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カウンターセールスの職務経歴書は待つだけ?接客件数と客単価で示す

執筆 営業の履歴書作成ツール 編集部 公開 最終更新

この記事の結論

カウンターセールスの職務経歴書は、自分で集客していなくても、接客件数を分母に置けば実績として書けます。接客960件→成約384件(成約率40.0%)、客単価15.0万円、売上5,760万円(記入例)のように、件数・率・単価・売上を1行に組にして並べます。個人予算がなく店舗売上しか手元にない場合は、店舗売上に対する自分の構成比と営業人数を添えて切り分け、待ち時間に行った追客と再来店の件数も別行にします。

この記事は来店客を待つ立場のカウンターセールスの実績を、接客件数を分母にした成約率・客単価・付帯率で書き切ることを決めきるためのものです。職務要約から自己PRまでの全体の型、実績指標の対応表、数字で示せる実績がない場合の書き方、社名や売上を書いてよいかの判断は、営業職の職務経歴書にまとめています。様式そのものを探している方は、そちらの入力フォームからそのまま作れます。

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内勤営業・カウンターセールスとは(職務経歴書での扱い)

内勤営業・カウンターセールスとは、店舗や営業所の窓口で、来店したお客様の要望を聞き取り、商品・サービスを提案して契約まで進める営業です。求人票では「カウンターセールス」「内勤営業」「店頭営業」「窓口営業」「来店型営業」と書かれます。外に出て見込み客を探す工程がないぶん、1件の接客に費やせる時間が長く、その場で提案から契約手続きまで完結させる点が仕事の中心になります。

職務経歴書で手が止まるのは、実績欄の1行目です。来店してくれた人に売っただけで自分が開拓したわけではない、個人予算がなく店舗の予算しか渡されていない、売上は店舗単位でしか集計されていない。営業職として在籍していたのに、営業の書類が求める「自分の数字」が見あたらない状態になります。本記事は、接客件数を分母に置いて成約率・客単価・付帯率で書く型を扱い、実演販売・催事・店頭デモの数え方も節で受けます。

広告や情報サイトからの問い合わせを受けて来店につなげるまでの歩留まり(媒体別の反響数・来店率・追客)は反響営業の職務経歴書が扱います。本記事が扱うのは、お客様がカウンターの前に座ってからの数字です。電話・メール・Web会議で商談をつくり、受注は外勤の担当者に引き継ぐ分業型の内勤はインサイドセールスの職務経歴書の範囲で、「内勤営業」で検索したときに混ざりやすい別の職種です。店頭の接客経験しかなく、これから営業職へ移る場合の読み替えと、担当売場やレジ通過の記録から自分の売上を切り出す方法は販売・接客・飲食から営業への職務経歴書が扱います。本記事は、営業職として在籍しながら個人予算が置かれていない場合に絞ります。

来店型の窓口は、通信・旅行・保険・住宅・自動車・ブライダルなど業種をまたいで存在しますが、書類の型は共通です。業種が違っても、接客件数という分母、成約率、客単価、付帯率、指名・再来店率の5つで実績が組み上がります。本記事の記入例は、専門店チェーンの店頭カウンターで個人のお客様に機器本体と付帯サービスを販売した想定で置いています。

職務経歴書の完成記入例(カウンターセールス)

先に完成形を示します。駅前の路面店で個人のお客様の来店対応を6年間担当し、直近1年の数字を中心にまとめた例です。数値はすべて記入例で、件数と単価と売上、来店の種類ごとの内訳が、いずれも合計と一致するようにそろえています。

記入例

職 務 経 歴 書
○○○○年○月○日 現在

職務要約

カウンターセールスとして6年間、駅前路面店の店頭で個人のお客様への提案と契約手続きを担当してきました。直近1年は接客960件に対し成約384件(成約率40.0%)、客単価15.0万円、担当売上5,760万円で、目標5,400万円に対し達成率106.7%、店舗の営業7名中2位です(記入例)。来店は店舗の集客に支えられているため、未成約のお客様への追客480件から再来店144件をつくり、そのうち72件を成約に結び付けることを自分の課題として置いてきました(記入例)。

