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中小企業向け営業の職務経歴書は単価が小さい?件数と回転の速さで示す

執筆 営業の履歴書作成ツール 編集部 公開 最終更新

この記事の結論

中小企業向け営業の職務経歴書は、1件の売上額ではなく、商談数・受注件数・受注率・平均リードタイムを年間の合計と月平均でそろえて書きます。決裁者が社長本人で商談が短く件数が多い型なので、年間商談480件・受注96件・受注率20.0%・平均リードタイム21日(記入例)のように、回転の速さそのものを実績にします。担当社数と継続率を添えると、売り切りではなく取引を保った営業だと読まれます。

この記事は中小企業向け営業の実績を、件数・受注率・リードタイム・継続率で書き切ることを決めきるためのものです。職務要約から自己PRまでの全体の型、実績指標の対応表、数字で示せる実績がない場合の書き方、社名や売上を書いてよいかの判断は、営業職の職務経歴書にまとめています。様式そのものを探している方は、そちらの入力フォームからそのまま作れます。

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中小企業向け営業とは(職務経歴書での扱い)

中小企業向け営業とは、従業員数名から百数十名規模の中小企業・小規模事業者・個人事業主を顧客にし、代表取締役や事業主本人を相手に商談する営業です。求人票では「SMBセールス」「スモールビジネス営業」「中小企業向け法人営業」「店舗オーナー向け営業」とも呼ばれます。担当者と決裁者が同じ人物であるため商談が短く、そのぶん1人が抱える件数が多くなるのが、この仕事のいちばん大きな特徴です。

職務経歴書で手が止まるのは、年間の売上を1行書いたあとです。1件あたりの契約金額が数十万円なので、金額だけを並べると規模が小さく見えます。かといって商談件数や訪問件数を並べると、成果ではなく行動量の記録に見えます。本記事は、件数と回転の速さを規模に変換する書き方、決裁者が社長本人の商談を実績にする書き方、顧客像をどこまで具体的に書くか、大手向けの求人に応募するときの翻訳の順で扱います。

顧客が大企業で、稟議・RFP・複数部門の合意を経て年に1〜3件を受注する型はエンタープライズ営業・アカウントマネージャーの職務経歴書で扱います。国・自治体・公立の学校や病院が顧客で、入札やプロポーザルで相手が決まる型は官公庁・自治体営業の職務経歴書の範囲です。資産家個人を担当し、事業承継やM&Aのように1件が高額で商談が年単位になる型は富裕層・資産家向け営業の職務経歴書にまとめています。

スタートアップ・ベンチャー企業を顧客にする営業、経営者・オーナーを相手にする営業、税理士事務所や法律事務所などの士業事務所を担当する営業は、いずれも「決裁者が事業の当事者本人」という同じ構造を持つため、本記事の型で書けます。書き分けが必要になる点は後半の節で1つずつ受けます。

職務経歴書の完成記入例(中小企業向け営業)

先に完成形を示します。業務管理のクラウドサービスを、従業員5〜100名の中小企業と個人事業主に直接販売してきた5年間を、直近1年の数字を中心にまとめた例です。数値はすべて記入例で、経路別の件数と受注件数、担当社数の増減が、それぞれ合計で一致するようにそろえています。

記入例

職 務 経 歴 書
○○○○年○月○日 現在

職務要約

業務支援サービスの法人営業として5年間、従業員5〜100名の中小企業と個人事業主を担当し、代表取締役または事業主本人を相手に商談してきました(記入例)。直近1年は商談480件・受注96件(受注率20.0%)、新規受注額7,200万円(目標6,600万円・達成率109.1%)で、営業部12名中2位です(記入例)。初回商談から契約書の締結までは平均21日、商談の90.0%は決裁者本人と直接進めており、既存の担当先200社のうち186社(継続率93.0%)との取引を継続しています(記入例)。

