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求人広告営業の職務経歴書は掲載件数だけ?売上と継続率と原稿の効果で示す

執筆 営業の履歴書作成ツール 編集部 公開 最終更新

この記事の結論

求人広告営業の職務経歴書は、掲載件数だけでなく、掲載料の売上・1本あたりの平均掲載単価・継続掲載率を組にして書きます。1件が数万円から数十万円の小口を数で積む仕事のため、掲載240本・掲載売上3,600万円・1本平均15万円(記入例)と並べて初めて規模が伝わります。応募数と採用決定は求人企業側の結果でもあるため、担当原稿の平均応募数と応募ゼロの割合までを自分の行に置き、採用は確認できた範囲だと明記します。

この記事は求人広告営業の実績を、掲載売上・継続掲載率・原稿の効果の帰属で書き切ることを決めきるためのものです。職務要約から自己PRまでの全体の型、実績指標の対応表、数字で示せる実績がない場合の書き方、社名や売上を書いてよいかの判断は、営業職の職務経歴書にまとめています。様式そのものを探している方は、そちらの入力フォームからそのまま作れます。

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求人広告営業とは(職務経歴書での扱い)

求人広告営業とは、人を採用したい企業に求人媒体の掲載枠を販売し、募集条件のヒアリングから求人原稿の制作、掲載開始後の効果報告までを担う営業です。売上は掲載料で、多くの媒体では掲載を開始した時点で確定します。採用が決まったかどうかで報酬が変わる仕組みではないため、「売れた」と「採用できた」が一致しません。この二重構造が、求人広告営業の職務経歴書を難しくしている根の部分です。

手が止まるのは、掲載件数と架電数はすぐ書けるのに、成果として何を前に出すかが決まらないところです。1件が数万円から数十万円の小口を高回転で積む仕事なので、件数だけでは扱った規模が伝わりません。原稿の出来が応募数を左右するのは確かでも、応募が来たのは媒体の集客力かもしれず、採用できたかどうかは求人企業の面接と条件次第です。本記事は、掲載料の売上を主指標に据えたうえで、応募数と採用決定をどこまで自分の行に書けるかを決めます。

採用決定時に理論年収の一定割合を受け取る成功報酬型の仕事は人材紹介営業(RA・CA)の職務経歴書、登録スタッフの稼働人数と時間単価が売上になる仕事は人材派遣営業・コーディネーターの職務経歴書で扱います。求人以外のWeb広告を運用予算のなかで回す仕事は運用型広告営業の職務経歴書の範囲です。本記事は媒体社の直販営業と、媒体の販売代理店(正規取扱店)の営業の両方を対象にし、代理店側の売上の立て方は後半の節で受けます。

求人票で「求人広告営業」「求人媒体営業」「採用広告営業」「採用支援営業」「採用コンサルティング営業」と書かれている仕事は、掲載枠の販売が売上の中心であれば本記事の範囲です。掲載枠の販売と人材紹介の両方を扱う会社に在籍していた場合は、掲載料の売上と紹介手数料の売上を1つの合計にまとめず、商材ごとに分けて書きます。売上の性質が違うものを足すと、どちらの分母で読めばよいかが読み手に分からなくなるためです。

職務経歴書の完成記入例(求人広告営業)

先に完成形を示します。総合求人媒体を運営する会社の支店で、中小企業への直販を5年間担当した例を、直近1年の数字を中心にまとめています。数値はすべて記入例で、本数×平均単価が売上と一致し、新規と既存の合計が年間と一致するようにそろえています。

記入例

職 務 経 歴 書
○○○○年○月○日 現在

職務要約

求人広告営業として5年間、〇〇エリアの中小企業を対象に、総合求人サイトとアルバイト媒体の掲載枠を販売してきました。媒体社の直販営業として、募集条件のヒアリングから求人原稿の取材・執筆、掲載後の効果報告と次回提案までを一貫して担当しています。直近1年は掲載240本・掲載売上3,600万円、目標3,300万円に対し達成率109.1%、支店20名中3位です(記入例)。前年に取引のあった120社のうち90社が当年も掲載し(継続掲載率75.0%)、新規30社の開拓と合わせて年間120社を担当しました(記入例)。応募が集まらない原稿を減らすことを課題に置き、募集条件の見直しと原稿の差し替えで、応募が1件も入らなかった原稿の割合を前年の15.0%から10.0%に下げています(記入例)。

