複合機・OA機器営業の職務経歴書は台数だけ?リース条件と保守で示す
この記事の結論
複合機・OA機器営業の職務経歴書は、販売台数ではなく、本体売上と顧客側の支払条件(月額×契約年数)を組にして書きます。複合機72台・本体売上8,640万円(平均120万円/台)、5年リースで月額合計172.8万円・リース総額1億368万円(記入例)のように並べ、会計上の売上がどれかを1行で断ります。保守は付帯率91.7%と満了時の再契約87.5%(記入例)で示し、飛び込みや架電の行動量は【営業手法】に置きます。
この記事は複合機・OA機器営業の実績を、リース条件と保守契約の継続まで書き切ることを決めきるためのものです。職務要約から自己PRまでの全体の型、実績指標の対応表、数字で示せる実績がない場合の書き方、社名や売上を書いてよいかの判断は、営業職の職務経歴書にまとめています。様式そのものを探している方は、そちらの入力フォームからそのまま作れます。
入力フォームへ複合機・OA機器営業とは(職務経歴書での扱い)
複合機・OA機器営業とは、企業や医療法人・士業事務所などに対して、複合機(コピー機)、ビジネスフォン、ネットワーク機器やパソコン、法人向けの回線といったオフィス設備を提案し、リースや割賦の契約まで進める法人営業です。求人票では「OA機器営業」「事務機営業」「オフィス機器営業」「通信機器営業」「法人通信営業」と書かれます。メーカーの販売会社と、複数メーカーの機器を扱う独立系の販売店(ディーラー)があり、扱える商材の幅と評価の置き方が変わります。
職務経歴書で手が止まるのは、実績欄に書けるものが「販売台数」と「1日の訪問件数・架電件数」しか思い浮かばないところです。売上は機器をリース会社に売った時点で立つ一括、保守は印刷枚数に応じて毎月積み上がる分と、お金の流れが二本立てになっていて、どれを自分の売上として書いてよいのか決まりません。台数と行動量だけを並べると、体力で数を回した人という一種類の読まれ方しか残らず、実際にやっていた条件設計や入れ替え提案が消えます。
本記事は、法人向けにオフィス機器と回線を売り、リース契約と保守契約をセットで組んできた営業を対象にします。同じ通信でも、店頭で個人のお客様に携帯電話や光回線を販売する仕事は携帯ショップ・通信個人営業の職務経歴書が扱います。開拓リストの作成から初回接触・初回商談・受注までを工程に割って率で示す型は新規開拓営業の職務経歴書が所有しているので、本記事では工程の作り方そのものは扱いません。既存顧客を回って売上を維持・拡大する部分の書き方はルート営業・既存深耕の職務経歴書に寄せて書くほうが読まれます。
本記事が扱うのは、リース契約という支払いの形が売上の見え方を変えてしまう部分と、保守契約という毎月の積み上がりを実績にする部分、そして飛び込みと架電の行動量をどの欄に置くかです。電力・ガスの切替営業も、月額と契約期間で成果が立つ点が同じなので、節で受けます。記入例は、独立系のOA機器販売会社で中小企業を担当した想定で置いています。
職務経歴書の完成記入例(複合機・OA機器営業)
先に完成形を示します。独立系のOA機器販売会社で法人営業を4年担当し、直近1年の数字を中心にまとめた例です。数値はすべて記入例で、台数と単価の掛け算、本体売上とリース総額の関係、商材別の内訳の足し算がいずれも一致するようにそろえています。
記入例
職務要約
OA機器の法人営業として4年間、中小企業の経営者・総務責任者に複合機とオフィス通信環境を提案してきました。直近1年は売上1億2,384万円(目標1億2,000万円・達成率103.2%)、支店の営業12名中3位です(記入例)。複合機は年72台・本体売上8,640万円、新規受注36社のうち27社は他社機からの入れ替えです(記入例)。契約は5年リースが中心のため、月額と保守単価を同時に提示して総支払額で比較できる形を取り、リース満了を迎えた24社のうち21社と再契約しました(記入例)。複合機以外の機器(ビジネスフォン・ネットワーク・入退室管理)の売上比率を機器売上の20.0%まで広げ、別建てで回線と電力の取次も担当しました(記入例)。
職務経歴
株式会社〇〇〇〇(OA機器・オフィス通信の販売/従業員約180名・支店8か所) ○○○○年○月〜現在 〇〇支店 法人営業課 主任(記入例)
- 【所属】〇〇支店 法人営業課(営業12名・課長1名/年間出勤240日) 主任(○○○○年○月〜)(記入例)
- 【営業対象】従業員10〜300名の中小企業(製造・建設・医療法人・士業事務所ほか)の経営者・総務責任者。活動時間の配分は新規開拓7割・既存3割、担当既存顧客120社(記入例)