職務経歴

株式会社〇〇〇〇(業務支援サービス/従業員約180名・非上場) ○○○○年○月〜現在 営業本部 第一営業部 主任(記入例)

  • 【所属】第一営業部(営業12名・部長1名) 主任(○○○○年○月〜)(記入例)
  • 【営業対象】従業員5〜100名・年商1億〜20億円の中小企業と、従業員5名未満の個人事業主 計282社。小売・飲食・建設・運送・士業事務所が中心で、商談相手は代表取締役または事業主本人(記入例)
  • 【商材】業務管理のクラウドサービス(1拠点あたり初期費用15万円+月額3万〜8万円・平均月額5万円。初年度の契約金額は平均75万円、次年度以降は平均60万円。複数拠点の一括導入は拠点数に応じて増額)と、導入時の設定代行(記入例)
  • 【営業手法】資料請求・問合せへの反響対応が商談の80.0%、既存顧客と提携先からの紹介が20.0%。Web商談65.0%・訪問35.0%で、初回商談から契約書の締結まで自分1人で担当(記入例)
  • 【実績・成果】(直近1年・すべて記入例)
    • 商談 480件(月平均40件)、受注 96件、受注率 20.0%(記入例)
    • 新規受注額 7,200万円(初年度の契約金額の合計。目標6,600万円・達成率109.1%)。営業部12名中2位(記入例)
    • 前年(商談450件・受注90件・受注率20.0%・受注額6,120万円)に対し、件数106.7%・平均単価110.3%(68万円→75万円)・金額117.6%(記入例)
    • 経路別:反響 384件(80.0%)→ 受注72件(受注率18.8%)/紹介 96件(20.0%)→ 受注24件(受注率25.0%)(記入例)
    • 決裁者(代表取締役・事業主本人)と直接進めた商談 432件(480件の90.0%)。同席が後継者・配偶者・顧問税理士に及んだ商談 66件(記入例)
    • 初回商談から契約書の締結までの平均 21日(反響経由23日・紹介経由15日)。初回商談の当日に申込へ至った案件 24件(受注96件の25.0%)(記入例)
    • 同時に並行して進めた商談 平均28件(月40件×平均21日÷30日)(記入例)
    • 既存の担当先:期首200社のうち継続186社(継続率93.0%)、解約14社(7.0%)。新規96社を加え、期末の担当社数282社(記入例)
    • 継続課金の年間売上 1億2,000万円(期首200社×1社平均60万円。初期費用を除く月額の年換算)(記入例)
    • 上位プランへの切替 42社、増額分 年間630万円(1社平均15万円)(記入例)
    • 商談の実施形式:Web商談 312件(65.0%)/訪問 168件(35.0%)(記入例)
    • ※顧客名・契約書の個別条件・値引き率は守秘義務のため、業種・従業員規模・年商レンジ・単価帯で記載しています

活かせる経験・知識・スキル

  • 中小企業の代表取締役・事業主本人との直接商談(年480件・決裁者同席率90.0%)(記入例)
  • 短サイクル・多件数の案件管理(同時並行 平均28件・平均リードタイム21日)(記入例)
  • 反響と紹介の2経路の運用(紹介経由の受注率25.0%・リードタイム15日)(記入例)
  • 導入後の定着支援と上位プランへの切替提案(42社・増額分 年間630万円)(記入例)
  • 小売・飲食・建設・運送の業務フローの聞き取りと、見積・契約書の作成、初期設定の立会い

資格

  • 普通自動車第一種運転免許(○○○○年○月 取得)
  • 日商簿記検定2級(○○○○年○月 取得)

記入例の数字は、切り口を変えても合計が動かないように置いています。経路別の商談は反響384件+紹介96件=480件、受注は72件+24件=96件で、受注率は96÷480=20.0%です。担当社数は期首200社−解約14社+新規96社=282社。前年比は、件数96÷90=106.7%と平均単価75万円÷68万円=110.3%を掛け合わせると金額の117.6%になります(いずれも記入例)。面接で最初に確かめられるのは率の高さではなく、行と行が矛盾していないことです。

