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20年分の営業経歴は2枚に入らない?40代の職務経歴書は配分で決める

執筆 営業の履歴書作成ツール 編集部 公開 最終更新

この記事の結論

40代の営業の職務経歴書は、直近10年を厚く、それ以前を1〜2行に圧縮してA4 2枚に収めます。プレイヤーとしての数字とチームを預かった数字は同じ欄に混ぜず、【個人実績】と【組織実績】の2ブロックに分け、応募先がプレイヤー求人なら個人を先に、管理職求人なら組織を先に置きます。チーム売上5億4,000万円・メンバー8名(記入例)のような規模の数字は、期間と分母を添えて1行にまとめます。

この記事は20年の営業経歴を、プレイヤー実績と組織実績の配分と、期間ごとの厚みの圧縮でA4 2枚に収めることを決めきるためのものです。職務要約から自己PRまでの全体の型、実績指標の対応表、数字で示せる実績がない場合の書き方、社名や売上を書いてよいかの判断は、営業職の職務経歴書にまとめています。様式そのものを探している方は、そちらの入力フォームからそのまま作れます。

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40代の営業の職務経歴書とは(職務経歴書での扱い)

40代の営業の職務経歴書とは、営業としての経歴が10年を大きく超え、プレイヤーとして自分で売ってきた実績と、チームや拠点を預かった実績の両方を1つの書類に載せる段階の職務経歴書を指します。書く材料が足りなくて止まるのではなく、材料が多すぎて止まるのが特徴です。全部を同じ密度で書くと4枚を超え、削り始めると今度は何を売れる人なのかが消えます。

本記事は、営業歴が15年前後から20年を超える人が、1枚の職務経歴書にプレイヤー実績と組織実績を並べる場面を対象にします。役職なしのリーダー経験や後輩指導をどう書くかで迷う段階は30代の営業の職務経歴書、1社での在籍が長く役職定年後や定年後の再就職を控えている場合は50代以上の営業の職務経歴書で扱います。部下数の数え方・チーム予算・育成の書き分けという管理職側の型そのものは営業マネージャー・管理職の職務経歴書が持ち、在籍社数が多く5社以上を束ね直す必要がある場合の並べ方は転職回数が多い営業の職務経歴書にあります。本記事が扱うのは、20年という時間の長さそのものをどう畳むかと、プレイヤーと管理職のどちらをどれだけ前に出すかの2点です。

40代の営業の書類が答える必要があるのは2つです。入社してすぐ何を回せるかと、その回し方を他の人にも渡せるかです。20年分の経歴を並べる目的は経験の量を示すことではなく、「今日から再現できる範囲」と「他人の成果を動かした記録」を1枚の中で見つけやすくすることにあります。年齢そのものは、どちらの答えにもなりません。履歴書と職務経歴書の役割の違いは営業職の履歴書と職務経歴書の違いにまとめています。

職務経歴書の完成記入例(営業歴20年・4社・プレイングマネージャー)

先に完成形を示します。法人向けサービスの営業として20年、直近3年は9名の課を預かりながら自分でも顧客を持つプレイングマネージャーという想定で、A4 2枚に収めた例です。数値はすべて記入例で、在籍期間の合計、チーム売上と個人売上の関係、達成率の掛け算がいずれも合うようにそろえています。

記入例

職 務 経 歴 書
○○○○年○月○日 現在

職務要約

法人向けサービスの営業として20年0か月、4社で新規開拓と既存深耕の両方を担当してきました(記入例)。直近3年は営業課長として9名・予算5億円の課を預かり、直近年度はチーム売上5億4,000万円(達成率108.0%)、同時に自分でも16社を担当して個人売上1億800万円(チーム売上の20.0%)を担いました(記入例)。課長就任1年目は達成率96.0%と未達でしたが、商談レビューを週1回に固定し、翌年度103.0%、直近年度108.0%と戻しています(記入例)。既存顧客向けの保守サービスを商品化し、年間4,320万円(チーム売上の8.0%)まで育てた立ち上げ経験があります(記入例)。

職務経歴(新しい順)

