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売上が自分に付かない?営業事務の職務経歴書は処理件数と顧客折衝で書く

執筆 営業の履歴書作成ツール 編集部 公開 最終更新

この記事の結論

営業事務の職務経歴書は、売上が自分の数字にならないため、処理件数・正確性・削減した時間を実績欄の主役にします。見積2,160件と受発注5,040件の計7,200件、差し戻し6件(0.08%)、担当営業6名・支えた売上4億8,000万円(記入例)のように、件数と分母を組にして並べます。営業職へ進む場合は、納期調整・クレーム一次対応・見積提示という顧客折衝の実例を別行に立て、自分の一次対応が起点になった追加受注の件数を添えます。

この記事は売上が自分に付かない営業事務の実績を、処理件数・支えた規模・削減時間で書き切ることを決めきるためのものです。職務要約から自己PRまでの全体の型、実績指標の対応表、数字で示せる実績がない場合の書き方、社名や売上を書いてよいかの判断は、営業職の職務経歴書にまとめています。様式そのものを探している方は、そちらの入力フォームからそのまま作れます。

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営業事務・営業アシスタントとは(職務経歴書での扱い)

営業事務・営業アシスタントとは、営業担当者に付いて見積作成・受発注・納期調整・請求処理・顧客からの一次対応を担い、営業活動が回る状態をつくる内勤職です。求人票では「営業事務」「営業アシスタント」「営業サポート」「セールスアシスタント」「受発注事務」と書かれます。呼び名は違っても、仕事の中身は伝票と納期と顧客窓口の3つに集まります。

職務経歴書で手が止まるのは、実績欄です。営業職の書類は売上・達成率・順位で組み立てられているのに、営業事務には自分名義の売上がありません。部門の売上は担当営業のもの、契約は営業の名前で通り、自分の仕事は「滞りなく回っていたこと」でしか残らない。数字が無いのではなく、数字が自分に付いていない状態です。本記事は、処理件数を分母に置いて正確性・速さ・削減時間で書く型を扱い、営業職へ進む場合に事務のどこを切り出すか、営業と兼務していた期間をどう切り分けるかも節で受けます。

営業部門を施策の側から支える仕事、つまりKPI設計・SFA導入・研修・販促企画といった非プレイヤー職は営業企画・営業推進の職務経歴書が扱います。同じ「営業を支える」でも、営業事務は案件1件ごとの処理を持ち、営業企画は仕組みを持つという違いで分かれます。電話・メール・Web会議で商談をつくり、受注は外勤の担当者に引き継ぐ分業型の内勤職はインサイドセールスの職務経歴書、店舗の窓口で来店客に提案して契約まで進める内勤職は内勤営業・カウンターセールスの職務経歴書の範囲です。「内勤」「事務」という語で検索すると3つが混ざりますが、自分に売上目標が置かれていたかどうかで見分けられます。目標が置かれていなければ本記事の型です。

履歴書と職務経歴書の役割の違いは営業職の履歴書と職務経歴書の違いにまとめています。本記事の記入例は、産業機器を扱う専門商社の営業部で、担当営業6名の受発注と見積作成を7年担当した想定で置いています。

職務経歴書の完成記入例(営業事務・営業アシスタント)

先に完成形を示します。営業18名・営業事務3名の営業部で、うち6名を専任で支えてきた例です。数値はすべて記入例で、件数の内訳と合計、削減時間の掛け算が、いずれも行の中で確かめられるようにそろえています。

記入例

職 務 経 歴 書
○○○○年○月○日 現在

職務要約

営業事務・営業アシスタントとして7年間、産業機器の専門商社で担当営業6名の見積作成・受発注・納期調整を担当してきました(記入例)。直近1年は見積2,160件と受発注5,040件の計7,200件を処理し(年間出勤240日・1日平均30.0件)、伝票の誤りによる差し戻しは6件(処理件数の0.08%)です(記入例)。見積書式の統一と月次集計の自動化で年258時間(自分の年間所定1,920時間の13.4%)を削減し、削減分を納期調整と顧客対応に振り向けました(記入例)。顧客からの電話・メール 年6,240件に一次対応し、そのうち自分の対応が起点となった追加受注は年36件・2,880万円です(記入例)。

