営業企画の職務経歴書は自分の数字がない?対象範囲と導入前後で示す
この記事の結論
営業企画の職務経歴書は、自分の売上がなくても、施策1本ごとに対象範囲・導入前後・関与工程の3点をそろえれば実績として書けます。対象は営業48名・6拠点、商談化率12.0%→18.0%(6か月)、担当は設計から定着測定まで(記入例)のように、誰に打った施策がどの指標をどれだけ動かしたかを1行に組みます。部門の増収を全額自分の成果にはせず、対象範囲に限った差分だけを書きます。
この記事は営業企画・営業推進の実績を、施策の対象範囲・導入前後・関与工程で書き切ることを決めきるためのものです。職務要約から自己PRまでの全体の型、実績指標の対応表、数字で示せる実績がない場合の書き方、社名や売上を書いてよいかの判断は、営業職の職務経歴書にまとめています。様式そのものを探している方は、そちらの入力フォームからそのまま作れます。
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営業企画・営業推進とは、自分では商談を持たず、目標の設計・仕組み・道具・教育を通じて営業部門の数字を動かす仕事です。求人票では「営業企画」「営業推進」「販促企画」「セールスイネーブルメント」「セールスオペレーション」と書かれ、会社によって守備範囲が予算策定寄りにも、ツール・教育寄りにも振れます。共通しているのは、成果が営業部門の売上に溶けてしまい、自分の名前が付いた数字が1つも残らないことです。
職務経歴書で手が止まるのは、実績欄の1行目です。売上は営業のもの、受注件数も営業のもの、では何を書けばよいのか。かといって「営業戦略の立案」「営業活動の支援」と書けば、何をどこまでやった人か読み手には伝わりません。本記事は、施策1本ごとに対象範囲・導入前後・関与工程の3点をそろえる型を扱い、KPI設計・予算策定・インセンティブ設計・SFA導入・研修・販促の書き分けを節で受けます。
部下を持ち、人事評価と育成を通じてチームの数字をつくる立場は営業マネージャー・管理職の職務経歴書で扱います。部下数・育成・採用・離職率の書き方は本記事の対象外です。見積・受発注・売上集計を担い、処理件数と正確性で実績を書く内勤職は営業事務・営業アシスタントの職務経歴書の範囲です。営業職から社外のマーケティング職・企画職へ応募し、職種そのものを変える場合は営業からマーケティング・企画への職務経歴書が扱います。本記事は、社内で営業部門を支える側に立ち、営業企画・営業推進として在籍した経験を書く場面に絞ります。
営業企画は、業界を問わず「他人が出した数字の中に自分の仕事が埋まっている」点が共通します。本記事の記入例は、法人向けクラウドサービスの会社で、営業本部48名・6拠点を対象に企画側の施策を担当した想定で置いています。呼び名が営業推進でもセールスイネーブルメントでも、書類の型は同じです。
職務経歴書の完成記入例(営業企画・セールスイネーブルメント)
先に完成形を示します。同じ会社で法人営業を6年、その後に営業企画へ異動して4年という経歴を、A4 2枚に収めた例です。数値はすべて記入例で、施策ごとの前後差と部門の合計が矛盾しないようにそろえています。
記入例
職務要約
法人営業6年ののち、営業企画として4年間、営業48名・6拠点を対象に目標設計と営業支援の仕組みづくりを担当してきました(記入例)。在籍4年で施策12本を担当し、うち7本を全社展開しています(記入例)。代表例は商談化率のKPI再設計で、インサイドセールス12名を対象に商談化率12.0%から18.0%へ、6か月で引き上げました(記入例)。営業企画に売上の数字は付かないため、各施策は対象範囲・導入前後・自分が担当した工程を組にして記載しています。営業時代は年間受注54件・1億800万円(目標1億円・達成率108.0%)で、現場の売り方を知ったうえで仕組みに落とせる点が持ち味です(記入例)。
職務経歴
株式会社〇〇〇〇(法人向けクラウドサービス/従業員約600名・営業拠点6か所) ○○○○年○月〜現在(10年)(記入例)