職務経歴

株式会社〇〇〇〇(生活関連機器の専門店チェーン/従業員約600名・直営42店舗) ○○○○年○月〜現在 〇〇駅前店 サブチーフ(記入例)

  • 【所属】〇〇駅前店(営業7名・店長1名/年間出勤240日) サブチーフ(○○○○年○月〜)(記入例)
  • 【営業対象】来店した個人のお客様(20〜70代、単身・家族)。初めての購入から買い替え・増設までを担当。法人名義の少量購入も一部担当(記入例)
  • 【商材】機器本体(1台5万〜40万円)と、延長保証・設置搬入・年間保守などの付帯サービス(1件0.5万〜3万円)(記入例)
  • 【営業手法】店頭カウンターでの来店対応が中心。要望の聞き取り、実機での比較提案、見積提示、契約手続き、初期設定の案内、引き渡し後の問い合わせ対応まで一貫担当。未成約のお客様への電話・メッセージ追客と、店頭デモ・催事への出向を併走(記入例)
  • 【実績・成果】(直近1年・すべて記入例)
    • 接客960件(月平均80件/1日平均4.0件)→ 成約384件(成約率40.0%)、客単価15.0万円、担当売上5,760万円(記入例)
    • 目標5,400万円に対し達成率106.7%、店舗の営業7名中2位。店舗売上3億6,000万円に対する構成比16.0%(営業1名あたり平均の112.0%)(記入例)
    • 前年(接客900件・成約324件・成約率36.0%・客単価14.0万円・売上4,536万円)に対し、売上127.0%・成約件数118.5%・客単価107.1%(記入例)
    • 来店の種類別:新規来店816件→成約312件(38.2%)/再来店144件→成約72件(50.0%)。再来店のうち担当者を指名しての来店96件→成約60件(62.5%)(記入例)
    • 付帯:延長保証288件(成約384件の75.0%)、設置搬入192件(50.0%)。付帯売上576万円(売上5,760万円の内数・構成比10.0%)(記入例)
    • 待機時間の活動:未成約のお客様への追客480件(月平均40件)→ 再来店144件(追客の30.0%)。電話問い合わせ360件→来店予約108件(30.0%)(記入例)
    • 店頭デモ・催事(店頭カウンターの数字とは別枠):年12回、1回あたり接客20件・成約8件(成約率40.0%)・売上96万円、年間売上1,152万円(記入例)
    • 新人3名の店頭同席研修を担当(1名あたり同席20接客・独り立ちまで平均2か月)(記入例)
    • ※お客様の氏名・購入内容・個別の値引き額は、個人情報保護と守秘義務のため、年代・用途・単価帯で記載しています

活かせる経験・知識・スキル

  • 来店客への要望聞き取りから見積提示・契約手続きまでの一貫対応(年960接客・年384契約)(記入例)
  • 付帯サービスの提案(延長保証75.0%・設置搬入50.0%の獲得率)(記入例)
  • 未成約客への追客設計(当日中の御礼連絡、7日以内の条件変更提案、再来店144件)(記入例)
  • 契約書類・重要事項の説明と不備ゼロでの本部提出(月平均32件)(記入例)
  • 店頭デモ・催事での実演と、その場での比較提案(年12回)(記入例)
  • 新人の店頭同席研修と、接客記録の店内共有

資格

  • リテールマーケティング(販売士)検定2級(○○○○年○月 合格)
  • 普通自動車第一種運転免許(○○○○年○月 取得)

記入例の数字は、接客件数×成約率=成約件数、成約件数×客単価=売上という関係で置いています。960件×40.0%=384件、384件×15.0万円=5,760万円、新規816件+再来店144件=960件、成約312件+72件=384件という足し算です(いずれも記入例)。面接で最初に確かめられるのは率の高さではなく、接客件数という分母を自分で把握していたかどうかです。

