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不動産買取再販の仕入れ営業の職務経歴書は売上を書ける?仕入と粗利で示す

執筆 営業の履歴書作成ツール 編集部 公開 最終更新

この記事の結論

不動産買取再販・仕入れ営業の職務経歴書は、売上ではなく「仕入件数・仕入総額」「再販粗利率」「査定精度(想定粗利との乖離率)」「在庫回転日数」の4指標で書きます。再販の売上は販売担当に付くため、自分の数字は仕入と粗利設計で止め、再販結果は「自身が仕入れた物件の再販粗利率19.5%(記入例)」と条件を添えて別行にします。物件所在地と仲介会社名は、エリアの粒度と価格帯に置き換えます。

この記事は買取再販の仕入れ営業の実績を「仕入」と「粗利」の指標で書き切ることを決めきるためのものです。職務要約から自己PRまでの全体の型、実績指標の対応表、数字で示せる実績がない場合の書き方、社名や売上を書いてよいかの判断は、営業職の職務経歴書にまとめています。様式そのものを探している方は、そちらの入力フォームからそのまま作れます。

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不動産買取再販・仕入れ営業とは(職務経歴書での扱い)

不動産買取再販・仕入れ営業とは、中古の住宅や区分マンションを自社の資金で買い取り、リフォーム・リノベーションを施して再販する事業の、買い取る側を担う営業です。仲介と違って売主の相手方は自社になるため、成果は「いくら売ったか」ではなく「いくらで、どれだけ買えたか」と「その物件が再販でどれだけ粗利を残したか」で測られます。職務経歴書で手が止まるのは、営業実績の型である売上と目標達成率が、そのままでは自分の欄に入らないからです。

本記事では、中古住宅・中古区分マンションの買取再販で仕入れを担当する営業を対象にします。他人の物件を売主・買主の間に立って媒介する仕事は売買仲介営業の職務経歴書、収益物件を投資家へ販売する側は投資用不動産営業の職務経歴書、賃貸物件の媒介は賃貸仲介営業の職務経歴書で扱います。中古車・ブランド品・リユース品など不動産以外の買取は買取営業の職務経歴書で、査定件数と買取成約率の書き方を扱っています。求人票に「仕入れ営業」「買取営業(不動産)」「リノベーション事業部 仕入担当」「用地仕入」と書かれている仕事は、本記事の範囲です。

職務経歴書の完成記入例(買取再販の仕入れ営業)

先に完成形を示します。中古区分マンションの仕入れを4年間担当し、直近1年はチームのリーダーを兼ねた例です。数値はすべて記入例で、件数と金額、率と分母が割り切れるようにそろえています。

記入例

職 務 経 歴 書
○○○○年○月○日 現在

職務要約

不動産の買取再販会社で、中古区分マンション・中古戸建の仕入れを4年間担当しています。都内城南・城西エリアを対象に、提携する仲介会社への訪問による情報の一次取得と、Web査定・チラシ反響からの一般売主への直接査定の両方で仕入れており、直近年度は年間24件・6億円を仕入れました。仕入時に社内の審査会へ提出した想定粗利に対し、再販完了20件の実績は平均で4.0%上振れ、在庫回転は平均96日です(記入例)。

職務経歴

株式会社〇〇〇〇(不動産買取再販業・従業員約120名) ○○○○年○月〜現在 仕入部(記入例)

