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産業機械・工作機械営業の職務経歴書は件数が少ない?引合と保守売上で示す

執筆 営業の履歴書作成ツール 編集部 公開 最終更新

この記事の結論

産業機械・工作機械営業の職務経歴書は、年間受注高だけでなく、引合48件→見積36件→受注12件(引合基準の受注率25.0%・記入例)という件数の階段と、案件単価・引合から受注までの平均期間を並べて書きます。設備投資の波で年度がぶれるため、単年の達成率ではなく3年分を並べ、受注高・売上高(検収)・受注残を別の行に分けます。本体売上と保守・部品・改造の売上も分けて書きます。

この記事は産業機械・工作機械営業の実績を、件数の階段・年度のぶれ・アフター売上で書き切ることを決めきるためのものです。職務要約から自己PRまでの全体の型、実績指標の対応表、数字で示せる実績がない場合の書き方、社名や売上を書いてよいかの判断は、営業職の職務経歴書にまとめています。様式そのものを探している方は、そちらの入力フォームからそのまま作れます。

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産業機械・工作機械・装置営業とは(職務経歴書での扱い)

産業機械・工作機械・装置営業とは、工場の生産ラインで使う機械や装置を、顧客の設備投資の計画段階から提案し、仕様を固めて受注し、据付・試運転・検収まで見届ける営業です。求人票では装置営業、設備営業、FA営業、機械メーカー営業、生産財営業とも呼ばれます。本体1台の単価が数百万円から数億円に達し、1人が1年に受注する件数は数件から十数件にとどまる点が、他の営業職と大きく違うところです。

職務経歴書で手が止まるのは、件数の少なさに気づいたときです。年間の受注件数を書いても行動量が伝わらず、年度によって受注高が倍近く動くので達成率をどの年で見せるか迷い、受注した年と売上が立つ年がずれるため数字の期間もそろいません。本記事は、件数の階段の作り方、年度のぶれの見せ方、本体と保守・部品の売上の分け方、据付・検収までの工程の数え方を扱います。

検索すると製造オペレーター・機械設計・生産管理の職務経歴書が混ざって出てきますが、機械をつくる側の書類は図面・工程・不良率・改善件数で書くもので、機械を売る側の受注高・案件単価・受注率とは指標が別物です。本記事は機械・装置をつくるメーカーの営業職を対象にし、製造・設計・生産管理の職務経歴書は扱いません。

受注前の技術検証や提案書・デモの数値化を専門に担う立場は技術営業・セールスエンジニアの職務経歴書で扱います。代理店・専門商社を経由する商流の1行と、売上と粗利のどちらを主指標にするかというメーカー営業共通の型はメーカー営業の職務経歴書(総論)にまとめています。量産ラインに部品として載る商材は自動車部品・建機メーカー営業の職務経歴書と半導体・電子部品営業の職務経歴書の範囲で、単価の大きい設備を1台ずつ売る本記事とは指標が変わります。

職務経歴書の完成記入例(産業機械・工作機械営業)

先に完成形を示します。食品・自動車部品・電子部品の工場向けに生産ライン用の加工装置と検査装置を扱った9年間を、直近1年の数字を中心にまとめた例です。数値はすべて記入例で、受注高・売上高・受注残の3つが同じ案件から矛盾なく導けるようにそろえています。

記入例

職 務 経 歴 書
○○○○年○月○日 現在

職務要約

産業機械メーカーの営業として9年間、食品・自動車部品・電子部品の工場向けに、生産ライン用の加工装置と検査装置を担当しています(記入例)。直近1年は年間受注高3億6,000万円(目標3億2,000万円・達成率112.5%)、本体の受注12件(案件単価 平均2,400万円)、保守・部品・改造7,200万円で、西日本営業所の機械営業6名中2位です(記入例)。引合48件から見積36件・受注12件(引合基準の受注率25.0%)へ進め、引合から受注までは平均8.5か月かかります(記入例)。据付・試運転・検収立会いまで担当し、担当エリアの稼働台数約240台のうち96台と年間保守契約を結んでいます(記入例)。

職務経歴

株式会社〇〇〇〇(産業機械・装置メーカー/従業員約600名・非上場) ○○○○年○月〜現在 営業本部 西日本営業所 主任(記入例)