- 【商材】複合機(本体1台60万〜250万円)と印刷枚数に応じた保守契約/ビジネスフォン(1式30万〜120万円)/ネットワーク機器・パソコン・入退室管理(1件20万〜150万円)/法人向け光回線と電力の切替(いずれも取次)(記入例)
- 【営業手法】新規は自作リストへの飛び込み訪問(1日平均12件)と架電(1日平均40件)。既存は自社契約のリース満了の6か月前から更新提案。見積・提案、信販会社への与信申込、設置立会い、引き渡し後の保守対応まで一貫担当(記入例)
- 【実績・成果】(直近1年・すべて記入例)
- 売上1億2,384万円(目標1億2,000万円・達成率103.2%/機器売上と保守売上の合計)、粗利率30.0%(粗利3,715万円)、支店の営業12名中3位(記入例)
- 受注48社(新規36社・既存12社)。複合機 販売72台・本体売上8,640万円(1台平均120万円)(記入例)
- 機種帯の内訳:小型機36台(平均85万円・3,060万円)/中型機27台(平均140万円・3,780万円)/大型機9台(平均200万円・1,800万円)(記入例)
- 顧客側の支払条件:5年(60回)リース・料率2.0%想定で月額リース料の合計172.8万円、リース総額1億368万円。当社の売上計上はリース会社への機器売却時の一括のため、売上には本体8,640万円のみを計上(記入例)
- 保守契約:72台のうち66台に付帯(付帯率91.7%)、月額合計132万円(1台あたり月平均2.0万円)、年1,584万円(記入例)
- リース満了を迎えた24社のうち21社と再契約(継続率87.5%)、他社へ切り替え3社(12.5%)(記入例)
- 新規36社の内訳:他社機からの入れ替え27社(75.0%)/新設・増設9社(25.0%)。入れ替え27社のうち18社(66.7%)は残リース料を新契約に組み込む条件で受注(記入例)
- 複合機以外の機器:ビジネスフォン18式1,080万円(1式平均60万円)/ネットワーク・パソコン・入退室管理24件1,080万円(1件平均45万円)。機器売上1億800万円に対する構成比20.0%(記入例)
- 取次商材(機器・保守の売上とは別建て):法人向け光回線42回線・取次手数料126万円/電力の切替24件・取次手数料288万円、合計414万円(記入例)
- 電力の切替24件の内訳:高圧6件(契約容量 合計1,800kW・年間電力量 合計720万kWh)/低圧18件(記入例)
- 行動量:新規訪問 年2,880件(年間出勤240日・1日平均12件)、架電 年9,600件(1日平均40件)(記入例)
- 新人2名のOJT同行を担当(1名あたり同行30件・初受注まで平均4か月)(記入例)
- ※顧客名・個別の値引き額・仕入条件は、守秘義務のため業種と従業員規模、単価帯で記載しています
活かせる経験・知識・スキル
- 中小企業の経営者・総務責任者への新規開拓(年間訪問2,880件・新規受注36社)(記入例)
- 他社機からの入れ替え提案(新規36社中27社/うち残リース料を含む条件組み立て18社)(記入例)
- リース条件の設計(月額・契約回数・保守単価の3点を同じ紙で提示し、総支払額で比較できる形にする)
- 保守契約の付帯と継続(付帯率91.7%・満了時の再契約87.5%)(記入例)
- 複合機以外への横展開(ビジネスフォン・ネットワーク・入退室管理で機器売上の20.0%/別建てで回線・電力の取次)(記入例)
- 信販会社への与信申込と設置工程の管理(月平均6台の設置を不備なく手配)(記入例)
- 新人のOJT同行と、訪問記録の課内共有
資格
- ITパスポート試験(○○○○年○月 合格)
- 普通自動車第一種運転免許(○○○○年○月 取得)
記入例の数字は、台数×平均単価=本体売上、本体売上×料率=月額リース料、月額×契約回数=リース総額という関係で置いています。72台×120万円=8,640万円、8,640万円×2.0%=172.8万円、172.8万円×60回=1億368万円という並びです(いずれも記入例)。機種帯の内訳も36台+27台+9台=72台、3,060万円+3,780万円+1,800万円=8,640万円で一致します(記入例)。料率と契約回数は会社や信販会社、機種によって変わる条件なので、自分の会社で使っていた数字に置き換えて計算してください。
職務経歴書は、履歴書では書ききれない具体的な職務内容と実績を伝える書類だと、ハローワークインターネットサービスの「履歴書・職務経歴書の書き方」でも位置づけられています。OA機器営業でいう「具体的」とは、訪問件数の多さを示すことではなく、何をいくらで何台売り、その契約が何年続く形だったのかを読み手が追える状態にすることです。入力フォームの「業務内容と実績・成果」は【所属】【営業対象】【商材】【営業手法】【実績・成果】の5ブロックを1つの欄に続けて書く形なので、情報は次のように振り分けます。