職務経歴書は、履歴書では書ききれない具体的な職務内容と実績を伝える書類だと、ハローワークインターネットサービスの「履歴書・職務経歴書の書き方」でも位置づけられています。カウンターセールスでいう「具体的」とは、接客の丁寧さを言葉で説明することではなく、何件に対応して何件決めたかを読み手が分母から追える状態にすることです。入力フォームの「業務内容と実績・成果」は【所属】【営業対象】【商材】【営業手法】【実績・成果】の5ブロックを1つの欄に続けて書く形なので、カウンターセールスの情報は次のように振り分けます。

  • 【所属】店舗名(または立地の性格)、営業人数、役職と就任時期、年間の出勤日数。「〇〇駅前店(営業7名)サブチーフ」(記入例)のように、順位と1日あたりの件数の分母になる数まで書きます。
  • 【営業対象】来店するお客様の層と、購入の動機(新規購入・買い替え・増設)。分母である接客の質を決める情報で、来店型かどうかが読み手に伝わる欄でもあります。
  • 【商材】本体の単価帯と、付帯サービスの種類と単価帯。客単価と付帯率の根拠になります。
  • 【営業手法】接客のどこからどこまでを自分が担当したかを工程で並べます。聞き取り・比較提案・見積・契約手続き・引き渡し後の対応のどこまで持っていたかで、営業としての幅が読まれます。
  • 【実績・成果】接客件数・成約件数・成約率・客単価・売上を1行に組にした行から始め、目標と順位、前年比、来店の種類別、付帯、待機時間の活動の順に並べます。各行に分母と期間を添えます。

職務要約の組み立て方そのものは営業職の職務経歴書の書き方、数字にできる実績が手元にない期間の扱いは数字で示せる実績がない場合にまとめています。

自分で集客していない成約は、何を分母にして書くか

来店数ではなく「自分が接客した件数」を分母に置き、成約件数・成約率・客単価・売上を同じ行に並べます。来店数は店舗の立地と広告費で決まる数字なので、そこを自分の実績にすると、集客の強い店舗にいただけの人と区別がつきません。区別をつくるのは、同じカウンターに座った同僚と差がつく段、つまり接客を受けてから契約に至るまでの率です。

カウンターセールスの実績指標と書き方(記入例)
指標書き方(記入例)押さえどころ
接客件数年960件(月平均80件・1日平均4.0件)実績ではなく分母。出勤日数を添えると1日あたりが出る
成約件数384件単独では弱い。必ず分母の接客件数と組にする
成約率40.0%(384/960)、店舗平均34%店舗平均か前年の自分と並べて初めて意味が出る
客単価15.0万円(本体13.5万円+付帯1.5万円)単価の内訳を割ると、付帯を積んだ人だと分かる
担当売上5,760万円(384件×15.0万円)個人集計がある会社に限る。無い場合は構成比で書く
目標達成率目標5,400万円に対し106.7%件数目標か金額目標かを書く。店舗目標との別も書く
店舗内順位営業7名中2位(通年)分母(店舗の営業人数)と評価期間が必須
指名・再来店指名来店96件→成約60件(62.5%)来店型で最も個人差が出る指標。件数と率を組にする
来店数・集客数(自分の実績行には書かない)店舗の投資で決まる。分母の説明として1行添えるだけ

接客件数が個人単位で記録されていない店舗もあります。その場合は、出勤日数と1日あたりの平均接客数から復元し、復元した数字だと分かる形で書きます。「年間出勤240日、1日平均4件前後、年間およそ960接客(概算)」(記入例)のように書けば、根拠を聞かれても答えられます。順位を書くときの分母と評価期間の付け方は表彰歴・社内順位の職務経歴書、分母と期間をそろえる一般的な考え方は営業実績を数字でどう書くかにまとめています。