  • 【所属】西日本営業所(営業6名・技術2名・所長1名) 主任(○○○○年○月〜)(記入例)
  • 【営業対象】食品・自動車部品・電子部品の工場 42社(従業員50〜2,000名)の生産技術・設備保全・製造・購買の各部門と、機械商社 6社(記入例)
  • 【商材】生産ライン用の加工装置・検査装置(本体1台1,200万〜8,000万円、ライン一式は1億円超)と、年間保守契約・交換部品・消耗品・制御部の改造(記入例)
  • 【営業手法】直販が受注高の70.0%、機械商社6社を経由する間接販売が30.0%。展示会と既存工場への定期訪問で引合を受け、現場調査・仕様打合せ・立会いテスト・見積・据付・検収立会いまで担当(記入例)
  • 【実績・成果】(直近1年・すべて記入例)
    • 年間受注高 3億6,000万円(目標3億2,000万円・達成率112.5%)。西日本営業所の機械営業6名中2位(記入例)
    • 受注高の内訳:本体 2億8,800万円(12件・案件単価 平均2,400万円、最小1,200万円〜最大6,000万円)/保守・部品・改造 7,200万円(構成比20.0%)(記入例)
    • 件数の階段:引合 48件 → 見積提出 36件(引合の75.0%)→ 受注 12件(引合基準25.0%・見積基準33.3%)(記入例)
    • 失注24件の理由:投資の見送り・予算未計上 12件/競合他社の採用 8件/仕様が合わず辞退 4件(記入例)
    • 期間:引合から受注まで平均8.5か月(最短3か月・最長22か月)、受注から検収まで平均6か月(記入例)
    • 売上計上(検収)ベースの担当売上 3億円=本体 2億2,800万円(当年検収10件)+保守・部品・改造 7,200万円。期末の受注残 1億4,400万円(6件)(記入例)
    • 3年の推移:受注高 2億9,000万円(目標2億8,000万円・達成率103.6%)→ 2億4,000万円(目標2億8,000万円・85.7%)→ 3億6,000万円(目標3億2,000万円・112.5%)。3年合計 受注高8億9,000万円/目標8億8,000万円・達成率101.1%(記入例)
    • 顧客の別:本体受注12件のうち既存工場 9件(75.0%)、新規取引の工場 3件(25.0%)。用途の別は新規ライン向け 6件/既設ラインの置換 6件(記入例)
    • 更新提案:稼働10年以上の設備60台のうち24台に更新・改造を提案(提案率40.0%)。本体置換で受注 6台(提案の25.0%)、制御部の改造で受注 8台(33.3%)、見送り 10台(41.7%)(記入例)
    • アフター:担当エリアの稼働台数 約240台、年間保守契約 96台(契約率40.0%)。交換部品・消耗品 3,600万円/保守契約 1,200万円/改造・レトロフィット 2,400万円(8件・1件平均300万円)(記入例)
    • 工程:現場調査・仕様打合せ 年96回、顧客ワークを使った立会いテスト 年18件、据付・試運転の立会い 年12件、検収完了 年10件(うち前年度に受注した案件 4件)(記入例)
    • 社内調整:設計・製造部門との仕様確定と納期調整 年12件、納入後の不具合一次対応 年14件(初動を24時間以内に行った案件 12件)(記入例)
    • ※顧客名・工場名・装置の型式・製番・加工能力の数値は、守秘義務のため業種・規模・単価帯・比率で記載しています

活かせる経験・知識・スキル

  • 設備投資案件の引合から検収までの一貫対応(年間 引合48件・受注12件・案件単価 平均2,400万円)(記入例)
  • 生産技術・設備保全・製造・購買の4部門にまたがる仕様調整と、顧客の稟議に必要な資料づくり
  • 機械商社6社を経由する間接販売(経由受注高 1億800万円/年)と、直販の使い分け(記入例)
  • 据付・試運転・検収立会いの工程管理(年12件)と、自社の設計・製造部門との納期調整(記入例)
  • 稼働設備のアフター営業(年間保守契約96台、交換部品・改造で年7,200万円)(記入例)

資格

  • 普通自動車第一種運転免許(○○○○年○月 取得)
  • 機械保全技能士 2級(○○○○年○月 取得)
  • 低圧電気取扱業務特別教育 修了(○○○○年○月)