- 【所属】支店名・課名、営業人数、役職と就任時期、年間の出勤日数。順位の分母と、1日あたりの行動量の分母になる数字をここで先に出します。
- 【営業対象】顧客の従業員規模と業種、会う相手の役職、新規と既存の比率、担当している既存顧客の社数。中小企業か大企業かで、決裁までの距離がまったく違うことが伝わります。
- 【商材】複合機の本体単価帯、保守契約の課金の形、複合機以外に扱った機器と回線・電力。単価帯を書かないと、台数の重さが読めません。
- 【営業手法】新規と既存それぞれの当たり方と、1日あたりの訪問件数・架電件数。与信申込や設置立会いまで持っていたかも、この欄で工程として並べます。
- 【実績・成果】売上・目標達成率・順位の行から始め、受注社数、台数と単価、リース条件、保守、入れ替え、商材別の内訳の順に置きます。各行に分母と期間を添えます。
職務要約の組み立て方そのものは営業職の職務経歴書の書き方にまとめています。順位を書くときの分母と評価期間の付け方は表彰歴・社内順位の職務経歴書で扱っています。
リース契約の売上は、本体価格と月額のどちらで書くか?
自社の会計上の売上になる金額を主に置き、顧客側の支払条件(月額×契約回数)は同じ行に括弧で添えます。複合機の契約は、顧客が信販会社・リース会社と結ぶリース契約と、販売会社が機器をリース会社に売る売買契約の二本立てになっていることが多く、5年(60回)・料率2.0%の条件なら、どちらの金額を書くかで示す規模が2割ほど変わります(記入例)。読み手が最初に確かめるのは金額の大きさではなく、書かれた数字が自社の売上なのか顧客の支払総額なのかです。
| 契約の形 | 自社の売上として書く金額(記入例) | 同じ行に添えること |
|---|---|---|
| リース会社を介したリース契約 | 本体売上8,640万円(72台×平均120万円) | 顧客側の月額合計172.8万円・契約回数60回・リース総額1億368万円 |
| 自社割賦・自社リース | 月額×契約回数で立つ場合は契約総額。会社の集計に合わせる | 月次に均した金額(月額合計172.8万円)と、期中に立った分 |
| レンタル・サブスクリプション型 | 月額合計と年換算(月額132万円・年1,584万円) | 最低利用期間と解約条件。一括の売上と混ぜない |
| 現金(一括)販売 | 本体売上をそのまま計上 | 件数と単価帯。リース案件と分けて内訳を書く |
| 回線・電力などの取次 | 取次手数料414万円(回線126万円・電力288万円) | 顧客の支払額ではないことを1行で断る |
| リース総額を自社売上として書く | (書かない) | 顧客の5年分の支払いであり、自社の年間売上ではない |
リース総額と本体売上を足さない
記入例では、本体売上8,640万円とリース総額1億368万円は同じ72台についての別の見方であって、足せる数字ではありません(記入例)。両方を実績欄に置くときは、「当社売上は本体8,640万円/顧客側の支払総額は1億368万円(5年・60回)」のように、どちらが何かを1行で書き分けます。両方を足して1億9,008万円と書いた書類は、面接で台数と単価を聞かれた時点で説明できなくなります(記入例)。
月額だけを書くと、規模が実際より小さく読まれます。「月額リース料172.8万円を獲得」(記入例)という1行は、月次の積み上げとしては正しくても、年間でどれだけ売ったのかが伝わりません。逆に総額だけを書くと大きく見えすぎます。台数・平均単価・本体売上・月額・契約回数の5つを1行に組にして置くと、どの見方でも同じ72台の話だと分かる形になります。分母と期間をそろえる一般的な考え方は営業実績を数字でどう書くかにまとめています。
この業界に固有の強い実績が、他社機からの入れ替えです。すでに他社の複合機が入っていて、リース期間の途中の会社に切り替えてもらうには、残っているリース料の負担をどう処理するかまで組み立てる必要があります。新設や増設で入れた1台と、他社機を押しのけて入れた1台は、同じ「1台」でも難易度が違います。台数の内訳として入れ替えの社数と比率を書くと、その差が読み手に伝わります。
| 項目 | 書き方(記入例) | 押さえどころ |
|---|---|---|
| 入れ替え比率 | 新規36社のうち他社機からの入れ替え27社(75.0%) | 分母は新規受注の社数。台数ではなく社数でそろえる |
| 新設・増設 | 9社(25.0%) | 入れ替えと足して新規の社数に一致させる |
| 残リース料の処理 | 入れ替え27社のうち18社(66.7%)で残リース料を新契約に組み込み | 条件の組み立てを担当したかを1行で書く |