■ 営業本部 営業企画部(○○○○年○月〜現在・4年)(記入例)
- 【所属】営業本部 営業企画部(部内5名)/施策の対象は営業48名・6拠点、部門予算24億円(記入例)
- 【営業対象】社内の営業48名(フィールドセールス30名・インサイドセールス12名・拠点長6名)。その先の顧客は従業員300〜3,000名規模の法人(記入例)
- 【商材】営業が売る商材はクラウド勤怠管理サービス(無形・年間契約、平均受注単価200万円)。自分が担当した仕組みは、KPI設計・予算策定・SFA運用・立ち上げ研修・インセンティブ設計案・セミナー企画(記入例)
- 【営業手法】現場ヒアリング(年48名)→ 設計 → 2拠点で3か月試行 → 指標が動いた設計だけを6拠点へ展開 → 3・6か月後に定着を測定、という順で進行。受注そのものは営業48名が担当(記入例)
- 【実績・成果】施策ごとに「対象・目的・打ち手・導入前後・自分の関与工程」で記載(すべて記入例)
- 商談化率のKPI再設計(対象:インサイドセールス12名/月間リード800件):商談の定義を据え置いたまま、着電時間帯と初回連絡までの時間を指標に追加。商談化率12.0%→18.0%(月96件→144件)、導入前後6か月で商談576件→864件(記入例)
- 同施策の対象範囲に限った受注換算:受注率12.5%は横ばいのまま、受注72件→108件、金額換算で+7,200万円(36件×200万円)。受注は営業が担当したもので、自分の関与は設計・試行・展開・定着測定まで(記入例)
- SFA(営業支援システム)の入力ルール再設計と定着(対象:営業48名・6拠点):案件登録率62.0%→94.0%、入力工数は1名あたり週60分→25分(48名で週28.0時間・年間1,456時間の削減)、月次見込みと着地の乖離18.0%→7.0%(記入例)
- 新任営業の立ち上げ研修とフォローアップ研修(対象:営業48名。うち新任24名/年12回×3年=36回、受講者延べ432名・1回平均12名):新任の初受注までの日数112日→68日(導入前後 各12名の平均)、入社3か月目の月間目標達成者 12名中4名→12名中8名(記入例)
- 提案書テンプレートとヒアリングシートの整備:全案件のうち使用率38.0%→76.0%(SFA添付ファイルの集計による)(記入例)
- 拠点別予算の策定(24億円を6拠点・4商材へ配分):部門実績は前年22億8,000万円→25億2,000万円(前年比110.5%・目標24億円に対し達成率105.0%)。営業1名あたり4,750万円→5,250万円(記入例)
- インセンティブ配分案の設計(対象:営業48名/支給原資 年8,400万円・部門予算24億円の3.5%):原資を据え置いたまま配分を受注額100%から受注額70%+更新率30%へ変更する案を作成。更新率82.0%→89.0%、上位10名への支給集中度58.0%→41.0%。制度の決定は経営会議と社内の所定手続きによるもので、自分の担当は現状分析・配分案3種の作成とシミュレーション(記入例)
- 顧客向けセミナーの企画・運営(年6回・費用1,200万円):創出商談240件(商談1件あたり5.0万円)、受注30件・6,000万円、投資回収倍率5.0倍(記入例)
- ※取引先名、単価表、インセンティブの支給率、システムの製品名は、守秘義務のため商材の性格と金額帯で記載しています
■ 営業本部 第一営業部(○○○○年○月〜○○○○年○月・6年)(記入例)
- 【所属】営業本部 第一営業部(部内18名) 主任(○○○○年○月〜)(記入例)
- 【営業対象】従業員300〜3,000名規模の法人(製造・小売・物流)の管理部長・人事部長(記入例)
- 【商材】クラウド勤怠管理サービス(無形・年間契約、平均受注単価200万円)(記入例)
- 【営業手法】インサイドセールスからの引き継ぎ商談7割、自己開拓3割。初回商談から契約・稼働開始まで一貫担当(記入例)
