝わりません。
| 活動 | 数字にする形(記入例) | 押さえどころ |
|---|---|---|
| 講師の募集 | 応募120名 → 面接60名(実施率50.0%) | 媒体は本部手配なら断る。面接の実施は自分の仕事 |
| 講師の採用 | 採用24名(面接からの採用率40.0%) | 面接件数を分母に置く。応募数を分母にしない |
| 研修と立ち上げ | 単独授業開始21名(採用の87.5%・平均2か月) | 採用しただけでなく戦力化まで届いた数 |
| 講師の定着 | 年度末在籍18名(採用24名の75.0%) | 採用と定着を別の行にする |
| 講師体制 | 期首22名 → 期末28名 | 在籍生徒132名を支える体制の裏づけ |
| 保護者面談 | 年444件(月平均37件) | 定期・随時・進路の3種類に分けて内訳を書く |
| 面談の内訳 | 定期252件+随時108件+進路面談84件 | 3つの合計が444件と一致するようにそろえる |
| 相談・申し出への対応 | 年24件 → 3営業日以内に一次回答、継続21名(87.5%) | 件数と対応期限と結果の3点で書く |
| 「保護者と信頼関係を築いた」 | (書かない) | 件数のない関係性は読み手が確かめられない |
講師採用は、面接件数を分母に置きます。応募数は募集媒体と時給水準で決まる数字なので、生徒募集における問い合わせ数と同じ扱いです。記入例では応募120名から面接60名、採用24名(面接からの採用率40.0%)、単独授業開始21名(採用の87.5%)、年度末在籍18名(採用の75.0%)という4段で置いています。採用だけを書くと頭数をそろえた人に読まれますが、単独稼働と定着まで並べると、育てて残した人に読まれます。
講師の選考について書くときは、採否の理由に触れる書き方を避けます。応募者の適性や能力以外の事情を選考の判断材料にしない考え方は、厚生労働省「公正な採用選考の基本」に示されています。職務経歴書には「面接60件を実施し、模擬授業と学習計画の作成課題で評価する選考へ変更」(記入例)のように、自分が設計した選考の方法と件数だけを書き、応募者の属性に関する記述は入れません。部下の人数や等級、評価制度の運用といったマネジメント全般の書き方は営業マネージャー・管理職の職務経歴書が扱います。本記事では、アルバイト講師の採用と稼働設計という教室長固有の部分に絞ります。自身が非常勤講師や業務委託の立場で教室運営に関わっていた期間の書き方は契約社員・アルバイト・派遣の営業経験の職務経歴書にまとめています。
保護者対応は、件数と結果を結び付けると実績になります。塾の契約者は保護者で、受講者は生徒です。契約を続けるかどうかを決めるのは保護者、教室に通い続けるかどうかを決めるのは生徒という二者構造は、法人営業でいえば決裁者と利用部門が分かれている状態と同じです。「保護者面談 年444件(月平均37件)。定期面談252件、随時108件、受験学年42名への進路面談84件。面談後1週間以内に学習計画を書面で送る運用へ変更し、継続率85.0%」(記入例)と書けば、対応量と設計と結果が1つの流れで読めます。
相談や申し出への対応は、件数を隠さないほうが強くなります。記入例では年24件(月平均2件)の相談に対し、すべて3営業日以内に一次回答し、21名(87.5%)が継続しています。ゼロと書けば対応経験が無い人に読まれ、件数だけ書けば問題が多い教室に読まれます。件数と対応の型と結果の3つを並べると、起きたことを収める力の話になります。
「コマ」「在籍」「退塾」「体験」「生徒募集」「本科」「講習」といった塾の言葉は、教育業界の外では正確に伝わりません。初出で一般語を添えます。「在籍生徒数(継続課金中の契約者数にあたる)」「退塾(解約)」「体験授業(無料トライアル)」「コマ(1回90分の授業枠)」(いずれも記入例)のように括弧で置く形です。社内KPIや業界語を一般語へ直す手順そのものは社内用語・社内KPIを翻訳する職務経歴書で扱っています。
講師の採用・育成、シフト管理、保護者面談を行い、教室の運営全般を担当しました。(記入例)
担当した業務の名前が並んでいるだけで、量も結果もありません。教室長という肩書きから読み手が想像できる範囲を一歩も出ておらず、規模の違う教室の応募者と差がつきません。
講師採用:応募120名 → 面接60名(実施率50.0%)→ 採用24名(面接からの採用率40.0%)→ 単独授業開始21名(採用の87.5%・平均2か月)→ 年度末在籍18名(採用の75.0%)。講師体制は期首22名から期末28名。保護者面談 年444件(月平均37件/定期252件・随時108件・進路84件)、相談24件はすべて3営業日以内に一次回答(記入例)