株式会社〇〇〇〇(法人向けサービス・従業員約450名) ○○○○年○月〜現在(6年3か月) 〇〇支店 営業1課 課長(記入例)

  • 【所属】〇〇支店 営業1課 課長(○○○○年○月〜、在任3年0か月/課は自分を含め9名)。就任前は同課の営業担当(3年3か月)(記入例)
  • 【営業対象】従業員200〜2,000名規模の企業(製造・物流・小売)の管理部長・情報システム部長・役員(記入例)
  • 【商材】法人向けの業務支援サービス(無形・年間契約、1社あたり300万〜1,500万円)と、その保守サービス(記入例)
  • 【営業手法】課の予算配分・案件レビュー・同行を担当しつつ、自分でも既存12社と新規開拓を担当するプレイングマネージャー。稼働の目安はマネジメント6割・自分の営業4割(記入例)
  • 【組織実績】(課長在任3年・すべて記入例)
    • 管掌予算5億円に対しチーム売上5億4,000万円(達成率108.0%)。前年度103.0%、就任1年目96.0%(記入例)
    • メンバー8名の売上合計4億3,200万円(1名あたり平均5,400万円)(記入例)
    • 年度目標を達成したメンバー8名中6名(75.0%)。前年度は8名中4名(50.0%)(記入例)
    • 中途入社2名の立ち上げを担当し、初受注まで平均4か月(前年度に入社した2名は平均7か月)(記入例)
    • 商談同行 年96回(月平均8回)、案件レビュー 週1回・年48回を定例化(記入例)
    • 既存顧客向け保守サービスの商品化を企画・提案し、年間売上4,320万円(チーム売上の8.0%)(記入例)
  • 【個人実績】(直近年度・すべて記入例)
    • 個人売上1億800万円(チーム売上5億4,000万円の20.0%)(記入例)
    • 内訳:既存12社の継続・拡大7,200万円(1社あたり平均600万円)+新規4社3,600万円(1社あたり平均900万円)(記入例)
    • 課長就任前の2年度は個人で達成率107.0%・114.0%(当時の課9名中1位・1位)(記入例)

株式会社〇〇〇(法人向けサービス・従業員約120名) ○○○○年○月〜○○○○年○月(4年4か月) 営業部 主任(記入例)

  • 従業員100〜500名規模の企業30社を担当し、既存深耕と新規開拓を併走。最終年度 売上1億2,600万円(目標1億2,000万円・達成率105.0%)、部内11名中2位(記入例)
  • 主任(○○○○年○月〜)としてメンバー3名の同行指導と案件レビューを担当(記入例)

株式会社〇〇〇〇(業務用機器の販売・従業員約90名) ○○○○年○月〜○○○○年○月(4年3か月) 営業課(記入例)

  • 中小企業の総務担当・経営者に業務用機器(有形・1件50万〜300万円)を新規開拓で販売。最終年度 粗利3,180万円(目標3,000万円・達成率106.0%)(記入例)

株式会社〇〇(生活関連サービス・従業員約60名) ○○○○年○月〜○○○○年○月(5年2か月) 営業部(記入例)

  • 個人のお客様への訪問販売。獲得 通算620件(年120件ペース)、最終年度 拠点14名中3位(記入例)

活かせる経験・知識・スキル

  • 法人向けの営業(通算14年10か月・3社):1件50万〜300万円の機器から年間300万〜1,500万円のサービス契約まで、経営者・管理部長・役員に提案(記入例)
  • 営業チームのマネジメント(課長 在任3年0か月・法人向け14年10か月の内数):9名・予算5億円。目標達成メンバー比率を50.0%から75.0%へ(記入例)
  • プレイングでの実行力(直近年度):個人売上1億800万円、担当16社(既存12社・新規4社)(記入例)
  • 中途入社者の立ち上げ設計:初受注までの期間を平均7か月から4か月へ短縮(記入例)
  • 新サービスの企画から販売までの立ち上げ:年間売上4,320万円まで育成(記入例)
  • 個人向け訪問販売(5年2か月):獲得 通算620件(年120件ペース)。件数商売の行動設計(記入例)