職務経歴

株式会社〇〇〇〇(総合求人媒体の企画・運営/従業員約600名・拠点12) ○○○○年○月〜現在 〇〇支店 営業課 主任(記入例)

  • 【所属】〇〇支店 営業課(営業20名・課長2名) 主任(○○○○年○月〜)(記入例)
  • 【営業対象】〇〇エリアの中小企業(従業員10〜300名)の経営者・人事総務担当。飲食、小売、介護、運送、建設など、募集を年に複数回かける採用難職種が中心(記入例)
  • 【商材】総合求人サイトの中途採用枠(平均掲載単価20万円)、アルバイト・パート媒体の掲載枠(同10.5万円)、求人検索エンジン連動枠(同8万円・掲載期間ごとの定額)。いずれも掲載開始時に売上が確定する掲載課金型(記入例)
  • 【営業手法】新規は自作リストへの架電と飛び込みを併走、既存は掲載終了前の効果報告と次回提案。募集条件のヒアリング、求人原稿の取材・執筆、掲載開始後の応募状況の共有までを自分で担当
  • 【実績・成果】(直近1年・すべて記入例)
    • 掲載240本、掲載売上3,600万円(1本あたり平均15万円)。目標3,300万円に対し達成率109.1%、支店20名中3位(記入例)
    • 前年(掲載200本・売上3,000万円)に対し、本数120.0%・売上120.0%(記入例)
    • 内訳:新規30社で60本・720万円(1本平均12万円)/既存90社で180本・2,880万円(1本平均16万円)。既存売上比率80.0%(記入例)
    • 媒体別:総合求人サイト120本・2,400万円/アルバイト媒体96本・1,008万円/求人検索エンジン連動枠24本・192万円(記入例)
    • 継続掲載率75.0%(前年に取引した120社のうち当年も掲載90社、離脱30社)。年内に2回以上掲載した企業72社(担当120社の60.0%)(記入例)
    • 架電 年16,800件(1日平均70件・月1,400件)→ 商談840件(新規の初回商談336件・既存への提案商談504件)→ 受注240本(記入例)
    • 担当原稿240本の平均応募数8.5件(前年7.0件、応募数ベースで121.4%)。掲載期間中に応募が1件も入らなかった原稿24本(10.0%、前年15.0%)(記入例)
    • 更新時に上位枠へ変更した企業36社、1社あたり平均増額4万円・増額合計144万円(記入例)
    • 求人原稿の取材・執筆を自分で行った本数192本(担当240本の80.0%)(記入例)
    • 採用が決まったと求人企業から確認できた原稿168本(担当240本の70.0%)。掲載終了後のヒアリングで確認できた範囲の数字です(記入例)
    • ※取引先名と個社ごとの掲載金額は、守秘義務のため業種・従業員規模・単価帯で記載しています

活かせる経験・知識・スキル

  • 中小企業の経営者・人事総務への新規開拓(架電 年16,800件、初回商談336件、初回掲載30社)(記入例)
  • 募集条件のヒアリングと求人原稿の取材・執筆(年192本)(記入例)
  • 掲載後の効果報告と改善提案(応募が入らない原稿の条件見直し、原稿と写真の差し替え)
  • 採用難職種(飲食・介護・運送・建設)の募集条件の相場感と、掲載時期・掲載期間の設計
  • 求人情報の表示確認(賃金・就業場所・雇用形態・就業時間の記載を掲載前に照合)

資格

  • 普通自動車第一種運転免許(○○○○年○月 取得)
  • キャリアコンサルタント(○○○○年○月 登録)(記入例)

記入例の数字は、本数×平均単価が売上と一致し、内訳の合計が年間と一致するように置いています。240本×15万円=3,600万円、60本+180本=240本、720万円+2,880万円=3,600万円、120本+96本+24本=240本という関係です(いずれも記入例)。面接で最初に確かめられるのは率の高さではなく、本数・金額・期間の整合です。