接客を1つの数字にまとめると、来店型の営業で最も価値のある部分が消えます。初めて来店したお客様と、追客に応じて戻ってきたお客様と、自分を指名して来店したお客様では、成約率がまったく違うためです。3つを分けると、店舗の集客に乗って決めた分と、自分の働きかけで戻ってきた分が読み分けられます。

来店の種類別の接客件数と成約率(年間・記入例)
来店の種類接客件数(件・記入例)成約件数(件・記入例)成約率(記入例)職務経歴書での意味
新規来店816件312件38.2%店舗の集客が分母。同僚と比べる基準になる段
再来店(追客に応じた再訪)144件72件50.0%自分の追客が生んだ来店。件数そのものが成果
うち指名来店96件60件62.5%再来店の内数。前回の接客の質が数字に出る段
うち指名なしの再来店48件12件25.0%担当が替わると決まりにくい事実も隠さない
合計960件384件40.0%全体の1行。目標・順位と同じ行に置く

指名来店の成約率62.5%と、指名なしの再来店の成約率25.0%を並べると、前回の接客が次の来店をつくった度合いが読めます(いずれも記入例)。指名の件数を書くときは、指名の定義を括弧で添えます。予約システムに担当者名が残る会社と、来店時にお客様が口頭で名前を挙げる会社では、数え方が変わるためです。「前回対応した担当者を指定しての来店(予約時の指名記録による)96件」(記入例)と書けば、読み手が数字の出どころを追えます。

分け方の基準は、自分の追客に応じて戻ってきたかどうかに置きます。買い替えや増設で久しぶりに来店したお客様でも、追客をきっかけにしていなければ新規来店816件の側に数え、追客からの再来店144件とは混ぜません(いずれも記入例)。どちらに数えたかを1行添えておくと、率の意味が読み手に伝わり、面接で内訳を聞かれたときも同じ数字で答えられます。

来店されたお客様に丁寧にヒアリングし、ニーズに合った商品をご提案して成約につなげました。(記入例)

件数も率も分母もないため、店舗の集客力と自分の働きが分けられません。同じ店舗のカウンターに立つ人なら全員が書ける文になっています。

接客960件(年間出勤240日・1日平均4.0件)→ 成約384件(成約率40.0%/店舗平均34%)、客単価15.0万円、担当売上5,760万円。内訳は新規来店816件→成約312件(38.2%)、追客からの再来店144件→成約72件(50.0%)で、うち指名来店96件は成約率62.5%(記入例)

分母・率・単価・売上が1か所にそろい、960件×40.0%=384件、384件×15.0万円=5,760万円と行の中で検算できます。店舗平均との比較と来店の種類別の内訳があるため、集客に乗っただけではないことも同時に読めます(いずれも記入例)。

客単価と付帯商品は、どこまで自分の成果として書けるか

自分が提案して契約に至ったものは獲得率として書き、本部の価格設定やキャンペーンで動いた分は単価の前提として1行で断ります。カウンターセールスの売上は、成約件数だけでは決まりません。同じ384件でも、客単価が12万円の人と15万円の人では売上が1,150万円以上変わります(記入例)。件数の勝負に見える仕事の中で、単価は自分の提案の幅がそのまま出る指標です。

客単価・付帯商品の指標と書き方(記入例)
項目書き方(記入例)自分の実績にできるか
客単価15.0万円(前年14.0万円・107.1%)できる。前年か店舗平均と並べる
客単価の内訳本体13.5万円+付帯1.5万円できる。付帯を積んだ分が可視化される
延長保証288件(成約384件の75.0%)できる。分母は必ず自分の成約件数
設置・搬入サービス192件(50.0%)できる。工事の手配まで担当したかを添える
付帯売上576万円(売上5,760万円の内数・10.0%)できる。本体売上と足し合わせず内数か別枠かを書く
上位機種への切り替え成約384件のうち96件(25.0%)で当初検討機種より上位を選択できる。比較提案の力が出る行
値引き額・原価・粗利率(書かない)できない。仕入条件が逆算される
キャンペーン期間の単価上昇(実績にしない。前提として1行)できない。本部施策の効果と自分の提案を混ぜない