職務経歴

株式会社〇〇〇〇(産業機器の専門商社/従業員約240名) ○○○○年○月〜現在 営業部 営業サポート課(記入例)

  • 【所属】営業部 営業サポート課(営業18名・営業事務3名/事務1名あたり営業6名の体制)。担当営業6名を専任で支援(○○○○年○月〜)(記入例)
  • 【営業対象】担当営業6名が受け持つ取引先 約320社(製造業・食品加工が中心/関東圏)。自分の窓口は取引先の購買担当と生産管理(記入例)
  • 【商材】産業機器および交換部品・消耗品(1件3万〜800万円)。見積・受注登録・納期回答・出荷手配・請求までを担当(記入例)
  • 【営業手法】基幹システムとSFAでの受注処理が中心。工場・物流部門と取引先の間に立った納期調整、電話とメールでの一次対応、既存客への見積提示、クレームの初動対応を担当(記入例)
  • 【実績・成果】(直近1年・すべて記入例)
    • 処理件数 年7,200件(見積2,160件+受発注5,040件/年間出勤240日・1日平均30.0件)(記入例)
    • 伝票の誤りによる差し戻し 年6件(7,200件の0.08%)。受発注5,040件のうち当日中に処理 4,788件(95.0%/当日の受注締切時刻までに受け付けた分)(記入例)
    • 担当営業6名・支えた売上 4億8,000万円(営業1名あたり平均8,000万円/部門18名の売上14億4,000万円の33.3%)(記入例)
    • 顧客対応 年6,240件(月520件の内訳は納期・在庫の問い合わせ400件、クレーム一次対応40件、その他80件)(記入例)
    • 納期変更の折衝 年360件(月30件)。工場・物流と取引先の双方と調整し、うち288件(80.0%)を当初希望日以内に着地(記入例)
    • 業務改善:見積書式の統一で1件12分→7分(年2,160件で180時間削減)、月次売上集計の自動化で月8時間→1.5時間(年78時間削減)。合計 年258時間(所定1,920時間の13.4%)(記入例)
    • 自分の一次対応が起点となった追加受注 年36件・2,880万円(1件平均80万円/担当6名の売上4億8,000万円の6.0%)(記入例)
    • 新任の営業事務2名の教育を担当(1名あたりOJT 40時間・独り立ちまで平均3か月)(記入例)
    • ※取引先名と個別の単価は、守秘義務のため業種と単価帯で記載しています

活かせる経験・知識・スキル

  • 見積・受発注の処理(年7,200件・1日平均30.0件/差し戻し0.08%・当日処理率95.0%)(記入例)
  • 担当営業6名の案件管理と納期調整(支えた売上4億8,000万円/納期折衝 年360件)(記入例)
  • 顧客からの電話・メール一次対応(年6,240件/うちクレーム初動480件)(記入例)
  • 業務改善(見積書式の統一・月次集計の自動化で年258時間削減)(記入例)
  • 基幹システムとSFAでの受注登録・売上集計、表計算ソフトの関数とピボット集計による予実表の作成
  • 新任者2名の教育(OJT 40時間・独り立ちまで平均3か月)(記入例)

資格

  • 日商簿記検定2級(○○○○年○月 合格)
  • 普通自動車第一種運転免許(○○○○年○月 取得)

記入例の数字は、見積2,160件+受発注5,040件=7,200件、7,200件÷240日=1日30.0件、削減した5分×2,160件=10,800分=180時間、6名×8,000万円=4億8,000万円という関係で置いています(いずれも記入例)。営業事務の書類でいちばん先に確かめられるのは処理量の多さではなく、自分が何件を持っていたかを分母で把握していたかどうかです。