| 満了リプレース | リース満了24社のうち21社と再契約(87.5%) | 既存の維持。新規の入れ替えと同じ行に混ぜない |
| 競合の状況 | 相見積りとなった商談28件のうち21件を受注(75.0%) | 受注21件は入れ替え27社の内数。競合の社名は書かない |
| 決め手にした条件 | 月額・保守単価・設置後の対応時間の3点を同じ紙で比較提示 | 値引き額は書かない。仕入条件が逆算される |
複合機を年間72台販売し、リース総額1億368万円を売り上げました。(記入例)
1台あたりの単価帯が無いため、60万円の機械を72台なのか250万円の機械を72台なのかが分かりません。リース総額を「売り上げた」と書いているため、顧客の5年分の支払いを1年の自社売上として示したと読まれます。
複合機 年72台・本体売上8,640万円(1台平均120万円/小型機36台・中型機27台・大型機9台)。契約は5年(60回)リースが中心で、顧客側の月額リース料の合計は172.8万円、リース総額は1億368万円。当社の売上計上は機器売却時の一括のため、売上には本体8,640万円を計上しています(記入例)
台数と単価帯、自社売上、顧客の支払条件が1か所にそろい、72台×120万円=8,640万円、8,640万円×2.0%=172.8万円という検算が行の中でできます。会計上どこを売上にしているかを自分で説明できる人だと読まれます(いずれも記入例)。
保守・カウンター契約は、自分の実績にできるか?
できます。付帯率・月額合計・満了時の継続率の3つに分けて書けば、機器を売った実績とは別の、積み上がる売上をつくった実績になります。複合機の保守は、印刷枚数に応じて毎月課金する形が広く使われていて、機器を1台入れるたびに毎月の売上が増えます。台数の行だけで書類を終えると、この積み上がりが丸ごと消えます。
| 指標 | 書き方(記入例) | 押さえどころ |
|---|---|---|
| 保守の付帯率 | 販売72台のうち66台に付帯(91.7%) | 分母は自分が売った台数。会社全体の台数を分母にしない |
| 保守の月額合計 | 月132万円(1台あたり月平均2.0万円) | 1台あたりの平均を添えると、単価帯が読める |
| 保守の年間売上 | 1,584万円(月132万円×12か月) | 本体売上と足すなら「機器+保守の合計」と明記する |
| 満了時の再契約率 | リース満了24社のうち21社(87.5%) | 分母は満了を迎えた社数。担当社数を分母にしない |
| 他社への切り替え | 3社(12.5%) | 隠さず書く。理由を1行添えると説明できる人に見える |
| 課金方式の内訳 | 付帯66台の内訳=印刷枚数に応じた課金58台/消耗品の購入に保守を含む方式8台(印刷枚数の少ない顧客) | 方式名は社内語になりやすい。仕組みを言葉で説明する |
| 保守単価の見直し | 更新時に単価を改定した12社(再契約21社の57.1%) | 値上げ幅ではなく件数と比率で書く |
| 印刷枚数・トナー消費量 | (実績行には書かない) | 顧客の使用量であって自分の成果ではない |
付帯率の分母は、必ず自分が売った台数にそろえます。「保守契約66件を獲得」(記入例)だけでは多いのか少ないのか判断できませんが、「販売72台のうち66台(91.7%)」(記入例)なら、ほぼ全件で保守まで提案していたことが伝わります。付帯しなかった分も、隠すより理由を添えたほうが読まれます。記入例では、保守を付けていない6台について「6台は顧客が従前の保守会社との契約を継続する条件で受注」(記入例)と1行添えています。判断の結果であることが分かれば、提案漏れとは読まれません。
満了時の再契約は、この職種でいちばん誤解されやすい実績です。5年前に自分が売った機械の満了なら、その5年間に何をしたかが問われます。「点検の訪問を年2回、消耗品の補充を年6回、問い合わせへの1営業日以内の回答」(記入例)のように、契約期間中の関わり方を件数で書いてから継続率を置くと、更新が自動的に取れたのではないことが伝わります。一方、前任者が売った機械の満了を引き継いだ場合は、引き継いだ社数を分母として明記します。
「カウンター料金」「カウンター単価」「巻き取り」「満了リプレース」といった社内・業界の言い方は、同じ業界の読み手には通じますが、他業種の人事担当者には伝わりません。初出で「印刷枚数に応じて課金する保守契約(1台あたり月平均2.0万円)」(記入例)のように仕組みを言葉で添えます。社内KPIや業界用語を一般語へ直す手順そのものは社内用語・社内KPIを翻訳する職務経歴書で扱っています。
保守契約の獲得にも力を入れ、既存顧客との関係を継続的に維持しました。(記入例)