職務経歴書は、履歴書では書ききれない具体的な職務内容と実績を伝える書類だと、ハローワークインターネットサービスの「履歴書・職務経歴書の書き方」でも位置づけられています。求人広告営業でいう「具体的」とは、扱った媒体の種類と単価帯、顧客の業種と規模を書き、読み手が本数を正しい分母で読めるようにすることです。入力フォームの「業務内容と実績・成果」は【所属】【営業対象】【商材】【営業手法】【実績・成果】の5ブロックを1つの欄に続けて書く形なので、求人広告営業の情報は次のように振り分けます。

  • 【所属】支店名(または担当エリア)、営業人数、役職と就任時期。「〇〇支店 営業課(営業20名)主任」(記入例)のように、順位の分母になる人数まで書きます。
  • 【営業対象】顧客の業種と従業員規模、会う相手(経営者か人事総務か)、担当エリア。募集の頻度が単価と本数を決めるため、採用難職種が中心かどうかも1語で添えます。
  • 【商材】媒体の種類(総合求人サイト・アルバイト媒体・求人検索エンジン連動枠など)と平均掲載単価、そして課金形態。掲載課金型か成果報酬型かで売上の意味が変わります。
  • 【営業手法】新規と既存の比率、リストの出どころ、原稿制作をどこまで自分でやったか、掲載後の効果報告の頻度。受け身に見せないための欄です。
  • 【実績・成果】本数と金額を組にした行から始め、新規と既存の内訳、継続掲載率、原稿の効果、行動量の順に並べます。各行に分母と期間を添えます。

職務要約の組み立て方そのものは営業職の職務経歴書の書き方、数字にできる実績が手元にない期間の扱いは数字で示せる実績がない場合にまとめています。

掲載件数だけでは、なぜ規模が伝わらないのか

1本の単価が媒体と枠のサイズで数倍変わるため、掲載本数・1本あたり平均掲載単価・掲載売上の3つを同じ行に並べます。同じ年240本でも、1本6万円の小枠だけなら掲載売上1,440万円、1本20万円の上位枠だけなら4,800万円で、支店に残した売上は3.3倍違います(いずれも記入例)。読み手が知りたいのは「どの単価帯の枠を、何本、いくらの売上にしたか」であって、本数だけを見せられても比べようがありません。

求人広告営業の実績指標と書き方(記入例)
指標書き方(記入例)押さえどころ
掲載本数年240本(月平均20本)単独では弱い。必ず次の2行と組にする
掲載売上3,600万円(240本×平均15万円)支店売上ではなく自分に計上された分。会社の計上単位を確かめる
平均掲載単価15万円(新規12万円・既存16万円)枠のサイズと媒体の格が同時に伝わる
担当社数120社(新規30社・既存90社)1社あたり2.0本という密度が読める
課金形態掲載課金型(掲載開始時に売上確定)成果報酬型と混同されないための1行
目標達成率目標3,300万円に対し実績3,600万円(109.1%)本数目標か金額目標かを書く
支店内順位20名中3位(通年)分母(支店人数)と評価期間が必須
前年比本数120.0%・売上120.0%(前年200本・3,000万円)前年の実数を括弧で添えると伸びの重さが分かる
顧客の業種・規模従業員10〜300名、飲食・介護・運送・建設が中心再現できる顧客層かどうかの判断材料

売上の計上単位も会社によって食い違います。掲載開始月に全額を計上する会社もあれば、掲載期間に按分する会社もあり、代理店では媒体社への仕入れを引いた粗利を営業の数字にする会社もあります。「掲載売上(掲載開始月に全額計上)3,600万円」(記入例)のように、定義を括弧で1回添えれば、面接での食い違いが起きません。年収の内訳にインセンティブが大きく含まれる場合の書き方はインセンティブ込み年収の職務経歴書にまとめています。

求人広告営業として、年間240件の掲載を獲得しました。(記入例)

