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証券リテール営業の職務経歴書は手数料だけ?預かり資産の純増と顧客数で示す

執筆 営業の履歴書作成ツール 編集部 公開 最終更新

この記事の結論

証券リテール営業の職務経歴書は、手数料収益だけでなく、預かり資産残高とその純増、担当顧客数を組にして書きます。手数料収益4,800万円だけの行は回転売買と読まれかねないため、預かり資産残高33億円・年間の純増2億4,000万円・担当240世帯(記入例)というストックの指標を先に置きます。相場に左右される収益は、達成率と支店内順位、NISA口座や積立契約など継続する取引の数で補います。

この記事は証券・銀行のリテール営業の実績を、預かり資産の純増と手数料収益の内訳で書き切ることを決めきるためのものです。職務要約から自己PRまでの全体の型、実績指標の対応表、数字で示せる実績がない場合の書き方、社名や売上を書いてよいかの判断は、営業職の職務経歴書にまとめています。様式そのものを探している方は、そちらの入力フォームからそのまま作れます。

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証券リテール営業とは(職務経歴書での扱い)

証券リテール営業とは、証券会社や銀行の支店に所属し、個人のお客様と地域の事業主・オーナー企業に対して、株式・債券・投資信託・保険などの金融商品を提案する営業です。収益は売買や販売のたびに受け取る手数料で立ち、社内の成績は預かり資産残高と手数料収益の二本立てで管理されます。職務経歴書で手が止まるのは、毎日追いかけていた数字が手数料収益であり、それをそのまま書き写すと「手数料のために売買を繰り返した人」と読まれかねないところです。

本記事は、対面型の証券会社の支店リテール営業を中心に、銀行の個人営業(個人渉外・資産運用担当)もあわせて扱います。融資と本業支援で法人を担当する渉外は銀行法人営業(渉外)の職務経歴書、生命保険会社に所属して保険を売る仕事は生命保険営業の職務経歴書、複数社の商品を扱う乗合代理店の営業は保険代理店営業の職務経歴書で扱います。

求人票で「リテール営業」「個人営業(証券)」「資産運用コンサルタント」「個人渉外」「ウェルスマネジメント」と書かれている仕事は、本記事の範囲です。証券会社の事業法人・金融法人担当も、収益が手数料で立ち、担当先の預かり資産で管理される点は同じなので、本記事の型で書いたうえで、担当先の規模と決裁の階層を法人営業の言葉で足します。

職務経歴書の完成記入例(証券リテール営業)

先に完成形を示します。対面型の証券会社の支店で、個人のお客様と地域の事業主を担当した7年間を、直近1年の数字を中心にまとめた例です。数値はすべて記入例で、残高の増減と収益の内訳が足し算で確かめられるようにそろえています。

記入例

職 務 経 歴 書
○○○○年○月○日 現在

職務要約

証券リテール営業として7年間、対面型証券会社の支店で個人のお客様と地域の事業主を担当してきました。直近3年は主任として担当240世帯・預かり資産残高33億円を持ち、直近1年の手数料収益は4,800万円、目標4,500万円に対し達成率106.7%、支店の営業12名中3位です(記入例)。相場に左右されない収益をつくることを課題に置き、残高に連動するストック収益を前年の480万円から960万円へ、預かり資産の純増を年2億4,000万円まで積み上げました(記入例)。

職務経歴

〇〇証券株式会社(対面型証券・従業員約2,400名・国内52店舗) ○○○○年○月〜現在 〇〇支店 主任(記入例)

