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ラウンダーの職務経歴書は売上を書けない?フェイス数と販促実施率で示す

執筆 営業の履歴書作成ツール 編集部 公開 最終更新

この記事の結論

ラウンダーの職務経歴書は、担当店舗の売上ではなく、巡回した店舗数と棚の指標で書きます。発注は本部バイヤーと店長が決めるため、担当120店の店頭売上は分母として置き、自分の行は導入店96店(うち店頭で獲得24店)、定番棚のフェイス数 平均2.5面→3.0面、販促実施率92.5%(記入例)のように、自分が動かした売場の数字にします。本部商談を担当したかどうかは、1行で区別して書きます。

この記事はラウンダーの実績を、棚・販促・巡回という店頭の指標で書き切ることを決めきるためのものです。職務要約から自己PRまでの全体の型、実績指標の対応表、数字で示せる実績がない場合の書き方、社名や売上を書いてよいかの判断は、営業職の職務経歴書にまとめています。様式そのものを探している方は、そちらの入力フォームからそのまま作れます。

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ラウンダーとは(職務経歴書での扱い)

ラウンダーとは、自社商品を扱う量販店・専門店を定期的に巡回し、売場での商品の並び、販促物の設置、在庫と欠品の確認、売場担当者への提案を行う仕事です。求人票ではフィールドラウンダー、店舗巡回営業、量販店営業、店頭フォロー、MD提案営業とも呼ばれます。自分で契約を取るのではなく、すでに取引のある店の売場を良くして商品が売れる状態をつくるため、社内では「売らない営業」と呼ばれることもあります。

職務経歴書で手が止まるのは、実績欄に書ける売上が見当たらないところです。店舗の発注は本部のバイヤーと店長が決め、レジを通った金額は店の売上として集計されます。自分の名前が付く数字が無いまま「担当エリアの売上を伸ばしました」と書くと、根拠の無い主張になり、逆に「店舗を巡回していました」とだけ書くと、作業者に見えます。本記事は、その間にある店頭の指標を実績として書き切ることを対象にします。

前任者から引き継いだ既存顧客の担当売上をどの年を基準に前年比とするか、横ばいの年に何を書くかはルート営業・既存深耕の職務経歴書で扱います。チェーン本部のバイヤーと定番採用や取引条件を商談する仕事は食品・消費財メーカー営業の職務経歴書、店舗や催事の売場に立って買い物客へ直接販売する仕事は内勤営業・カウンターセールスの職務経歴書の範囲です。販売代理店の営業担当を動かして売ってもらう仕事は代理店営業・パートナーセールスの職務経歴書で扱います。ラウンダーは、代理店の担当者ではなく店の売場そのものに働きかける点が違います。

担当する商品は、食品・日用品・化粧品・医薬品・飲料などの消費財に限りません。通信キャリアの販売代理店を巡回して販売支援を行う仕事、家電量販店を回って自社製品の展示と店員教育を行う仕事も、指標の作り方は同じです。本記事の型は、巡回する先が小売店舗であれば商材を問わず使えます。

職務経歴書の完成記入例(ラウンダー)

先に完成形を示します。販売支援会社に所属し、消費財メーカーの商品を担当してドラッグストアと食品スーパー120店を巡回した5年間を、直近1年の数字を中心にまとめた例です。数値はすべて記入例で、店舗数・訪問回数・実施率の分母がすべて担当120店から割り出せるようにそろえています。

記入例

職 務 経 歴 書
○○○○年○月○日 現在

職務要約

販売支援会社のラウンダーとして5年間、消費財メーカーの日用品カテゴリーを担当し、担当エリアのドラッグストア・食品スーパー120店を月1回巡回してきました。発注権限は本部バイヤーと各店の店長にあるため、自分の成果は売場の指標で管理しています。直近1年は、定番棚への導入店を84店から96店へ広げ(配荷率70.0%→80.0%)、増えた12店はいずれも店頭での交渉によるものです。定番棚のフェイス数は平均2.5面から3.0面に増え、全社4企画の店頭実施率は92.5%で、担当ラウンダー12名中2位でした(いずれも記入例)。

職務経歴

株式会社〇〇〇〇(販売支援・フィールドマーケティング/従業員約600名) ○○○○年○月〜現在 〇〇支店 契約社員(記入例)