単価帯も売上も分からないため、支店にいくら残した人なのかが読めません。本数だけの行は、小枠を数でこなしただけの結果とも受け取られます。

掲載240本、掲載売上3,600万円(1本あたり平均15万円/掲載課金型・掲載開始月に全額計上)。担当120社、1社あたり平均2.0本。目標3,300万円に対し達成率109.1%、支店20名中3位(記入例)

本数・単価・売上・社数・目標・順位が1か所にそろい、240本×15万円=3,600万円、240本÷120社=2.0本と行の中で検算できます。課金形態が明記されているため、成果報酬型の営業と読み違えられません(いずれも記入例)。

順位を書くときの分母と評価期間の付け方は表彰歴・社内順位の職務経歴書で扱っています。分母と期間をそろえる一般的な考え方は営業実績を数字でどう書くかを参照してください。

応募数・採用決定数は、自分の実績として書いてよいか

応募数は担当原稿の平均と前年比までを自分の行に書き、採用決定は「確認できた範囲」と明記して別の行に置きます。求人広告営業の成果は、掲載を決めた時点でいったん確定します。そのあとに起きる応募と採用は、原稿の出来だけでなく、媒体そのものの集客力、募集条件(賃金・勤務地・勤務時間)、求人企業の選考の速さと合否判断が重なった結果です。全部を自分の手柄として書くと、面接で1問掘られただけで根拠がなくなります。

応募・採用まわりの指標と、自分の実績にできるか(記入例)
指標書き方(記入例)自分の実績にできるか
掲載売上240本・3,600万円できる。掲載開始で確定する自分の数字
担当原稿の平均応募数8.5件(240本の平均、前年7.0件)できる。分母の本数と前年を必ず添える
応募ゼロ原稿の割合24本/240本=10.0%(前年15.0%)できる。条件設計と原稿の質がいちばん出る行
同一企業の再掲載での改善同じ職種の再掲載で応募3件→11件できる。変えた条件を1行添えるのが前提
採用が決まった原稿168本(240本の70.0%、確認できた範囲)条件つき。自分の成果ではなく事実の報告として書く
求人企業の採用単価(自分の行には書かない)できない。求人企業側の指標
媒体全体の応募総数(自分の行には書かない)できない。媒体の集客力であって個人の数字ではない
入社後の定着(自分の行には書かない)できない。求人企業の受け入れ側の結果

応募数を書くときに効くのは、平均値そのものより「応募が1件も入らなかった原稿の割合」です。平均応募数は、大量採用の1社が数十件を集めるだけで跳ね上がるため、担当の腕とは別の理由で動きます。応募ゼロの原稿は、募集条件の相場からの外れ、原稿の情報不足、掲載時期の外し、枠のサイズ不足のいずれかで起きるので、その割合を下げた事実は、条件設計と原稿づくりの力そのものを指します。「24本/240本=10.0%(前年15.0%)」(記入例)のように、必ず分母と前年を添えます。

採用決定は、書かないのではなく、位置を変えて書きます。「採用が決まったと求人企業から確認できた原稿168本(担当240本の70.0%)」(記入例)と、確認の経路まで含めて事実として書けば、掲載を売って終わりにしていない営業だと伝わります。同時に、採用の可否そのものが自分の成果指標ではないことも文面から読み取れます。掲載後にヒアリングをしていた事実そのものが、継続掲載につながる行動の証拠になるためです。

担当した求人で年間168名の採用を実現し、多くの企業の採用課題を解決しました。(記入例)

採用したのは求人企業であって、営業ではありません。選考も内定も自分の手の外にあるため、面接で「その168名のうち、あなたが動かした部分はどこですか」と聞かれた時点で答えが尽きます(記入例)。

担当原稿240本の平均応募数8.5件(前年7.0件)。応募が1件も入らなかった原稿は24本(10.0%、前年15.0%)で、掲載2週目に応募が0件の原稿は賃金・勤務時間の記載と写真を差し替える運用に変えて改善しました。採用が決まったと求人企業から確認できた原稿は168本(240本の70.0%、掲載終了後のヒアリングで確認できた範囲)(記入例)

自分が動かせる範囲(原稿と条件と運用)と、求人企業側の結果(採用)が行として分かれています。改善が運用の変更によるものだと書かれているため、翌年も同じことができる人だと読めます(いずれも記入例)。