職務経歴書は、履歴書では書ききれない具体的な職務内容と実績を伝える書類だと、ハローワークインターネットサービスの「履歴書・職務経歴書の書き方」でも位置づけられています。営業事務でいう「具体的」とは、任された範囲の広さを言葉で説明することではなく、何件をどの精度で回していたかを読み手が追える状態にすることです。入力フォームの「業務内容と実績・成果」は【所属】【営業対象】【商材】【営業手法】【実績・成果】の5ブロックを1つの欄に続けて書く形なので、営業事務の情報は次のように読み替えて振り分けます。

  • 【所属】部署名、営業の人数と営業事務の人数、専任で支えた営業の人数、役職と就任時期。「営業18名・営業事務3名/担当営業6名」(記入例)のように、事務側の体制が分かる数まで書きます。
  • 【営業対象】支えた営業が受け持つ取引先の業種・社数・地域と、自分が直接やり取りする相手の役割。営業事務は自分で顧客を選べないため、この欄は「誰の後ろに付いていたか」の説明として使います。
  • 【商材】扱う商品と単価帯。見積の難度と、1件あたりの処理の重さがここで伝わります。単価帯が広い場合は下限と上限を書きます。
  • 【営業手法】自分が担当した工程を並べます。見積作成・受注登録・納期回答・出荷手配・請求・入金確認のどこからどこまでを持っていたか、社内調整と顧客対応のどちらを持っていたかで、事務の幅が読まれます。
  • 【実績・成果】処理件数を先頭に置き、差し戻し率・当日処理率、担当営業人数と支えた売上、顧客対応件数、削減時間の順に並べます。各行に期間と分母を添えます。

職務要約そのものの組み立て方は営業職の職務経歴書の書き方にまとめています。

売上が自分に付かないとき、実績欄の1行目に何を置くか

年間の処理件数を1行目に置き、分母として出勤日数と1日あたりの件数を同じ行に添えます。営業事務の実績欄が弱くなるのは、書くことが無いからではなく、書ける事実を「担当していました」という担当範囲の説明で終わらせてしまうからです。処理件数は、営業でいう訪問件数や商談件数と同じ位置にある行動量で、どの会社の書類でも比較の起点になります。

営業事務の実績指標と書き方(記入例)
指標書き方(記入例)押さえどころ
処理件数年7,200件(見積2,160件+受発注5,040件/1日平均30.0件)実績ではなく分母。出勤日数を添えると1日あたりが出る
差し戻し・誤り年6件(7,200件の0.08%)件数と率の両方。0件と書かず、実数のまま出す
当日処理率受発注5,040件のうち4,788件(95.0%)速さは率で書く。締切時刻の運用を括弧で添える
担当営業人数6名(営業部18名・営業事務3名の体制)事務側の負荷はここに出る。部門の人数も書く
支えた売上担当6名の売上 4億8,000万円(1名あたり8,000万円)「支えた」と書き、自分の売上でないことを明示する
顧客対応件数年6,240件(月520件/うちクレーム初動480件)受電か発信か、一次対応か完結までかを分ける
納期折衝年360件のうち288件(80.0%)を希望日以内に着地相手が社内か顧客かを書く。営業への応募で効く行
削減時間年258時間(自分の所定1,920時間の13.4%)作業時間の前後と件数の掛け算で示す
「正確・迅速に対応」(書かない)件数も率もない自己申告は読み飛ばされる

差し戻し・誤りの行は、書かないほうが有利に見えて、実際には逆です。誤り0件と書かれた書類は、記録を取っていなかったか、誤りの定義を持っていなかったかのどちらかだと読まれます。「差し戻し6件(7,200件の0.08%)。内訳は品番の選択誤り4件・数量の入力誤り2件で、いずれも出荷前に社内で検知」(記入例)のように、実数と検知の段階まで書いたほうが、精度を管理していた人だと伝わります。

処理件数が個人単位で集計されていない職場もあります。その場合は、基幹システムに残る自分の登録者IDでの件数、月末に提出していた処理報告、繁忙月の実感から復元し、復元した数字だと分かる形で書きます。「年間出勤240日、1日平均30件前後、年間およそ7,200件(概算)」(記入例)と書けば、根拠を聞かれても答えられます。部門の数字と個人の数字を切り分ける考え方はチーム実績しかない営業の職務経歴書にまとめています。