  • 【所属】〇〇支店 第一チーム(ラウンダー12名・スーパーバイザー1名) ○○○○年○月〜チームリーダー(記入例)
  • 【営業対象】消費財メーカー〇〇社の日用品カテゴリーを担当し、〇〇県・〇〇県のドラッグストア72店・食品スーパー48店(計120店、6チェーン)の店長・売場担当者・発注担当者(記入例)
  • 【商材】日用品10SKU(店頭価格300〜1,200円帯。定番棚での通年販売と、年4回の全社販促企画)(記入例)
  • 【営業手法】1日6店・週30店・月120店の巡回(全担当店を月1回訪問、年間訪問1,440回)。売場担当者への棚割提案、販促物の設置、在庫と欠品の確認、発注の提案。チェーン本部との商談はメーカーの営業担当が実施し、自分は店頭データの提供と実施の担保を担当(記入例)
  • 【実績・成果】(直近1年・すべて記入例)
    • 定番棚への導入店 96店/担当120店(配荷率80.0%、前年84店・70.0%)。内訳は本部一括採用72店+店頭交渉で導入した24店(前年は72店+12店)。直近1年に増えた12店は、期首に未導入だった36店を回って店頭で決めたもの(36店の33.3%)(記入例)
    • 定番棚のフェイス数 導入店平均2.5面→3.0面(120.0%)。担当エリア合計 210面→288面(137.1%)(記入例)
    • エンド(棚の端の大型陳列)獲得 年144回(月平均12回)。提案240回に対し獲得率60.0%、目標120回に対し達成率120.0%(記入例)
    • 全社販促4企画の店頭実施 444店回/480店回(実施率92.5%、前年408店回・85.0%)。担当ラウンダー12名中2位(記入例)
    • 新商品2品の店頭POP設置 216店/240店(設置率90.0%)(記入例)
    • 巡回時の担当商品の欠品確認 年144回/訪問1,440回(欠品発生率10.0%、前年216回・15.0%)。うち発注提案が補充につながった132回(91.7%)(記入例)
    • 担当120店の店頭売上(メーカーから共有されたPOS実績)1億2,960万円(1店平均108万円、前年1億2,000万円・1店平均100万円、前年比108.0%)。全社平均の前年比は102.0%(記入例)
    • チェーン本部商談への同席 年2回。担当店の配荷率・フェイス数・エンド獲得実績を集計し、商談資料として提出(記入例)
    • 新任ラウンダー3名の同行研修を担当(巡回1件あたりの記録項目と、売場担当者への切り出し方の標準化)(記入例)
    • ※取引先チェーン名・店名・メーカー名・商品名・仕入価格は、守秘義務のため業態・エリア・価格帯で記載しています

活かせる経験・知識・スキル

  • 量販店の売場担当者・店長への棚割提案(担当120店・年1,440回訪問/導入店96店)(記入例)
  • 定番棚のフェイス数の交渉と維持(導入店平均2.5面→3.0面)(記入例)
  • 全社販促企画の店頭実施の担保(4企画・実施率92.5%)(記入例)
  • 店頭在庫と欠品の把握、発注担当者への補充提案(補充につながった提案 年132回)(記入例)
  • 店頭データ(配荷率・フェイス数・エンド獲得)の集計と、本部商談用の資料化
  • 新任ラウンダーの同行研修と巡回記録の標準化

資格

  • 普通自動車第一種運転免許(○○○○年○月 取得)
  • リテールマーケティング(販売士)検定試験3級(○○○○年○月 合格)

記入例の数字は、すべて担当120店から割り出せるように置いています。1日6店×週5日=週30店、週30店×4週=月120店で全店を月1回巡回し、120店×12か月=年1,440回。販促の分母は120店×4企画=480店回、POPの分母は120店×2品=240店。導入店は本部一括72店+店頭24店=96店で、96÷120=80.0%。前年の84店からの純増12店は、期首に未導入だった120-84=36店のうちの12店(33.3%)。フェイス数は前年84店×2.5面=210面、当年96店×3.0面=288面で288÷210=137.1%。店頭売上は1億2,960万円÷120店=1店平均108万円です(いずれも記入例)。面接で最初に確かめられるのは率の高さではなく、分母が1つの数から全部たどれることです。