  • 【所属】仕入部 〇〇支店 仕入課(課員6名。直近1年は3名のチームリーダーを兼務)(記入例)
  • 【営業対象】提携する仲介会社80社の売買担当者・支店長/Web査定・チラシ反響からの一般売主(住み替え・相続・任意売却)(記入例)
  • 【商材】中古区分マンション・中古戸建の買取(有形・仕入価格帯1,500万〜4,000万円、再販価格帯2,800万〜5,800万円)(記入例)
  • 【営業手法】提携仲介会社への定期訪問と情報の一次取得、現地調査と査定書の作成、買付証明書の提出と価格交渉、社内の仕入審査会での起案、決済・引渡し、リフォーム内容と再販価格の設計まで一貫して担当
  • 【実績・成果】仕入(直近年度・売買契約ベース。すべて記入例)
  • ・査定書の提出 年240件(月20件)、買付証明書の提出 年96件(査定比40%)、仕入(売買契約)24件(買付比25%・査定比10%)(記入例)
  • ・仕入総額 6億円(平均仕入価格 2,500万円)。仕入目標 年20件・5億円に対し、件数・金額とも達成率120%(記入例)
  • ・仕入ルート別:提携仲介会社 査定150件→仕入18件(12%)/Web査定・チラシ反響 査定60件→仕入3件(5%)/紹介・任意売却 査定30件→仕入3件(10%)(記入例)
  • ・提携仲介会社ルート18件の内訳:業者間の指名入札 8件(参加40件、落札率20%)、相対交渉 10件(記入例)
  • ・提携仲介会社 80社(うち当年度の新規開拓 12社)、訪問・面談 月60件(年720件)(記入例)
  • ・売却相談の受領から査定書の提出まで 平均2営業日(社内基準は3営業日以内)(記入例)
  • 【実績・成果】再販結果(自身が仕入れた物件のうち、当年度に再販が完了したもの。すべて記入例)
  • ・再販完了 20件(当年度仕入16件+前年度仕入4件)、再販売上 8億円(平均4,000万円。値付けと販売は販売部が担当)(記入例)
  • ・再販原価 6億4,400万円(仕入5億円+リフォーム工事1億円+諸経費4,400万円)、再販粗利 1億5,600万円、粗利率19.5%(記入例)
  • ・査定精度:仕入審査会に提出した想定粗利 平均750万円に対し、実績 平均780万円(乖離+4.0%)。想定を下回った物件は20件中3件(15%)、最大の下振れは1件あたり180万円(記入例)
  • ・在庫回転:決済から再販の売買契約まで 平均96日(社内基準120日以内、20件中18件が基準内=90%)(記入例)
  • ・リフォーム工事費が仕入時の見積を超えた物件 20件中4件(20%)、超過額の合計 400万円(記入例)
  • ※物件の所在地・提携仲介会社名・個別の仕入価格は守秘義務のため、エリアの粒度と価格帯・比率で記載しています。面接では守秘義務に反しない範囲で補足します。

活かせる経験・知識・スキル

  • 中古区分マンションの現地調査と査定(管理規約・修繕積立金の残高・長期修繕計画・再建築可否の確認)
  • 再販価格(出口価格)の設定(成約事例の収集と、間取り・階数・方位・築年による補正)
  • 仲介会社の売買担当者との関係づくり(月60件の訪問と、売却相談を一次で回してもらう体制の維持)(記入例)
  • リフォーム工事の仕様設計と工事会社への発注(1件300万〜800万円の範囲で費用対効果を判断)(記入例)
  • 仕入審査会向けの起案書作成(想定再販価格・想定粗利・想定回転日数の3点で説明)

資格

  • 宅地建物取引士(○○○○年○月 登録・取引士証交付)
  • 普通自動車第一種運転免許(○○○○年○月取得)

入力フォームの「業務内容と実績・成果」の欄は、【所属】【営業対象】【商材】【営業手法】【実績・成果】の5ブロックを1つの欄に続けて書く形です。買取再販の仕入れでは、次の振り分けにすると読み手が数字を正しい分母で読めます。