資格

  • 普通自動車第一種運転免許(○○○○年○月 取得)

記入例の在籍期間は、6年3か月+4年4か月+4年3か月+5年2か月で20年0か月になります。厚く書いた直近2社が10年7か月、1〜2行に圧縮した2社が9年5か月で、足すと同じ20年0か月です(いずれも記入例)。金額の側も、チーム売上5億4,000万円から個人売上1億800万円を引くとメンバー8名分の4億3,200万円になり、1名あたり平均5,400万円という行と一致します。管掌予算5億円に対する5億4,000万円は達成率108.0%です(いずれも記入例)。「活かせる経験」で期間を書いた束も、顧客層という1本の軸だけで作り、法人向け14年10か月+個人向け5年2か月=20年0か月と在籍年数に一致させています。マネジメントの在任3年0か月は法人向けの内数なので、括弧でその旨を添えて二重に数えていません(いずれも記入例)。20年分の書類でいちばん先に疑われるのは経験の量ではなく、規模の数字と個人の数字の関係が崩れていないかどうかです。

職務経歴書は、履歴書では書ききれない具体的な職務内容と実績を伝える書類だと、ハローワークインターネットサービスの「履歴書・職務経歴書の書き方」でも位置づけられています。40代にとっての「具体的」は、20年を漏れなく書くことではなく、応募先が再現してほしい期間を厚く、それ以外を薄く配分することです。職務要約そのものの組み立て方は営業職の職務経歴書の書き方にまとめています。

入力フォームに落とすときの対応は次のとおりです。様式は「逆編年式(新しい順)」を選び、職歴は4社ぶんを1社ずつ追加します。「業務内容と実績・成果」の欄は1社につき1つで、【所属】【営業対象】【商材】【営業手法】【実績・成果】の5ブロックを続けて書く形です。プレイヤー実績と組織実績の分離は、この5番目のブロックの中に【組織実績】【個人実績】という小見出しを入れ子にして作ります。欄を2つに割るのではなく、1つの欄の中を2段にする形です。

  • 現職:5ブロックをすべて書き、【実績・成果】を【組織実績】と【個人実績】の2段に分けます。応募先が管理職求人なら組織を上、プレイヤー求人なら個人を上にします。
  • 直近の前職:5ブロックのうち【所属】【営業手法】は1行に圧縮し、担当規模と最終年度の実績・順位を残します。行数は4〜8行が目安です。
  • 10年以上前の2社:ブロックを立てず、業種と規模・商材と単価帯・最終年度の達成率だけを同じ欄に1〜2行で残します。
  • 会社をまたぐ束(法人向け無形商材の営業 通算14年10か月など、記入例)は「活かせる経験・知識・スキル」に1行1項目で立てます。

プレイヤー実績とマネジメント実績は、どちらを先に置くか?

応募先の求人票が個人の数字を求めているか組織の数字を求めているかで決め、どちらの場合も【個人実績】と【組織実績】に分けて混ぜません。40代の書類でいちばん多い崩れ方は、チーム売上5億4,000万円と個人売上1億800万円が同じ箇条書きの中に並び、どちらが自分の数字か読めなくなる形です(いずれも記入例)。読み手は数字の出どころを追えないと、大きいほうの数字を割り引いて読みます。分けて書けば、両方が生きます。

求人票の書かれ方と、実績ブロックの配分(記入例)
応募先の求人票先に置くブロック職務要約の1文目(記入例)【実績・成果】の行数配分(記入例)
「営業担当」「メンバー採用」「プレイヤー歓迎」個人実績法人向けサービスの営業20年。直近年度は自分で16社を担当し、個人売上1億800万円個人7行・組織3行
「課長」「マネージャー」「チームリーダー」組織実績営業課長として9名・予算5億円の課を3年、直近年度は達成率108.0%組織8行・個人3行
「プレイングマネージャー」「兼任」組織→個人の順で両方9名の課を率いながら、自分でも売上1億800万円(チーム売上の20.0%)を担当組織6行・個人5行
「立ち上げ」「新規事業」「新商材」立ち上げの実績既存顧客向け保守サービスを商品化し、年間4,320万円(チーム売上の8.0%)まで育成立ち上げ4行・組織4行・個人3行
役割の記載がない・幅がある組織→個人の順営業20年、直近3年は9名・予算5億円の課を担当組織6行・個人5行