職務経歴書は、履歴書では書ききれない具体的な職務内容と実績を伝える書類だと、ハローワークインターネットサービスの「履歴書・職務経歴書の書き方」でも位置づけられています。中小企業向け営業でいう「具体的」とは、大きな金額を書くことではなく、1年でどれだけの商談を回し、そのうち何件を受注し、何社を残したかを読み手が追える状態にすることです。入力フォームの「業務内容と実績・成果」は【所属】【営業対象】【商材】【営業手法】【実績・成果】の5ブロックを1つの欄に続けて書く形なので、情報は次のように振り分けます。

  • 【所属】部署名、営業人数、役職と就任時期。「第一営業部(営業12名)主任」(記入例)のように、順位の分母になる人数まで書きます。
  • 【営業対象】業種・従業員規模・年商レンジ・担当社数と、商談相手の肩書を書きます。中小企業向け営業では、相手が代表取締役なのか担当者なのかが最も読まれる情報です。
  • 【商材】単価帯と課金の形(初期費用と月額、買い切り、年間契約)を書きます。1件が小さいことは隠さず、継続課金かどうかを添えます。
  • 【営業手法】商談の入口(反響・紹介・新規開拓)の比率と、Web商談か訪問かの比率、どこからどこまでを自分1人で担当したかを書きます。
  • 【実績・成果】商談数・受注件数・受注率・受注額・平均単価の5行を先頭に置き、リードタイム、決裁者同席率、担当社数と継続率の順に続けます。各行に分母と期間を添えます。

職務要約の組み立て方そのものは営業職の職務経歴書の書き方、数字にできる実績が手元にない期間の扱いは営業職の職務経歴書(数字で示せる実績がない場合)にまとめています。

1件の単価が小さい売上は、どう規模として書くか

受注額の1行で終わらせず、商談数・受注件数・受注率・平均単価・平均リードタイムの5行を1組にして、回転の速さを規模に変換します。中小企業向け営業の年間受注額は、大企業を担当する営業の1案件と同じくらいの金額になることがあります。金額だけを比べれば必ず負けるので、金額を掛け算の結果として分解し、自分がどの要素を動かしたかを見せるのが、この区分でいちばん効く書き方です。

分解の形は単純です。年間受注額=平均単価×受注件数、受注件数=商談数×受注率、商談数=稼働月数×月間商談数。記入例では75万円×96件=7,200万円、96件=480件×20.0%、480件=12か月×40件という関係になっています(いずれも記入例)。前年からの伸びも同じ形で割れます。受注額の前年比117.6%は、件数の106.7%と平均単価の110.3%に分かれ、受注率は前年と同じ20.0%でした(記入例)。件数と単価のどちらで伸ばしたのかまで書くと、応募先で同じことを再現できるかを読み手が判断できます。

中小企業向け営業の実績指標と書き方(記入例)
指標書き方(記入例)押さえどころ
商談数年480件(月平均40件)訪問件数・架電件数ではなく、商談として成立した件数で数える
受注件数96件(月平均8件)契約書の締結日で数えるか申込日で数えるかを決め、全期間でそろえる
受注率20.0%(96件÷480件)分母が商談数であることを括弧で明示する
新規受注額7,200万円(目標6,600万円・達成率109.1%)初年度の契約金額か、継続課金の年換算かを書き分ける
平均受注単価75万円(前年68万円・前年比110.3%)単価帯を隠さない。低い単価は「件数が多い理由」として働く
平均リードタイム初回商談から契約書の締結まで21日起点と終点を必ず書く。起点が問合せ受領日か初回商談日かで大きく変わる
同時並行の商談数平均28件(月40件×21日÷30日)算式を括弧で添える。案件管理の負荷が一目で伝わる
担当社数と継続率期首200社→継続186社(93.0%)、期末282社売り切りではなく取引を保った営業だと示せる行
継続課金の年間売上1億2,000万円(期首200社×1社平均60万円)新規受注額と足し算しない。別の行に置く
上位プランへの切替42社・増額分 年間630万円(1社平均15万円)1件が小さい商材では、単価を上げた実績が最も評価される