採用が4段のファネルになり、集めた数と残った数が分かれています。面談も3種類の内訳が合計444件と合うため、実際に手を動かしていた量が読めます。教室の規模が違う応募者とも、率で比較できる形になっています(いずれも記入例)。
教材営業の年度採択は、いつの実績として書くか
採択が決まった年度と、売上が計上される年度の両方を書きます。学校向けの教材営業は、多くの場合、春に授業を見せてもらい、夏から秋に見本を出し、冬に採択が決まり、年明けに発注が入り、翌年度の4月から使われます。1年かけて取った採択の売上が立つのは翌年度なので、暦年や在籍期間で切った数字を書くと、努力と成果がずれた表になります。
時期は学校種・地域・商材によって前後します。公立の小中学校で使う検定教科書は、教育委員会が法令にもとづいて採択する別の手続きなので(2026年9月時点)、本記事が扱うのは学校や教員が選ぶ副教材・問題集・模試です。自分が担当した商材がどちらだったかを1行で断ってから、年度の数字を並べます。
| 時期 | 主な活動 | 書類に残す数字(記入例) |
|---|---|---|
| 4月〜7月 | 授業観察、教科主任への課題聞き取り、既存採択校のフォロー | 訪問 延べ720件(担当120校・1校平均6.0回) |
| 8月〜10月 | 見本教材の提出、研究授業・説明会の実施、指導案の提案 | 見本提出・提案80校(担当120校の66.7%) |
| 11月〜12月 | 教科会・採択会議での比較検討、内定の連絡 | 採択32校(提案80校の40.0%) |
| 1月〜3月 | 部数の確定、発注、納品、教員向けの使い方説明 | 対象生徒8,000名(32校×平均250名) |
| 翌4月〜 | 使用開始、活用状況の確認、次年度の課題聞き取り | 売上4,000万円(翌年度計上・目標3,600万円・達成率111.1%) |
採択の実績は、新規と継続を分けます。記入例では、当年度の採択32校のうち20校が前年度からの継続、12校が新規です。継続採択率は、前年度採択24校に対する20校で83.3%になります(いずれも記入例)。新規12校だけを書くと守った分が消え、32校だけを書くと自動更新に見えます。「採択32校=継続20校(前年度採択24校の83.3%)+新規12校。提案80校からの採択率40.0%」(記入例)と並べれば、取った分と守った分の両方が1行で読めます。
売上は、採択校の生徒数と1名あたりの単価から組み立てると、根拠が追える形になります。記入例では対象生徒8,000名(32校×平均250名)、1名あたり年間5,000円で4,000万円です。前年度は採択24校・対象生徒6,000名・売上3,000万円なので、前年比133.3%になります(いずれも記入例)。32校×250名=8,000名、8,000名×5,000円=4,000万円、1校あたり平均125万円という掛け算で、学校の規模が売上を決める構造まで伝わります。
年度と暦年のずれは、括弧で明示します。「○○○○年度採択32校(売上計上は翌年度)」(記入例)のように、採択の年度と計上の年度を分けて書けば、在籍期間の途中で退職した場合でも自分の仕事がどこまでかが読めます。年度の途中で退職するときは、「退職時点で見本提出済み80校、採択内定24校(残る採択会議は○月開催のため結果は未確認)」(記入例)のように、確定した段までを書き、未確定を確定として書かないのが安全です。
学校を相手にする営業では、決裁が使う人と決める人に分かれます。教材を選ぶのは教科の教員、予算を通すのは教頭・校長や事務局、公立校で共同購入や指定がある場合は教育委員会という三層です。「教科主任への提案(授業観察をもとにした指導案の提示)→ 教科会での比較検討 → 管理職・事務局での予算確認」(記入例)のように工程で並べると、多層の決裁を通した経験として読まれます。公立校で共同購入や入札にかかる案件を担当した場合は、教材の採択とは別の行に分け、入札の件数と落札の件数を並べます。
担当エリアの中学校・高校を訪問し、教材の採用件数を伸ばしました。年間売上4,000万円。(記入例)
担当校数も提案校数も無いため、4,000万円が何校からの積み上げか読めません。採択の年度と売上の年度が同じかどうかも分からず、教材営業の読み手が最初に確かめる部分が空白になっています。
担当120校(公立96校・私立24校)、年間訪問 延べ720件(1校平均6.0回)。○○○○年度は見本提出・提案80校 → 採択32校(採択率40.0%)=継続20校(前年度採択24校の83.3%)+新規12校。対象生徒8,000名(1校平均250名)、売上4,000万円(翌年度計上・目標3,600万円・達成率111.1%/前年度3,000万円・133.3%)(記入例)