件数も率も期間もなく、保守を売っていた事実すら数字で確かめられません。「力を入れた」「維持した」は、成果ではなく姿勢の自己申告として読み飛ばされます。
販売72台のうち66台に保守契約を付帯(付帯率91.7%)。印刷枚数に応じて課金する形で、月額合計132万円・年1,584万円(1台あたり月平均2.0万円)。契約期間中は年2回の点検訪問と問い合わせへの1営業日以内の回答を継続し、リース満了を迎えた24社のうち21社と再契約(継続率87.5%)、他社への切り替えは3社(12.5%)でした(記入例)
付帯・月額・継続の3段がそろい、66台×2.0万円=132万円、132万円×12か月=1,584万円という検算ができます。契約期間中の関わり方が件数で書かれているため、更新が偶然でないことも同時に読めます(いずれも記入例)。
台数と1日の訪問件数だけの実績欄は、なぜ弱く見えるか?
台数は単価帯が無いと規模が読めず、訪問件数は成果ではなく手段だからです。行動量は【営業手法】に置き、【実績・成果】には金額・社数・率が入った行だけを並べます。OA機器営業は、社内では1日の訪問件数や架電件数で管理されることが多く、その感覚のまま書くと実績欄が行動量の羅列になります。読み手が知りたいのは、その行動量が何に変わったかです。
| 数字 | 置く欄 | 書き方(記入例) |
|---|---|---|
| 1日の訪問件数・架電件数 | 【営業手法】 | 自作リストへの飛び込み訪問1日平均12件、架電1日平均40件 |
| 年間の延べ訪問・架電 | 【実績・成果】の末尾 | 新規訪問 年2,880件(240日×12件)、架電 年9,600件 |
| 販売台数 | 【実績・成果】 | 年72台・本体売上8,640万円(1台平均120万円) |
| 機種帯の内訳 | 【実績・成果】 | 小型機36台・中型機27台・大型機9台 |
| 受注社数 | 【実績・成果】の先頭付近 | 受注48社(新規36社・既存12社) |
| 担当既存顧客数 | 【営業対象】 | 担当既存顧客120社(新規開拓7割・既存3割) |
| 「気合」「粘り」「足で稼ぐ」 | (書かない) | 件数の無い自己申告は評価の材料にならない |
台数を書くときは、必ず機種帯か平均単価を同じ行に置きます。72台という数字だけでは、1台60万円の小型機ばかりを回した年なのか、200万円の大型機を含む年なのかが分かりません。記入例では小型機36台・中型機27台・大型機9台という内訳を添えて、平均120万円という単価を裏づけています(記入例)。大型機や特殊な用途の機械が含まれる場合は、その台数だけを別行にすると、単価の高い商談を持てる人だと読まれます。
延べの行動量を【実績・成果】に残すこと自体は問題ありません。問題になるのは、行動量が実績欄の先頭に来て、金額と社数がその後ろに小さく置かれている並びです。年2,880件の訪問という数字は、受注36社という結果と並べたときに初めて「1社の受注に80件の訪問を要する商材で、それを設計して回した人」という読み方になります(記入例)。訪問から接触・商談・受注へと工程を割って率で示す型は新規開拓営業の職務経歴書、架電の通電数とアポイント率の置き場所はテレアポ・アウトバウンドコールの職務経歴書が扱っているので、本記事では行動量を置く欄の判断までにとどめます。
行動量の多さが体力の話に見えてしまう場合は、件数の後ろに設計の1行を足します。「訪問先の優先順位を、複合機のリース満了時期(設置年から5年前後)と従業員規模で並べ替え、再訪の間隔を3か月に固定」(記入例)のように、何を基準に回る先を決めていたかを書くと、同じ2,880件でも読み方が変わります。回る順番を自分で決めていた事実は、応募先が最も再現性を確かめたい部分です。
1日100件の飛び込みと架電を継続し、常にチーム上位の行動量を維持しました。年間の販売台数は72台です。(記入例)
行動量が先頭に来て、金額も単価帯も社数もありません。「上位の行動量」は分母のない自己評価で、72台がいくらの売上になったのかも分からないため、体力で数を回した人という読まれ方だけが残ります。
受注48社(新規36社・既存12社)、複合機 年72台・本体売上8,640万円(1台平均120万円)。新規は自作リストへの飛び込み訪問 年2,880件(年間出勤240日・1日平均12件)と架電 年9,600件で、訪問先はリース満了時期と従業員規模で優先順位を付け、再訪の間隔を3か月に固定して回りました(記入例)
金額と社数が先頭に立ち、行動量は回り方の設計とセットで後ろに置かれています。2,880件を36社に変えた過程が読めるため、同じ行動量でも「量を設計できる人」として評価されます(いずれも記入例)。
複合機以外の商材は、どこまで実績に並べてよいか?