継続課金の売上を書くときは、新規受注額と足し算しないことだけ守ります。7,200万円と1億2,000万円を合わせて「担当売上1億9,200万円」と書くと、金額は大きくなりますが、そのうち自分が新たに取ってきた分がいくらなのかが消えます(記入例)。読み手が見たいのは総額ではなく、担当者が替わったときに何が動くかです。新規は自分が積んだ分、継続は自分が守った分として、2行に分けたまま置きます。

社内順位を書くときは、分母の人数を同じ行に入れます。「営業部12名中2位」(記入例)と書けば、母集団の大きさまで伝わります。順位の分母のとり方や、表彰の名称をどう言い換えるかは表彰歴・社内順位の書き方(職務経歴書)にまとめています。

中小企業を対象とした法人営業として、年間7,200万円を売り上げました。新規開拓を中心に、幅広い業種のお客様を担当しました。(記入例)

1件の金額も件数も書かれていないため、数千万円の案件を2件受注したのか、数十万円の契約を100件積んだのかが読めません。中小企業向け営業のいちばんの強みである回転の速さが、金額の1行に埋もれています。

・商談 480件(月平均40件)→ 受注 96件(受注率20.0%)、新規受注額 7,200万円(平均単価75万円・目標6,600万円・達成率109.1%)(記入例)
・初回商談から契約書の締結まで 平均21日、同時に並行して進めた商談 平均28件(記入例)
・前年比:件数106.7%(90件→96件)・平均単価110.3%(68万円→75万円)・金額117.6%(記入例)

同じ7,200万円が、480回の商談と96件の受注に分解されています。伸びが件数と単価のどちらから来たかも書かれているため、来年も同じ動き方ができる人だと読まれます。掛け算も75万円×96件=7,200万円で合っています(いずれも記入例)。

決裁者が社長本人の商談は、何を実績にするか

決裁者と直接進めた商談の比率、初回商談から契約までの日数、初回商談の当日に申込へ至った件数の3つを書きます。中小企業向け営業では、使う人・決める人・払う人が同じ1人であることが珍しくありません。稟議書も社内調整もない代わりに、その場で断られれば案件は消えます。持ち帰りのない商談を年に何百件こなしたという事実は、決裁者と話す訓練を積んだ証拠として読まれます。

決裁者が本人である商談の指標と書き方(記入例)
指標書き方(記入例)押さえどころ
決裁者同席率432件/480件(90.0%)肩書(代表取締役・事業主本人)を括弧で添える
平均リードタイム21日(反響経由23日・紹介経由15日)経路で日数が変わるときは分けて書く
初回商談での意思決定当日に申込 24件(受注96件の25.0%)分母を受注件数にするか商談数にするかを明示する
同席者の広がり後継者・配偶者・顧問税理士が同席した商談 66件社長1人ではない場面を担当した経験として書く
その場での不成立初回商談で見送りとなった案件 168件件数だけ書き、理由の分類は職務経歴書には入れない
提案の起点資金繰り・人手不足・法改正対応など経営課題からの提案 ○件機能説明ではなく経営課題を起点にした証拠になる
法人契約と個人契約法人名義 84件/個人事業主名義 12件名義が混在する商材では必ず分ける

スタートアップ・ベンチャー企業を担当していた場合も、書き方は同じです。決裁者が代表取締役や技術責任者に変わるだけで、当事者本人が短期間で決める構造は変わりません。加えて書けるのが、導入社数の伸び方と解約の少なさです。事業が立ち上がる途中の会社は予算も体制も動きやすいため、「導入から6か月後の継続 ○社」(記入例)のように、契約後どれだけ残ったかまで書くと、勢いだけで売った営業ではないと伝わります。