付帯の獲得率は、母数を自分の成約件数にそろえます。「延長保証288件」だけでは多いのか少ないのか判断できませんが、「成約384件のうち288件(75.0%)」(記入例)なら、ほぼ全件で提案していたことが伝わります。獲得率が低い付帯があっても、隠さずに並べたほうが読まれます。全項目を高い率でそろえた表より、「延長保証75.0%・設置搬入50.0%。設置搬入は自宅の下見が必要な商材で、来店時に間取りを確認する運用に変えてから前年の38%から改善」(記入例)のように、低いほうに理由と改善が付いている行のほうが、面接で説明できる実績になります。

付帯売上は、本体の売上と足し合わせて1つの数字にしません。記入例では担当売上5,760万円の内数として付帯576万円(10.0%)を置き、本体5,184万円と分けています。会社の集計が本体と付帯を別建てにしている場合は「本体5,184万円/付帯576万円」(記入例)と2行にし、内数か別枠かを必ず書きます。読み手が最初に確かめるのは金額の大きさではなく、同じ数字が二重に数えられていないかどうかです。

「単価アップ」「アタッチ率」「セット率」「上げ玉」「客数」といった店頭の言葉は、店舗の中では通じますが、人事や他業種の読み手には伝わりません。初出で「付帯率(1件の契約に付帯サービスが付いた割合)」のように一般語を添えます(記入例)。社内KPIや店頭用語を一般語へ直す手順そのものは社内用語・社内KPIを翻訳する職務経歴書で扱っています。

個人予算がなく店舗売上しかないとき、貢献をどう切り分けるか

店舗の売上と達成率を先に書き、そのうえで自分の構成比と営業人数、稼働日数を添えます。カウンターセールスは、予算が店舗単位で置かれ、個人の売上が集計されない会社が少なくありません。個人の数字が無い状態で「店舗売上3億6,000万円」(記入例)とだけ書くと、店舗の成果を自分の成果として見せたと読まれます。逆に何も書かないと、規模がまったく伝わりません。書き方は、店舗の数字を店舗の数字として置き、その中の自分の位置を分母つきで示す形になります。

店舗単位の集計しか無いときに添える分母(記入例)
手元にある数字職務経歴書での書き方(記入例)添える情報
店舗売上のみ店舗売上3億6,000万円(目標3億3,600万円・達成率107.1%)、うち自分の担当分5,760万円(構成比16.0%)店舗の営業人数(7名)。1名あたり平均との比(112.0%)
店舗の契約件数のみ店舗の年間成約2,400件のうち自分の担当384件(16.0%)営業人数と、シフト制なら年間出勤日数
個人の接客記録のみ接客960件→成約384件(成約率40.0%)。金額は非公開のため件数で記載金額を書けない理由を1行で断る
順位だけ分かる店舗の営業7名中2位(通年・成約件数ベース)同じ期間の接客件数と成約件数。順位の行だけを単独で置かない
店舗が複数ある会社直営42店舗中、店舗売上5位(○○○○年度)店舗の規模帯(駅前路面店・営業7名)
何も集計されていない1日平均4.0件の接客を年間240日、年間およそ960接客(概算)「概算」と復元の根拠(出勤日数×1日平均)

構成比を書くときは、母数と人数を必ず同じ行に置きます。「構成比16.0%」だけでは高いのか低いのか分かりませんが、「店舗売上3億6,000万円に対し16.0%(営業7名、1名あたり平均の112.0%)」(記入例)と書けば、7名の平均が14.3%であることまで読み手が計算できます。3億6,000万円÷7名=約5,143万円、自分の5,760万円はその112.0%という関係です(いずれも記入例)。順位の2位という言葉より、平均との比のほうが、読み手にとっては再現性の判断材料になります。