記入例の数字は、受注高と売上高が別の集計であることが読めるように置いています。受注高3億6,000万円は、本体2億8,800万円(12件×平均2,400万円)と保守・部品・改造7,200万円の合計です(記入例)。売上高3億円は、当年に検収まで終わった本体2億2,800万円(前年度に受注した4件8,400万円+当年受注分6件1億4,400万円)と、保守・部品・改造7,200万円の合計になります(記入例)。当年の受注12件のうち6件は翌年度の検収へ回るため、期末の受注残は6件×2,400万円=1億4,400万円です(記入例)。件数の階段は48件→36件→12件で、36÷48=75.0%、12÷48=25.0%、12÷36=33.3%という関係になります(記入例)。面接で確かめられるのは率の高さではなく、受注・売上・受注残の3つが同じ案件から矛盾なく導けるかどうかです。

職務経歴書は、履歴書では書ききれない具体的な職務内容と実績を伝える書類だと、ハローワークインターネットサービスの「履歴書・職務経歴書の書き方」でも位置づけられています。装置営業でいう具体性とは、装置の性能を細かく書くことではなく、1件の案件がどれだけの規模で、どれだけの期間をかけて、どの工程まで自分の手で進んだかを読み手が追える状態にすることです。入力フォームの「業務内容と実績・成果」は【所属】【営業対象】【商材】【営業手法】【実績・成果】の5ブロックを1つの欄に続けて書く形なので、装置営業の情報は次のように振り分けます。

  • 【所属】営業所名または担当エリア、営業人数と技術人数、役職と就任時期。「西日本営業所(営業6名・技術2名)主任」(記入例)のように、順位の分母と社内の技術体制まで書きます。
  • 【営業対象】顧客工場の業種と規模に加えて、話す相手の部門を並べます。生産技術・設備保全・製造・購買のどこまで会えていたかが、案件の入り口を持っているかどうかの判断材料になります。
  • 【商材】装置の種別と本体の単価帯、ライン一式の規模、そして保守契約・交換部品・改造まで書きます。単価帯を書かないと、受注12件(記入例)が大きいのか小さいのか読めません。
  • 【営業手法】直販と商社経由の比率、引合の入り口(展示会・定期訪問・紹介)、自分が担当した工程の範囲を1行にします。据付や検収立会いまで行くのかどうかで職務の広さが変わります。
  • 【実績・成果】受注高と達成率の行から始め、件数の階段、期間、売上高と受注残、3年の推移、アフター、工程の順に並べます。各行に分母と期間を添えます。

職務要約の組み立て方そのものは営業職の職務経歴書の書き方、数字にできる実績が手元にない期間の扱いは営業職の職務経歴書(数字で示せる実績がない場合)にまとめています。

受注が年に数件しかないとき、実績は何で数えるか

引合・見積・受注の3つを件数の階段にして並べ、案件単価と受注率、失注理由の内訳を添えます。装置営業の受注件数は年に数件から十数件にとどまるため、件数だけを書くと行動量が伝わらず、金額だけを書くと1件の大型案件で膨らんだ年に見えます。件数が少ないこと自体は弱点ではなく、1件あたりの単価と、受注に至るまでに触った案件の総数を並べれば、規模と行動量の両方が同時に立ちます。

産業機械・工作機械営業の実績指標と書き方(記入例)
指標書き方(記入例)押さえどころ
年間受注高3億6,000万円(目標3億2,000万円・達成率112.5%)金額の1行目。受注か売上かをこの行で宣言する
受注件数と案件単価本体12件・案件単価 平均2,400万円(最小1,200万円〜最大6,000万円)平均だけでなく最小と最大を添える。単価の幅が案件の性格を示す
引合件数年48件(展示会22件・既存工場からの相談18件・商社経由8件)受注率の分母。入り口の内訳まで書くと再現性が伝わる
見積提出件数36件(引合48件の75.0%)引合を見積まで運ぶ力。仕様が固まった件数と読まれる
受注率引合基準25.0%(12/48)/見積基準33.3%(12/36)どちらの分母かを必ず書く。分母を書かない率は読めない
失注理由の内訳投資見送り12件/競合採用8件/仕様不一致4件(合計24件)合計が見積36件−受注12件と一致すること
新規と既存の別本体12件のうち新規取引の工場3件(25.0%)、既存9件(75.0%)装置は既存工場の追加投資が中心。比率で正直に書く
用途の別新規ライン向け6件/既設ラインの置換6件置換案件は競合の設備を外した件数として読まれる
担当エリアと社数2府4県・工場42社・機械商社6社件数の少なさは担当範囲とセットで初めて意味を持つ