職務経歴書は、履歴書では書ききれない具体的な職務内容と実績を伝える書類だと、ハローワークインターネットサービスの「履歴書・職務経歴書の書き方」でも位置づけられています。ラウンダーでいう「具体的」とは、訪問の回数を細かく書くことではなく、訪問した結果として売場がどう変わったかを数えられる形にすることです。入力フォームの「業務内容と実績・成果」は【所属】【営業対象】【商材】【営業手法】【実績・成果】の5ブロックを1つの欄に続けて書く形なので、ラウンダーの情報は次のように振り分けます。

  • 【所属】支店・チーム名、ラウンダーの人数、役職と就任時期。「〇〇支店 第一チーム(ラウンダー12名)チームリーダー」(記入例)のように、順位の分母になる人数まで書きます。
  • 【営業対象】担当店舗数と業態(ドラッグストア・食品スーパー・家電量販店・販売代理店)、チェーン数、担当エリア、店側で話す相手(店長・売場担当者・発注担当者)。実施率と配荷率の分母になる情報です。
  • 【商材】カテゴリーとSKU数、店頭価格帯、定番棚での通年販売か販促期の企画かの別。棚の指標が何の棚の話なのかを決めます。
  • 【営業手法】巡回の設計を数で書きます。「1日6店・週30店・月120店(全店を月1回)」(記入例)のように、頻度と網羅率が分かる形にします。本部商談を担当したかどうかも同じ欄に1行で書きます。
  • 【実績・成果】導入店とフェイス数の行から始め、エンド獲得、販促実施率、POP設置率、欠品対応、店頭売上の順に並べます。各行に分母と期間を添えます。

職務要約の組み立て方そのものは営業職の職務経歴書の書き方、数字にできる実績が手元にない期間の扱いは営業職の職務経歴書(数字で示せる実績がない場合)にまとめています。

担当店舗の売上は、自分の実績として書けるか

店頭売上は自分の行にせず分母として置き、自分の行は売場を動かした数(導入店・フェイス数・エンド・実施率)にします。ラウンダーの売上が自分に紐づかないのは、発注の決裁が二層に分かれているからです。定番棚に置くかどうかと取引条件はチェーンの本部バイヤーが決め、実際に何ケース発注するかは各店の店長や発注担当者が決めます。ラウンダーはそのどちらの決裁権も持たず、売場に立って条件を良くすることで結果に効きます。「担当エリアの売上を前年比108.0%に伸ばしました」(記入例)と1行だけ書くと、自分の力なのか本部が採用を広げたからなのか、商品が当たったからなのかが読み分けられません。

職務経歴書では、数字を3つの層に分けて並べると読み手が迷いません。第1層は行動量(巡回店舗数・訪問回数)、第2層は自分が動かした売場の状態(導入店・フェイス数・エンド・実施率・欠品)、第3層は結果として付いてきた店頭売上です。第2層が自分の実績で、第1層は第2層の分母、第3層は第2層が効いたことの裏づけという役割になります。第1層だけを書くと作業者に見え、第3層だけを書くと根拠の無い手柄に見えます。

ラウンダーの実績指標と3つの層(記入例)
層指標書き方(記入例)押さえどころ
第1層(行動量)担当店舗数・巡回設計担当120店(ドラッグストア72・食品スーパー48)、1日6店・週30店・月120店単独では実績にならない。第2層の分母として置く
第1層(行動量)年間訪問回数年1,440回(120店×12か月)回数だけを誇らない。網羅率(全店を月1回)を添える
第2層(自分の成果)導入店数・配荷率96店/120店(80.0%)、うち店頭交渉24店・当年の追加12店本部一括分と店頭獲得分を必ず分ける
第2層(自分の成果)フェイス数導入店平均2.5面→3.0面(合計210面→288面)平均と合計の両方。棚のどこの話かを添える
第2層(自分の成果)エンド獲得回数年144回(提案240回・獲得率60.0%)提案数を分母にすると交渉力が読める
第2層(自分の成果)販促実施率444店回/480店回(92.5%)分母は担当店数×企画数。定義を括弧で書く
第2層(自分の成果)欠品対応欠品確認144回/訪問1,440回(10.0%、前年15.0%)低いほど良い指標。前年と並べる
第3層(結果の裏づけ)担当店の店頭売上1億2,960万円(前年比108.0%/全社平均102.0%)出所(メーカー共有のPOS実績)と全社平均を添える
第3層(結果の裏づけ)1店あたり売上108万円(前年100万円)担当店数が変わった年は、1店あたりで比べる