  • 【所属】部門名(仕入部・買取事業部)、課の人数、リーダー経験の有無。販売部と分かれている会社では、その分業も1行で書きます。
  • 【営業対象】提携仲介会社の社数と規模、一般売主の来歴(住み替え・相続・任意売却)。仕入の源泉なので、査定件数の質を決める情報です。
  • 【商材】物件種別と、仕入価格帯・再販価格帯の2つ。単価帯が分かれば、件数から取扱規模が逆算できます。
  • 【営業手法】情報の一次取得から決済・引渡し、リフォーム設計・再販価格の設計まで、自分が関与した工程を順に並べます。どこまでを自分がやったかが、次の会社での再現性の判断材料になります。
  • 【実績・成果】仕入の行動量→仕入件数・金額→再販の粗利→査定精度→在庫回転の順に、各行へ分母と期間を添えます。

職務要約の組み立て方そのものは営業職の職務経歴書の書き方にまとめています。ハローワークインターネットサービス「履歴書・職務経歴書の書き方」でも、職務経歴書は履歴書では書ききれない具体的な職務内容を伝える書類と位置づけられています。仕入れ営業でいう「具体的」とは、買った物件の名前ではなく、買うと決めた根拠と、その判断が当たったかどうかを数字で残すことです。

再販の売上が自分に付かないとき、何を実績として書くか

自分の数字は「仕入」と「自分が仕入れた物件が残した粗利」までで書き、再販の売上そのものは販売担当の数字として切り離します。買取再販の成果は、行動量から順に「査定書の提出→買付証明書の提出→仕入(売買契約)→仕入総額→再販粗利・粗利率」と積み上がります。このうち再販の値付けと販売活動は販売部の担当になる会社が多く、8億円という再販売上をそのまま自分の実績に書くと、面接で主語を確認されたときに手前の仕入の数字まで疑われます(記入例)。

買取再販・仕入れ営業の実績指標と書き方(記入例)
指標書き方(記入例)押さえどころ
査定書・買付証明書の提出件数査定 年240件(月20件)、買付証明 年96件(査定比40%)行動量。仕入件数と組にして初めて意味が出る
仕入件数・仕入総額年24件・6億円(平均仕入価格 2,500万円)主指標。件数と金額の両方を書く。平均単価が割り切れるか確かめる
仕入成約率買付96件に対し24件(25%)、査定240件に対し10%分母が査定か買付かを必ず明記する
仕入目標達成率年20件・5億円の目標に対し24件・6億円(達成率120%)件数目標か金額目標か、両方あるのかを書く
再販粗利・粗利率自身の仕入物件20件で粗利 1億5,600万円、粗利率19.5%「再販売上」ではなく「粗利」で書く。原価の内訳を1行添える
査定精度想定粗利 平均750万円に対し実績 平均780万円(+4.0%)仕入判断の精度。上振れだけでなく外した件数も書く
在庫回転日数決済から再販の売買契約まで 平均96日(社内基準120日以内)資金効率の指標。会社の基準と並べる
提携業者数・訪問件数提携80社(うち当年度の新規開拓12社)、訪問 月60件仕入の源泉。次の会社での再現性の根拠になる

粗利を書くときは、原価に何が入っているかを1行添えます。買取再販の粗利は「再販価格−(仕入価格+リフォーム工事費+保有コスト+諸経費)」で計算しますが、諸経費に何を含めるかは会社ごとに違い、含める範囲が違えば粗利率も数ポイント動きます。記入例では、諸経費4,400万円(1件あたり220万円)に仕入・再販時の仲介手数料、登記費用、借入金利、保有中の管理費・修繕積立金・固定資産税を含めています(記入例)。なお、宅地建物取引業者が受け取れる仲介手数料の上限は宅地建物取引業法にもとづく国土交通省の告示で定められており(2026年9月時点)、取引価格帯によって計算が変わります。制度側の数値なので、記入例の数字とは分けて、応募前に最新の告示を確かめてください。

年間売上8億円を達成し、会社の利益に貢献しました。(記入例)

8億円は再販の売上で、値付けと販売活動を担当した部署の数字です。仕入れ担当が売上をそのまま自分の実績として書くと、面接で主語を確認されたときに、手前の仕入の数字まで信用されなくなります。

