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営業からマーケティングへの職務経歴書は売上を書く?施策と数値変化で示す

執筆 営業の履歴書作成ツール 編集部 公開 最終更新

この記事の結論

営業からマーケティング・企画への職務経歴書は、売上と達成率を残したまま、施策ごとに「課題→打ち手→数値変化」の3点で並べ直します。失注420件の分類、顧客の要望164件の開発部門への受け渡し、自社セミナーの企画といった、自分が起点になった行動を【実績・成果】の先頭に置き、件数と前後の数値で書きます(いずれも記入例)。営業の売上は、扱った規模を示す1行に圧縮して残します。

この記事は営業の実績を、施策と数値変化の形に組み直してマーケティング・企画職の書類にすることを決めきるためのものです。職務要約から自己PRまでの全体の型、実績指標の対応表、数字で示せる実績がない場合の書き方、社名や売上を書いてよいかの判断は、営業職の職務経歴書にまとめています。様式そのものを探している方は、そちらの入力フォームからそのまま作れます。

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営業からマーケティング・企画への転職とは(職務経歴書での扱い)

営業からマーケティング・企画への転職とは、売上目標を持つ立場から、商品・販促・事業の企画側へ移る職種転換です。応募先はマーケティング職、商品企画、事業企画、販促企画、Web担当など幅を持ちますが、書類で求められるものは共通しています。個人の売上ではなく、「どんな課題に対して、何を打ち、数値がどう動いたか」を、施策の単位で読ませることです。

手が止まるのは【実績・成果】の1行目です。営業として書き慣れた「年間目標に対し達成率112.5%、部内12名中3位」(記入例)という行は、営業職への応募なら最強の1行ですが、企画職の求人票が読みたい行ではありません。読み手が探しているのは、数字を出した事実ではなく、数字を見て打ち手を決めた事実だからです。かといって売上を全部消すと、扱っていた市場も顧客規模も分からない書類になります。本記事は、営業の事実を消さずに順番と単位を組み替える型を扱います。

職種そのものが変わるときの一般的な読み替え方(前職の工程を応募先の工程に対応させる作業)は営業未経験(異職種から営業へ)の職務経歴書が型として持っています。本記事はその型を前提に、営業から出ていく側で何を前に出すかだけを扱います。営業企画・営業推進として在籍した期間そのものの書き方(KPI設計・予算策定、営業支援システムの定着率、研修の設計、部門売上の帰属)は営業企画・営業推進の職務経歴書、営業事務・営業アシスタントという職種そのものの書き方(処理件数・納期遵守率)は営業事務・営業アシスタントの職務経歴書、契約後の継続率やアップセルで語り直す転身はカスタマーサクセスの職務経歴書が扱います。本記事が受けるのは、営業を出発点として企画・分析側へ移る場面と、人事・営業事務へ移る場面の2つです。

記入例は、法人向け業務支援サービスの新規開拓を7年2か月担当し、直近2年は営業活動から出るデータの集計と販促の企画を兼務してきた人が、マーケティング職に応募する想定で置いています。営業一本で兼務の経験がない場合の埋め方も、節の中で受けます。

職務経歴書の完成記入例(営業からマーケティング職への応募)

先に完成形を示します。営業7年2か月のうち、企画・分析にあたる行を【実績・成果】の先頭に置き、営業実績を後ろの2行に圧縮した例です。数値はすべて記入例で、件数と率、施策の前後の数字が互いに合うようにそろえています。

記入例

職 務 経 歴 書
○○○○年○月○日 現在

職務要約

法人向け業務支援サービスの新規開拓営業として7年2か月、従業員100〜1,000名規模の企業を担当してきました(記入例)。直近2年は、営業活動から出るデータを整理して施策に変える役割を兼務し、失注420件を6分類に集計したうえで、最も多い理由(失注の37.9%)に対する説明資料を作成し、営業12名へ配布しました(記入例)。配布をはさむ前後6か月の比較で、その理由による失注は失注件数の38.1%から22.5%へ下がっています(記入例)。顧客の要望164件を月次で開発部門へ渡し、機能改修に12件が採用されました(記入例)。営業としての直近年度は新規契約額5,400万円(目標4,800万円・達成率112.5%)、部内12名中3位です(記入例)。