階段を作るときは、3つの数字の定義を先に決めます。引合は「顧客から仕様や概算価格の相談を受け、社内で案件番号を採番した件数」、見積は「正式な見積書を提出した件数」、受注は「注文書を受領した件数」と決めれば、社内の呼び方が違う会社の読み手にも同じ意味で届きます(記入例)。定義を書かずに率だけを並べると、面接で「その引合は名刺交換も含むのか」と最初に確認され、実績の話に入る前に時間を使います。

失注理由の内訳は、装置営業の職務経歴書で効き目の大きい1行です。設備投資案件の失注は、多くが競合に負けたのではなく顧客側の投資判断が動いたことによるもので、記入例では失注24件のうち12件が投資の見送り・予算未計上です(記入例)。理由を分けて書けば、受注率25.0%という数字が営業力の低さではないことが読めます。同時に、競合他社の採用が8件あることも隠さずに書けば、都合の良い分類をしていないと伝わります。

産業機械の営業として、年間3億6,000万円を受注しました。受注件数は12件です。(記入例)

1件2,400万円の案件を12件積んだのか、1件2億円の案件が1つあったのかが読めません。担当エリアも引合の総数も無いため、行動量と再現性のどちらも伝わらず、数字が大きいだけの1行になっています。

・担当エリア2府4県・工場42社。年間受注高 3億6,000万円(目標3億2,000万円・達成率112.5%)、本体12件・案件単価 平均2,400万円(記入例)
・引合48件 → 見積36件(75.0%)→ 受注12件(引合基準の受注率25.0%)(記入例)
・失注24件の内訳:投資見送り12件/競合採用8件/仕様不一致4件(記入例)

受注12件の裏に48件の案件があることが見え、1件の規模も分かります。失注の理由が分かれているため、受注率25.0%が設備投資特有の水準として読まれ、営業力の評価と切り離されます(いずれも記入例)。

訪問件数や展示会での名刺獲得数など、引合の手前の行動量を主指標に置く書き方は新規開拓営業の職務経歴書の範囲です。営業所や支店での順位を書くときに分母をどう添えるかは表彰歴・社内順位の職務経歴書にまとめています。

設備投資の波で年度がぶれるとき、達成率はどう書くか

単年の達成率ではなく3年分の受注高と達成率を並べ、受注高・売上高(検収)・受注残を別の行に分けます。装置の需要は顧客の設備投資計画に連動するため、同じ働き方をしていても年度によって受注高が大きく上下します。良い年だけを書けば実力より大きく読まれ、悪い年に当たれば実力より小さく読まれます。3年並べると、波の中での位置が読み手に伝わり、未達の年も説明できる材料になります。

受注高・売上高・受注残の書き分け(記入例)
項目意味書き方(記入例)
受注高注文書を受領した金額。営業の評価指標になることが多い年間受注高 3億6,000万円(目標3億2,000万円・達成率112.5%)
売上高(検収ベース)据付・試運転を終え、顧客の検収が済んで計上される金額担当売上 3億円(当年検収の本体10件2億2,800万円+アフター7,200万円)
受注残受注済みで期末時点に検収が終わっていない金額期末の受注残 1億4,400万円(6件・翌年度に検収予定)
3年の推移設備投資の波の中での位置2億9,000万円(103.6%)→ 2億4,000万円(85.7%)→ 3億6,000万円(112.5%)
3年合計の達成率単年の跳ねをならした水準受注高8億9,000万円/目標8億8,000万円・達成率101.1%
前年度からの繰越前年に受注し当年に検収した案件当年検収10件のうち4件(8,400万円)は前年度の受注分
案件の期間引合から受注、受注から検収までの日数引合から受注まで平均8.5か月/受注から検収まで平均6か月
在籍中に検収へ至らない案件退職時点で仕掛かりの案件受注済み・検収前 6件 1億4,400万円(引継ぎ済み)