税理士事務所・法律事務所・社会保険労務士事務所などの士業事務所が顧客の場合は、決裁者が所長で、使う人が所属する有資格者や事務スタッフになります。所長1人で決まる点は中小企業と同じですが、提案が「先生の顧問先にも紹介できるか」という話へ広がるのが違いです。紹介の連鎖が起きた事務所数と、そこから生まれた商談件数を分けて書くと、単発の受注ではなく販路を1つ作った実績として読まれます。

法人保険・節税商品・事業承継のように、会社の財布と社長個人の財布が混ざる商材では、法人契約と個人契約を分けた行を必ず置きます。分けずに合計だけを書くと、法人営業の経験なのか個人営業の経験なのかが読み手に判断できません。1件が数千万円で商談が年単位になる高額・長期の商材は、担当世帯数と継続年数で書く別の型になるため、富裕層・資産家向け営業の職務経歴書の書き方に寄せます。

社長様と直接お話しできる環境で、経営者目線に立った提案を心がけました。決裁者との商談経験が豊富です。(記入例)

「豊富」に数字がなく、年3件なのか年400件なのかが分かりません。「経営者目線」も心構えの言葉で、何をした結果どうなったかが書かれていません。同じ会社の営業なら全員が書ける文になっています。

・商談480件のうち432件(90.0%)は代表取締役または事業主本人と直接実施。うち後継者・配偶者・顧問税理士が同席した商談 66件(記入例)
・初回商談から契約書の締結まで平均21日。初回商談の当日に申込へ至った案件 24件(受注96件の25.0%)(記入例)
・契約名義の内訳:法人名義 84件/個人事業主名義 12件(記入例)

決裁者と話した回数が数で示され、その場で決まる商談を実際に何件つくったかまで読めます。名義の内訳があるため、法人営業として評価すべき経験だと判断できます(いずれも記入例)。

「中小企業向け」という顧客像は、どこまで具体的に書くか

社名を書く代わりに、業種・従業員規模・年商レンジ・所在エリアの4つで書きます。求人票の「中小企業」は、従業員300名の製造業から従業員3名の飲食店まで含む幅の広い言葉です。同じ「中小企業向け営業」でも、前者を担当していた人と後者を担当していた人では、商談の中身も1件の金額もまるで違います。読み手が最初に知りたいのは社名ではなく、どのくらいの大きさの会社と話してきたかです。

規模の目安を示すときは、公的な区分を参照点にすると読み手とずれません。中小企業基本法第2条は、中小企業者のおおよその範囲を業種ごとの資本金の額または常時使用する従業員の数で定めており、製造業その他は資本金3億円以下または従業員300人以下、卸売業は1億円以下または100人以下、サービス業は5,000万円以下または100人以下、小売業は5,000万円以下または50人以下とされています(2026年9月時点)。小規模企業者は従業員の数だけで判定され、製造業その他は20人以下、商業・サービス業は5人以下とされています。条文はe-Gov法令検索の中小企業基本法で確認できます。制度側の区分は記入例の数字とは別のものとして扱い、書類には自分が実際に担当した規模を書きます。

顧客像の書き換え(記入例)
よくある書き方書き換え(記入例)読み手が得る情報
中小企業を担当従業員5〜100名・年商1億〜20億円の中小企業282社商談相手の職位と、1件の金額の見当
幅広い業種小売・飲食・建設・運送・士業事務所(構成比の高い3業種を先頭に)業種知識が応募先で再現できるか
個人のお客様も担当従業員5名未満の個人事業主 42社(担当282社の内数)法人営業と個人営業のどちらの経験か
首都圏を担当東京23区の東部6区(移動は電車中心・1日平均2商談)1日に回れる件数と移動の前提
経営者層にアプローチ商談相手の内訳:代表取締役 90.0%/管理部門の責任者 10.0%決裁者と直接話す経験の量
大手企業も一部担当従業員300名超の企業 6社(うち複数部門の合意を要した案件 2件)例外的な大型案件の有無