商材ごとに件数・単価帯・売上を分けて並べ、機器売上に対する構成比を1行添えます。複合機の単価と回線1本の手数料では桁が2つ違うため、まとめて「オフィス環境を提案」と書くと、何をどれだけ売ったのかが読めなくなります。転職市場で見られているのは、複合機1本の人か、機器から回線・ネットワークまで組める人かの違いなので、比率を出すだけで位置づけが変わります。
| 商材 | 単位と書き方(記入例) | 押さえどころ |
|---|---|---|
| 複合機 | 72台・8,640万円(1台平均120万円) | 台数と単価帯。機種帯の内訳を添える |
| ビジネスフォン | 18式・1,080万円(1式平均60万円) | 台数ではなく「式」で数える。内線数を添えてもよい |
| ネットワーク・パソコン・入退室管理 | 24件・1,080万円(1件平均45万円) | 機器の販売か構築まで担当かを1行で書き分ける |
| 法人向け光回線(取次) | 42回線・取次手数料126万円 | 顧客の月額ではなく自社に入る手数料で書く |
| 電力の切替(取次) | 24件・取次手数料288万円 | 回線と同じく手数料。契約容量は別行に置く |
| 複合機以外の機器の構成比 | 機器売上1億800万円のうち2,160万円(20.0%) | 分母を機器売上にするか総売上にするかを明記する |
| 「ワンストップで提案」 | (単独では書かない) | 商材別の件数と金額が並んで初めて裏づけになる |
取次の商材は、顧客が払う金額と自社に入る金額が別物です。回線42回線の顧客側の支払いは月額の積み上げですが、販売会社の売上は取次手数料だけで、記入例では126万円としています(記入例)。取次手数料の欄に顧客の支払額を書くと、実際の何倍もの売上を書いたことになります。取次・代理店の立場で売った実績を、どこまで自分の数字として書けるかの整理は代理店営業・パートナーセールスの職務経歴書にまとめています。
構成比を書くときは、分母を明示します。記入例の20.0%は機器売上1億800万円を分母にした比率で、保守売上1,584万円と取次手数料414万円を含めた金額を分母にすると別の数字になります(いずれも記入例)。どちらでも構いませんが、書類の中で分母を統一し、括弧で何を分母にしたかを書きます。分母の違う比率が2つ並んだ書類は、面接で必ず確認に時間を取られます。
複合機以外の比率を伸ばした経緯があるなら、前年との比較で1行足します。「複合機以外の機器の構成比を、機器売上に対して前年12.0%から20.0%へ。既存顧客120社のうち、複合機だけの取引だった78社にネットワーク・入退室管理・回線を提案し、9社で追加受注(既存受注12社の内数)」(記入例)のような書き方です。比率の変化だけでなく、どの母集団に何を提案したかまで書くと、応募先で同じことができるかが判断できます。
複合機だけでなく、ビジネスフォン、ネットワーク、回線、電力まで幅広くワンストップで提案し、オフィス環境全体の改善に貢献しました。(記入例)
扱った商材の名前が並んでいるだけで、それぞれ何件・いくらなのかがありません。研修で商材知識を教わっただけの人と、実際に売った人が同じ1行になります。
複合機72台・8,640万円/ビジネスフォン18式・1,080万円(1式平均60万円)/ネットワーク・パソコン・入退室管理24件・1,080万円(1件平均45万円)。機器売上1億800万円に対する複合機以外の構成比20.0%(前年12.0%)。別建てで法人向け光回線42回線・取次手数料126万円、電力の切替24件・取次手数料288万円(記入例)
商材ごとに件数・単価・売上が分かれ、8,640万円+1,080万円+1,080万円=1億800万円、2,160万円÷1億800万円=20.0%と検算できます。取次の手数料が機器売上と別建てになっているため、数字を膨らませていないことも伝わります(いずれも記入例)。
電力・ガスの切替営業は、件数と何を組にするか?