職務経歴

株式会社〇〇〇〇(法人向け業務支援サービス/従業員約280名) ○○○○年○月〜現在(7年2か月) 営業部(記入例)

  • 【所属】営業部 新規開拓チーム(部内12名)。○○○○年○月から、販促の企画と受注・失注データの集計を兼務(記入例)
  • 【営業対象】従業員100〜1,000名規模の企業(製造・卸・サービス)の管理部門長・情報システム担当(記入例)
  • 【商材】法人向け業務支援サービス(無形・年間契約、1社あたり平均180万円)(記入例)
  • 【営業手法】Web問い合わせ・展示会・紹介・自社セミナー・架電の5経路。初回商談から契約・導入開始まで一貫担当(記入例)
  • 【実績・成果】(企画・分析→営業の順・すべて記入例)
    • 〈施策〉失注理由の集計と資料化:直近2年の商談480件・受注60件・失注420件を6分類に集計。最多の「導入後の運用工数が読めない」159件(失注の37.9%)に対し、導入後30日の作業時間の目安表を作成し、営業12名へ配布(記入例)
    • 〈効果〉配布をはさむ前後6か月の比較(年度の区切りとは一致しないため期間を明記):商談各120件、受注15件→18件(受注率12.5%→15.0%)、この理由による失注 105件中40件(38.1%)→102件中23件(22.5%)(記入例)
    • 〈施策〉顧客の要望の還元:商談で受けた要望を月次で記録し2年で164件、6分類に整理して開発部門へ提出。機能改修に採用12件(要望の7.3%)。採用された機能を訴求して受注した案件は9社・1,620万円(記入例)
    • 〈施策〉自社セミナーの企画:2年で8回(年4回)を企画し、案内・当日運営・後追いまで担当。実施予算は1回60万円(年240万円)。参加112社→商談化34社(30.4%)→受注6社(2年の新規受注60社の10.0%・1,080万円)(記入例)
    • 〈施策〉提案資料の型化:業種別の提案資料テンプレート3種を作成し、営業12名中11名が利用(利用率91.7%)(記入例)
    • 〈データ〉営業支援システムの商談データ480件(2年)と顧客マスタ1,200社を、リード源5区分×業種6区分×従業員規模4区分で集計。月次レポートを24回作成し、部内12名と部長へ配布(記入例)
    • 〈営業実績〉直近年度 新規契約額5,400万円(目標4,800万円・達成率112.5%)、部内12名中3位。新規受注 年30社(1社あたり平均180万円)、商談240件→受注30件(受注率12.5%)(記入例)
    • 〈営業実績〉在籍7年2か月の新規受注 通算168社。担当した顧客の従業員規模は100〜1,000名(記入例)
    • ※顧客の社名・契約金額・要望の個別内容は、守秘義務のため業種と従業員規模、件数で記載しています

活かせる経験・知識・スキル

  • 受注・失注データの集計と分類(商談480件・2年、リード源5区分×業種6区分×従業員規模4区分)(記入例)
  • 施策の立案と社内展開(説明資料1種・提案資料テンプレート3種、営業12名中11名が利用)(記入例)
  • 顧客の要望の記録と開発部門への受け渡し(要望164件→機能改修に採用12件)(記入例)
  • 自社セミナーの企画・運営(2年で8回、実施予算1回60万円、参加112社)(記入例)
  • 月次レポートの作成と共有(24回、部内12名と部長へ配布)(記入例)
  • 法人向けの新規開拓(新規受注 年30社・1社あたり平均180万円)(記入例)

資格

  • 統計検定2級(○○○○年○月 合格)
  • 普通自動車第一種運転免許(○○○○年○月 取得)

記入例の数字は、次の関係で置いています。商談480件-受注60件=失注420件、失注の内訳159件+126件+63件+72件=420件、新規受注30社×180万円=5,400万円、5,400万円÷4,800万円=112.5%、セミナー受注6社×180万円=1,080万円(いずれも記入例)。企画職の応募でも、最初に確かめられるのは発想の良さではなく、自分が出した数字の足し算が合うかどうかです。