シフト制で出勤日数に差がある店舗では、稼働日数を添えると比較が公平になります。時短勤務や産休からの復帰で出勤日数が少ない年度は、「年間出勤180日・1日平均4.2件(フルタイム換算で年間およそ1,000接客)」(記入例)のように、1日あたりの数字を主に置きます。総量で負けていても、1日あたりで並ぶことを示せば、条件の違いを説明したうえで実力を伝えられます。

店舗やチームの数字と個人の数字を切り分ける一般的な考え方はチーム実績しかない営業の職務経歴書にまとめています。歩合給の額から自分の売上を復元しようとする場合は、支給額をそのまま実績欄に書かず、年収欄の扱いをインセンティブ・歩合込み年収の職務経歴書で確かめてください。

店舗売上3億6,000万円を達成し、目標を上回りました。(記入例)

店舗の数字だけが置かれ、自分がその何割を担ったのかがありません。店長の書類か、一般のスタッフの書類かも区別できず、面接で最初に「あなたはどこですか」と聞かれる行になります。

店舗売上3億6,000万円(目標3億3,600万円・達成率107.1%)。個人予算は無いため、店舗売上に対する自分の担当分5,760万円(構成比16.0%/営業7名・1名あたり平均の112.0%)と、接客960件→成約384件(成約率40.0%)で記載しています(記入例)

店舗の数字を店舗のものとして置いたうえで、自分の位置が分母つきで示されています。個人予算が無いという会社の事情も1行で断ってあるため、数字を作ったとも隠したとも読まれません(いずれも記入例)。

来店が途切れる時間に何をしていたかは、実績になるか

なります。追客の件数、そこから戻ってきた再来店の件数、電話問い合わせからの来店予約の件数という、数えられる形にすれば実績の行になります。カウンターセールスの職務経歴書が弱くなる最大の理由は、来店が無い時間の記述が空白になることです。読み手から見ると、来店を待っていた時間に何をしていたかは、外勤営業でいう「訪問していない時間に何をしていたか」と同じ問いで、待ちの姿勢か攻めの姿勢かが最もはっきり出る場所になります。

来店が無い時間の活動と、数字にする形(記入例)
活動数字にする形(記入例)押さえどころ
未成約客への追客追客480件(月平均40件)→ 再来店144件(30.0%)→ 成約72件3段の件数を並べる。追客の型(当日中の御礼、7日以内の再提案)を1行
電話・メールの問い合わせ対応入電360件(月平均30件)→ 来店予約108件(30.0%)来店予約が新規来店816件の内数であることを書く
既存客への案内買い替え時期の案内 年240件 → 来店48件(20.0%)名簿を使う場合は個人情報の扱いに触れない書き方にする
在庫・展示の整備展示替え 月2回、比較用の実機説明資料を12点作成件数で書く。「工夫した」で終わらせない
見積・契約書類の作成契約書類 月平均32件を不備ゼロで本部提出事務比率が高い職種なので、正確性を件数で示す
新人・後輩の育成新人3名の同席研修(1名あたり20接客・独り立ちまで平均2か月)人数と回数と期間の3つを書く
「空き時間を有効活用した」(書かない)件数の無い自己申告は読み飛ばされる

追客は3段で書くのが要点です。何件に働きかけ、何件が戻り、何件が決まったか。記入例では追客480件から再来店144件(30.0%)、そのうち成約72件(50.0%)という並びで、480件の働きかけが72件の契約になったことが読めます。追客の型を1行添えると、率が偶然でないことが伝わります。「来店当日中の御礼連絡、7日以内に条件を変えた再提案を1回、その後は購入時期に合わせて月1回」(記入例)のように、頻度とタイミングを書く形です。

電話・メールの問い合わせ対応は、来店を待つ時間の活動として書けますが、自分から架電して見込み客をつくる仕事とは分けます。店舗の名簿や問い合わせ履歴に対する架電が業務に含まれていた場合は、「入電対応360件(受電)/既存客への案内架電240件(発信)」(記入例)のように、受けた分と自分からかけた分を分けて書きます。受発信を混ぜて「電話対応600件」(記入例)とまとめると、どちらの経験を持つ人か読み手が判断できません。媒体別の反響数と来店率で組み立てる書き方は反響営業の型になるため、本記事では店舗で受けた電話を、来店が無い時間の活動として数えます。