仕入 年24件・6億円(平均仕入価格 2,500万円)。仕入目標 年20件・5億円に対し、件数・金額とも達成率120%。自身が仕入れた物件のうち当年度に再販が完了した20件で、再販粗利 1億5,600万円・粗利率19.5%(再販売上8億円、原価6億4,400万円。値付けと販売は販売部が担当)(記入例)

自分が決めた数字(仕入の件数と金額)と、自分の判断の結果(粗利と粗利率)が分かれています。24件×2,500万円=6億円、6億円÷5億円=120%、8億円−6億4,400万円=1億5,600万円と、行の中で検算できる形です(いずれも記入例)。分母と期間をそろえる一般的な考え方は営業実績を数字でどう書くかのとおりです。

査定の精度と在庫回転は、どう数字にするか

「仕入時に自分が置いた想定粗利」と「実際の再販結果」の差を乖離率で書き、外した件数と下振れの幅もあわせて出します。買取再販の仕入れで評価されるのは、安く買えたことではなく、出口である再販価格を正しく読めたことです。安く買っただけの物件は、再販価格の読みを外していれば長期在庫になり、値下げで粗利が消えます。「相場観がある」「査定に自信がある」と書いても、無形のスキルなので採用側は確かめようがありません。

使う数字は、社内の仕入審査会や稟議に出した想定値です。起案時に「想定再販価格」「想定粗利」「想定回転日数」を書いている会社であれば、その3つがそのまま自分の予測になります。予測と実績の差は自分では動かせないので、達成率よりも信用されます。想定値を書く欄がない会社では、仕入時に自分が根拠にした成約事例と、そこから引いた再販価格を残しておけば同じことができます。

査定精度と在庫回転の測り方・書き方(記入例)
数字測り方書き方(記入例)
想定粗利との乖離率(実績粗利−想定粗利)÷想定粗利。仕入審査会に出した起案の数字を分母にする想定 平均750万円に対し実績 平均780万円(+4.0%、再販完了20件の平均)
想定を下回った件数実績粗利が想定粗利に届かなかった物件数と、その幅20件中3件(15%)、最大の下振れは1件あたり180万円
在庫回転日数仕入の決済日から再販の売買契約日まで平均96日(社内基準120日以内、20件中18件が基準内=90%)
長期在庫の件数と処理社内基準を超えた物件数と、その後どう処理したか2件(120日超)。うち1件は再販価格を改定、1件は同業者へ売却
リフォーム費用の予実仕入時の見積と、実際の工事費の差見積を超えた物件 20件中4件(20%)、超過額の合計400万円
査定書提出までの速さ売却相談を受けてから査定書を出すまでの営業日数平均2営業日(社内基準は3営業日以内)

外した件数を書くことをためらう必要はありません。全件が想定どおりという書き方のほうが、実務を知る読み手には不自然に映ります。下振れの件数と幅、そのときに何をしたか(価格改定・同業者への売却・追加のリフォーム)を1行添えると、判断の精度と、外したあとの立て直し方の両方が伝わります。

豊富な相場観を活かした精度の高い査定により、多数の優良物件を仕入れました。(記入例)

「精度が高い」の根拠がなく、査定を何件出したのか、そのうち何件を仕入れたのかも分かりません。相場観は無形のスキルなので、外した件数まで書いて初めて数字として読まれます。

仕入審査会に提出した想定粗利 平均750万円に対し、再販完了20件の実績は平均780万円(乖離+4.0%)。想定を下回ったのは20件中3件(15%)で、最大の下振れは1件あたり180万円。在庫回転は決済から再販の売買契約まで平均96日、社内基準の120日以内に20件中18件(90%)が収まりました。基準を超えた2件は、再販価格の改定と同業者への売却で処理しています(記入例)

上振れの平均だけでなく、外した件数・幅・その後の処理まで出ています。780万円−750万円=30万円、30万円÷750万円=4.0%、18件÷20件=90%と検算でき、自己申告ではなく実測として読まれます(いずれも記入例)。