職務経歴書は、履歴書では書ききれない具体的な職務内容と実績を伝える書類だと、ハローワークインターネットサービスの「履歴書・職務経歴書の書き方」でも位置づけられています。企画職に応募するときの「具体的」は、扱った商材の説明を厚くすることではなく、施策の1件ごとに課題・打ち手・数値変化がそろっている状態を指します。入力フォームの「業務内容と実績・成果」は【所属】【営業対象】【商材】【営業手法】【実績・成果】の5ブロックを1つの欄に続けて書く形なので、企画職への応募では次のように振り分けます。

  • 【所属】部署と人数に加え、企画・集計の兼務がいつ始まったかを書きます。「営業部 新規開拓チーム(部内12名)。○○○○年○月から販促の企画と受注・失注データの集計を兼務」(記入例)と書けば、兼務が肩書ではなく実務だったことが伝わります。
  • 【営業対象】顧客の業種と従業員規模の帯。応募先が同じ市場を相手にしているかを判断する行で、企画職でも最初に読まれます。
  • 【商材】商材の形(有形・無形)と単価帯。単価帯は、施策1件にかけられる費用の感覚が近いかどうかの手がかりになります。
  • 【営業手法】5経路のように、顧客と接点を持つ経路を並べます。経路の名前がそろっていると、リード源別の集計を扱える人だと読まれます。企画職の応募では、経路ごとの工程を細かく分解するより、経路の数と名前をそろえるほうが効きます。
  • 【実績・成果】〈施策〉の行を先に置き、〈データ〉〈営業実績〉の順で続けます。施策は1件で1行、効果の行を直後に置きます。

職務要約の組み立て方そのものは営業職の職務経歴書の書き方にまとめています。

売上と達成率は、マーケティングの言葉にどう置き換えるか?

置き換えるのは言葉ではなく、行の作りです。営業で起きていた事実を、「何件を、どんな軸で扱い、何がどう変わったか」の形に書き直し、売上と達成率は扱った規模を示す1行として残します。用語だけをマーケティングらしい語に差し替えると、面接で根拠を聞かれた瞬間に崩れます。

営業で起きていた事実と、企画職への応募での書き方(記入例)
営業での事実企画職の応募での書き方(記入例)押さえどころ
顧客の要望・不満を聞いていた要望164件を月次で記録し6分類に整理、開発部門へ提出。機能改修に採用12件(要望の7.3%)聞いた事実ではなく、記録した件数・分類軸・渡した先・変わった結果まで書く
商談が失注していた失注420件を6分類に集計。最多の理由(37.9%)に対し説明資料を作成し営業12名へ配布失注は課題分析の材料。件数と分類軸を書けば分析の経験になる
提案資料を作っていた業種別の提案資料テンプレート3種を作成、営業12名中11名が利用(利用率91.7%)作った数ではなく、社内で使われた率が成果
セミナーに顧客を集めていた2年で8回を企画(予算1回60万円)。参加112社→商談化34社(30.4%)→受注6社案内・当日運営・後追いのどこまで担当したかを添える
数字を見て動いていた商談データ480件をリード源5区分で集計し、月次レポートを24回作成して部内へ配布見ていた、ではなく集計軸と頻度と配布先で書く
売上目標を達成していた新規契約額5,400万円(目標4,800万円・達成率112.5%)、部内12名中3位扱った規模を示す1行として残す。先頭には置かない
顧客の課題を深く理解していた(この形では書かない)件数も軸もない行は、面接で根拠を聞かれて終わる

表の左列は、営業をしていれば誰でも通っている事実です。差がつくのは右列で、件数・分類軸・渡した先・変わった数字のうち、いくつを覚えているかで決まります。記録が残っていない場合でも、営業支援システムの商談履歴や、部内で共有していた月次資料から復元できることが多く、在職中であれば確認できます。復元した数字は「概算」と断って書きます。