切替件数だけでなく、高圧・低圧の内訳と、高圧については契約容量(kW)・年間電力量(kWh)を組にします。電力やガスの切替は、機器のように現物が残らず、単価差とコスト削減額を売る商材です。件数だけを書くと、小規模な事務所の低圧契約18件と、年間120万kWhを使う工場6件が同じ「24件」に見えてしまい、担当していた規模が伝わりません(記入例)。
| 指標 | 書き方(記入例) | 押さえどころ |
|---|---|---|
| 切替契約件数 | 年24件(高圧6件・低圧18件) | 高圧と低圧を必ず分ける。合計だけを書かない |
| 契約容量(高圧) | 合計1,800kW(1件平均300kW) | 規模を示す主指標。件数より先に読まれる |
| 年間電力量(高圧) | 合計720万kWh(1件平均120万kWh) | 容量とセットで置く。低圧は使用量を書かなくてよい |
| 顧客の業種と設備 | 製造6件(工場・24時間稼働2件を含む) | 提案の難易度が伝わる。顧客名は書かない |
| 自社の売上 | 取次手数料288万円(24件・1件平均12万円) | 顧客の電気料金総額を売上として書かない |
| コスト削減の提案 | 高圧6件で年間電気料金の削減提案を実施(削減率は契約時の単価差による) | 削減率は市場価格で変わるため、数字を断定しない |
| 継続・解約 | 前年度に切り替えた18件のうち16件が継続(88.9%) | 切替型は解約率が問われる。分母は自分が獲得した件数 |
| 取次店・代理店の開拓 | 取次店4社を新規開拓、経由の契約9件 | 直販と代理店経由を分けて数える |
コスト削減額を実績欄に書くときは、注意が要ります。削減額は契約時点の単価差から計算した見込みで、電力の市場価格や燃料費の調整によって後から変わります。「年間○○万円のコスト削減を実現」と断定で書くと、面接で前提条件を聞かれたときに答えられません。「契約時点の単価差にもとづく試算で年間○○万円の削減見込みとして提案し、6件を受注」(記入例)のように、試算であることと時点を添える形が安全です。
代理店・取次を通した契約で、自分の個人帰属がはっきりしない場合は、担当した工程を書きます。取次店の開拓、見積の作成、需要家との商談同席、切替手続きの進行のうち、どこまでを自分が持っていたかを工程で並べ、契約件数は「自分が商談に入った件数」と「取次店経由で発生した件数」に分けます。数字が個人単位で残っていない期間の埋め方は数字で示せる実績がない場合を参照してください。
在籍中に会社が電力の小売事業から縮小・撤退し、扱っていた商材が今は存在しない場合も、実績そのものは書けます。書くのは、担当していた期間、獲得した件数と契約容量、そして商材が無くなった後に何へ切り替えたかです。「○○○○年○月に電力の新規販売を停止し、以降は既存契約の切替手続きと、複合機・回線の提案に業務を移管(記入例)」のように事実の1行を添えると、実績の期間が途中で切れている理由が説明され、書類の中で宙に浮きません。
新電力への切替営業を担当し、年間24件の契約を獲得。大幅なコスト削減を実現し、お客様に喜ばれました。(記入例)
24件の中身が高圧なのか低圧なのかが分からず、担当していた規模が読めません。「大幅な」「喜ばれました」には数字も分母もなく、削減額を断定しているようにも読めます。
電力の切替 年24件(高圧6件・低圧18件)。高圧6件は契約容量 合計1,800kW(1件平均300kW)、年間電力量 合計720万kWh(1件平均120万kWh)で、うち2件は24時間稼働の製造業。契約時点の単価差にもとづく試算を提示して受注し、当社売上は取次手数料288万円(1件平均12万円)。前年度に切り替えた18件のうち16件が継続(88.9%)(記入例)
件数・容量・使用量・自社売上・継続率が分かれて並び、6件×300kW=1,800kW、6件×120万kWh=720万kWhと検算できます。削減額を試算として扱っている点も、条件を理解して売っていた人だと伝わります(いずれも記入例)。
よくある質問
メーカーの販売会社と独立系のディーラーでは、書き方を変えるべきですか?