第3層を書くときは、数字の出所を必ず括弧に入れます。ラウンダーが見ている売上は、自社の受注実績ではなく、メーカーやチェーンから共有された店頭のPOS実績であることが多いためです。「担当120店の店頭売上(メーカーから共有されたPOS実績)1億2,960万円」(記入例)と書けば、自分が集計した数字ではないことも、把握していた事実も同時に伝わります。全社平均の前年比を並べるのは、商品自体が伸びた年かどうかを読み手が判断できるようにするためで、担当エリア108.0%・全社平均102.0%(記入例)と置けば、差の6.0ポイントが担当エリアで起きたことだと読めます。

担当エリアの量販店を巡回し、売場の改善提案を行うことで、担当エリアの売上を前年比108%に伸ばしました。(記入例)

何店を、何回、どう変えた結果なのかが1つも書かれていません。売上の出所も分からないため、店の集計を自分の実績として書いたと読まれます。同じ商品を担当したラウンダー全員が書ける文になっています。

担当120店(ドラッグストア72・食品スーパー48)を月1回巡回(年1,440回)。定番棚への導入店を84店から96店へ(配荷率70.0%→80.0%、増えた12店は期首に未導入だった36店への店頭交渉によるもの)、導入店の平均フェイス数を2.5面から3.0面へ拡大。結果として担当120店の店頭売上(メーカー共有のPOS実績)は1億2,960万円・前年比108.0%(全社平均102.0%)(記入例)

行動量・自分が動かした売場・結果の3つが順に並び、96÷120=80.0%と行の中で検算できます。全社平均が添えてあるため、商品が伸びた年ではなく担当エリアで差が出たことも読めます(いずれも記入例)。

担当エリアの数字がチームでまとめて集計され、自分の分を切り出せない場合は、担当店舗を単位に分ける方法を先に決めます。分け方の考え方はチーム実績しかない営業の職務経歴書にまとめています。分母と期間をそろえる一般的な考え方は営業職の職務経歴書(営業実績を数字でどう書くか)を参照してください。

棚とエンドの獲得は、どんな数字で書くか

導入店数・フェイス数・エンド獲得回数の3つを、いずれも分母つきで書きます。ラウンダーの仕事の中心は、商品が店の中で置かれている場所と面積を良くすることです。置かれる店を増やすのが導入店数、置かれる幅を広げるのがフェイス数、期間限定で目立つ場所を取るのがエンド獲得で、3つは別の交渉であり、別の相手が決めます。まとめて「売場を拡大しました」と書くと、3つのどれもできる人なのか、1つだけの人なのかが分かりません。

棚の指標と分母の置き方(記入例)
指標分母書き方(記入例)決めている相手
導入店数(配荷)担当店舗数120店96店(80.0%、前年84店・70.0%)本部バイヤー(一括採用)と各店の発注担当者
店頭で取った導入(累計)導入店96店24店(導入96店の25.0%、前年12店)店長・売場担当者。ラウンダー固有の成果
店頭で取った導入(当年)期首に未導入だった36店12店(33.3%)その年に自分が増やした店。最も強い1行
フェイス数(平均)導入店96店2.5面→3.0面(120.0%)売場担当者(棚割の変更時期に交渉)
フェイス数(合計)担当エリア全体210面→288面(137.1%)導入店の増加分とフェイス増の合計が出る
エンド獲得提案240回144回(獲得率60.0%、月平均12回)店長。期間と場所の取り合いになる
定番棚のカット(棚落ち)導入店96店棚割改定時の再提案でカットを回避 8店本部・店側。防いだ数も成果になる
棚位置導入店96店ゴールデンゾーン(目線の高さの棚段)への移動 18店売場担当者。面数と別に書ける