仕入ルートごとに、分母をどう変えるか

提携仲介会社からの持ち込み・一般売主からの直接反響・紹介の3つは、査定に至るまでの手間も仕入までの成約率も違うので、ルートごとに分母を分けて並べます。合計の「査定240件・仕入24件(10%)」だけでは、業者ルートを開拓して作った10%なのか、会社が集めた反響を処理した10%なのかが読み手に分かりません(記入例)。応募先が求めているのがどちらの力かによって、評価がまったく変わる部分です。

仕入ルート別の分母と成約率の書き方(記入例)
仕入ルート分母(査定/買付)仕入と成約率押さえどころ
提携仲介会社からの持ち込み査定150件/買付60件18件(査定比12%・買付比30%)提携社数と訪問件数を必ず添える。社名は業態と店舗規模に置き換える
一般売主からの直接反響(Web査定・チラシ・看板)査定60件/買付24件3件(査定比5%・買付比12.5%)反響数は自分で増やせないため、対応の速さと査定提出率で示す
紹介・任意売却・相続案件査定30件/買付12件3件(査定比10%・買付比25%)紹介元の属性(士業・管理会社・金融機関)を書く
業者間の指名入札参加40件落札8件(落札率20%)提携仲介会社ルート18件の内数。内数と書かないと件数が二重に読まれる

提携先の仲介会社名は書けません。買取再販の仕入れでは、どの業者から売却情報が回ってくるかが会社の競争力そのもので、社名を並べることは仕入ルートの開示にあたります。社名を「都内城南エリアの地場仲介会社(1〜3店舗規模)」のように業態と店舗規模へ置き換えれば、提携の質は件数とともに残ります(記入例)。物件の所在地・個別の仕入価格を伏せるときの置換の型と、伏せても特定されてしまう組み合わせは守秘義務で社名・数値が書けないときの職務経歴書にまとめています。

ルート別に書くと、自分が何をして仕入を作ったかも決まります。提携仲介会社ルートが主なら、開拓した社数と訪問の頻度、情報を一次で回してもらうための工夫が実績になります。1件あたりの仕入額が大きい分、年間の仕入件数はどうしても少なくなるため、件数の少なさを補うのは行動量の分母です。業者を新規に開拓する動き方は新規開拓営業の職務経歴書、Web査定・チラシからの反響を査定・買付・仕入へ落としていく歩留まりの書き方は反響営業の職務経歴書で扱っています。

大手3社を含む仲介各社と良好な関係を構築し、優先的に物件情報をいただいていました。(記入例)

何社と、どのくらいの頻度で会っていたのかが分かりません。「優先的に」は相手の判断であって自分の数字ではないため、次の会社で再現できるかを読み手が判断できません。社名を並べれば、今度は仕入ルートの開示になります。

都内城南・城西エリアの仲介会社80社(大手フランチャイズの加盟店と、1〜3店舗規模の地場業者)と提携し、月60件・年720件の訪問と面談で売却相談の一次情報を受けています。当年度は12社を新規に開拓し、うち5社から初回の査定依頼を受けました。このルートからの査定150件のうち18件(12%)を仕入れています(記入例)

社名を消しても、提携の規模(80社)、接触の頻度(月60件)、開拓の成果(12社中5社から依頼)、ルート別の成約率(12%)が残ります。60件×12か月=720件、18件÷150件=12%と検算できます(いずれも記入例)。

用地仕入と中古の買取再販は、書き分けが必要か

必要です。用地仕入は土地を買って建てて売るため、成果が出るまでの期間と、評価される知識がまったく違います。中古の買取再販は、仕入から再販までが数か月で完結するため、在籍中の年度の中で粗利まで書けます。用地仕入は仕入から分譲・引渡しまでが年単位になり、自分が仕入れた土地の売上が出る前に転職時期が来ることが珍しくありません。同じ「仕入れ営業」でも、実績の締め方を変える必要があります。