置き換えで最も多い失敗は、実務で使っていなかった語を借りてくることです。「顧客インサイトの抽出」「カスタマージャーニーの設計」「ペルソナ策定」といった語を、失注の集計にかぶせて書くと、面接で「どの工程を指していますか」と聞かれ、答えが表の左列に戻ります。使うのは、自分が実際に行った作業を指す語だけにします。逆に、社内でしか通じない呼び名(受注確度のランク名、社内システムの略称、独自KPIの名称)は、初出で一般語を括弧で添えます。社内語を一般語へ直す手順は社内用語・社内KPIを翻訳する職務経歴書にまとめています。

日々の商談で得た顧客インサイトを社内にフィードバックし、マーケティング視点での提案を心がけてきました。データドリブンな営業活動により、目標を継続的に達成しています。(記入例)

語だけが企画職のものになり、件数・軸・変化が1つもありません。「フィードバックした」「心がけた」「データドリブン」は、営業の日常をそのまま言い換えた表現で、応募先には確かめる手がかりが残りません。

商談で受けた要望を月次で記録し、2年で164件を6分類に整理して開発部門へ提出。機能改修に12件が採用され(要望の7.3%)、その機能を訴求して9社・1,620万円を受注しました。並行して失注420件を6分類に集計し、最多の理由(37.9%)に対する説明資料を作成、営業12名へ配布しています(すべて記入例)。

記録した件数、整理の軸、渡した先、採用件数、その後の受注までが1本の線でつながっています。営業の日常業務が、企画の入口から出口までを1人で回した実績として読めます(いずれも記入例)。

施策の実績は、どの単位で1行にするか?

施策1件を1ブロックにし、「課題→打ち手→対象と規模→数値変化→自分の担当範囲」の5要素をこの順で書きます。売上のように期間で切るのではなく、施策で切るのが企画職の書類の単位です。年度でまとめると、複数の施策の効果が1つの数字に溶け、何を自分が決めたのかが読めなくなります。

施策1件を書くときの5要素(記入例)
要素書き方(記入例)抜けたときに起きること
課題失注420件のうち159件(37.9%)が「導入後の運用工数が読めない」だった思いつきで動いた人に見える。数字で課題を定義した事実が消える
打ち手導入後30日の作業時間の目安表を作成し、営業12名へ配布「改善した」だけが残り、何を作ったのかが分からない
対象と規模営業12名、対象商談は前後6か月で各120件効果の数字を割る分母がなく、率の意味が確かめられない
数値変化この理由による失注 38.1%→22.5%、受注率 12.5%→15.0%やったことの列挙で終わる。企画職の書類として成立しない
自分の担当範囲集計・資料作成・配布と説明会(実行は営業12名)1人でやったのか部署の成果なのかが判断できない
比較の期間配布をはさむ前後6か月(年度の区切りとは一致しない旨を明記)前後の期間が違うまま比べたと疑われる
効果が出なかった施策1〜2件は残す(打ち手と、変わらなかった数字と、次に変えた点)成功だけが並ぶと、選んで書いた書類だと読まれる

数値変化を書くときに必ず起きるのが、寄与の線引きです。営業部門の数字は、施策以外の要因でも動きます。同時期に価格改定があった、担当者が増えた、市場が動いた、といった要因を無視して「受注率を2.5ポイント改善」(記入例)とだけ書くと、面接で切り分けを聞かれて答えられません。線引きは3通りに分かれます。

施策の効果を、どこまで自分の実績として書くか

立案から実行まで自分で回した施策は「立案・実行とも担当」と書き、数値変化をそのまま実績にします。発案は自分で実行が他部署なら「発案と要件整理、効果測定を担当(実行は〇〇部)」と担当範囲を括弧で添えます(記入例)。数値変化に他の要因が混じっている場合は、「同時期に価格改定があり、効果は切り分けていない」と1行断ります。断った行は弱くなりません。切り分けの限界を自分で書ける人は、企画職では数字を扱える人として読まれます。部門やチームの成果と自分の貢献を分ける一般的な考え方はチーム実績しかない営業の職務経歴書にまとめています。