配分を変えるのは並び順と行数だけで、書く数字そのものは入れ替えません。プレイヤー求人に応募するときにマネジメント経験を消すと、記入例でいえば20年の後半3年が空白になり、履歴書の職歴欄と食い違います。逆に管理職求人でプレイヤー実績を全部落とすと、自分では売れない管理職という読み方が残ります。どちらの応募でも両方を載せ、どちらを先に読ませるかだけを変えるのが安全な形です。

プレイングマネージャーの書類では、個人売上がチーム売上に占める比率を1行入れると、兼任の度合いがひと目で伝わります。記入例の20.0%は、9名の課で自分1人が全体の5分の1を売っていた状態を示します。比率を書かずに個人売上1億800万円だけを置くと、チームの数字と重複しているのか別なのかが読み手に判断できません。内数であることを括弧で明示するのが要点です(いずれも記入例)。

チームの数字しか手元になく、自分の担当分が集計されていない場合の切り分け方はチーム実績しかない営業の職務経歴書にまとめています。部下数を直属と間接に分ける数え方や、採用・育成の実績をどの粒度まで書くかは管理職側の型なので、本記事では並び順と行数の配分だけを扱います。

課長として9名のチームを率い、チーム売上5億4,000万円を達成しました。個人でも1億800万円を売り上げ、新サービスの立ち上げも行いました。マネジメントとプレイヤーの両方で成果を出しています(記入例)。

3つの数字が1段落に混ざり、5億4,000万円と1億800万円が別物なのか内数なのかが読めません。「両方で成果」という結びは、どちらの求人に応募しても決め手になりません。

【組織実績】管掌予算5億円に対しチーム売上5億4,000万円(達成率108.0%)。メンバー8名の売上合計4億3,200万円(1名あたり平均5,400万円)、年度目標達成者8名中6名(75.0%・前年度4名)。
【個人実績】個人売上1億800万円(チーム売上5億4,000万円の20.0%・内数)。既存12社7,200万円+新規4社3,600万円(すべて記入例)

2つのブロックに分かれ、個人売上がチーム売上の内数であることが括弧で示されています。5億4,000万円−1億800万円=4億3,200万円という引き算が行の中で確かめられ、8名の平均5,400万円まで読み手が追えます(いずれも記入例)。

20年分の経歴を2枚に収めるには、どこを削るか?

削るのは古い期間の行数であって、期間そのものではありません。直近10年前後を厚く、それ以前は在籍期間・業種と規模・商材と単価帯・最終年度の達成率の4点に圧縮します。社を丸ごと省くと履歴書の職歴欄と在籍期間が食い違い、経歴が確認できない書類になります。20年の書類で必要なのは省略ではなく、期間ごとの厚みの傾斜です。

期間ごとの厚みと、求人票が近いときの上乗せ(営業歴20年をA4 2枚に収める場合・記入例)
期間の位置づけ厚みの目安残す項目削る項目求人票がその期間に近いときの上乗せ
直近3年(現在の役割)15〜20行所属・チーム規模・管掌予算・組織実績・個人実績・年度別の達成率—上乗せしない(すでにいちばん厚い)
直近4〜10年各4〜8行役割の変化、担当規模、最終年度の実績と分母つきの順位月次の行動量、案件名の列挙、部署名の変遷年度別の達成率を2〜3年分足す(+2行)
10〜15年前各2〜3行在籍期間・商材と単価帯・最終年度の達成率実績の内訳、営業手法の詳細、担当顧客の一覧決裁レイヤーと新規・既存の比率を足す(+1〜2行)
15年以上前各1〜2行在籍期間・業種と規模・担当した売り方・通算の件数年度ごとの数字、当時の順位や表彰の詳細通算件数に年間ペースと分母つきの順位を足す(+2行)
新卒から3年目まで1行(または会社名の行に含める)在籍期間・職種研修内容、新人賞、初期の行動量入社から初受注までの月数を1行足す