営業部6名のサポートとして、見積書の作成、受発注業務、納期管理、電話応対などを幅広く担当し、営業がスムーズに活動できるよう努めました。(記入例)

担当範囲の列挙で終わっており、量も精度も分かりません。同じ職場の営業事務なら全員が書ける文で、複数いる事務のうち自分がどこにいたのかも読み取れません。

担当営業6名(営業部18名・営業事務3名)の見積2,160件と受発注5,040件、計7,200件を処理(年間出勤240日・1日平均30.0件)。伝票の誤りによる差し戻し6件(0.08%)、当日処理率95.0%。支えた売上は担当6名で4億8,000万円(記入例)

量・精度・速さ・規模が1か所にそろい、7,200件÷240日=30.0件、6件÷7,200件=0.08%と行の中で検算できます。事務3名体制で6名を持っていた負荷も、人数から読み手が計算できます(いずれも記入例)。

担当営業の人数と支えた売上は、どこまで自分の実績として書けるか

売上は「支えた規模」として書き、実績の数字は担当営業の人数と取引先の数で持ちます。営業事務が規模を示さないと、少人数の営業を支えていた人と、部門全体の受発注をさばいていた人が同じ書類に見えます。かといって「担当部署の売上14億4,000万円」(記入例)とだけ書けば、部門の成果を自分の成果として見せたと読まれます。両方を避ける書き方は、人数で範囲を切ってから金額を置く順序です。

事務側の規模を示す分母と、その添え方(記入例)
手元にある数字職務経歴書での書き方(記入例)添える情報
担当営業の人数担当営業6名を専任で支援(営業18名・営業事務3名)事務1名が営業何名を見る体制か
支えた売上担当6名の売上 4億8,000万円(部門14億4,000万円の33.3%)「支えた」の語と、部門全体の金額と人数
取引先の数担当営業6名の取引先 約320社(製造業中心・関東圏)社数だけでなく業種と地域。窓口の相手の役割
商材の単価帯1件3万〜800万円見積1件の重さが伝わる。下限と上限の両方
部門の売上しか分からない部門売上14億4,000万円(営業18名・営業事務3名)。担当は営業6名分金額の前に人数で範囲を切る
会社全体の売上しか分からない(書かない。担当営業の人数と取引先数まで絞る)会社の売上は自分の規模の説明にならない
担当が固定されていない営業部18名の受発注を3名で分担(自分の処理 年7,200件)分担の形と、自分の処理件数

金額を書くときの語の選び方が、この節でいちばん効きます。「売上4億8,000万円を達成」(記入例)と書けば虚偽になり、「営業のサポートを担当」と書けば規模が消えます。あいだにあるのが「担当営業6名・支えた売上4億8,000万円」(記入例)という書き方で、主語が自分でないことを語で示しながら、扱っていた金額の桁は伝わります。面接で「あなたの実績はどれですか」と聞かれたときに、処理件数7,200件と差し戻し0.08%を指させる状態にしておけば、金額の行は規模の説明として無理なく置けます(いずれも記入例)。

部門の人数を書くと、1名あたりの平均も読み手が計算できます。記入例では14億4,000万円÷営業18名=1名あたり8,000万円で、自分が支えた6名分は部門の33.3%にあたります(いずれも記入例)。この割合は自分の貢献率ではなく、担当範囲の広さです。混同されないように、割合の直後に「担当範囲」という語を置くか、人数の行と金額の行を分けて並べます。

「受発注」「納期回答」「出荷指示」といった語は業界をまたいで通じますが、「デリバリー」「引き当て」「バックオーダー」「日報締め」のような社内の呼び名は、人事や他業種の読み手には伝わりません。初出で「引き当て(受注に対して在庫を確保する処理)」(記入例)のように一般語を添えます。社内KPI名や独自の呼称を一般語へ直す手順そのものは社内用語・社内KPIを翻訳する職務経歴書で扱っています。

担当部署の年間売上は14億4,000万円で、部署の目標達成に貢献しました。(記入例)