- 【実績・成果】直近年度 受注54件・1億800万円(目標1億円・達成率108.0%)、部内18名中2位。在籍6年のうち4年度で目標達成(記入例)
活かせる経験・知識・スキル
- 営業KPIの設計と再設計(対象48名規模/商談化率12.0%→18.0%の実績)(記入例)
- SFA・CRMの運用設計と定着(入力率62.0%→94.0%、6拠点への展開)(記入例)
- 拠点別予算の策定と月次の予実管理(24億円規模・6拠点・4商材)(記入例)
- 新任営業の立ち上げ研修の設計と実施(年12回×3年・延べ432名)(記入例)
- インセンティブ配分案の作成とシミュレーション(原資8,400万円規模)(記入例)
- 法人営業の実務(受注54件・1億800万円/年)と、現場ヒアリングを設計へ落とす進め方(記入例)
資格
- 日商簿記検定2級(○○○○年○月 合格)
- 普通自動車第一種運転免許(○○○○年○月 取得)
記入例の数字は、施策の中で閉じるように置いています。月間リード800件×商談化率12.0%=96件、800件×18.0%=144件、6か月では96×6=576件と144×6=864件。受注率12.5%が横ばいなら576×12.5%=72件、864×12.5%=108件で差は36件、平均単価200万円を掛けて7,200万円という並びです(いずれも記入例)。部門の増収は2億4,000万円なので、対象範囲に限った差分7,200万円はその30.0%にあたります(記入例)。全額を自分の成果として書かないことが、営業企画の書類でいちばん先に見られる誠実さです。
職務経歴書は、履歴書では書ききれない具体的な職務内容と実績を伝える書類だと、ハローワークインターネットサービスの「履歴書・職務経歴書の書き方」でも位置づけられています。営業企画でいう「具体的」とは、施策名を並べることではなく、誰を対象に、何をどれだけ動かし、どこまで自分が手を動かしたかを読み手が追える状態にすることです。職務要約の組み立て方そのものは営業職の職務経歴書の書き方、数字で示せる実績が手元にない期間の扱いは数字で示せる実績がない場合にまとめています。
自分が売っていない施策の成果は、どこまで自分の実績にできるか
施策の対象範囲に限った差分までを自分の実績にし、部門全体の売上は施策の規模を示す前提として1行だけ添えます。営業企画の書類が信用を失うのは、数字が小さいときではなく、部門の増収をまるごと自分の欄に書いたときです。読み手は営業出身の管理職であることが多く、施策と結果のあいだに営業48名(記入例)の努力と市況が挟まっていることを知っています。だから、対象範囲・導入前後・関与工程の3点をそろえた行のほうが、大きな金額の1行より強く読まれます。
| 指標 | 書き方(記入例) | 押さえどころ |
|---|---|---|
| 施策の対象範囲 | 営業48名・6拠点(うち対象はインサイドセールス12名) | 全社展開か一部かが最初に読まれる。人数と拠点数を必ず書く |
| 導入前後の差 | 商談化率12.0%→18.0%(前後各6か月) | 前と後を同じ定義・同じ期間で並べる。片方だけを書かない |
| 自分の関与工程 | 設計・試行・全社展開・定着測定まで担当。受注は営業48名 | 触っていない工程を書かない。ここが帰属の線引きになる |
| 対象範囲に限った差分 | 受注72件→108件、+7,200万円(36件×200万円) | 部門増収2億4,000万円の全額を自分の成果にしない |
| 施策数 | 4年で12本(うち全社展開7本) | 本数だけでは弱い。1本ごとの対象と差分と組にする |
| 部門売上・達成率 | 25億2,000万円(前年比110.5%・達成率105.0%) | 実績欄ではなく、施策の規模を示す前提の行に置く |
| 対象営業1名あたり | 4,750万円→5,250万円(48名・前年比110.5%) | 人数で割ると、規模の違う会社の読み手にも伝わる |
| 自分の受注額・達成率 | (企画期間の欄には書かない) | 営業企画は売る側ではない。混ぜると役割が読めなくなる |