実績として数えられる記録がまったく残っていない期間は、行動量に置き換えるより先に、復元できる数字がないかを確かめます。追客の履歴が販売管理システムに残っている会社は多く、退職前であれば月単位の件数を確認できます。記録が無い場合の書き方と、「約」をどこまで付けるかの線引きは実績が数字にできない職務経歴書にまとめています。

来店が少ない時間帯は、商品知識の勉強や店内の整理を行い、常に準備を怠りませんでした。(記入例)

件数も結果もないため、何もしていなかった人と同じ行になります。「怠りませんでした」という書き方は、成果ではなく姿勢の自己申告として読まれます。

来店の無い時間は、当日中の御礼連絡と7日以内の条件変更提案を軸に未成約のお客様へ追客480件(月平均40件)。再来店144件(追客の30.0%)、そこからの成約72件(再来店の50.0%)。あわせて入電360件に対応し、来店予約108件(30.0%)を確保しました(記入例)

待つ時間が3段の件数に変換され、480件の働きかけが72件の契約に届いたことまで読めます。受電と追客が分けて書かれているため、外勤営業への応募でも行動量の実績として読まれます(いずれも記入例)。

実演販売・催事・店頭デモは、どの単位で数えるか

1日単位ではなく「実演1回」を単位にし、1回あたりの接客件数・成約件数・売上を書いたうえで、年間の回数を掛けた合計を添えます。実演販売・デモンストレーション販売は、店頭の常設カウンターと違って、開催のたびに人の流れも滞在時間も変わります。年間の売上だけを書くと、回数が多かっただけなのか1回の完成度が高かったのかが読めません。1回あたりの数字を主に置くのが、この働き方に固有の書き方です。

実演販売・催事の指標と書き方(記入例)
指標書き方(記入例)押さえどころ
実演・催事の回数年12回(自店6回・他店舗への応援4回・商業施設での催事2回)開催場所の内訳まで書く。応援に呼ばれた回数は評価の代わりになる
1回あたりの接客件数平均20件(実演の立ち止まりから個別対応に移った件数)「立ち寄り人数」ではなく個別対応した件数で数える
1回あたりの成約件数平均8件(成約率40.0%)常設カウンターの率と並べると、条件の違いが伝わる
1回あたりの売上(日販)平均96万円(8件×客単価12.0万円)催事は単価が下がることが多い。常設と分けて書く
年間の催事売上1,152万円(12回×96万円)常設カウンターの売上と足さず、別枠であることを書く
最高記録1回あたり最高14件・168万円(○○○○年○月の商業施設催事)平均と最高を両方書く。最高だけを書かない
実演の設計実演の流れを3分にまとめ、比較用の実機を2台並べる形に変更件数の改善と結び付けて1行にする

合計を出すときは、常設カウンターの数字と足し合わせません。記入例では、店頭カウンターの年間売上5,760万円と催事の年間売上1,152万円を別枠に置いています。接客の条件も客単価も違うものを1つの合計にすると、成約率40.0%(記入例)がどちらの条件の率なのか分からなくなるためです。両方を担当していたことを示したいときは、「店頭カウンター5,760万円/催事1,152万円(年12回)」(記入例)と2行に並べ、合計6,912万円は必要なときだけ添えます。

実演販売は、成果が回数と天候と開催場所に大きく左右されます。だからこそ、平均と最高を両方書き、条件を括弧で添えるのが安全です。「商業施設の催事(週末2日間)で1回あたり最高14件・168万円、通常の自店開催は平均8件・96万円」(記入例)と並べれば、条件の違いを理解したうえで数字を出せる人だと読まれます。最高記録だけを実績欄に置くと、面接で平均を聞かれた時点で書類の信頼が下がります。