業種は、担当した数を多い順に3つまで書けば十分です。5つ6つと並べると、どの業種にも詳しくないように読まれます。応募先が特定の業界に強い会社なら、その業界を先頭に置き、担当社数を添えます。「小売82社・飲食64社・建設48社ほか」(記入例)のように社数まで入れると、業種の並びが自己申告ではなく担当実績だと分かります。

顧客の社名を書けるかどうかは、就業規則や秘密保持誓約書の定めによります。中小企業向け営業では取引先が数百社に及ぶため、代表的な社名を挙げても顧客像が伝わらないという事情もあります。伏せる対象の決め方と、業種・規模への置き換えの型は守秘義務で社名・数値が書けないときの職務経歴書にまとめています。

中小企業のお客様を幅広く担当し、業種を問わず提案を行いました。(記入例)

従業員規模も年商も業種も書かれていないため、商談相手が社長なのか担当者なのかも分かりません。応募先は「自社の顧客層と同じか」を確かめられず、書類の段階で判断を保留します。

【営業対象】従業員5〜100名・年商1億〜20億円の中小企業と、従業員5名未満の個人事業主 計282社。小売82社・飲食64社・建設48社ほか。商談相手の内訳は代表取締役90.0%/管理部門の責任者10.0%。担当エリアは東京23区の東部6区(1日平均2商談)(記入例)

規模・業種・商談相手・エリア・1日の件数がそろい、読み手は自社の顧客層と重ねて判断できます。社名を1つも出さずに顧客像が伝わっている点も、守秘の扱いが分かっている人だという材料になります(いずれも記入例)。

商談件数の多さは、行動量だけの実績と読まれないか

件数の行の隣に、率・金額・継続の3種類の行を必ず置きます。中小企業向け営業の職務経歴書がいちばん損をするのは、「月40件商談」「年150社訪問」といった件数だけが並び、そこから何が生まれたかが書かれていないときです(件数はいずれも記入例)。件数は投入した量であって成果ではありません。同じ480件でも、受注率20.0%と受注額7,200万円と継続率93.0%が並べば、量を成果に変えた記録として読まれます(いずれも記入例)。

行動量の行に添える3種類の行(記入例)
行動量の行添える率添える金額添える継続
商談 480件(月平均40件)受注率 20.0%新規受注額 7,200万円継続率 93.0%(200社→186社)
Web商談 312件/訪問 168件形式別の受注率移動時間の削減で増やせた商談数導入後の設定立会い件数
紹介依頼 240件紹介の発生率紹介経由の受注額紹介元となった顧客の社数
導入後の訪問 186社上位プランへの切替率 22.6%(42社/186社)増額分 年間630万円解約 14社(7.0%)

経路別に受注率が違うときは、その差も1行にします。記入例では反響経由の受注率が18.8%(72件/384件)、紹介経由が25.0%(24件/96件)で、紹介のほうが受注率が高く、リードタイムも23日に対して15日と短くなっています。差があること自体が、商談の質を見分けて時間を配分していた証拠になります。反響そのものの歩留まりを主指標にして書く型は反響営業の職務経歴書の範囲なので、中小企業向け営業の書類では経路別の受注率と件数までにとどめます。

件数はチームで共有していて、自分の分だけを切り出せないという場合もあります。担当社数で割る、担当エリアで割る、自分が主担当だった案件だけを数えるなど、切り出し方を先に決めてから書きます。分け方の考え方と、分けられないときに何を書くかはチーム実績しかない営業の職務経歴書にまとめています。

1日平均2件、年間で480件の商談を実施しました。行動量では常に部内トップクラスでした。(記入例)