目標に届かなかった年度や、媒体の集客が落ちて応募数が下がった時期の書き方は目標未達・成績が悪いときの職務経歴書で扱っています。

原稿に何を書くかは、制度の側からも枠がはめられています。職業安定法には、求人などに関する情報を提供するときに虚偽の表示や誤解を生じさせる表示をしてはならない旨と、情報を正確かつ最新の内容に保つ旨の定めが置かれています(2026年9月時点)。条文はe-Gov法令検索の職業安定法で確認できます。制度側の定めや条文番号を職務経歴書に書き写す必要はありませんが、掲載前に賃金・就業場所・雇用形態・就業時間の記載を求人企業と照合していた経験は、「求人情報の表示確認」として1行立てる価値があります。制度の話は記入例の数字とは別のものとして扱い、書類には自分が担った工程と、その結果として動いた応募の数字だけを書きます。

継続掲載と新規開拓は、どう並べて書くか

継続掲載率は分母を「前年に取引した社数」と明記し、新規は商談数ではなく初回掲載を決めた社数で書きます。求人広告は、採用がうまくいっても、いかなくても、また募集の必要が出れば再び掲載する商材です。同じ企業が年に何度も出す一方、1回で離れる企業もあります。だから継続と新規は、どちらが優れているかではなく、どちらの型で数字をつくれる人かを示す指標として並べます。

継続掲載と新規開拓の指標(記入例)
指標書き方(記入例)押さえどころ
継続掲載率75.0%(前年に取引した120社のうち90社)分母を「前年に取引した社数」と書かないと意味が定まらない
離脱社数30社(前年120社のうち)隠さず書き、理由の分類を1行添える
年内の複数回掲載72社(担当120社の60.0%)同じ年に2回以上出した企業の割合。深さの指標
既存売上比率2,880万円/3,600万円=80.0%新規型か既存型かが1行で分かる
新規開拓社数30社(初回掲載を決めた社数)「新規商談30社」ではなく掲載まで到達した社数
新規売上比率720万円/3,600万円=20.0%応募先が新規重視なら、この行を継続率より前に置く
単価アップ上位枠へ変更36社・増額合計144万円(1社平均4万円)同じ社数でも売上が伸びた根拠になる
1社あたり本数2.0本(240本/120社)新規と既存で分けると型の違いが出る

継続掲載率は、分母の置き方で数字がまったく変わる指標です。「前年に取引した120社のうち90社が当年も掲載」なら75.0%ですが、「掲載終了時に次回の掲載を決めた本数の割合」で数えれば別の値になります(記入例)。どちらで数えたかを書かずに率だけを置くと、読み手は高い値を疑い、低い値を額面どおり受け取ります。

記入例のように、分母の中身を括弧で1回書くだけで、この疑いは消えます。なお記入例では、前年に取引した社数120社と当年に担当した社数120社がたまたま同じ数になりますが、前者は継続掲載率の分母、後者は1社あたり本数と複数回掲載の分母で、中身の違う集合です(記入例)。

離脱した30社を書くことは、弱点の開示ではありません。求人広告は、求人企業の採用が充足すれば掲載が止まる商材です。離脱理由を「採用充足16社・募集自体の停止8社・他媒体へ変更6社」(記入例)と分類して添えれば、16社+8社+6社=30社と足し算が合ううえに、離脱30社のうち競合媒体への乗り換えは6社にとどまり、残り24社は求人企業側の事情だったことまで伝わります(記入例)。理由を追えていた営業だという事実は、率そのものより強く読まれます。

既存顧客との信頼関係を大切にし、高いリピート率を維持しました。(記入例)

率も分母もないため、何割を維持したのかが分かりません。同じ支店の営業なら全員が書ける文になっています。

継続掲載率75.0%(前年に取引した120社のうち当年も掲載90社/支店平均68.0%)。離脱30社の内訳は採用充足16社・募集停止8社・他媒体へ変更6社。年内に2回以上掲載した企業は72社(担当120社の60.0%)で、既存売上は2,880万円(全体の80.0%)(記入例)