傾斜の基準を「古いか新しいか」だけに置くと、応募先に効く経験が古い側に埋まっている場合に取りこぼします。基準は2軸で、1つ目が時期、2つ目が応募先の求人票との距離です。求人票が個人向けの新規開拓を求めているなら、15年以上前の訪問販売5年2か月・獲得620件(記入例)は1〜2行では足りず、3〜4行まで戻します。時期の傾斜を骨にして、求人票に近い期間だけを1段だけ厚くする、という直し方になります。

行数を削っても落とさない情報が3つあります。在籍期間、商材の単価帯、そして分母つきの達成率です。在籍期間は履歴書との突き合わせに使われ、単価帯は応募先の商材と重なるかどうかの判断材料になり、達成率は年代の違う実績を横に並べるときの共通のものさしになります。逆に、営業手法の細かい説明、担当エリアの地名、社内システムの名称は、圧縮した期間では読み手の判断を変えないため落として構いません。

20年前の会社で使っていた呼び名は、そのまま書くと読み手に通じません。当時の職位や評価区分は、いま通用する一般語に置き換えるか、括弧で定義を添えます。社内の呼び名やKPIを一般語に直す手順は社内用語・社内KPIを翻訳する職務経歴書にまとめています。

※10年以上前の職歴については、応募職種との関連が薄いため記載を省略しております(記入例)。

在籍期間が9年5か月ぶん空き、履歴書の職歴欄と突き合わせたときに説明のつかない空白になります。省略した理由を1行足したことが、かえって空白を目立たせています(記入例)。

株式会社〇〇〇〇(業務用機器の販売・従業員約90名/4年3か月) 中小企業の総務担当・経営者に業務用機器(有形・1件50万〜300万円)を新規開拓で販売。最終年度 粗利3,180万円(目標3,000万円・達成率106.0%)(記入例)

2行で在籍期間・業種と規模・商材と単価帯・達成率がそろいます。無形商材の求人に応募していても「1件50万〜300万円の有形商材を新規で売っていた期間」として読め、空白も弁明も生まれません(記入例)。

10年以上前の数字は、書いてよいか?

書けますが、直近5年の数字と同じ行に並べず、その期間の圧縮行の中に時期を添えて置きます。10年以上前の実績は、目標の立て方も評価母集団も市場環境も今と違うため、直近の数字と同じ重さでは読まれません。並べ方を間違えると、古い数字が直近の実績だと誤読され、面接で時期を確認された瞬間に書類全体の信頼が落ちます。

10年以上前の実績の扱い(記入例)
手元にある古い実績職務経歴書での扱い(記入例)理由
15年以上前の社内順位その社の圧縮行に「最終年度 拠点14名中3位」と1行で置く分母も評価制度も今と違う。単独の行にすると直近と誤読される
10年以上前の表彰「○○○○年度」と時期を添え、選出の分母(対象約120名)を括弧で書く時期と分母のない受賞は、読み手が重さを判断できない
古い商材の単価帯残す。「1件50万〜300万円」のように帯で書く単価帯は年が経っても応募先の商材と直接比べられる
20年前の新規開拓件数年間ペースに直して「獲得 通算620件(年120件ペース)」と1行月次の内訳は当時の営業環境に依存し、再現性の説明にならない
廃止された社内制度の名称制度名を書かず、対象人数と選出基準を一般語で書く読み手が制度を知らず、名称だけでは意味が伝わらない
古い期間の取引先名書かない。業種と企業規模に置き換える在籍していない会社の顧客情報を書類に載せない
10年以上前の年収額実績欄に書かない実績の指標ではなく、当時の給与制度の結果

古い実績を「活かせる経験・知識・スキル」に上げてよいのは、応募先でそのまま再現できる方法として書ける場合だけです。記入例では、15年以上前の個人向け訪問販売を「獲得 通算620件。件数商売の行動設計」という形で1行立てています(記入例)。数字は当時のものでも、行動を設計するという方法は年代に依存しません。逆に「当時は全国1位でした」という書き方は、方法ではなく結果だけを持ち出す形になり、いまの再現性を示せません。