部門の金額だけが置かれ、自分の担当範囲がありません。営業の書類か事務の書類かも区別できず、金額の大きさが自分の実績として読まれることを狙った行に見えます。

営業18名・営業事務3名の営業部で、担当営業6名を専任で支援(支えた売上4億8,000万円/部門14億4,000万円の担当範囲33.3%)。取引先は製造業を中心に約320社、商材は1件3万〜800万円。自分の処理は年7,200件・差し戻し0.08%(記入例)

人数で範囲を切ったうえで金額を置いているため、規模は伝わり、成果の主語は取り違えられません。取引先数と単価帯があるので、見積1件の重さまで読み手が想像できます(いずれも記入例)。

改善提案や効率化は、どうすれば数字になるか

作業時間の前後と年間の件数を掛け算にし、削減時間と、その時間を何に振り替えたかを組にして書きます。営業事務の書類で最も差が出るのが改善の行です。多くの人が「業務効率化に取り組みました」と書いて終わりますが、読み手が知りたいのは、何分が何分になったか、それが年に何件あったか、空いた時間がどこへ行ったかの3点だけです。3点そろえば、指示を待つ人ではなく自分で運用を変えた人として読まれます。

改善を削減時間に直す計算(年間・記入例)
改善した業務前→後(記入例)年間の件数・回数削減時間(記入例)
見積書式の統一1件12分→7分見積2,160件5分×2,160件=180時間
月次売上集計の自動化月8時間→1.5時間12か月6.5時間×12か月=78時間
合計——258時間(所定1,920時間の13.4%)
振り替え先納期調整と顧客の一次対応へ納期折衝 年360件/顧客対応 年6,240件—
波及した範囲営業事務3名が同じ書式を使用—部門合計は自分の実績にしない

削減時間を書くときに越えやすい線が1つあります。自分が作った書式を部署の3名が使うようになった場合、3名分の削減時間を合計して「年774時間を削減」(記入例)と書きたくなりますが、他の2名の処理件数は自分の実績ではありません。書けるのは、自分の削減258時間と、「営業事務3名が同じ書式を使用」という展開の事実までです(いずれも記入例)。他人の作業時間まで自分の削減量に足した書類は、部門の人数を数えた読み手にすぐ気づかれます。

時間を測っていなかった改善も、件数と工程の変化なら書けます。「取引先へ送る注文請書の記載誤りについて、発行前の確認をチェックリスト方式に変更し、年15件から3件へ」(記入例)のように、時間ではなく件数の前後で示す形です。15件から3件は5分の1で、削減率80.0%にあたります(記入例)。時間・件数・率のうち、記録が残っているものだけを書き、残っていないものは推定で埋めません。記録がまったく無い期間の埋め方は実績が数字にできない職務経歴書、数字にできる実績が手元にない場合の考え方は数字で示せる実績がない場合にまとめています。

改善を提案した相手と、通した手順まで1行あると、再現性が伝わります。「見積書式の変更は、営業6名への聞き取りで手戻りの原因を3つに整理し、課長承認のうえ試行1か月を経て部内標準に採用」(記入例)という並びです。営業事務の改善は、自分の裁量だけで完結するものが少なく、営業と上長を動かした経験そのものが、営業職への応募でも事務職への応募でも読まれる材料になります。

業務効率化に積極的に取り組み、部署全体の生産性向上に貢献しました。(記入例)

何を変えたのかも、どれだけ短くなったのかもありません。「積極的」「貢献」は、改善を1つも実行していない人でも同じ言葉で書けます。

見積書式を統一し、1件あたり12分→7分に短縮(年2,160件で180時間削減)。月次売上集計を関数とピボットで自動化し、月8時間→1.5時間(年78時間削減)。合計 年258時間(自分の所定1,920時間の13.4%)を削減し、納期調整 年360件と顧客の一次対応 年6,240件に振り替えました(記入例)

前後の時間と件数が掛け算で示され、5分×2,160件=180時間、6.5時間×12か月=78時間と検算できます。空いた時間の行き先まであるため、単なる作業短縮ではなく役割の組み替えとして読まれます(いずれも記入例)。