支店平均と並べたことで、同じ顧客層を担当した同僚との差が読めます。離脱の内訳まで書かれているため、率が偶然や顧客運によるものでないと判断できます(いずれも記入例)。

媒体直販と代理店、課金形態の違いはどう書き分けるか

直販は掲載売上をそのまま書き、代理店は取扱高と粗利を並べ、課金形態は商材の欄に1行で明記します。同じ「求人広告営業」でも、自社媒体を売る立場と、他社媒体を仕入れて売る立場では、数字の意味が変わります。読み手が最初に知りたいのは、掲載売上3,600万円(記入例)が自社に丸ごと入る売上なのか、仕入れを引いた残りが評価対象なのかです。

媒体直販と販売代理店の書き分け(記入例)
項目媒体社の直販媒体の販売代理店
売上の実体掲載料がそのまま自社売上取扱高から媒体社への仕入れを引いた粗利
主指標の書き方掲載売上3,600万円(240本)取扱高3,600万円・粗利1,080万円(粗利率30.0%)
扱える商材自社媒体のみ。枠のサイズと掲載期間で提案複数媒体を比較提案できる。取扱媒体数を1行で示す
原稿制作社内の制作部門と分担。分担範囲を明記自社制作か媒体社の制作かで工数がまったく違う
目標の単位掲載売上・本数・新規社数媒体別の取扱高と粗利率、媒体社からの目標付与
強みの見せどころ1媒体を深く使い切る提案力媒体を選び分ける中立性と、媒体社との折衝

代理店の営業が取扱高だけを書くと、実際の評価より大きな数字を出したように読まれることがあります。「取扱高3,600万円・粗利1,080万円(粗利率30.0%)」(記入例)と並べておけば、3,600万円×30.0%=1,080万円という関係が行の中で確かめられ、面接で数字を訂正する場面がなくなります。逆に粗利だけを書くと扱った案件の規模が消えるため、2つは常に組にします。取引先である媒体社との関係づくりそのものが評価軸になる仕事は代理店営業・パートナーセールスの職務経歴書で扱っています。

課金形態は、商材の欄に1行あれば足ります。求人媒体には、掲載開始で売上が確定する掲載課金型のほかに、応募1件ごとに課金される応募課金型、クリック単価と予算消化で動く運用型、採用が決まった時点で課金される採用課金型(成果報酬型)があります。どの型を扱っていたかで、営業が背負っていたリスクも、掲載後にやるべき仕事の量も違います。

課金形態別の売上の立ち方と書き方(記入例)
課金形態売上が立つ時点職務経歴書での書き方(記入例)
掲載課金型掲載開始時に確定掲載240本・掲載売上3,600万円(1本平均15万円)
応募課金型応募が発生するたび応募数が売上の内訳になるため、応募数と応募単価を組で書く
運用型(クリック課金)予算の消化に応じて預かり予算と消化率を組で書く。掲載課金型の売上と同じ行に足さない
採用課金型採用が決まった時点決定数と決定単価で書く。掲載課金型の売上と合算しない

複数の課金形態を同時に扱っていた場合は、掲載課金型の売上を主指標に置き、それ以外は本数と金額を別行に分けます。記入例の3媒体は、求人検索エンジン連動枠を含めていずれも掲載期間ごとの定額で売上が確定する掲載課金型のため、1つの掲載売上3,600万円に合算しています(記入例)。予算を預かって消化する運用型の枠を扱っていた場合は、同じ行に足さず、預かり予算と消化率、継続運用の月数を別行に分けます。運用型の広告全般での実績の書き方は定義節で挙げた運用型広告営業の記事が扱うため、求人広告の書類では預かり予算と本数までにとどめます。

媒体名は、自社媒体であれば商材そのものなので書ける会社が多い一方、代理店では取扱媒体名の表記に社内規定があることがあります。判断がつかないときは「総合求人サイト(中途採用向け・全国版)」「アルバイト・パート媒体(地域版)」(記入例)のように、種別・対象・エリアで書けば、扱った商材は十分伝わります。取引先名の置き換えは、業種と従業員規模の2つを残す形が基本で、「飲食チェーン(従業員約200名)」「介護事業者(施設5拠点)」(記入例)と書けば担当した顧客層は十分に伝わり、個社ごとの掲載金額も同じ扱いで単価帯までにとどめます。置き換えの型と、伏せたつもりでも特定されてしまう組み合わせは守秘義務で社名・数値が書けないときの職務経歴書にまとめています。