兼務の経験がなく、施策と呼べる行動が見あたらない場合もあります。その場合は、規模の小さい行動から拾います。自分の商談で使うために作った比較表、後輩に配ったトークの型、担当エリアの顧客を業種で分けて訪問順を変えた運用など、対象と前後の数字が付けられるものは施策として書けます。「担当60社を業種3区分に分け、訪問頻度を月1回から業種別に月2回・月1回・隔月へ変更。半年で追加受注6社」(記入例)のように、対象・変更点・結果の3つがそろえば1ブロックになります。数字がまったく残っていない期間の埋め方は実績が数字にできない職務経歴書で扱っています。

営業活動の中で課題を発見し、資料作成やセミナー企画などの改善施策を主体的に実行してきました。結果として、チームの受注率向上に貢献しました。(記入例)

施策が3つまとめて1文になり、どれがどの数字を動かしたのかが分かりません。「貢献しました」は、自分がやった部分と部署がやった部分が分けられていない書き方です。

〈課題〉失注420件のうち159件(37.9%)が「導入後の運用工数が読めない」。〈打ち手〉導入後30日の作業時間の目安表を作成し、営業12名へ配布と説明会を実施。〈効果〉配布をはさむ前後6か月(各商談120件)で、この理由による失注は105件中40件(38.1%)から102件中23件(22.5%)へ。受注率は12.5%→15.0%。〈担当範囲〉集計・資料作成・配布・説明会を担当(商談での使用は営業12名)。同時期に価格改定はなし(すべて記入例)。

課題が件数と率で定義され、打ち手が具体物として書かれ、効果が同じ分母(各120件)で比較されています。担当範囲と他要因の有無まで書いてあるため、数字を持ち上げていないことが読み手に伝わります(いずれも記入例)。

データを扱った経験は、どこまで書けるか?

使ったシステムの名前ではなく、扱ったデータの中身・件数・期間・集計軸・出力物と頻度で書きます。企画職の求人票が「データ分析経験」と書くとき、想定しているのは高度な統計処理とは限りません。手元のデータを、意思決定に使える形に整えた経験があるかどうかを見ています。営業はその経験を持っていることが多いのに、書類では「営業支援システムを使用」の1行で終わらせてしまいます。

データを扱った経験の書き方(記入例)
書く項目書き方(記入例)押さえどころ
扱ったデータの中身商談履歴、受注・失注の理由区分、顧客マスタ、セミナーの参加名簿システム名でなく中身で書く。読み手の社内に同じ名前の製品はない
件数と期間商談データ480件(2年)、顧客マスタ1,200社件数と期間は必ず組にする。件数だけでは規模が読めない
集計軸リード源5区分×業種6区分×従業員規模4区分「分析した」ではなく、何で切ったかが経験の中身
使った道具表計算ソフトのピボットテーブルと関数、社内のBIツールでの閲覧とレポート作成製品名でなく機能で書く。使えない道具は書かない
出力物と頻度・宛先月次レポート 月1回・2年で24回、部内12名と部長へ配布誰が読んだかまで書くと、社内で流通した事実になる
意思決定に届いた事実受注率の低いリード源(架電9.6%)への時間配分を減らす運用変更を提案し、部内で採用集計で終わらず、判断が変わったところまで1行
未経験の技術(盛らない。触れていないものは書かない)入社後すぐに分かる。書けるのは実際に操作した範囲だけ

集計軸を書くと、分析の粒度が1行で伝わります。営業でよく手元にあるのがリード源別の受注率で、企画職の応募では扱いやすい素材です。分母と分子を両方書けば、率だけを並べた表より情報量が増えます。

リード源別の商談数と受注率(直近2年・記入例)
リード源商談(件・記入例)受注(件・記入例)受注率(記入例)書類での意味
紹介501122.0%件数は少ないが率が高い。配分の判断材料になる
自社セミナー34617.6%自分が企画した経路。施策の行と対応する
Web問い合わせ1502013.3%件数が最も多い経路。改善の主戦場になる
展示会10099.0%費用がかかる経路。予算の話につながる
架電146149.6%時間配分の見直し提案の根拠になった行
合計4806012.5%全体の1行。各行の合計と一致させる