3つの金額を分けずに1つの「担当売上」に丸めると、面接で必ず食い違いが出ます。受注高で評価される会社から売上高で評価される会社へ移ると、同じ3億6,000万円という数字が別の意味になるためです(記入例)。職務経歴書では、勤務先が自分を評価していた指標を主に置き、もう一方を括弧で添えるのが確実です。記入例では受注高3億6,000万円を主指標とし、売上高3億円と受注残1億4,400万円を別の行に置いています(記入例)。

3年の推移を書くときは、真ん中の未達の年を消さないことが大事です。記入例では2年目が受注高2億4,000万円・達成率85.7%で、顧客の投資凍結が重なった年として並べています(記入例)。3年合計では8億9,000万円・達成率101.1%になるため、波を均せば目標水準を保っていることが1行で読めます(記入例)。未達の年に何をしていたか(引合の積み増し、既設設備の改造提案、保守契約の獲得)を1行添えると、受注が薄い時期の動き方まで伝わります。未達だった年度そのものの書き方は目標未達・成績が悪いときの職務経歴書にまとめています。

直近年度は年間受注高3億6,000万円、達成率112.5%を記録しました。担当売上は3億6,000万円です。(記入例)

受注高と担当売上に同じ金額が置かれているため、どちらの集計なのかが読めません。前後の年に触れていないので、設備投資の波の中でたまたま良い年だったのかどうかも判断できず、面接で3年分をあらためて聞かれます。

・年間受注高 3億6,000万円(目標3億2,000万円・達成率112.5%)。売上計上(検収)ベースの担当売上は3億円、期末の受注残は1億4,400万円(6件)(記入例)
・3年推移:2億9,000万円(103.6%)→ 2億4,000万円(85.7%)→ 3億6,000万円(112.5%)。3年合計8億9,000万円/目標8億8,000万円(101.1%)(記入例)
・2年目は主要顧客2社の投資凍結により未達。同年は改造・保守契約の獲得に切り替え、アフター売上を前年の4,800万円から6,000万円へ(記入例)

受注・売上・受注残の3つが分かれ、良い年と悪い年の両方が出ています。未達の年に取った行動が1行あるため、波に乗っただけの人ではないと読まれます(いずれも記入例)。

1件あたりの商談期間が長い案件で、決裁者の数や社内稟議の通し方そのものを主指標に置く書き方はアカウントマネージャー・エンタープライズ営業の職務経歴書の範囲です。装置営業の書類では、期間は引合から受注・受注から検収という2つの平均月数で示し、決裁プロセスの詳細には踏み込まないほうが読みやすくまとまります。

本体と保守・部品の売上は、どう分けて書くか

受注高を本体とアフター(保守契約・交換部品・改造)に分け、アフター側には稼働台数という分母を添えます。装置は納入して終わりではなく、稼働している限り消耗品・交換部品・定期点検・制御部の更新が続きます。本体の受注が薄い年でもアフターは積み上がるため、両方を書くと年度のぶれの理由と、担当エリアに残した資産の大きさが同時に伝わります。アフターを書かない職務経歴書は、装置営業の仕事を半分しか見せていないことになります。

アフター(保守・部品・改造)の実績指標(記入例)
指標書き方(記入例)押さえどころ
稼働台数担当エリアの稼働 約240台(うち直近3年で自分が納入 32台)アフター指標すべての分母。概数でよい
年間保守契約96台(稼働240台の40.0%)、契約売上 1,200万円台数と金額を組にする。契約率は分母を明示
交換部品・消耗品年3,600万円(受注高の10.0%)本体と別行に。継続性のある売上として読まれる
改造・レトロフィット8件・2,400万円(1件平均300万円)本体の置換とは別枠。制御部だけの更新が中心
更新提案稼働10年以上60台のうち24台へ提案(提案率40.0%)提案の分母を「稼働年数で絞った台数」にする
更新提案の結果本体置換6台(25.0%)/改造8台(33.3%)/見送り10台(41.7%)3つの合計が提案24台と一致すること
アフター構成比受注高3億6,000万円のうち7,200万円(20.0%)本体の波に対する下支えの大きさを示す
不具合の一次対応年14件、初動を24時間以内に行った案件 12件件数と初動の速さを組にする