「原稿」「枠」「本数」「切れる」「差し替え」「上げる」「送客」といった業界語は、社内では通じても、人事や他業界の読み手には伝わりません。初出で「掲載終了(掲載期間が終わり、求人が媒体から消えること)」のように一般語を添えます(記入例)。社内KPIや業界語を一般語へ直す手順そのものは社内用語・社内KPIを翻訳する職務経歴書で扱っています。

架電数などの行動量は、売上より前に出してよいか

行動量は売上と歩留まりのあとに置き、新規向けと既存向けを分けて書きます。求人広告営業は行動量が評価に直結しやすい仕事で、1日70件の架電(記入例)といった数字を日報で追っていた人も多い職種です。ただし行動量だけを先頭に置くと、量でしか勝てない人に見えます。売上→歩留まり→行動量の順に並べると、同じ数字が「量を再現できる根拠」として読まれます。

行動量と歩留まりの書き方(記入例)
段階件数率と分母求人広告営業での意味
架電年16,800件(1日平均70件・月1,400件)—(分母)リストの出どころを1行添える。自作か会社支給か
新規の初回商談336件2.0%(336/16,800)採用の必要が生じている企業を見つける段
新規の初回掲載30社・60本8.9%(30/336)初めての掲載を決めきれたかが出る段
既存への提案商談504件1社あたり5.6件(504/90社)掲載終了前の効果報告と次回提案の回数
既存の受注180本35.7%(180/504)提案のうち何回が掲載につながったか
受注合計240本・3,600万円28.6%(240/840商談)全段をまとめた1行。支店平均と並べる

新規と既存を分ける理由は、同じ「商談」でも中身が違うからです。新規の初回商談は採用の必要があるかどうかを確かめる場、既存への提案商談は掲載結果を報告して次回を決める場です。混ぜて「年間840商談・受注率28.6%」(記入例)とだけ書くと、どちらの型で数字をつくったのかが読めなくなります。336件+504件=840件と足し算が合う形で分けておけば(記入例)、面接でどちらの内訳も答えられます。

求人広告営業に固有なのは、媒体の原稿締切と掲載開始日に週次のサイクルが縛られる点です。掲載開始日が毎週決まっている媒体では、締切の前日までに受注と原稿の入稿を終える必要があり、週の後半に商談が集中します。「毎週〇曜の入稿締切に合わせ、月曜から水曜に新規商談、木曜に原稿執筆と入稿を配置」(記入例)のように週の設計を1行書くと、量をこなせた理由が段取りにあると伝わります。架電から商談・受注までの歩留まりを書く型そのものはテレアポ・アウトバウンドコールの職務経歴書で扱っているため、求人広告の書類では新規と既存の分割と、締切サイクルの設計までにとどめます。

毎日70件の架電を欠かさず、行動量では常にトップクラスでした。(記入例)

量の話しか入っていないため、売上に届いたかどうかが読めません。行動量を先頭に置くと、量を求められる会社にしか通らない書類になります。

掲載売上3,600万円(240本)を、新規と既存の2本立てでつくりました。新規は架電 年16,800件(1日平均70件)から初回商談336件(2.0%)、初回掲載30社・60本(初回商談の8.9%)。既存は90社への提案商談504件から180本(35.7%)。毎週の入稿締切に合わせ、月曜から水曜を新規商談、木曜を原稿執筆と入稿に固定しています(記入例)

売上が先に立ち、行動量はその根拠として後ろに置かれています。新規と既存の商談が分かれ、336件+504件=840件と検算できるため、どちらの型でも数字をつくれる人だと読めます(いずれも記入例)。

よくある質問

求人原稿は社内の制作部門が書いていて、自分は取材までです。原稿の効果を実績に書けますか?