表を書類に載せるときは、合計行を必ず置き、各行の足し算が合うようにします。記入例では50+34+150+100+146=480件、11+6+20+9+14=60件、60÷480=12.5%です(いずれも記入例)。企画職の面接では、表の1行を指して「この分母は何ですか」と聞かれます。分母をその場で答えられる表だけを載せます。

顧客データを扱っていた経験を書くときは、中身に踏み込みません。顧客マスタ1,200社(記入例)と規模を書くのは問題ありませんが、社名の一覧、個別の契約金額、個人の連絡先に触れる書き方は避けます。前職のデータを持ち出せることをほのめかす一文は、企画職の応募でも最も嫌われる行です。守秘義務の範囲で書ける置き換えは守秘義務で社名・数値が書けないときの職務経歴書にまとめています。

営業支援システムやBIツールを日常的に使用し、データを活用した営業活動を行っていました。データ分析には自信があります。(記入例)

道具の名前と自己申告だけで、件数・期間・軸・出力物がありません。「活用」「自信があります」は、同じ会社の営業12名(記入例)が全員書ける文です。

営業支援システムの商談データ480件(2年)と顧客マスタ1,200社を、リード源5区分×業種6区分×従業員規模4区分で集計。表計算ソフトのピボットテーブルで月次レポートを24回作成し、部内12名と部長へ配布しました。受注率の低いリード源(架電9.6%・全体12.5%)への時間配分を減らす運用変更を提案し、部内で採用されています(すべて記入例)。

中身・件数・期間・軸・道具・頻度・宛先・その後の判断まで、確かめられる形でそろっています。高度な解析をしていなくても、データを意思決定に届けた経験として読まれます(いずれも記入例)。

営業7年の経歴を、どの順に並べ替えるか?

会社と在籍期間の並びは動かさず、各ブロックの中で何を先に置くかだけを入れ替えます。職務経歴の順序を入れ替えると履歴書の職歴欄と食い違うため、変えてよいのは【実績・成果】の中の行順、「活かせる経験」の並び、職務要約の1文目の3か所です。

同じ経歴を、応募先で並べ替える(記入例)
ブロック営業職に応募するとき(記入例)マーケティング・企画職に応募するとき(記入例)
職務要約の1文目新規開拓営業として7年2か月、直近年度は達成率112.5%営業活動から出るデータを施策に変える役割を2年兼務。失注420件の集計から資料を作り、営業12名へ展開
【実績・成果】の行順売上→受注件数→受注率→行動量施策(課題→打ち手→効果)→データ→営業実績2行
活かせる経験の先頭法人向け新規開拓、クロージングデータの集計と分類、施策の立案と社内展開
営業実績の扱い1枚を使って年度別に2行に圧縮(達成率と順位、通算の受注社数と顧客規模)
分量の配分(A4 2枚)営業実績に1枚施策とデータに1枚、営業経歴に0.5枚、要約とスキルに0.5枚
自己PR目標達成の再現性課題を数字で定義して動いた事実

営業実績を2行に圧縮するとき、落としてよいものと残すものがあります。残すのは、達成率と分母つきの順位、通算の受注社数、顧客の従業員規模の帯です。落としてよいのは、月別の推移、商品別の内訳、表彰の詳細、行動量の細かい数字です。企画職の読み手が営業実績から取りたい情報は、成績の高さではなく「どの規模の顧客と、どれだけの数の商談をしてきたか」だからです。分母と期間を添えて実績を数字にする一般的な考え方は営業実績を数字でどう書くかにまとめています。

職務経歴書に「なぜ営業を離れるのか」を書く必要はありません。理由の説明を書類に入れると、施策の行が押し出され、読み手の関心も実績から動機に移ります。動機は履歴書の志望動機欄と面接で扱う内容で、組み立て方は営業職の志望動機の書き方にまとめています。書類側でできるのは、職務要約の1文目に企画・分析の事実を置き、「営業を続けながら企画の仕事を取りにいっていた人」として読ませることだけです。