アフター売上を書くときに最も効くのが、稼働台数という分母です。保守契約96台と書いても多いのか少ないのか読めませんが、稼働240台のうち96台(40.0%)と書けば、担当エリアのどれだけを継続取引に変えたかが1行で伝わります(記入例)。稼働台数は自分が納入した台数だけでなく、前任者や他社経由で入った台数も含めた実数で書き、そのうち自分が納入した分を期間つきで括弧に添えると、引き継いだ資産と自分で積んだ分が分かれます(記入例)。

更新提案は、納入した設備が現場で動き続ける装置営業ならではの行です。稼働年数の長い設備を洗い出し、故障の履歴と生産計画を根拠に置き換えや制御部の改造を提案する仕事で、記入例では稼働10年以上の60台から24台を選んで提案し、本体置換6台・改造8台・見送り10台という結果になっています(記入例)。3つの合計が提案数と一致することと、見送りの台数を書くことが、数字の信頼を保つ条件です。見送り10台を消して「提案24台から14台を受注」とだけ書くと、率が高く見える一方で分母の説明が抜け、面接で崩れます。

納入後のアフターフォローにも力を入れ、顧客との長期的な関係を構築しました。保守や部品の相談にも迅速に対応しました。(記入例)

台数も金額も無く、装置営業なら誰でも書ける文になっています。「力を入れた」「迅速に対応した」は結果が無いため、保守契約を増やしたのか、既存の契約を維持しただけなのかも区別できません。

・担当エリアの稼働台数 約240台(うち直近3年で自分が納入32台)。年間保守契約 96台(契約率40.0%・契約売上1,200万円)(記入例)
・交換部品・消耗品 3,600万円、改造・レトロフィット 8件2,400万円。アフター合計7,200万円(受注高3億6,000万円の20.0%)(記入例)
・稼働10年以上の60台から24台へ更新提案(40.0%)。本体置換6台・改造8台・見送り10台(記入例)

分母がすべての行に付いているため、担当エリアの規模と、そのうちどこまでを継続取引に変えたかが読めます。アフターが受注高の20.0%を占めることで、本体の受注が薄い年の下支えまで伝わります(いずれも記入例)。

引き継いだ既存顧客の売上をどの年を基準に前年比とするか、担当替えがあった年の書き方は、既存顧客を持つ営業に共通する論点としてルート営業・既存深耕の職務経歴書にまとめています。

仕様打合せから据付・検収までの工程は、営業の実績になるか

工程ごとに自分の関与を件数で数え、技術部門との分担を1行添えれば、営業の実績として書けます。装置営業は受注して終わりではなく、現場調査、仕様打合せ、立会いテスト、社内の設計・製造との調整、据付、試運転、検収立会いまで関わります。関わった工程を書かないと、カタログを持って回るだけの営業と読まれます。逆に工程だけを並べると技術職の書類に見えるため、件数と金額の行と組にして置くのが要点です。

工程別の関与と、職務経歴書での数え方(記入例)
工程数え方(記入例)押さえどころ
引合の受付・現場調査現場調査・仕様打合せ 年96回(月平均8回)訪問回数ではなく、仕様に触れた回数で数える
立会いテスト顧客ワークを使った加工・検査テスト 年18件自社と顧客のどちらの設備で行ったかを添える
見積・稟議支援見積提出36件、投資対効果資料の作成 12件顧客の稟議に必要な資料を書いた件数まで書く
社内の設計・製造との調整仕様確定と納期調整 年12件(受注12件に対応)営業が仕様をまとめたのか、技術が主導したのかを明記
据付・試運転据付・試運転の立会い 年12件立会いか、工程管理までかを書き分ける
検収立会い検収完了 年10件(うち前年度受注分4件)売上計上の行と件数が一致すること
立ち上げ後のフォロー不具合の一次対応 年14件(初動24時間以内 12件)対応件数と初動の速さを組にする
技術部門との分担営業6名に対し技術2名。仕様の一次案は営業が作成体制の人数を書くと関与の深さが読める

工程を書くときに迷うのが、技術営業との線引きです。分ける基準は肩書きではなく、受注責任を持っていたかどうかに置きます。予算と受注の目標を背負い、見積と価格を決めていたなら営業の書類として書き、技術検証や提案書の作成を専門に担い受注は別の担当者が負っていたなら、技術側の書き方になります。装置の性能検証やデモそのものを主指標に置く書き方は技術営業・セールスエンジニアの職務経歴書で扱っているため、営業として書く場合は工程の関与を件数で示すにとどめ、技術の深さは資格と扱った装置の種別で伝えます。