営業職に応募するとき、事務の経験のどこを切り出すか

顧客と直接やり取りした工程だけを切り出し、件数と着地率を添えて別のまとまりに立てます。営業事務から営業職へ進む書類が弱くなるのは、事務の実績をそのまま並べたうえで「営業に挑戦したい」と結ぶからです。読み手が確かめたいのは意欲ではなく、顧客と向き合った実務がすでにあるかどうかで、営業事務にはその材料が必ずあります。

営業職への応募で切り出せる営業事務の実務(記入例)
事務で持っていた事実切り出した書き方(記入例)注意
見積の作成年2,160件を作成。単価帯3万〜800万円、値引き決裁の基準と粗利の考え方を把握作成だけか、顧客への提示・説明まで持っていたかを分ける
見積の提示既存客への見積提示 年600件(うち電話・メールで条件を説明したもの450件・75.0%)提示の相手と手段を書く。営業に渡しただけなら書かない
納期調整納期変更の折衝 年360件、うち288件(80.0%)を希望日以内に着地相手が社内か顧客かを書く。両方なら両方書く
クレーム一次対応年480件を初動対応し、うち420件(87.5%)を自分の範囲で完了「一次」の範囲と、営業へ渡した件数を書く
追加受注への関与自分の一次対応が起点となった追加受注 年36件・2,880万円営業へ引き継いだ分と自分で受け切った分を分ける
受注データの集計担当6名の月次予実と受注残の一覧を作成し、週次で共有作った表の中身と使われ方を1行
「営業を間近で見てきた」(書かない)見ていたことは実務ではない

追加受注の行は、営業事務から営業へ進む書類で最も強い1行になりますが、帰属の書き方を誤ると信用を落とします。記入例の36件・2,880万円は、自分が受けた問い合わせから追加注文につながり、受注登録まで自分が行った案件に限っています(記入例)。営業が同席した案件、営業が価格交渉を行った案件は含めません。「自分の一次対応が起点となった」「受注登録まで自分が担当した」のように、どこまでが自分かを語で限定してから件数を出します。担当営業6名の売上4億8,000万円に対する6.0%という割合も、貢献率ではなく、自分が起点になった範囲の割合として置きます(いずれも記入例)。

異職種から営業へ移るときに、経験を営業の言葉へ置き換える型そのもの、つまり何を対応させ、何を対応させてはいけないかの一覧は営業未経験(異職種から営業へ)の職務経歴書が扱っています。本記事で扱うのは、営業事務にしか無い材料をどこまで自分のものとして書けるかの線引きです。営業事務は事務職の中でも顧客との接点が多く、置き換えの材料が最初から手元にあるため、無理な言い換えをするより、実務の件数をそのまま出したほうが強くなります。

「なぜ支える側から数字を持つ側へ移るのか」は、職務経歴書ではなく志望動機で答える問いです。職務経歴書に理由を書き込むと実績の密度が下がり、読み手の関心も動機の側へ移ります。書類では顧客折衝の件数と着地率まで示し、理由は面接と志望動機に回します。組み立て方は営業職の志望動機の書き方にまとめています。

7年間、営業の一番近くで仕事を見てきました。営業の大変さも面白さも理解しているので、今度は自分が数字を持つ立場で挑戦したいと考えています。(記入例)

見ていた年数と意欲だけで、顧客と向き合った実務が1件も出ていません。在籍の長さが、かえって「近くにいたのに何もしていない」という読み方を招きます。

取引先の購買・生産管理と直接やり取りする業務を担当しました。納期変更の折衝 年360件(うち288件を希望日以内に着地)、クレーム一次対応 年480件(うち420件を自分の範囲で完了)、既存客への見積提示 年600件。自分の一次対応が起点となった追加受注は年36件・2,880万円で、受注登録まで担当しました(すべて記入例)

顧客と向き合った工程が4種類、いずれも件数と着地率つきで並んでいます。追加受注の行は「起点」「受注登録まで」と範囲が限定されているため、帰属を大きく見せた行だとは読まれません(いずれも記入例)。