量販店や小売店を巡回して自社商品の棚づくりと販促を担う仕事は、店頭に立つ点は似ていますが、成果の単位が棚とエンドの獲得数になるため別の型です。書き方はラウンダー・量販店巡回の職務経歴書にまとめています。実演の場で自分が接客し契約まで進めた分だけを本記事の型で書き、店頭の陳列や販促の実施だけを担当した期間は分けて記載します。

よくある質問

カウンターセールスの経験は、外勤の営業職への応募で通用しますか。

通用しますが、前に出す行が変わります。外勤の求人が見ているのは、新規の接点をつくる力と、商談を自分で動かす力です。来店を待つ立場でも、追客480件から再来店144件をつくった行、入電360件から来店予約108件を確保した行は、自分から働きかけて機会をつくった実績として読まれます(いずれも記入例)。成約率と客単価は提案とクロージングの力を示す数字なので残し、来店数や店舗の集客に関する行は分母の説明として1行に圧縮します。接客の工程を営業の工程に読み替える一覧は販売・接客・飲食から営業への職務経歴書にあります。

「接客」と書くべきか、「商談」と書くべきか迷います。

実績欄の指標名は「接客件数」でよく、工程を説明する文では「商談」「提案」「クロージング」という営業の言葉を使います。指標名を無理に商談へ言い換えると、店舗で実際に使っていた数え方と食い違い、面接で説明が苦しくなります。一方、【営業手法】の欄で「要望の聞き取り→比較提案→見積提示→契約手続き」と工程で並べれば、接客という言葉を使っていても営業の仕事として読まれます。数え方は現場のまま、工程の説明は営業の言葉で、という使い分けが安全です。

店舗が異動になり、立地も客層も違います。どう並べますか。

会社は1つにまとめ、店舗ごとに期間を分けて実績を並べます。駅前の路面店と郊外の大型店では、来店数も客単価も違うため、同じ表に立地と営業人数を置くと違いが説明できます。「〇〇駅前店(営業7名・客単価15.0万円)接客960件・成約384件」「〇〇郊外店(営業4名・客単価21.0万円)接客600件・成約240件」(いずれも記入例)のように書けば、件数の差が商圏の違いによるものだと伝わり、どの立地でも数字をつくれる人として読まれます。異動の理由が昇格や立て直しであれば、その1行を添えます。

目標に届かなかった年度があります。書かないほうがよいですか。

書きます。来店型の営業は、店舗の集客が落ちた年度に個人の努力だけでは届かないことがあり、読み手もその構造を知っています。未達の金額と達成率を書いたうえで、成約率と客単価が前年より上がっていれば、その2行を並べます。「売上4,860万円(目標5,400万円・達成率90.0%)。来店が前年比85%まで減る中、成約率は36.0%から40.0%へ、客単価は14.0万円から15.0万円へ改善」(記入例)のように書けば、分母が減った年度に率で守った事実が伝わります。未達だった年度の書き方は目標未達・成績が悪いときの職務経歴書にまとめています。

成約率を計算しようにも、接客件数の記録がありません。

記録が残っている数字から順に埋め、無いものは書きません。多くの店舗では契約件数だけは本部に集計が残っているので、まず成約件数を確定させ、次に出勤日数と1日あたりの平均接客数から分母を復元します。「年間出勤240日、1日平均4件前後、年間およそ960接客(概算)に対し成約384件」(記入例)という書き方であれば、復元した数字であることが読み手に分かります。復元もできない場合は、成約件数と客単価と担当した商材の単価帯だけを書き、率は空欄のままにします。無い数字を推定で置くと、面接で根拠を尋ねられたときに答えられません。

接客件数と客単価が整理できたら、あとは入力するだけです

ここまでの内容は、入力フォームの該当欄にそのまま書けます。登録なしで、PDFまで作れます。

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記事内の数値について 売上・件数・達成率・順位などの数値はすべて記入例です。当社サービスの実績や、特定の個人の経歴ではありません。

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