体制の人数を書くのも有効です。「営業6名に対し技術2名」(記入例)と書けば、仕様の一次案を営業が作らざるを得ない組織だったことが読み手に伝わり、同じ「仕様打合せ96回」でも重みが変わります。技術が20名いる会社の営業と、技術が2名の会社の営業では、同じ工程名でも実際にやっている中身が違うためです。人数は面接で確認できる事実なので、書いても崩れません。

装置の型式・顧客工場名・加工能力は、どこまで書けるか

型式・製番・顧客工場名・加工能力の実数は書かず、装置の種別・業種・規模・単価帯・比率に置き換えます。装置営業の職務経歴書には、書きたくなるが書けない情報が2種類あります。1つは顧客側の機密で、生産能力・タクトタイム・歩留まり・ライン構成は、顧客の生産計画が推定できるため職務経歴書に載せません。もう1つは自社側の機密で、装置の型式、個別の見積価格、原価と値引き率は、書けば競合他社に渡る情報になります。

装置営業で伏せる情報と職務経歴書での置き換え(記入例)
伏せる情報置き換えた書き方(記入例)押さえどころ
顧客名・工場名食品・自動車部品・電子部品の工場42社(従業員50〜2,000名)業種と規模で置く。地域は府県数までにとどめる
装置の型式・製番生産ライン用の加工装置・検査装置型式を書いても読み手には伝わらず、機密だけが残る
加工能力・タクトタイム(書かない)顧客の生産数量が逆算できる。面接でも触れない
顧客の歩留まり・不良率(書かない)顧客の品質情報。改善に関与した事実だけを1行で
個別案件の見積価格本体1台1,200万〜8,000万円の単価帯、案件単価 平均2,400万円単価帯と平均に置き換えれば規模は十分伝わる
自社の原価・値引き率(書かない)粗利を書ける会社でも、原価と値引き率は書かない
図面・仕様書の現物(持ち出さない)職務経歴書の添付資料にもしない
社内語(号機・引合番号・立ち上げ)「立ち上げ(据付後の試運転から量産開始までの調整)」初出で一般語の説明を括弧で添える

置き換えの効果は、単価帯の書き方に最もよく表れます。個別の見積価格を書かなくても、「本体1台1,200万〜8,000万円、案件単価 平均2,400万円」(記入例)と書けば、扱っていた案件の重さは十分に伝わります。逆に型式を並べても、その装置を知らない読み手には情報量がゼロで、機密の持ち出しだけが残ります。装置の性能を伝えたい場合は、型式ではなく「顧客の生産技術・設備保全・製造の3部門が同席する仕様打合せをまとめた」といった、仕事の中身に翻訳します。

顧客工場の改善に関与した実績は、数字を書かずに事実だけを残せます。「検査工程の自動化により、顧客の検査人員の配置転換につながった」(記入例)のように、顧客側の実数に触れず、装置が果たした役割を書けば十分です。顧客の不良率や生産数量を書いてしまうと、その1行のために書類全体が守秘義務の観点で問題視されます。伏せる対象の決め方と置き換えの型は守秘義務で社名・数値が書けないときの職務経歴書に、社内KPIや業界語を一般語へ直す手順は社内用語・社内KPIを翻訳する職務経歴書にまとめています。

〇〇工場向けに検査装置3号機を納入し、タクトタイムを毎分12個から18個へ改善、不良率を2.1%から0.8%に低減しました。(記入例)

顧客の生産能力と品質の実数がそのまま載っています。書き手の貢献は伝わりますが、顧客の機密を持ち出す人だと読まれると、実績の評価より先に信用の話になります。号機の呼び方も社内語のままで、読み手には意味が届きません。

・自動車部品工場(従業員約800名)の検査工程へ検査装置を納入(本体単価帯 1,200万〜8,000万円)(記入例)
・生産技術・設備保全・製造の3部門が同席する仕様打合せを12回まとめ、据付から検収立会いまで担当(記入例)
・導入後は検査人員の配置転換につながり、同工場から翌年度に2件目の引合を受領(記入例)