あわせて、離職や転職の理由に個人的な事情を書き添える必要もありません。応募者の適性と能力に関係のない事項を採用選考の要素にしないという考え方は、厚生労働省「公正な採用選考の基本」に示されています。家庭の事情や体調など、募集要項が求めていない情報を自分から書類に載せると、判断材料が増えるのではなく、施策の実績に使うはずだった行が減ります。書くかどうかは本人が選べる範囲なので、書類では職務の事実だけを並べ、面接で聞かれた範囲に答える形にとどめても不利にはなりません。

職務経歴(新しい順) 株式会社〇〇〇〇 営業部 【実績・成果】直近年度 新規契約額5,400万円(達成率112.5%)/新規受注 年30社/商談240件・受注率12.5%/年間表彰3回/月平均訪問48件……(企画に関する行は最後に1行)(記入例)

読み手が最初に読む10行がすべて営業の成績で埋まり、企画の実績は最後に到達したときには印象に残りません。並べ替えをしないまま応募すると、「営業として優秀だが企画は未経験」という枠で読み切られます。

【実績・成果】〈施策〉失注420件の集計と資料化(38.1%→22.5%)/〈施策〉要望164件の還元(採用12件)/〈施策〉自社セミナー2年8回(参加112社→商談化34社)/〈データ〉商談480件をリード源5区分で集計、月次レポート24回/〈営業実績〉直近年度5,400万円(達成率112.5%・部内12名中3位)/〈営業実績〉通算168社、顧客の従業員規模100〜1,000名(すべて記入例)

最初の4行で施策とデータが読め、営業実績は規模を示す2行として最後に残っています。会社と在籍期間の並びは変えていないため、履歴書の職歴欄とも食い違いません(いずれも記入例)。

人事・営業事務など、企画以外へ移る場合は何が変わるか?

前に出す事実が変わります。企画職では施策とデータでしたが、人事では育成と採用への関与、営業事務では処理の量と正確性が先頭に来ます。営業の日常には、どちらの材料も入っています。

移る先ごとに、先頭へ出す事実(記入例)
移る先先頭へ出す事実(記入例)後ろへ回す行
人事(採用)新人4名のOJT(1名あたり同行30件、独り立ちまで平均3か月)、中途採用の面接同席 年18回、知人紹介からの応募6名客単価、値引きの交渉、表彰の詳細
人事(育成・制度)提案資料テンプレート3種の作成と説明会、部内12名の目標配分の集計、月次の実績会議の運営(月1回・24回)個別の顧客名、案件ごとの経緯
営業事務・アシスタント見積作成 月平均60件、受発注 月平均45件、差し戻し 月平均0.5件(処理105件の0.5%)順位、達成率の推移
マーケティング・企画施策(課題→打ち手→効果)とデータの集計軸行動量、月別の売上推移
カスタマーサクセス契約後の継続と追加提案(別記事の型で書く)新規開拓の工程

人事へ移る場合に効くのは、人を育てた事実と、採用の場に居合わせた事実です。営業部で新人の同行指導を任されていた人は多く、その経験は「新人4名、1名あたり同行30件、独り立ちまで平均3か月」(記入例)のように、人数・回数・期間の3つで書けます。中途採用の面接に営業側の担当として同席していた回数、知人の紹介で応募につながった人数も、件数で書ける事実です。応募者の適性と能力を基準に選考する考え方は人事の実務そのものなので、書類でも、育成や紹介の相手について年齢・性別・家族状況といった属性に触れない書き方をそろえておきます。

営業事務・営業アシスタントへ移る場合は、処理の量と正確性が主役になります。営業として自分で作っていた見積・受発注・請求まわりの件数は、そのまま実績になります。処理件数の分母のそろえ方、ミス率や納期遵守率の書き方は営業事務・営業アシスタントの職務経歴書が持っているため、本記事では「営業として自分の案件で処理していた件数を、月平均で書く」ところまでにとどめます。営業から内勤へ移ることを「営業から逃げた」と読まれないためには、処理件数と、その処理が誰の何を支えていたかを同じ行に置きます。「見積作成 月平均60件(自分の商談分30件+チーム4名分30件)」(記入例)のように内訳を書くと、支える側の仕事をすでにしていた事実が伝わります。

どの移り先でも共通するのは、営業実績をゼロにしないことです。数字を持って働いた事実は、企画でも人事でも内勤でも、責任の重さを示す情報として読まれます。残すのは達成率と分母つきの順位、通算の担当社数の3点で、この3点を2行に収めれば、残りの行はすべて移る先の材料に使えます。

よくある質問

企画の兼務経験がまったくありません。それでも応募できますか?