3つのうち、ラウンダーの実力が最も出るのは「店頭で取った導入」です。本部で一括採用が決まった店は、ラウンダーが何もしなくても商品が並びます。記入例では導入96店のうち72店が本部一括で、24店は店頭で交渉して取った店です。そのうち直近1年に増えたのは12店で、期首に未導入だった36店を回った結果の33.3%にあたります(いずれも記入例)。累計24店と当年12店を分けて書くと、前任から引き継いだ分と自分が動かした分が読み分けられます。この分け方を書かずに「配荷率80.0%」(記入例)とだけ書くと、本部の成果を自分の実績にしたと読まれかねません。

フェイス数は、平均と合計の両方を書きます。平均だけだと、導入店が増えた分の効果が消えます。合計だけだと、店あたりの交渉が効いたのか店数が増えただけなのかが分かりません。記入例では、前年84店×2.5面=210面が、96店×3.0面=288面になり、合計で137.1%に伸びています(記入例)。棚割が変わる時期は、チェーンによって年2回や年4回と決まっているので、「年2回の棚割改定に合わせて全96店の売場担当者へ提案」(記入例)のように、交渉できる回数が限られていた事実を添えると、1回あたりの重みが伝わります。

エンドは、獲得した回数だけでなく提案した回数を分母に置きます。「エンド獲得 年144回」(記入例)だけでは、簡単に取れる店を回っただけとも読めますが、「提案240回に対し獲得144回(獲得率60.0%)」(記入例)と書けば、断られた96回を含めて動いた量と、通した率の両方が伝わります。獲得したエンドがどれだけ売れたかまで書ける場合は、「エンド実施期間中の担当店平均販売数 通常週の2.4倍」(記入例)のように、売場を取った意味を1行で足します。

担当店舗の売場を拡大し、多くの店舗でエンド展開を実現しました。(記入例)

「多くの店舗」が何店なのか、何店中なのかが無く、導入・フェイス・エンドのどれを指しているのかも読めません。売場の話をしているのに、売場の広さが1つも数字になっていません。

定番棚への導入 96店/担当120店(80.0%、前年84店・70.0%)。内訳は本部一括採用72店、店頭交渉で取った24店で、直近1年は期首に未導入だった36店を巡回して12店を新たに導入(33.3%)。導入店の平均フェイス数は年2回の棚割改定に合わせた提案で2.5面→3.0面、担当エリア合計210面→288面(137.1%)。エンドは提案240回に対し獲得144回(60.0%)(記入例)

3つの交渉が分かれ、それぞれに分母が付いています。本部一括の72店と店頭で取った24店が分かれ、当年の12店まで書いてあるため、自分が動かした範囲が読み手にそのまま伝わります(いずれも記入例)。

POP設置・販促の実施・欠品対応は、どこまで実績になるか

実施率は「担当店舗数×企画数」を分母にして書き、欠品は訪問回数を分母にした発生率と、補充につながった提案の数で書きます。販促と欠品対応は、ラウンダーが巡回の時間を多く使いながら、職務経歴書では書き落とされやすい仕事です。本部で決まった全社企画を、担当する全店で本当に売場に出させることは、決まったことをなぞる作業ではありません。店にはスペースの制約があり、他社商品との取り合いがあり、店側の人手も足りません。実施できた店の割合は、店との関係と段取りの質がそのまま出る数字です。

販促・POP・欠品の指標と分母(記入例)
指標分母の作り方書き方(記入例)押さえどころ
販促実施率担当120店×企画4本=480店回444店回(92.5%、前年408店回・85.0%)分母の作り方を括弧で書く。企画数を隠さない
POP設置率担当120店×新商品2品=240店216店(90.0%)設置した数ではなく率。撤去されずに残った率も書ける
企画別の内訳企画1本あたり120店第1弾118店・第2弾110店・第3弾104店・第4弾112店合計が444店回と合うようにする
欠品発生率年間訪問1,440回144回(10.0%、前年216回・15.0%)低いほど良い。改善幅で書く
補充につながった提案欠品確認144回132回(91.7%)見つけた数ではなく直した数を書く
在庫の是正担当120店バックヤード在庫の売場出しを42店で実施発注せずに解決した分。店側の負担を減らした行
巡回の網羅率担当120店×12か月訪問1,440回(計画1,440回に対し100.0%)計画と実績を並べる。行動量は率にすると強い
チーム内順位ラウンダー12名販促実施率で12名中2位何の指標の順位か、分母は何人かを必ず書く