実績の指標は同じで、変えるのは【商材】と【営業手法】の書き方です。メーカーの販売会社では自社ブランドの機器と純正の保守を扱うため、機種帯と提案の深さを書きます。独立系のディーラーでは複数メーカーの機器を比較して選べる立場なので、扱ったメーカー数(社名は書かず「国内3メーカーの機器を取り扱い」など)と、顧客の使用状況から機種を選定した工程を書きます。応募先が独立系であれば比較提案の経験が、メーカー系であれば単一商材での深掘りと保守の継続が読まれやすい要素になります。どちらの場合も、台数と単価帯、リース条件、保守の3点をそろえる並びは変わりません。
会社の集計が支店単位で、自分の売上が分からない場合はどう書きますか?
支店の数字を支店の数字として置き、そのうえで自分の受注社数と台数、営業人数を添えます。OA機器営業は台数と受注社数だけは個人単位で記録が残っている会社が多いので、まず台数と社数を確定させ、次に単価帯から金額を復元します。「支店売上13億2,000万円(営業12名・1名あたり平均1億1,000万円)。個人の売上集計は無いため、自分の受注48社・複合機72台・単価帯60万〜250万円で記載」(記入例)のように、復元した根拠が分かる形で書けば、面接で聞かれても答えられます。支店やチームの数字しか手元にないときの切り分け方そのものはチーム実績しかない営業の職務経歴書にまとめています。
目標に届かなかった年度があります。書かないほうがよいですか?
書きます。リース契約は満了のタイミングで案件が集中するため、担当エリアの満了件数が少ない年度は個人の努力だけで埋まらないことがあり、読み手もその構造を知っています。未達の金額と達成率を書いたうえで、保守の継続率や複合機以外の構成比など、伸びた指標を並べます。「売上9,840万円(目標1億2,000万円・達成率82.0%)。担当エリアのリース満了が前年の30社から20社に減る中、保守の再契約率は83.3%(30社中25社)から90.0%(20社中18社)へ改善」(記入例)という形です。未達だった年度の書き方は目標未達・成績が悪いときの職務経歴書にまとめています。
IT・SaaSの営業職に応募したいのですが、複合機の経験は評価されますか?
評価されますが、前に出す行が変わります。IT側の求人が見ているのは、無形に近い商材を月額と契約期間で売った経験と、決裁者に直接会って条件を組み立てた経験です。保守契約の付帯率91.7%・満了時の再契約87.5%という行は、月額課金の商材を売って継続させた実績として読まれます(いずれも記入例)。ネットワークや入退室管理まで扱った件数と金額があれば、その行を複合機の台数より前に置きます。逆に、1日の訪問件数や飛び込みの件数は【営業手法】に下げ、実績欄の先頭には受注社数と金額を置きます。中小企業の経営者に直接提案してきた経験の書き方は中小企業向け営業(SMB)の職務経歴書で扱っています。
顧客の社名や、値引きした金額は書いてよいですか?
顧客の社名と個別の値引き額は書きません。社名を業種と従業員規模へ置き換える手順そのものは守秘義務で社名・数値が書けないときの職務経歴書にまとめています。この職種で固有に注意が要るのは値引き額と仕入原価で、本体価格と値引き額を並べて書くと、機種ごとの仕入条件と自社の粗利がそのまま逆算されます。取引のあるメーカーや信販会社が応募先と重なる場合もあるため、在職中でも退職後でも実績欄には置きません。競合との比較で勝った事実を示したい場合は、金額ではなく「相見積りとなった商談28件のうち21件を受注(75.0%)」(記入例)のように件数と率で書きます。粗利率までは書いて差し支えない会社が多いものの、社内で開示範囲が決まっている場合はその範囲に合わせてください。
参照した情報
- ハローワークインターネットサービス「履歴書・職務経歴書の書き方」 — 確認日 2026年9月6日
運営 オルグロー株式会社(運営会社)。この記事は、当社が運営する履歴書・職務経歴書作成ツール「営業の履歴書作成ツール」の編集部が制作し、当社が編集責任を負います。外部ライターへの委託や、他社記事の転載はしていません。
記事内の数値について 売上・件数・達成率・順位などの数値はすべて記入例です。当社サービスの実績や、特定の個人の経歴ではありません。
制作方法 構成と下書きに生成AIを使い、当社の担当者が数値の検算、入力フォームの欄名・並びとの整合、参照情報との照合を行っています。詳しくは編集方針に記載しています。
更新 公開 /最終更新 。記入例・表・結論を変えたときだけ最終更新日を上げています。募集要項に指定がある場合は、そちらが優先されます。