顧客名も型式も能力値も無いまま、案件の重さと自分の関与の深さが伝わります。2件目の引合という事実が、導入後の評価を代弁しています(いずれも記入例)。

よくある質問

受注が0件だった年度があります。どう書けばよいですか。

0件の年を消さずに、その年の引合・見積・アフターの数字で埋めます。設備投資の案件は顧客の予算計上の時期に左右されるため、装置営業には受注が立たない年が実際に起こります。「受注0件。同年は引合38件・見積26件を積み、翌年度に4件・8,800万円の受注へ移行」(記入例)のように、翌年に受注へつながった件数まで書けば、動いていなかった年ではないことが読めます。アフター側の保守契約や交換部品の売上も、その年に積み上げた実績として並べます。受注の1行だけで年度が評価される形にならないよう、引合・見積・アフターを同じ年度の行として並べておきます。

顧客が補助金や期末の予算計上で動くため、受注の時期を自分で動かせません。

制度の解説は書かず、結果を待っていた期間に自分が動かした件数を書きます。公的な補助金の採択や顧客の期末の予算計上を待つ案件は、受注の月が自分の働きとは別の理由で決まるため、月ごとの達成率を並べても実力は伝わりません。「採択や予算計上の結果を待った案件 年8件、うち決定後に受注へ移行 5件(62.5%)、待ちの平均5か月」(記入例)のように、待ち件数と移行件数を組にします。補助金の要件や採択の結果は年度ごとに変わるため、制度そのものの説明は職務経歴書に置かず、申請に必要な見積書や仕様書をいつまでに用意したかという自分の仕事の側だけを残します。

前任者が引合を取った案件の受注を、自分の実績にしてよいですか。

引き継いだ時点と、自分が担った工程を書けば実績として書けます。装置の案件は引合から受注まで1年前後かかるため、途中で担当が替わることが普通に起こります。「引継ぎ時点で仕様打合せ中だった3件のうち2件を受注(受注高5,200万円)」(記入例)のように、引き継いだ状態と結果を並べれば、都合の良い切り取りにはなりません。逆に、自分が引合から仕様まで運んで退職時に仕掛かりだった案件は、「受注済み・検収前6件1億4,400万円を引継ぎ」(記入例)と書けば、残した資産として読まれます。

海外の工場向けや輸出案件を担当していた場合、何を足しますか。

担当国・取引通貨・現地代理店の社数と、据付立会いのための渡航件数を足します。「東南アジア3か国・現地代理店5社を担当、受注高の25.0%が輸出。据付立会いのための渡航 年4回(1回2週間)」(記入例)のように書けば、国内案件との違いが1行で伝わります。為替で金額が動く場合は、円建てか外貨建てかを添えます。据付・検収が現地で行われる案件は、通訳を介した打合せや現地エンジニアへの引継ぎまで担うことが多いので、担当した工程の範囲も国内案件と分けて書きます。

受注額や案件単価の数字が手元に残っていません。

据付・検収に立ち会った日程と、公開されている自社製品の価格帯から戻し、概算だと分かる形で書きます。装置の案件は1件の規模が大きく、いつどの工場へ立ち会いに行ったかは自分の予定表に残っていることが多いため、件数は比較的正確に戻せます。単価はカタログや自社サイトで公開されている価格帯を使い、「年間の受注はおおむね10〜15件、1件2,000万円前後、年間受注高はおよそ2億〜3億円(立会いの日程と公開の価格帯からの概算)」(記入例)と出どころを添えます。見積書や仕様書の控えを持ち出して確かめることはせず、金額が戻せないときは担当工場の社数、稼働台数、据付立会いの件数のように数えられる行から先に埋めます。復元の算式と「約」「概算」をどこまで付けるかの線引きは実績が数字にできない職務経歴書にまとめています。

件数の階段と保守売上まで整理できたら、あとは入力するだけです

ここまでの内容は、入力フォームの該当欄にそのまま書けます。登録なしで、PDFまで作れます。

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記事内の数値について 売上・件数・達成率・順位などの数値はすべて記入例です。当社サービスの実績や、特定の個人の経歴ではありません。

制作方法 構成と下書きに生成AIを使い、当社の担当者が数値の検算、入力フォームの欄名・並びとの整合、参照情報との照合を行っています。詳しくは編集方針に記載しています。

更新 公開 /最終更新 。記入例・表・結論を変えたときだけ最終更新日を上げています。募集要項に指定がある場合は、そちらが優先されます。

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