実施率を書くときに省いてはいけないのが、分母の作り方です。「販促実施率92.5%」(記入例)だけでは、企画1本の話なのか年間の話なのかが分かりません。「全社販促4企画の店頭実施 444店回/480店回(担当120店×4企画、実施率92.5%)」(記入例)と書けば、分母が計算で確かめられます。企画ごとの内訳を添えられるなら、118+110+104+112=444店回(記入例)のように合計が一致する形で並べると、数字を作っていないことが読み手に伝わります。

欠品は、見つけた回数ではなく直した回数を書きます。「欠品を発見し、店舗に報告しました」は報告係の仕事に見えますが、「巡回時の欠品確認 年144回のうち、発注提案が補充につながった132回(91.7%)」(記入例)と書けば、店の発注担当者を動かせた度合いになります。欠品の発生率そのものを下げた実績も強い行です。記入例では前年の216回(訪問の15.0%)から144回(10.0%)へ下げていて、下げるためにやったこと(発注サイクルに合わせた訪問曜日の変更、バックヤード在庫の売場出しの依頼)を1行添えると、率の改善が偶然でないと伝わります。

順位を書くときは、何の指標の順位で、分母が何人かを必ず添えます。ラウンダーの評価は売上ではなく実施率や巡回の達成率で行われることが多いため、「担当ラウンダー12名中2位(販促実施率)」(記入例)のように、指標名まで書かないと意味が伝わりません。順位や表彰の分母と期間の付け方は表彰歴・社内順位の職務経歴書にまとめています。

本部で決定した販促企画について、担当店舗での実施を徹底しました。POPの設置や欠品のチェックも欠かさず行いました。(記入例)

「徹底」「欠かさず」に数字が無いため、実施できなかった店が何店あったのかも分かりません。決まったことをこなしただけと読まれ、店を動かした仕事に見えません。

全社販促4企画の店頭実施 444店回/480店回(担当120店×4企画、実施率92.5%。前年408店回・85.0%)、担当ラウンダー12名中2位。新商品2品のPOP設置 216店/240店(90.0%)。巡回時の欠品確認は年144回/訪問1,440回(10.0%、前年15.0%)で、発注サイクルに合わせて訪問曜日を変え、132回(91.7%)を次回発注までに補充につなげました(記入例)

実施率・設置率・欠品率の3つに分母が付き、480=120×4、240=120×2と分母の作り方まで読めます。欠品は見つけた数ではなく直した数で書かれているため、店を動かした仕事だと伝わります(いずれも記入例)。

本部商談を担当していない場合、役割分担はどう書くか

本部商談を担当していないことは隠さずに1行で書き、そのうえで自分が本部商談に何を渡していたかを書きます。量販店を相手にする仕事は、チェーン本部のバイヤーと定番採用・取引条件・年間の販促計画を決める役割と、決まったことを店頭で実現する役割に分かれます。採用の場面では、どちらの経験を持つ人かが最初に確認されるところなので、あいまいにしておくと、面接で確認するまで話が進みません。本部商談の経験が無いこと自体は不利になりません。不利になるのは、書き方があいまいで、あるかのように読めてしまう状態です。

本部商談の担当とラウンダーの役割分担(記入例)
場面本部商談の担当(メーカー営業)ラウンダー職務経歴書での書き方(記入例)
定番採用バイヤーへの提案と採用の交渉未導入店への店頭交渉、導入後の維持本部一括採用72店/店頭交渉24店(当年の追加12店)
取引条件・価格取引条件の交渉(担当外)関与しない「取引条件の交渉はメーカー営業が担当」と1行
年間販促計画企画の提案と本部での合意各店での実施と実施率の担保4企画の店頭実施 444/480店回(92.5%)
棚割本部への棚割提案店ごとのフェイス交渉とカット回避平均2.5面→3.0面、カット回避8店
エンドチェーン全体の企画枠の確保店ごとの場所と期間の交渉提案240回→獲得144回(60.0%)
データ商談での提示店頭実績の集計と提出本部商談への同席 年2回、商談資料の提出
両方を担当した場合本部商談と店頭巡回を兼務本部商談 年〇回・採用SKU〇件と、店頭の指標を分けて書く