導入前後を書くときに最も多い落とし穴は、指標の定義を同時に変えてしまうことです。商談化率を上げる施策で「商談」の定義も緩めていれば、12.0%から18.0%への変化は施策の効果とは呼べません(記入例)。定義を変えた場合は、変えた事実を括弧で添えるか、定義変更の前後で数字を並べないかのどちらかにします。「商談の定義(先方の課題と予算感を確認できた面談)は据え置き」(記入例)と1行あるだけで、数字の読み方が定まります。
比較の相手は、期間だけとは限りません。試行拠点と非試行拠点を同じ期間で比べられる施策なら、そちらのほうが季節要因を除けます。「試行2拠点の商談化率18.0%に対し、同期間の非試行4拠点は12.4%」(記入例)という並べ方です。どちらの比較を使ったかを書いておくと、面接で市況の影響を問われても同じ数字で答えられます。
複数人のチームで動かした施策は、自分の担当工程を先に書きます。企画部5名(記入例)で進めた案件を「私が設計しました」とだけ書くと、面接で工程を分解された時点で崩れます。チームの成果から自分の貢献を切り出す一般的な考え方はチーム実績しかない営業の職務経歴書、分母と期間をそろえる考え方は営業実績を数字でどう書くかにまとめています。
営業戦略の立案と営業活動の支援を担当し、部門売上25億2,000万円(前年比110.5%)の達成に貢献しました。(記入例)
部門の数字だけが置かれ、自分が何をどこまでやったのかがありません。同じ部署の5名全員が書ける文であり、営業本部長の書類とも区別が付きません。「貢献しました」は、貢献の中身を書かないという意思表示として読まれます。
商談化率のKPI再設計(対象:インサイドセールス12名/月間リード800件)。商談の定義を据え置いたまま初回連絡までの時間を指標に追加し、商談化率12.0%→18.0%(前後各6か月で商談576件→864件)。受注率12.5%は横ばいのため、対象範囲に限れば受注72件→108件・+7,200万円の換算。受注は営業48名が担当し、自分の関与は設計・2拠点での試行・6拠点への展開・定着測定まで(記入例)
対象・前後・関与工程がそろい、800件×12.0%=96件という掛け算まで行の中で追えます。増収の全額を取りにいかず、換算であることと受注の担当者を明記しているため、数字を盛った書類として読まれません(いずれも記入例)。
入力フォームの5ブロックは、営業企画ではどう読み替えるか
【営業対象】を「施策の対象となった社内の営業部門」、【商材】を「営業が売る商材と、自分が担当した仕組み」に読み替え、【実績・成果】は施策1本を1ブロックとして並べます。職務経歴の入力欄は【所属】【営業対象】【商材】【営業手法】【実績・成果】の5ブロックを1つの欄へ続けて書く形で、営業企画は、この並びがそのままでは埋まりにくい職種です。ただし枠を捨てる必要はなく、読み替えの1語を足せば全部が埋まります。
| ブロック | 営業企画での読み替え | 記入例 |
|---|---|---|
| 【所属】 | 部署と部内人数に加えて、施策の対象部門の規模 | 営業企画部(部内5名)/対象は営業48名・6拠点、部門予算24億円 |
| 【営業対象】 | 施策の対象となった社内の相手と、その先の顧客 | 社内の営業48名(フィールド30名・インサイド12名・拠点長6名)。その先の顧客は従業員300〜3,000名の法人 |
| 【商材】 | 営業が売る商材と、自分が担当した仕組みの2段 | クラウド勤怠管理サービス(平均受注単価200万円)/KPI設計・SFA運用・研修・インセンティブ設計案 |
| 【営業手法】 | 施策の進め方(聞き取り→設計→試行→展開→定着測定) | 現場ヒアリング年48名 → 2拠点で3か月試行 → 6拠点へ展開 → 3・6か月後に測定 |
| 【実績・成果】 | 施策1本=1行。対象・目的・打ち手・前後差・関与工程の順 | 商談化率のKPI再設計(対象12名):12.0%→18.0%、担当は設計〜定着測定 |