順位や表彰に分母と評価期間を添える型は表彰歴・社内順位の職務経歴書、目標に届かなかった年度の書き方は目標未達・成績が悪いときの職務経歴書にまとめています。20年の経歴では未達の年度が1つも無いほうが不自然なので、記入例のように課長就任1年目の96.0%を残し、そこから103.0%・108.0%と戻した並びを見せるほうが、数字全体が実測値として読まれます(いずれも記入例)。

全国営業成績1位(社内表彰)。年間目標達成率142%。法人向け新規開拓で全社トップの実績(記入例)。

時期も分母も書かれていないため、直近の実績として読まれます。面接で「何年前ですか」と聞かれて15年前だと答えた時点で、書類の他の数字も疑われます。

株式会社〇〇(生活関連サービス・従業員約60名/5年2か月) 個人のお客様への訪問販売。獲得 通算620件(年120件ペース)、最終年度 拠点14名中3位(記入例)

在籍期間の中に置かれているため、いつの数字かが自動的に伝わります。通算620件と年120件ペース、分母14名がそろい、古い実績でも読み手が重さを判断できます(いずれも記入例)。

役職を外れる転職・年収が下がる転職は、どう書くか?

職務経歴書には希望年収も待遇の妥協も書かず、担いたい役割を1行にして、直近のプレイヤー実績を組織実績より前に出します。役職や年収の条件は応募フォームや履歴書の本人希望記入欄が受け持つ欄で、職務経歴書に持ち込むと、実績を書くはずの行が交渉の文章に置き換わります。書類の側でやることは、条件の話ではなく「役職が付かなくても自分で数字を作れる」という証明を前に出す並べ替えです。

役職・待遇が変わる転職での書類上の扱い(記入例)
想定される状況職務経歴書での扱い書く場所
管理職から一般の営業職に戻る応募【個人実績】を先頭に置き、【組織実績】は後段。組織側は「必要なら担える」ことが伝わる分量に絞る【実績・成果】の並び順
前職より小さい組織へ応募する管掌規模を小さく書き直さない。5億円は5億円のまま書き、応募先の規模に近い経験を別立てで1行活かせる経験・知識・スキル
年収が下がる前提で応募する職務経歴書には書かない。年収の希望は応募フォームか履歴書の本人希望記入欄書かない
在職中に役職を外れた期間がある役職の在任期間を「課長(○○○○年○月〜○○○○年○月)」と区切り、事実だけを書く。理由の説明は書かない【所属】
役職名が会社独自で通じない一般語を括弧で添える。「担当部長(部下なし・専任職)」(記入例)【所属】
「年収は問いません」と伝えたい書かない。待遇の妥協は実績の代わりにならない書かない

管理職から一般の営業職に戻る応募で読み手が確かめたいのは1点だけです。この人は自分で数字を作れるか、それとも部下に作らせる立場でしか動けないか。記入例では、課長在任中も個人で1億800万円(チーム売上の20.0%)を売っている行と、課長就任前2年の個人達成率107.0%・114.0%の行が答えになります(いずれも記入例)。プレイヤーとしての直近の数字が3年以上前で止まっている場合は、在任中に自分で持っていた顧客数と商談数を書き、担当を持っていた事実そのものを示します。

役職の在任期間は、始まりと終わりを月まで書きます。「課長(○○○○年○月〜○○○○年○月)、その後 営業担当(○○○○年○月〜)」(記入例)という並びなら、期間が読み手に伝わり、理由を書かなくても事実として通ります。組織改編・降格・兼務の解除といった経緯を書類で説明すると、書類が弁明の場になります。昇進・降格・兼務・部署異動を職務経歴書のどこに置くかは部署異動・昇進・降格・兼務の職務経歴書にまとめています。