営業と兼務していた期間は、どう切り分けて書くか

会社と部署の枠は1つのまま、時間・顧客・数字の3つの軸で内勤と外勤を分けます。営業事務として入社した後に小口の取引先を自分名義で持つ形は、少人数の営業部でよくある運用です。切り分けずに書くと、営業経験者として応募したのに事務と読まれるか、事務職に応募したのに営業志望と読まれるかのどちらかになります。

営業事務と営業を兼務していた期間の切り分け(記入例)
切り分ける軸書き方(記入例)押さえどころ
時間週40時間のうち内勤32時間(80%)・自分名義の担当先8時間(20%)比率を先に書く。どちらが主かを読み手に決めさせない
顧客自分名義の担当先12社(小口・既存)/支援側の取引先 約320社社数を2つ並べ、名義と支援を語で分ける
数字自分名義の売上6,000万円(12社・1社平均500万円)/支えた売上4億8,000万円2つを足さない。合計の行を作らない
期間営業サポート課(○○○○年○月〜)、うち営業兼務(○○○○年○月〜)兼務の開始時期を別に書く。在籍全期間としない
肩書営業サポート課(営業兼務)社内の正式な呼称のまま。名刺の肩書を書き換えない
目標自分名義の担当先のみ年間目標5,400万円(達成率111.1%)目標が置かれた範囲を書く。事務側に目標は無いと明記

数字を足さないことが、この節の要点です。自分名義の6,000万円と、支えた4億8,000万円を合計して「5億4,000万円を担当」(記入例)と書くと、性格の違う2つの数字が1つに見え、面接で内訳を聞かれた時点で説明が苦しくなります。2行に分け、それぞれに「自分名義」「支えた」という語を付けます。目標についても同じで、記入例では自分名義の12社にだけ年間目標5,400万円が置かれ、6,000万円の実績は達成率111.1%にあたります(いずれも記入例)。事務側には目標が置かれていない事実を1行断っておくと、達成率の分母を取り違えられません。

応募先が営業職か事務職かで、2つのまとまりの並び順を入れ替えます。営業職に応募するなら自分名義の12社・6,000万円・達成率111.1%を先に置き、事務の処理件数を後ろに回します(いずれも記入例)。事務職に応募するなら順序は逆で、処理件数7,200件と差し戻し0.08%(記入例)が先です。並べ替えるのは順序だけで、書いてある事実は同じにします。応募先ごとに数字そのものを差し替えると、他社への応募書類と食い違ったときに説明できません。

兼務ではなく、途中で営業へ異動した場合は、同じ会社の中で期間を分けて2ブロックにします。「営業サポート課(○○○○年○月〜○○○○年○月)」「営業部 第2営業課(○○○○年○月〜)」のように見出しを分け、それぞれに実績を置く形です(記入例)。会社を分けて書くと在籍社数が実際より多く見え、履歴書の職歴欄とも食い違います。異動・昇進・兼務の書き分けは部署異動・昇進・兼務の職務経歴書にまとめています。事務のメンバーをまとめる立場だった場合、部下の人数や育成の書き方は営業マネージャー・管理職の職務経歴書が扱います。

営業事務として営業6名をサポートしながら、自身でも顧客を担当し、年間5億4,000万円を担当していました。(記入例)

支えた売上と自分名義の売上が合計されており、5億4,000万円のうち自分が受注した分が読み取れません。金額を大きく見せる意図があると受け取られると、他の行の数字まで疑われます。

営業サポート課(営業兼務)。週40時間のうち内勤32時間・自分名義の担当先8時間の配分。[自分名義]担当12社(小口・既存)、売上6,000万円(年間目標5,400万円・達成率111.1%)。[支援側]担当営業6名の受発注 年7,200件、支えた売上4億8,000万円(事務側に売上目標は置かれていません)(すべて記入例)

時間・顧客・数字の3軸で分かれ、2つの金額が足されていません。目標が置かれた範囲まで書いてあるため、達成率111.1%の分母も取り違えられません(いずれも記入例)。

よくある質問

職務経歴書には「営業事務」と「一般事務」のどちらの名称で書きますか?