施策の並べ方は、時系列ではなく金額規模でも件数でもなく、応募先が求める領域から先に置きます。KPI設計とデータ分析を求める求人なら商談化率とSFAの行を上に、教育・イネーブルメントを求める求人なら研修と提案書テンプレートの行を上にします。施策12本すべてを同じ厚みで書くと2枚に収まらないので、上位3本を5行ずつ、残りは1行ずつに圧縮します(記入例)。1行に圧縮するときも、対象人数と前後差だけは落としません。
営業企画は社内語が最も濃く出る職種でもあります。「ヨミ」「ヨミA案件」「予実」「パイプライン会議」「ハイパフォーマー分析」「イネーブルメント」「定着」は、社内では毎日使われていても、他業種の読み手には通じません。初出で「ヨミ(受注確度別の見込み分類)」「予実(予算と実績の差)」のように一般語を添えます(記入例)。社内KPI名や独自ツール名を一般語へ直す手順そのものは社内用語・社内KPIを翻訳する職務経歴書で扱っています。
施策名も同じです。社内でプロジェクト名が付いていても、書類では「何をした施策か」に置き換えます。「〇〇プロジェクトを推進」ではなく「新任営業の立ち上げ期間を短縮する研修の設計(対象24名)」(記入例)と書けば、名前を知らない読み手にも中身が伝わります。プロジェクト名を残したい場合は、置き換えた説明のうしろに括弧で添える形にとどめます。
KPI設計・予算策定・インセンティブ設計は、何を数字にするか
設計そのものは「対象規模」と「設計後に動いた指標」の2つで書き、決定権が自分にない領域は担当した工程まで書いて止めます。営業企画の仕事は、手を動かす範囲と決める範囲がずれます。予算の最終決定は経営、インセンティブ制度の決定は経営と社内の所定手続き、KPIの採否は営業本部長というように、自分は案をつくって回す側であることが多くなります。その線引きを自分から書いておくと、越権の記述として読まれにくくなります。
| 施策 | 書き方(記入例) | 自分の実績にできる範囲 |
|---|---|---|
| KPIの再設計 | 対象インサイド12名、商談化率12.0%→18.0%(前後各6か月) | できる。指標の定義を変えたかどうかを必ず添える |
| 指標の定義変更 | 商談の定義(課題と予算感を確認できた面談)は据え置き | 定義を変えた場合は前後の数字を並べず、変更点を書く |
| 予算の策定 | 拠点別予算24億円を6拠点・4商材へ配分(前年実績と受注単価から積み上げ) | できる。積み上げの根拠と、最終決定者が誰かを書く |
| 予実管理・着地見込み | 月次見込みと着地の乖離18.0%→7.0% | できる。精度は企画側の固有指標で、売上とは別物 |
| インセンティブの配分案 | 原資8,400万円据え置きで、受注額100%から受注額70%+更新率30%へ変更する案を作成 | 現状分析・案の作成・シミュレーションまで。決定は経営会議と社内の所定手続き |
| 配分変更の効果 | 更新率82.0%→89.0%、上位10名への支給集中度58.0%→41.0% | できる。ただし営業側の努力との切り分けを1行添える |
| 販促・セミナー | 年6回・費用1,200万円、創出商談240件(1件5.0万円)、受注30件・6,000万円 | できる。商談までを主に置き、受注は換算であると書く |
| 支給率・単価表・原価 | (書かない) | できない。守秘の対象で、社外に出すと不利益になる |
| 部下の育成・評価・採用 | (書かない) | できない。人事権を伴う実績は管理職の欄で扱う |
予算策定は、金額の大きさより積み上げの根拠が読まれます。「24億円の予算を策定」(記入例)だけでは、経営から降りてきた数字を拠点へ割っただけの作業と区別が付きません。「前年実績22億8,000万円に、拠点別の商談数と受注単価200万円、稼働人数48名を掛け合わせて積み上げ、24億円を6拠点・4商材へ配分」(記入例)と書けば、何を材料にしたかが伝わります。策定に関与していない年度は、正直に「配分と月次の予実管理を担当」と書き分けます。