480件から何が生まれたかが1行もありません。「トップクラス」も順位でも人数でもないため、判断の材料になりません。行動量を誇る文だけが並ぶと、成果が出ていないから件数を書いていると読まれることさえあります。

・商談 480件(月平均40件)→ 受注 96件(受注率20.0%)→ 新規受注額 7,200万円(記入例)
・経路別の受注率:反響 18.8%(72件/384件・平均23日)/紹介 25.0%(24件/96件・平均15日)(記入例)
・期首の担当200社のうち186社と取引を継続(93.0%)、うち42社は上位プランへ切替(増額分 年間630万円)(記入例)

件数が受注と金額に変換され、経路ごとの効率の差まで読めます。最後の行があるため、新規を取るだけでなく残した営業だと伝わります。72件+24件=96件、384件+96件=480件と分母も合っています(いずれも記入例)。

大手向けの求人に応募するとき、SMBの数字をどう翻訳するか

件数と回転の実績はそのまま書いたうえで、1件あたりの意思決定の重さに相当する行を足します。中小企業向け営業から大企業向けの求人へ応募すると、「大型案件の経験がない」「稟議を通した経験がない」と読まれて落ちることがあります。数字を大きく見せて対抗するのではなく、SMBの数字が何の能力を示しているかを翻訳し、足りない経験は足りないと書くほうが、書類の段階では通りやすくなります。

SMBの数字と、大手向け求人での読み替え(記入例)
SMBの実績読み替えて書く内容添える1行
商談 480件/年1年で480回、業種の違う相手に仮説を当てて検証した経験担当業種の内訳(小売82社・飲食64社ほか)
決裁者同席率 90.0%経営課題を起点に提案を組み立てた経験提案の起点になった課題の種類
平均リードタイム 21日案件を止めずに進める推進力最も長かった案件の日数と、その理由
同時並行 平均28件複数案件の並行管理と優先順位づけ案件管理に使っていた運用(週次の棚卸しなど)
継続率 93.0%契約後の関係維持と追加提案上位プランへの切替 42社・増額分630万円
平均単価 75万円単価帯はそのまま書く最も大きかった案件の金額と、その決裁の流れ
稟議・複数部門の経験無い場合は無いと書く従業員300名超6社での複数部門合意 2件(記入例)

翻訳で効くのは、いちばん大きかった案件を1件だけ詳しく書くことです。年480件の平均が75万円でも、そのうち1件が8拠点の一括導入で480万円になり、経理・現場・社長の3者と6週間かけて合意したのなら、その案件の金額・内訳・関与した部門数・日数を独立した行に置きます(記入例)。平均の数字は回転の速さを示し、最大の案件は重い商談を扱えることを示します。2つは矛盾せず、両方を書いてはじめて「小さい案件しか知らない人」という読まれ方を外せます。1案件の金額の帰属や、稟議・RFPの工程を数字にする書き方はエンタープライズ営業・アカウントマネージャーの職務経歴書にまとめています。

逆に、経験していないことを書き足すのは避けます。複数部門の合意を取った案件が2件しかないなら「2件」(記入例)と書きます。件数の少なさは、応募先が育てる余地として読むこともできますが、無かった経験を有ったように書けば、面接の3分目で崩れます。継続課金の商材を扱っていた場合の年間経常収益や解約率の書き方はSaaS営業の職務経歴書の範囲なので、そちらの指標で書き直すと、同じ実績がもう一段伝わりやすくなります。

中小企業向けの営業経験を活かし、大手企業向けの営業でも成果を出せると考えています。大型案件にも積極的に挑戦したいです。(記入例)

意欲だけで、根拠になる行がありません。読み手が知りたいのは「何ができるか」であって「何をしたいか」ではないため、書類選考ではこの一文が判断材料になりません。

・年480件の商談で、小売・飲食・建設など業種の異なる中小企業に提案(決裁者同席率90.0%)。同時並行 平均28件を週次で棚卸ししながら推進(記入例)
・最大案件:従業員320名の運送会社、8拠点の一括導入で契約金額480万円(初期費用120万円=15万円×8拠点+月額30万円×12か月)。経理部・運行管理部・代表取締役の3者と6週間で合意(記入例)
・複数部門の合意を要した案件は2件で、稟議書の作成支援まで関与した経験はありません(記入例)