書けます。ただし、分担を先に1行で示します。「募集条件のヒアリングと取材 年○本、原稿の初稿確認と差し戻し 年○本、執筆は社内制作部門が担当」(記入例)と置いたうえで、担当原稿の平均応募数と応募ゼロ原稿の割合を続けます。取材で引き出した情報が原稿の材料になっている以上、応募の結果はヒアリングの質と切り離せません。逆に、執筆していないのに「求人原稿を作成し」と書くと、面接で制作フローを聞かれたときに食い違います。制作の分担は会社ごとに違うので、どこまでを自分が担ったかを正確に書くほうが、量を大きく見せるより強く読まれます。

応募がまったく来なかった原稿があります。書かないほうがよいですか?

むしろ書く価値がある行です。応募ゼロは求人広告営業なら誰にでも起きるため、隠しても不自然になりません。「応募が1件も入らなかった原稿24本(担当240本の10.0%、前年15.0%)」(記入例)と割合で書き、下げるために変えた運用を1行添えます。掲載2週目で応募0件の原稿を洗い出す、賃金と勤務時間の記載を相場と照合する、写真を差し替えるといった具体で書くと、失敗を仕組みで潰した営業だと読まれます。前年より悪化した年があるなら、媒体の集客や求人市況の変化と分けて書きます。

支店目標しかなく、個人売上の数字が出ません。

支店目標の達成率を書いたうえで、自分の掲載売上と支店合計に対する構成比を添えます。「支店目標6億6,000万円に対し達成率105.0%、うち自分の掲載売上3,600万円(構成比5.2%)」(記入例)のように書くと、支店の成果と自分の貢献が分かれます。6億6,000万円×105.0%=6億9,300万円、3,600万円÷6億9,300万円=5.2%という関係です(いずれも記入例)。構成比を出すときは、支店の目標額と達成率の両方を書き、自分の売上をどの母数で割ったのかが読み手に分かるようにします。分け方の型はチーム実績しかない営業の職務経歴書にまとめています。

求人広告営業から人材紹介や採用支援へ応募するとき、何を前に出しますか?

人材紹介へ進むなら、募集条件のヒアリングと、採用難職種の相場感を前に出します。求人企業の採用要件を言語化してきた経験は、求人開拓(RA)の仕事とほぼ同じ動きです。採用支援やRPOへ進むなら、応募ゼロ原稿を減らした運用と、掲載後のヒアリングで採用状況を追っていた事実を前に置きます。いずれの場合も、掲載売上と継続掲載率は残したうえで、順番だけを入れ替えます。売上の指標を削ると、営業として数字をつくれた人かどうかが読めなくなるためです。

媒体の集客力が強い会社にいたので、自分の力だと言い切れません。

言い切らずに、同じ媒体を売っていた同僚と比べられる数字を置きます。支店平均と並べた継続掲載率、応募ゼロ原稿の割合、1社あたりの掲載本数は、媒体の力が全員に等しくかかったうえで差がついた指標です。「継続掲載率75.0%(支店平均68.0%)」「応募ゼロ原稿10.0%(支店平均14.0%)」(記入例)のように書けば、媒体の力を差し引いても残る差が読めます。媒体の集客力そのものを自分の実績として書かないという線引きを守るほうが、結果として信用されます。

掲載売上と継続率が整理できたら、あとは入力するだけです

ここまでの内容は、入力フォームの該当欄にそのまま書けます。登録なしで、PDFまで作れます。

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運営 オルグロー株式会社(運営会社)。この記事は、当社が運営する履歴書・職務経歴書作成ツール「営業の履歴書作成ツール」の編集部が制作し、当社が編集責任を負います。外部ライターへの委託や、他社記事の転載はしていません。

記事内の数値について 売上・件数・達成率・順位などの数値はすべて記入例です。当社サービスの実績や、特定の個人の経歴ではありません。

制作方法 構成と下書きに生成AIを使い、当社の担当者が数値の検算、入力フォームの欄名・並びとの整合、参照情報との照合を行っています。詳しくは編集方針に記載しています。

更新 公開 /最終更新 。記入例・表・結論を変えたときだけ最終更新日を上げています。募集要項に指定がある場合は、そちらが優先されます。

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