インセンティブ設計は、金額そのものが守秘に触れやすい領域です。支給率、等級ごとの単価、個人の支給額は書かず、原資の規模と配分の考え方、変更後に動いた指標だけを書きます。原資も金額を出しにくい場合は「部門予算の3%台」(記入例)と幅で表現します。取引先名・金額・社内制度の数字をどこまで伏せるかの判断は守秘義務で社名・数値が書けない職務経歴書にまとめています。
商談化率・有効商談・パイプライン金額といった指標そのものの定義と、それを営業側の実績として書くときの並べ方はインサイドセールスの職務経歴書が扱っています。営業企画の書類では、指標を自分の成績として置くのではなく、設計した対象と前後差として置く点だけが違います。
SFA導入と研修の成果は、定着率と受講後の変化のどちらで書くか
両方を書きます。SFAは「入れた」ではなく入力率と工数で、研修は「やった」ではなく受講後に変わった行動と成績で書くと、施策が現場に着地した人だと読まれます。道具と教育は、営業企画の中でも成果が最も曖昧になりやすい領域です。導入や実施の事実だけを書いた書類は、社内の調整役として読まれ、指標を動かせる人としては読まれません。
| 施策 | 効果指標 | 書き方(記入例) |
|---|---|---|
| SFA・CRMの導入/刷新 | 定着(入力率) | 案件登録率62.0%→94.0%(対象48名・6拠点、導入6か月後) |
| 同上 | 入力工数 | 1名あたり週60分→25分(48名で週28.0時間・年1,456時間の削減) |
| 同上 | 見込みの精度 | 月次見込みと着地の乖離18.0%→7.0% |
| 同上 | 展開の広さ | 2拠点で3か月試行 → 6拠点・48名へ展開、導入研修は拠点ごとに実施 |
| 新任向けの立ち上げ研修 | 回数と受講者 | 年12回×3年=36回、延べ432名(1回平均12名) |
| 同上 | 立ち上がりの速さ | 初受注までの日数112日→68日(導入前後 各12名の平均) |
| 同上 | 受講後の成績 | 入社3か月目の月間目標達成者 12名中4名→12名中8名 |
| 提案書・スクリプトの整備 | 利用率 | 全案件のうち使用率38.0%→76.0%(添付ファイルの集計による) |
| 「意識が変わった」「浸透した」 | (書かない) | 測っていない変化は行にしない。1行削るほうが強くなる |
定着率は、営業企画の側でこそ書ける指標です。ツールを導入する仕事は情報システム部門にもありますが、営業48名(記入例)が毎日使い続ける状態まで持っていったかどうかは、営業の現場を知る企画側にしか作れません。入力率を書くときは、母数の定義を添えます。「案件登録率(受注に至った案件のうち、商談発生から7日以内にSFAへ登録されていた割合)」(記入例)のように、何を分母にしたかが1行あると、数字の意味が固まります。
工数削減は、時間だけでなく人数と期間まで書きます。「週35分の削減」では小さく見えますが、「1名あたり週35分×48名=週28.0時間、年52週で1,456時間」(記入例)と展開すれば規模が伝わります。削減した時間を何に振り替えたかまで書ければ、さらに読まれます。「削減した時間を商談準備に充てる運用に変更し、同期間で1名あたりの月間商談数が12件から14件へ」(記入例)という並びです。
研修の成果は、受講直後のアンケート満足度ではなく、受講後の行動と成績で書きます。満足度4.6点(5点満点)という行は、施策を評価する材料としては弱く、面接でも掘られません(記入例)。同じ研修でも、初受注までの日数が112日から68日へ短くなった、3か月目の目標達成者が12名中4名から8名へ増えた、と書けば、教育が数字に届いたことが読めます(いずれも記入例)。比較する2群の人数と条件は必ず書き添えます。
SFAを全社導入し、営業活動の可視化を推進しました。あわせて新人研修を企画・実施し、営業力の底上げに貢献しました。(記入例)