役職手当や歩合が乗った年収額を実績の代わりに書くのも避けます。年収は評価制度と支給ルールの結果で、応募先の制度では同じ働きでも別の額になります。年収欄の扱いと、歩合込みの額をどう記載するかはインセンティブ・歩合込み年収の職務経歴書で扱っています。なお「役職定年」は法令上の一律の制度ではなく、勤務先の人事制度によって呼び方も対象年齢も異なります。書類では制度名の説明に行を割かず、自分の在任期間と担当範囲だけを書きます。

40代後半という年齢もあり、役職や年収にはこだわりません。プレイヤーとして一から出直す覚悟で、若い方に混じって働かせていただきたいと考えております(記入例)。

実績を書く欄が、条件の譲歩と姿勢の表明で埋まっています。「一から出直す」は20年の経験を自分で無効化する書き方で、読み手にとっては採用する理由が1つも残りません。

【個人実績】課長在任中も自分で16社を担当し、直近年度 個人売上1億800万円(チーム売上5億4,000万円の20.0%・内数)。就任前2年度は個人で達成率107.0%・114.0%(当時の課9名中1位・1位)。
【組織実績】9名・予算5億円の課で達成率108.0%、目標達成メンバー8名中6名(75.0%)(すべて記入例)

個人の数字が先に来て、管理職を離れても自分で売れることが直近の実績で示されています。組織実績も残っているため、応募先が後からマネジメントを任せたい場合の判断材料にもなります(いずれも記入例)。

年齢や家庭の事情に触れる一文は、必要か?

必要ありません。年齢は履歴書の生年月日欄が持つ情報で、職務経歴書で触れると、実績を書くはずの行が年齢の説明に変わります。とくに避けるのは、年齢を理由に自分を低く見せる書き方と、年齢を理由に配慮を求める書き方の2つです。どちらも応募先が判断に使えない情報で、読み手に残るのは「本人が年齢を不利だと思っている」という印象だけになります。

年齢まわりの記述で気をつける範囲は、自己申告の面にも及びます。厚生労働省「公正な採用選考の基本」は、家族の職業や収入、住宅状況、生活環境といった本人に責任のない事項を採用選考で把握しないことを求めています。応募する側も、求められていない家族構成・扶養の状況・住宅の事情・健康状態を書類に書き足す必要はありません。「子育てが一段落したため」「住宅ローンがあるため長く勤めたい」といった一文は、書いた本人が意図していなくても、選考で扱わないことになっている領域を書類に持ち込む形になります。

年齢まわりの記述の置き換え(記入例)
書きがちな一文読み手に残るもの置き換え(記入例)
「40代という年齢ではありますが」本人が不利だと思っている前提(削る。実績の行から始める)
「若手の方には及びませんが」比較の軸が能力から年齢に移る直近年度 個人売上1億800万円、担当16社
「体力には自信があります」健康状態の自己申告になる年96回の商談同行、週1回の案件レビューを3年継続
「家庭の事情が落ち着いたため」選考で扱わない領域の情報(職務経歴書には書かない)
「これまでの経験を活かし」何が活きるのか分からない9名・予算5億円の課の運営と、個人での新規4社3,600万円
「若い方の下でも問題ありません」年上の部下という論点を書類に持ち込む中途入社2名の立ち上げを担当し初受注まで平均4か月

年上のメンバーや年下の上司との関係を心配して1行入れたくなる場面もありますが、書類では行動の記録に置き換えます。記入例の「中途入社2名の立ち上げを担当し、初受注まで平均7か月から4か月へ」という行は、年齢に触れずに、他人の成果を上げた記録として読まれます(記入例)。姿勢を言葉で宣言するより、誰かの数字を動かした事実を1行置くほうが、40代の書類では確実に効きます。

40代半ばと若くはありませんが、これまでの経験を活かし、若い方に負けないよう努力してまいります。年齢を感じさせない行動力が強みです(記入例)。

3文のうち2文が年齢の話で、実績の数字が1つもありません。「負けないよう努力」は結果ではなく意欲の表明で、20年の経歴を持つ応募者の書類としては情報量がゼロになります。

法人向けサービスの営業20年。直近3年は9名・予算5億円の課で達成率108.0%、同時に自分でも16社を担当して個人売上1億800万円(チーム売上の20.0%)。中途入社2名の初受注までの期間を平均7か月から4か月へ短縮しました(すべて記入例)。