担当・提案・採択の3段に分母がそろい、80校×40.0%=32校、32校×250名=8,000名、8,000名×5,000円=4,000万円と検算できます。継続と新規が分かれ、売上の計上年度が括弧で断られているため、年度サイクルを理解して動いていたことが伝わります(いずれも記入例)。
よくある質問
教室長の経験は、営業職への応募で「営業経験あり」と読まれますか。
読まれる書き方があります。求人票の「営業経験3年以上」が見ているのは、目標を持ち、見込みの人に会い、契約を取り、契約を維持した経験です。教室長はその4つをすべて持っているので、書類の前に出す行を、指導内容ではなく体験120件からの入会72名(入会率60.0%)、中途退会18名・継続率85.0%、教室売上5,400万円・達成率108.0%に入れ替えます(いずれも記入例)。合格実績や指導の工夫は「活かせる経験」に回し、実績欄の主役にはしません。指導の経験しかなく教室予算を持っていなかった場合の翻訳の型は営業未経験(異職種から営業へ)の職務経歴書にあります。
生徒の合格実績は、職務経歴書に書かないほうがよいですか。
営業職への応募では、実績欄の主役にはしません。合格実績は指導した講師と生徒本人の成果が大きく、教室長の働きとの結び付きを読み手が確かめられないためです。ただし、書かないほうがよいという意味ではなく、置き場所を変えます。「第一志望への進学率が上がった学年で、翌年度の兄弟姉妹からの紹介入会が前年12名から28名へ」(記入例)のように、合格を紹介経路や継続率という営業の数字に接続すれば、実績欄に置けます。塾・学校への応募であれば合格実績を前に出す判断もあり、応募先の職種で並べ替えるのが実務的です。
フランチャイズの教室で、広告も価格も本部が決めていました。書けることはありますか。
あります。本部が決めている範囲を1行で断ったうえで、決められた条件の中で動かせた数字を書きます。「広告出稿・料金体系・カリキュラムは本部の統一仕様。担当は体験授業の設計、入会手続き、講師採用、シフト編成、在籍の維持」(記入例)と範囲を書けば、読み手は自動的に体験以降の数字を見ます。むしろ条件が固定されている環境で入会率を50.0%から60.0%へ上げた話は、変数が少ないぶん再現性が高いものとして読まれます(記入例)。本部裁量の広告費や販促の金額は、自分の実績行に書きません。
在籍数が減った年度があります。どう書きますか。
減った事実を書き、内訳で説明します。塾の在籍は、受験学年の人数が多い年に卒業が集中して機械的に減ります。「期首132名+入会60名−退会78名(卒業54名・中途退会24名)=期末114名。卒業が前年42名から54名へ増えた年度で、中途退会は24名(期首在籍の18.2%)」(記入例)のように、卒業と中途退会を分ければ、減少の大半が構造的なものだと読めます。そのうえで中途退会の率が前年より悪化していれば、原因と打ち手を1行添えます。未達だった年度の書き方は目標未達・成績が悪いときの職務経歴書にまとめています。
複数の教室を兼務、または異動しました。どう並べますか。
会社は1つにまとめ、教室ごとに期間と規模を分けて実績を並べます。駅前の大型教室と住宅地の小規模教室では、在籍数も月額単価も商圏も違うため、同じ表に規模帯を置くと違いが説明できます。「〇〇教室(在籍120→132名・講師28名)体験120件→入会72名」「〇〇教室(在籍64→78名・講師14名)体験56件→入会36名」(いずれも記入例)のように書けば、規模が違っても入会率60.0%と64.3%という率で並べられます。立て直しのための異動であれば、着任時の在籍と1年後の在籍を必ず両方書きます。
教材営業で、採択は取れたのに翌年度に会社を離れました。売上は書けますか。
書けますが、確定した段までにします。採択が決まっていれば「○○○○年度採択32校(対象生徒8,000名/想定売上4,000万円・売上計上は翌年度のため実績としては採択校数で記載)」(記入例)のように、採択校数と対象生徒数を実績とし、金額は想定であることを断ります。発注書が出て部数まで確定していれば「発注確定 16,000冊」(記入例)と実数で書けます。在籍していない年度の売上を自分の実績として計上すると、面接で在籍期間と突き合わされた時点で説明が苦しくなります。
参照した情報
- ハローワークインターネットサービス「履歴書・職務経歴書の書き方」 — 確認日 2026年9月6日
- 厚生労働省「公正な採用選考の基本」 — 確認日 2026年9月6日
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制作方法 構成と下書きに生成AIを使い、当社の担当者が数値の検算、入力フォームの欄名・並びとの整合、参照情報との照合を行っています。詳しくは編集方針に記載しています。
更新 公開 /最終更新 。記入例・表・結論を変えたときだけ最終更新日を上げています。募集要項に指定がある場合は、そちらが優先されます。