導入と実施の事実だけで、現場が使ったかどうかも、受講者が変わったかどうかも分かりません。「推進」「底上げ」「貢献」は、測っていないことを言い換えた語として読まれます。
SFAの入力ルールを再設計し、6拠点・営業48名へ展開。案件登録率62.0%→94.0%、入力工数は1名あたり週60分→25分(48名で年1,456時間の削減)、月次見込みと着地の乖離18.0%→7.0%。新任向け立ち上げ研修は年12回×3年で延べ432名に実施し、初受注までの日数112日→68日、入社3か月目の目標達成者12名中4名→12名中8名(各12名の比較)(記入例)
道具は定着と工数、教育は立ち上がりと達成者数という、それぞれの施策に固有の指標で書けています。比較した人数と期間が添えてあるため、面接で「何名を比べたのか」と聞かれても同じ数字で答えられます(いずれも記入例)。
営業から営業企画へ移った経歴は、どう1本の線でつなぐか
営業期間と企画期間をブロックで分けたうえで、職務要約の1文で「現場で何が効いたかを知っている企画」という線を先に通します。営業企画の求人は、現場を知らない企画者を嫌う一方、数字を追わなくなった元営業も嫌います。両方の心配を先回りするのが、要約に置く1文の役割です。
| 営業時代の経験 | 企画側の書き方(記入例) | 押さえどころ |
|---|---|---|
| 個人の受注実績 | 受注54件・1億800万円(目標1億円・達成率108.0%)、部内18名中2位 | 企画の実績と同じブロックに混ぜず、営業期間の欄に残す |
| 自分の売り方 | 自分の初回商談の型を12名へ移植し、3か月目の達成者を4名→8名へ | 「型を持っていた」ではなく、移植した人数と結果で書く |
| 現場の困りごと | 営業48名への聞き取りから、入力工数を施策の起点に設定 | 聞き取りの人数を書く。感想ではなく調査として置く |
| 担当顧客の知識 | 従業員300〜3,000名規模の稟議の通り方を、提案書テンプレートへ反映 | 顧客理解を、成果物に変換した形で書く |
| 異動の経緯 | ○○○○年○月 営業本部内で営業企画部へ異動(社内公募) | 1行で足りる。理由の長い説明は書類に置かない |
| 営業へ戻る応募のとき | 営業期間の実績を先に、企画期間を後に置く | 並び順だけ入れ替える。数字は書き換えない |
営業期間の実績は、企画へ移ったあとも残します。削ってしまうと、なぜ営業を離れたのかという疑問だけが残り、企画としての実績も裏づけを失います。ただし置き場所は分けます。企画期間の【実績・成果】に個人の受注額が混ざると、どちらの立場での数字か読み手が判断できません。同じ会社の中で部署が変わった経歴の見出しの立て方と、異動・昇進の1行の書き方は部署異動・昇進・兼務がある職務経歴書にまとめています。
営業経験がないまま営業企画に就いた場合は、線の通し方が変わります。前職の分析・企画・オペレーションの経験を、営業の指標へ翻訳して並べる形です。前職のKPIを営業の読み方へ変換する手順そのものは営業未経験(異職種から営業へ)の職務経歴書で扱っており、営業企画への応募でも同じ翻訳の型が使えます。本記事の型は、変換した先の「施策1本=対象・前後差・関与工程」の並べ方として使ってください。
営業として6年間で培った現場感覚を活かし、営業企画として全社の営業力向上に取り組んでいます。(記入例)
「現場感覚」「営業力向上」に中身がなく、営業から企画へ移った人なら誰でも書ける文です。営業時代の数字も、企画で動かした指標も出てこないため、線がつながったことの証拠になりません。
法人営業6年(直近年度 受注54件・1億800万円/目標達成率108.0%・部内18名中2位)ののち、営業企画4年。営業時代に自分が使っていた初回商談の型を新任12名へ移植する研修に落とし込み、入社3か月目の目標達成者を12名中4名から8名へ。現場48名への聞き取りを起点に施策を設計し、4年で12本のうち7本を全社展開しています(記入例)