本部商談を担当していない人が書ける最も強い行は、商談に渡した材料です。バイヤーとの商談で説得力を持つのは、そのチェーンの店で実際に何が起きているかという店頭のデータで、それを持っているのはラウンダーだけです。記入例では「担当店の配荷率・フェイス数・エンド獲得実績を集計し、商談資料として提出」「本部商談への同席 年2回」(記入例)と書いています。集計して渡していた事実は、店を回るだけでなく、数字で状況を説明できる人だという証明になります。

本部商談も担当していた場合は、店頭の指標と分けて書きます。「チェーン本部商談 年24回(6チェーン×四半期1回)、新規採用SKU 提案18件に対し8件(44.4%)」(記入例)のように、商談回数と採用件数を独立した行に置き、店頭の実施率と混ぜません。混ぜると、店を回っていた人なのか本部と交渉していた人なのかが読めなくなります。本部商談を主業務として、バイヤーとの定番採用や年間取引条件の交渉を実績の中心に置く場合は、店頭の実施率ではなくチェーン別の売上・採用SKU数・取引条件の改定が実績の柱になり、書類の型そのものが変わります。

販売支援会社や派遣のラウンダーは、営業経験としてどう書くか

雇用主・業務の委託元・訪問先の三者を1行で示し、雇用形態は事実のまま書きます。ラウンダーは、メーカーに直接雇用されている人もいれば、販売支援会社(フィールドマーケティング会社)に雇用されてメーカーの商品を担当する人、派遣として働く人もいます。どの形でも、店の売場を動かした事実は変わりません。書類で問題になるのは、雇用形態そのものではなく、誰に雇われて誰の商品を担当し、どこへ行っていたのかが読めないことです。

会社名の欄には自分の雇用主を書き、担当していたメーカーは【営業対象】で業種と規模に置き換えます。「株式会社〇〇〇〇(販売支援・フィールドマーケティング)」「消費財メーカー〇〇社の日用品カテゴリーを担当」(記入例)という2行があれば、三者の関係は伝わります。委託元のメーカー名や商品名を書くかどうかは、業務委託契約や秘密保持の定めによるため、書けない場合は業種・カテゴリー・価格帯に置き換えます。置き換えの型は守秘義務で社名・数値が書けないときの職務経歴書にまとめています。

なお、業務委託(請負)と労働者派遣では、働く人への指揮命令が誰にあるかという点で法律上の扱いが異なるとされています。派遣についてはe-Gov法令検索の労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律で条文を確認できます(2026年9月時点)。職務経歴書では制度の説明を書く必要はなく、自分がどの形で就業していたかを事実として1行書けば足ります。

株式会社〇〇〇〇 ラウンダーとして量販店を巡回し、店舗の売上向上に貢献しました。(記入例)

〇〇社が自分の雇用主なのか担当メーカーなのかが読めず、どの商品を扱っていたかも分かりません。雇用形態も書かれていないため、面接の冒頭がその確認で終わります。

株式会社〇〇〇〇(販売支援・フィールドマーケティング/従業員約600名) ○○○○年○月〜現在 契約社員
【営業対象】消費財メーカー〇〇社の日用品カテゴリーを担当し、〇〇県・〇〇県のドラッグストア72店・食品スーパー48店(計120店、6チェーン)の店長・売場担当者・発注担当者(記入例)

雇用主・委託元・訪問先の三者が2行で分かれ、担当規模も同じ行にあります。契約社員であることを先に書いてあるため、経歴の読み方で誤解が起きません(いずれも記入例)。

売場で使う言葉も、書類では言い換えが要ります。「棚割」「フェイス」「定番」「エンド」「カット」「什器」「SKU」「セルイン・セルアウト」は、流通の外の読み手には通じません。初出で「フェイス(棚の最前列に見えている商品の面数)」「エンド(棚の端にある大型陳列のスペース)」「カット(定番棚から商品が外されること)」のように括弧で定義を添えます(記入例)。すべてに注釈を付けると読みにくくなるので、実績欄で数字と一緒に使う3〜4語に絞ります。社内KPIや業界語を一般語へ直す手順そのものは社内用語・社内KPIを翻訳する職務経歴書で扱っています。