中古の買取再販と用地仕入の書き分け(記入例)
項目中古の買取再販(本記事)用地仕入(新築分譲・建売)
買う対象完成済みの中古区分マンション・中古戸建更地・古家付き土地・底地・工場跡地
主な仕入ルート仲介会社の持ち込み、一般売主の売却相談、業者間の入札地主・相続人への直接交渉、地元業者、公有地の入札
仕入から売上化まで3か月〜1年(リフォーム後に再販)1〜3年(測量・造成・建築確認・分譲)
主指標仕入件数・仕入総額・再販粗利率・在庫回転日数仕入区画数・敷地面積・想定総戸数・想定分譲総額・事業収支上の粗利率
必要な知識管理規約・修繕積立金・再建築可否・リフォーム原価用途地域と建ぺい率・容積率、開発許可、測量と境界確定、埋蔵文化財
実績の締め方再販結果が同じ年度に出るため、粗利と回転日数まで書ける在籍中に売上化しない案件が多い。工程(契約・決済・事業化決定)の件数と、事業収支上の想定値で書く

用地仕入で在籍中に売上化しない場合は、工程を数字にします。「用地仕入 年6件・土地代総額12億円(平均2億円)。うち当年度に着工3件、分譲開始1件。分譲開始した1件は総戸数24戸・想定分譲総額21億6,000万円(1戸平均9,000万円)、事業収支上の想定粗利率18%(想定粗利 3億8,880万円)」のように、確定した仕入と、社内で承認された想定値を分けて並べます(記入例)。想定値であることを明記していれば、結果が出ていない案件でも判断の規模は伝わります。

両方を経験している場合は、完成記入例のように同じ会社の中でも期間や事業部で分けて実績を書きます。用地仕入だけの経験で中古の買取再販へ応募するときは、出口価格の設定と事業収支の作成が共通の力なので、そこを前に出します。数字が出る前に離職して実績を締められない期間の扱いは実績が数字にできない職務経歴書にまとめています。

「指値」「川上」「三為」などの社内語は、どう置き換えるか

初出で一般語に置き換え、略語を残す場合は括弧で工程の説明を添えます。買取再販の仕入れは業界内の符丁が多い仕事で、読み手が人事や他業界の営業責任者だと、語をそのまま書いても何をした話なのかが伝わりません。同じ不動産業界でも、賃貸や仲介しか経験のない読み手には通じない語が混ざります。

買取再販・仕入れの社内語と職務経歴書での書き方
社内語職務経歴書での書き方
川上・川下売却情報が最初に入る仲介会社(川上)と、再販時の販売チャネル(川下)。「売却情報の一次取得」「再販の販売チャネル」と書く
指値査定額から引き下げた価格を提示する交渉。「買付価格の提示と価格交渉」
買付・買付証明買取価格と条件を書面で提示すること。「買付証明書の提出」
元付・客付売主から直接依頼を受けた仲介会社(元付)と、買主を連れてくる仲介会社(客付)
三為・中間省略第三者のためにする契約による転売。「仕入と再販を同日に決済する取引形態」と補う
任売住宅ローンの返済が難しくなった物件を、債権者の同意を得て競売によらず売却する取引(任意売却)
出口・出口価格仕入時に想定する再販価格
回転・寝かす仕入の決済から再販の売買契約までの日数(在庫回転日数)と、その長期化
業販一般のエンドユーザーではなく、同業者へ販売すること
バリューアップリフォーム・リノベーションによる商品化
更地評価建物を取り壊し、土地だけの状態として評価した価格

川上を押さえて指値を通し、三為で回すことで在庫を寝かさない仕入れを実現しました。

業界外の読み手には工程が1つも分かりません。何をどれだけ改善したのかも書かれていないため、符丁を知っている読み手にとっても評価のしようがない行になっています。

売却情報が最初に入る仲介会社80社との関係をつくり、売却相談の受領から査定書の提出までを平均2営業日(社内基準は3営業日以内)で回しています。仕入の決済から再販の売買契約までは平均96日で、社内基準の120日以内に20件中18件(90%)が収まりました(記入例)