応募はできますが、書類の作り方が変わります。兼務の肩書がなくても、自分の商談のために作った資料、担当エリアの回り方を変えた運用、後輩に配ったトークの型など、対象と前後の数字を付けられる行動は施策として書けます。「担当60社を業種3区分に分け、訪問頻度を業種別に変更。半年で追加受注6社」(記入例)のように、対象・変更点・結果の3つがそろえば1ブロックになります。行動が思い当たらない場合は、リード源別や業種別の受注率の集計を、退職前に自分で作って持っておくと、面接で話せる材料が1つ増えます。数字が手元にない期間の埋め方は数字で示せる実績がない場合にまとめています。

マーケティング関連の資格は、職務経歴書に書いたほうがよいですか?

取得済みのものは資格欄に書きます。ただし、資格の行が施策の行より目立つ配置にはしません。企画職の書類で資格が果たす役割は、学習の意欲を示すことではなく、用語と手法の共通言語を持っている裏付けです。逆に、勉強中のものを「学習中」として並べると、実務の行が薄いことが際立ちます。書くなら1行にとどめ、学んだ内容を使って何をしたか(集計軸を変えた、レポートの形を変えた)を実績側に置きます。

営業成績が良くないまま企画職へ応募するのは不利ですか?

企画職の応募では、営業成績は主役の指標ではありません。達成率が100%に届かない年度があっても、失注の分析や資料の型化といった施策の行がそろっていれば、書類としては成立します。ただし、成績の行を消すのは避けます。消した書類は、読み手に「触れられたくない数字がある」と受け取られます。未達の年度は達成率と、その期間に打った施策を同じブロックに並べます。未達だった年度の書き方そのものは目標未達・成績が悪いときの職務経歴書にまとめています。

社内公募で企画部門へ異動する場合も、同じ書き方でよいですか?

基本の型は同じですが、2点だけ変わります。1点目は、社内の読み手には商材と顧客の説明が不要なため、その行を削って施策の記述に回せることです。2点目は、社内の呼び名をそのまま使ってよくなることで、外部応募のために一般語へ置き換える作業が省けます。ただし、施策の効果を書くときの寄与の線引きは、社内のほうが厳しく見られます。実行した部署や協力者を書き落とすと、事実と違う書類として読まれます。社内公募の書類でも、施策1件を1ブロックにして5要素をそろえる形は変えません。

施策の効果を測る前に転職活動を始めました。途中経過は書けますか?

書けます。実施日と、測定に必要な期間、現時点で分かっている中間の数字を並べます。「○○○○年○月に配布、効果測定は6か月後に実施予定。配布から2か月時点で対象商談40件、この理由による失注は34件中9件(26.5%)」(記入例)のような形です。完成していない施策を「効果を上げた」と書くと、面接で測定方法を聞かれた時点で崩れます。途中経過として書けば、測る前提で施策を設計していた事実が伝わり、企画職の応募では評価される行になります。

施策と数値変化に組み直せたら、あとは入力するだけです

ここまでの内容は、入力フォームの該当欄にそのまま書けます。登録なしで、PDFまで作れます。

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記事内の数値について 売上・件数・達成率・順位などの数値はすべて記入例です。当社サービスの実績や、特定の個人の経歴ではありません。

制作方法 構成と下書きに生成AIを使い、当社の担当者が数値の検算、入力フォームの欄名・並びとの整合、参照情報との照合を行っています。詳しくは編集方針に記載しています。

更新 公開 /最終更新 。記入例・表・結論を変えたときだけ最終更新日を上げています。募集要項に指定がある場合は、そちらが優先されます。

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