年齢に一度も触れずに、経験年数・組織規模・個人の数字・他人の成果を動かした記録が並んでいます。読み手が判断に使える情報だけで構成されています(いずれも記入例)。

よくある質問

マネジメント経験がまったくありません。40代でプレイヤーのままでも書類は通りますか。

通ります。書類の側でやるのは、管理職経験の代わりに「担当規模の大きさ」と「20年で崩れなかった安定性」を数字にすることです。担当顧客数、1社あたりの単価帯、決裁レイヤー、直近5年の年度別達成率を並べると、若手と競合する求人でも規模の差が読めます。後輩指導や中途入社者の同行を任されていた場合は、役職が付いていなくても人数と期間と結果(初受注までの月数など)で1行書けます。実際に担っていない役割を役職名で書くのは避け、「メンバー3名の同行指導」(記入例)のように業務の事実で書きます。若手側の書類が行動量をどう積むかは第二新卒・20代の営業の職務経歴書にまとめています。

10年以上前の在籍社を1〜2行まで落としても、まだ入りきりません。次はどこを削りますか。

削る場所は2か所です。1か所目は「活かせる経験・知識・スキル」で、項目が10本を超えていれば、応募先の求人票にある必須要件から遠い順に落とします。20年分を書くとこの欄が膨らみ、職務経歴の本体を言い換えただけの項目が並びがちです。2か所目は現職の【実績・成果】のうち、応募先が求めていない側です。プレイヤー求人なら組織実績の運用の行(同行の回数、レビューの頻度、育成の細目)を1行にまとめ、管理職求人なら個人実績の内訳(1社あたりの平均や既存・新規の分け方)を1行に畳みます。逆に、在籍期間・商材の単価帯・分母つきの達成率は紙幅のために削りません。削ると履歴書との突き合わせも応募先の商材との比較もできなくなり、減らした行数より失うものが大きくなります。

1社に20年在籍しています。1社しかない書類は薄く見えませんか。

薄くはなりません。会社の枠は1つでも、その中の役割ごとに期間を区切って3〜4ブロックに分けると、転職を重ねた書類と同じ密度になります。「営業部(○○○○年○月〜○○○○年○月)」「〇〇支店 営業課 主任(○○○○年○月〜○○○○年○月)」「〇〇支店 営業1課 課長(○○○○年○月〜)」(記入例)のように見出しを分け、それぞれに営業対象・商材・実績を置きます。1社の書類で読み手が確かめたいのは、20年のあいだに担当規模と決裁レイヤーが上がっているかどうかなので、ブロックごとに担当顧客数と単価帯を並べると、階段として読めます。

直近3年がマネジメント専任で、自分の売上がありません。

個人売上の行を作らず、組織実績と、自分が直接動かした案件の行で埋めます。専任の管理職でも、大型案件への同行、価格の最終判断、失注案件の巻き取りなど、自分が入ったことで動いた案件は残っています。「1件1,000万円以上の案件12件に同行し、うち9件を受注(受注率75.0%・記入例)」のように、件数と結果で書けば、プレイヤーとしての力も同時に伝わります。個人の予算を持っていなかった事実は「個人予算なし(課の予算のみ)」と1行で断ります。断らずに組織の数字だけを並べると、個人の数字を隠したと読まれます。

20年のあいだに扱った商材が5種類以上あります。全部書くべきですか。

全部は書かず、応募先の商材に近いものから3つに絞り、残りは「活かせる経験」で1行にまとめます。商材を並べるときの単位は商品名ではなく、有形か無形か、単価帯、契約形態(都度・年間契約・保守)の3点です。3点がそろっていれば、応募先の商材と重なるかどうかを読み手が判断できます。商品名を5つ並べても、業界の外の読み手には違いが伝わりません。商材が多いこと自体を強みにしたい場合は、「入社から初受注までの月数」を社ごとに並べ、新しい商材でも立ち上がれる事実を数字で示します。

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ここまでの内容は、入力フォームの該当欄にそのまま書けます。登録なしで、PDFまで作れます。

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