社内の正式な部署名・職種名をそのまま書き、括弧で実態を添えます。名刺や辞令が「業務課」「販売管理課」でも、書き換えずにその名称を書き、続けて「(営業事務・受発注と見積作成を担当)」のように実務を添える形です。求人票に寄せて職種名を書き換えると、在籍証明や前職への確認で食い違います。逆に、実務が受発注と顧客対応であれば、部署名が一般事務でも【営業手法】の欄に工程を並べることで営業事務の経験として読まれます。名称ではなく、書いてある工程と件数が判断材料になります。

派遣社員や契約社員として営業事務をしていた期間は、どう書きますか?

処理件数・担当営業人数・削減時間は雇用形態に関係なく自分の実績なので、正社員の期間と同じ密度で書きます。営業事務は派遣・有期での就業が多い職種で、雇用形態を理由に行を圧縮すると、積み上げてきた処理量と支えた範囲が書類から消えます。就業先が複数にまたがる場合も、担当営業の人数・処理件数・扱った商材の単価帯という同じ3点で各社を並べれば、社数ではなく処理の総量と幅で読まれます。雇用形態の並記、派遣元と派遣先の書き分け、契約更新と契約満了の扱いは契約社員・アルバイト・派遣の営業経験の職務経歴書にまとめています。

担当営業が固定されておらず、部署全体の受発注を分担しています。

人数ではなく分担の形と自分の処理件数で書きます。「営業部18名の受発注を営業事務3名で分担(日ごとの持ち回り制)。自分の処理は年7,200件・1日平均30.0件」(記入例)という並びです。固定の担当がないこと自体は不利になりません。むしろ、どの営業の案件も処理できる状態だったことが分かるため、商材や取引先の幅を1行添えると強くなります。支えた売上を書く場合は、部門全体の金額に対して自分の処理件数が占める割合ではなく、「営業18名の受発注のうち自分の処理 年7,200件」(記入例)のように件数で範囲を示します。

使えるツールの欄には、どこまで書けばよいですか?

ソフトの名前を並べるより、それで何を作ったかを1行にします。「表計算ソフト(関数とピボット集計で月次予実表と受注残一覧を作成)」「基幹システム(受注登録・売上計上・請求発行)」「SFA(案件登録と日報の集計)」(いずれも記入例)のように、操作と成果物を組にする形です。営業事務の書類では、扱えるソフトの数ではなく、集計と帳票をどこまで自分で組み立てたかが読まれます。社内で呼んでいた画面名やシステムの略称は、そのままでは他社に通じないため、「受注登録」「売上計上」のような一般語に直してから括弧で社内の呼び名を添えます。自分で作った帳票や集計の仕組みがある場合は、「受注残一覧を毎月の自動集計に作り替え」(記入例)のように、作った物と使われ方まで1行に入れます。

自己PRには何を書きますか。事務の成果は地味になりがちです。

実績欄で出した件数を繰り返さず、その精度を保てた運用を1つだけ、行動と結果で書きます。「受注が集中する月末に品番の選択誤りが出ていたため、型番の末尾と数量を読み合わせる確認手順を自分で決め、品番の選択誤りを年10件から4件へ減らしました」(記入例)のような形です。読み手が知りたいのは丁寧さの自己申告ではなく、うまくいかない場面を自分で見つけて手を打った経験があるかどうかです。担当業務の広さや協調性を並べるより、1つの改善を最後まで書いたほうが残ります。

処理件数と担当営業人数が整理できたら、あとは入力するだけです

ここまでの内容は、入力フォームの該当欄にそのまま書けます。登録なしで、PDFまで作れます。

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記事内の数値について 売上・件数・達成率・順位などの数値はすべて記入例です。当社サービスの実績や、特定の個人の経歴ではありません。

制作方法 構成と下書きに生成AIを使い、当社の担当者が数値の検算、入力フォームの欄名・並びとの整合、参照情報との照合を行っています。詳しくは編集方針に記載しています。

更新 公開 /最終更新 。記入例・表・結論を変えたときだけ最終更新日を上げています。募集要項に指定がある場合は、そちらが優先されます。

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