営業時代の数字と、企画で動かした数字が別々に置かれたうえで、「自分の型を移植した」という1本の線でつながっています。数字を追う側と支える側の両方を持っていることが、抽象語を使わずに読めます(いずれも記入例)。
よくある質問
担当した施策で指標が動かなかったものは、書かないほうがよいですか。
1本だけ残すと、むしろ読まれます。営業企画の仕事は打率がすべてではなく、動かなかった施策から何を測って何をやめたかが、次の会社での再現性につながるためです。「トークスクリプトの標準化(対象30名):使用率は18.0%までしか上がらず、3か月で中止。中止の判断材料は使用率と商談化率の非連動」(記入例)のように、対象・結果・中止の判断基準を3点で書きます。成功した施策だけが12本並ぶ書類より、やめる判断ができる人として読まれます。
営業推進、セールスオペレーションなど、社内の職種名がばらばらです。どう書きますか。
職務経歴書には社内の正式な部署名と役職名をそのまま書き、その直後に括弧で仕事の中身を1行添えます。「営業推進部(営業48名を対象とした目標設計・SFA運用・研修の企画と実施)」(記入例)という形です。職種名を応募先の呼び方に書き換えると、在籍証明や前職への確認と食い違うおそれがあります。応募先が使う呼び名に寄せたい場合は、職務要約の側で「営業企画・セールスイネーブルメントにあたる領域を担当」と説明を足す方法が安全です。
企画部が自分1名で、対象の営業も10名未満です。規模が小さくても書けますか。
書けます。読み手が見るのは規模の絶対値ではなく、1人で設計から定着まで回した範囲の広さです。「営業9名・2拠点を対象に、目標設計・SFA運用・研修・販促を単独で担当(企画専任1名)」(記入例)と書けば、分業されていない環境で全工程を担った事実が伝わります。指標も同じで、母数が小さいときは率だけでなく実数を併記します。「達成者3名→6名(対象9名)」(記入例)のように書けば、率の振れ幅も読み手が自分で判断できます。
業務の大半がデータ集計と会議資料の作成でした。実績として何を書けますか。
集計そのものではなく、集計が意思決定を変えた場面を1〜2本選んで書きます。「週次のパイプライン集計を、拠点別・受注確度別に組み替えて提示。確度中位の案件が拠点間で3倍のばらつきがあると分かり、翌四半期から拠点長の面談対象を確度中位に変更」(記入例)という形です。作業量を示したい場合は、対象人数と更新頻度と所要時間を添えます。数字にできる実績が手元にない期間の考え方は実績が数字にできない職務経歴書にまとめています。
営業企画から営業(プレイヤー)へ戻る応募では、何を前に出しますか。
営業期間の実績を先頭に置き、企画期間はその後ろに回します。数字を書き換えるのではなく、並び順と行数の配分だけを変える作業です。企画期間は「商談化率のKPIを12.0%→18.0%へ設計し、自分でも同じ型で商談を運べる」(記入例)のように、プレイヤーとして再現できる形に1〜2行で圧縮します。ブランクを心配する必要はありませんが、企画期間中に自分でも商談を持っていた場合は、その件数と金額を必ず残してください。
参照した情報
- ハローワークインターネットサービス「履歴書・職務経歴書の書き方」 — 確認日 2026年9月6日
運営 オルグロー株式会社(運営会社)。この記事は、当社が運営する履歴書・職務経歴書作成ツール「営業の履歴書作成ツール」の編集部が制作し、当社が編集責任を負います。外部ライターへの委託や、他社記事の転載はしていません。
記事内の数値について 売上・件数・達成率・順位などの数値はすべて記入例です。当社サービスの実績や、特定の個人の経歴ではありません。
制作方法 構成と下書きに生成AIを使い、当社の担当者が数値の検算、入力フォームの欄名・並びとの整合、参照情報との照合を行っています。詳しくは編集方針に記載しています。
更新 公開 /最終更新 。記入例・表・結論を変えたときだけ最終更新日を上げています。募集要項に指定がある場合は、そちらが優先されます。