回転の速さと、重い商談を1件扱った事実の両方が読めます。最後の行で経験の範囲を自分から限定しているため、書いてある内容の信頼度が上がります。最大案件の480万円も初期費用120万円+月額30万円×12か月と内訳まで割れています(いずれも記入例)。

よくある質問

顧客が個人事業主中心です。法人営業と個人営業のどちらとして書けばよいですか。

契約名義で分けて書き、両方の件数を出します。「法人名義84件/個人事業主名義12件」(記入例)のように内訳を置けば、読み手がどちらの経験として評価するかを自分で決められます。商談の中身は、相手が事業として使う商材なら法人営業に近く、生活のために使う商材なら個人営業に近くなります。どちらとも言い切れない場合は、名義の内訳に加えて「提案は事業の課題を起点にしています」(記入例)のように、商談の起点を1行添えると誤読が減ります。

商談件数が多すぎて、すべてを書くと書類が長くなります。

件数は年間の合計と月平均の2つに集約し、個別の案件は最大のものと最も特徴的なものの2件だけを書きます。中小企業向け営業の書類が長くなる原因は、案件を1つずつ並べることです。480件を1件ずつ書いても読まれず、平均の数字が薄まるだけになります。年間の合計・月平均・受注率・平均単価・平均リードタイムの5行で全体を示し、そのうえで金額が最大の案件を1件だけ詳しく書く形が、枚数を抑えたまま情報量を保てます。

解約が多い商材で、継続率を書くと不利になりませんか。

継続率が低い理由が商材側にあるなら、業界の構造として1行で説明したうえで数字を書きます。「短期利用を前提とした商材のため、契約期間は平均7か月」(記入例)のように前提を示せば、継続率93.0%と70.0%(記入例)を同じ物差しで比べられなくなります。継続率を書かずに新規の件数だけを並べると、書かれていない数字が悪いのだろうと推測されます。数字が弱いときほど、前提を1行足して自分から出すほうが、読み手の疑いを減らせます。

社内では「SMB」「AE」「アポ」と呼んでいます。そのまま書いてよいですか。

初出に一般語を添えるか、一般語に置き換えます。「SMB(社内の区分では従業員300名以下の中小企業)」「AE(商談から受注までを担当する営業)」(記入例)のように括弧で補えば、業界外の読み手にも伝わります。「アポ」は商談なのか訪問の約束なのかで意味が変わるため、「商談480件」のように数える対象を明示した言葉に直します。社内KPIや略語を一般語へ直す手順は社内用語・社内KPIを翻訳する職務経歴書にまとめています。

受注件数も受注率も手元に残っていません。

中小企業向け営業は「月に何件商談していたか」と「月に何件決まっていたか」が体感として残りやすいので、その2つから戻します。「月平均40件の商談で、月8件前後の受注(概算)」(記入例)のように、復元した数字だと分かる形で書けば、粒度を偽らずに規模を伝えられます。金額が出てこない場合は、単価帯(1件50万〜110万円)と件数だけでも規模は伝わります(記入例)。復元の算式と「約」の付け方の線引きは実績が数字にできない職務経歴書にまとめています。

件数と回転の速さが整理できたら、あとは入力するだけです

ここまでの内容は、入力フォームの該当欄にそのまま書けます。登録なしで、PDFまで作れます。

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記事内の数値について 売上・件数・達成率・順位などの数値はすべて記入例です。当社サービスの実績や、特定の個人の経歴ではありません。

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更新 公開 /最終更新 。記入例・表・結論を変えたときだけ最終更新日を上げています。募集要項に指定がある場合は、そちらが優先されます。

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