チームリーダーやスーパーバイザーとして、ほかのラウンダーの巡回計画や研修を担当していた場合は、その範囲を分けて書きます。「新任ラウンダー3名の同行研修」「巡回記録の項目の標準化」(記入例)のように、自分の担当店の成果と、人を通じて出した成果を別の行に置きます。担当店舗を持つ人を束ねる立場そのものの書き方は営業マネージャー・管理職の職務経歴書にまとめています。

よくある質問

担当店舗数も巡回回数も覚えていません。何から書けますか。

巡回の設計から戻します。ラウンダーは「1日に何店回り、週に何日動き、全店を何か月で1周するか」が体に残っている仕事なので、1日6店・週5日・全店を月1周と分かれば、担当はおよそ120店、年間の訪問はおよそ1,440回と復元できます(記入例)。復元した数字は「およそ」「概算」と添えて書けば、事実と違うことにはなりません。店舗リストや巡回表が手元に無くても、担当していたチェーン名の数と、1チェーンあたりの店舗数の記憶から近い値が出ます。復元の算式と「約」をどこまで付けるかの線引きは実績が数字にできない職務経歴書にまとめています。

配荷率も実施率も会社が管理しておらず、数字が一切ありません。

数えられる単位に分解して、自分で数えた数字として書きます。担当店舗数は分かるので、そのうち商品が置かれていた店の数、エンドを取れた店の数、販促物を出せた店の数を思い出せる範囲で数えれば、率は自分で作れます。「担当120店のうち、定番棚に商品があったのは約95店(約80%)」(記入例)のように、把握の仕方を括弧で添えれば、社内の集計値ではないことも同時に伝わります。数字がまったく出ない場合は、巡回設計(1日何店・月何周)と、店で行った行為の種類(棚割提案・POP設置・在庫確認・発注提案)を並べるだけでも、仕事の中身は伝わります。

ラウンダーから新規開拓のある営業職へ応募するとき、何を前に出しますか。

断られた回数を分母に持つ行を前に出します。エンドの提案240回に対し獲得144回(獲得率60.0%)、期首に未導入だった36店への交渉で12店を導入(33.3%)(いずれも記入例)は、決裁権のない相手に対して何度も切り出し、通した経験そのものです。新規開拓の営業で見られるのは、断られた後にもう一度行けるかどうかなので、提案数を分母に置いた行は、そのまま材料になります。加えて、担当していた全店の発注担当者と関係を作った事実は、初対面から関係を作る回数を年単位でこなしてきた証拠として読まれます。応募先が新規開拓中心であれば、店頭の指標を並べるより先に、提案数を分母に置いた行を実績欄の先頭に置きます。

担当エリアや担当チェーンが途中で変わり、前年比が比べられません。

担当が変わった時点で期間を区切り、それぞれの期間の担当店舗数と指標を並べます。「〇〇エリア(○○○○年○月〜)担当96店・導入72店(配荷率75.0%)」「△△エリア(○○○○年○月〜)担当120店・導入96店(配荷率80.0%)」(記入例)のように書き、前年比は担当が続いた期間だけに付けます。担当店舗数が違う期間を比べるときは、配荷率・実施率・1店あたり売上のように、店数で割った指標を使うと条件がそろいます。エリアが変わっても同じ水準の数字を出せたこと自体が、商圏に依存しない再現性の証明になります。

店舗を巡回するだけの仕事に見えないか心配です。何を足せば変わりますか。

店で自分が判断していたことを1行足します。全店を同じ頻度で回る仕事に見えるのは、訪問の中身が書かれていないからです。「売上構成比の高い上位24店は月2回、残る96店は月1回に配分を変えた」「棚割改定のある2月と8月の前月に交渉の訪問を集中させた」(いずれも記入例)のように、限られた時間をどこに寄せたかを書くと、判断していた人だと伝わります。店側の人に何を頼み、何を代わりに引き受けたか(バックヤード在庫の売場出し、什器の組み立て、発注数の提案)も、店を動かすための具体的な行為として読まれます。

棚と販促の数字が整理できたら、あとは入力するだけです

ここまでの内容は、入力フォームの該当欄にそのまま書けます。登録なしで、PDFまで作れます。

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