符丁を工程の言葉に直し、日数と件数を添えたことで、業界外の読み手にも速さと安定性が伝わります。基準値を並べているので、96日や2営業日が速いのかどうかも判断できます(いずれも記入例)。

社内KPIの名称を一般語へ直す手順そのものは社内用語・社内KPIを翻訳する職務経歴書で扱っています。応募先が同じ買取再販業で、求人票に「川上開拓」「業販」といった語が使われているときだけ、その語に寄せて括弧で一般語を補います。

よくある質問

会社が受けている宅地建物取引業免許は、自分の資格として書けますか?

書けません。宅地建物取引業免許は会社が受けているもので、従業員個人の資格ではありません。資格欄に書けるのは、自分名義で登録した宅地建物取引士や賃貸不動産経営管理士などです。宅地建物取引士は、試験の合格・資格登録・取引士証の交付で段階が分かれているので、自分が到達している段階を正確に書きます。会社の免許に触れたいときは、資格欄ではなく【営業手法】のブロックで「宅地建物取引業者として自社が買主となる取引」と書けば足ります。

仕入が1件も決まらなかった月がある場合、どう書きますか?

年次で件数を出し、月次は手前の行動量で並べます。仕入は1件の金額が大きく、月単位でゼロになるのは買取再販では普通に起きます。仕入件数を月次で書くとゼロの月が目立ちますが、査定書の提出と買付証明書の提出を月次で並べれば、動いていなかったわけではないことが伝わります。年度単位で目標に届かなかった期間の書き方は目標未達・成績が悪いときの職務経歴書で扱っています。

仕入は審査会で決まるので、自分の実績と言えないのではないですか?

起案までが自分の担当だと分けて書けば、実績として成立します。審査会が決めるのは可否であって、物件を見つけ、査定し、価格を交渉し、想定粗利を置いて起案したのは自分です。「起案 年36件、可決24件(可決率66.7%)」のように、自分が出した件数と通った件数を分けて書きます(記入例)。チームの数字と自分の貢献を分ける考え方はチーム実績しかない営業の職務経歴書にまとめています。

仕入だけでなく、再販の販売まで自分が担当していた場合はどう書きますか?

仕入と販売を別のブロックに分けて書きます。販売側は自社所有物件の販売なので、仲介手数料ではなく物件価格そのものが売上になります。「自社所有物件の販売 年12件・4億8,000万円(平均4,000万円)」のように、仲介の売上と区別できる言葉を添えます(記入例)。仕入と販売を1人で担う会社は珍しくないので、両方を書けること自体が強みになりますが、件数と金額の分母を混ぜないことが条件です。

リフォーム・リノベーションの工事管理まで担当していた場合は、どこに書きますか?

【営業手法】に工程として1行入れ、実績は費用の予実と工期で書きます。工事の仕様を決めるのは再販価格を決めることと同じなので、仕入れ営業の判断力として読まれます。「1件300万〜800万円の範囲で仕様を設計し、見積を超えた物件は20件中4件(20%)、超過額の合計400万円」のように、予実の差で示します(記入例)。工事会社の選定や発注の経験は「活かせる経験・知識・スキル」の欄に1行ずつ分けます。

仕入と粗利まで書けたら、あとは入力するだけです

ここまでの内容は、入力フォームの該当欄にそのまま書けます。登録なしで、PDFまで作れます。

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記事内の数値について 売上・件数・達成率・順位などの数値はすべて記入例です。当社サービスの実績や、特定の個人の経歴ではありません。

制作方法 構成と下書きに生成AIを使い、当社の担当者が数値の検算、入力フォームの欄名・並びとの整合、参照情報との照合を行っています。詳しくは編集方針に記載しています。

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