  • 【所属】〇〇支店 営業課(営業12名・課長1名) 主任(○○○○年○月〜)(記入例)
  • 【営業対象】個人のお客様(50〜80代の退職者・自営業者が中心、金融資産1,000万〜1億円の層)/地域の事業主・オーナー企業の代表者(記入例)
  • 【商材】国内株式、外国株式、公社債、投資信託、ラップ口座、一時払いの生命保険。NISA口座・特定口座の開設と運用相談を含む(記入例)
  • 【営業手法】既存のお客様への定期面談(半期に1回以上)と、支店商圏への訪問・架電による新規開拓を併走。提案は資産全体の配分から入り、単発の売買提案では組み立てない
  • 【実績・成果】(直近1年・すべて記入例)
    • 預かり資産残高 33億円(期末時点)。担当240世帯、1世帯あたり平均1,375万円(記入例)
    • 預かり資産の純増 2億4,000万円(新規預かり4億8,000万円 − 出金・解約2億4,000万円)。時価変動による増加6,000万円と合わせ、残高は期首30億円から33億円へ(記入例)
    • 手数料収益 4,800万円。目標4,500万円に対し達成率106.7%、前年4,320万円に対し111.1%、支店の営業12名中3位(記入例)
    • 収益の内訳:株式売買委託手数料1,920万円(40.0%)/投資信託の販売手数料1,440万円(30.0%)/残高連動のストック収益960万円(20.0%・前年480万円)/債券・保険480万円(10.0%)(記入例)
    • 担当顧客 期首216世帯 + 新規30世帯 − 解約・他社移管6世帯 = 240世帯。顧客継続率97.2%(記入例)
    • 新規口座開設30件(紹介12件・セミナー9件・訪問架電9件)、初回入金1億8,000万円(1件平均600万円)(記入例)
    • NISA口座144件(担当の60.0%)、毎月の定時定額買付(積立)契約96件(40.0%)・月間積立額480万円(記入例)
    • 投資信託の乗換えを伴う販売の比率18.0%(前年32.0%)、投資信託の平均保有期間3.4年(前年2.1年)(記入例)
    • 相続・事業承継に関する初期相談18件を受け、税理士・信託部門へ取り次ぎ(記入例)
    • ※お客様名・保有銘柄・支店名は、守秘義務と個人情報保護のため、世帯数・商品カテゴリ・エリアで記載しています

活かせる経験・知識・スキル

  • 個人のお客様の資産全体を踏まえた配分の提案(担当240世帯・1世帯あたり平均1,375万円)(記入例)
  • 新規開拓(支店商圏への訪問1日平均8件、面談1,200件、新規口座開設30件・初回入金1億8,000万円)(記入例)
  • 長期保有を前提とした提案(積立契約96件、投資信託の平均保有期間3.4年、乗換え比率18.0%)(記入例)
  • 相続・事業承継の初期相談の受付と、税理士・信託部門・本部専門部署への取り次ぎ
  • 支店の新人2名への同行指導と、週1回のロールプレイングの運営(記入例)

資格

  • 一種外務員資格試験 合格(○○○○年○月/日本証券業協会)、外務員登録(○○○○年○月〜現在)
  • 2級ファイナンシャル・プランニング技能士(○○○○年○月 取得)
  • 普通自動車第一種運転免許(○○○○年○月 取得)

記入例の数字は、残高の増減と収益の内訳が足し算で確かめられるように置いています。期首30億円+資金の純増2億4,000万円+時価変動6,000万円=期末33億円、期首216世帯+新規30世帯−解約・移管6世帯=240世帯、株式1,920万円+投資信託1,440万円+ストック収益960万円+債券・保険480万円=手数料収益4,800万円という関係です(いずれも記入例)。面接で最初に確かめられるのは率の高さではなく、残高・収益・顧客数の三つが同じ期間で整合しているかどうかです。

職務経歴書は、履歴書では書ききれない具体的な職務内容と実績を伝える書類だと、ハローワークインターネットサービスの「履歴書・職務経歴書の書き方」でも位置づけられています。証券リテールでいう「具体的」とは、扱った資産の規模と顧客層を書き、読み手が手数料収益を正しい分母で読めるようにすることです。入力フォームの「業務内容と実績・成果」は【所属】【営業対象】【商材】【営業手法】【実績・成果】の5ブロックを1つの欄に続けて書く形なので、証券リテールの情報は次のように振り分けます。

  • 【所属】支店名(または担当エリア)、支店の営業人数、役職と就任時期。「〇〇支店 営業課(営業12名)主任」(記入例)のように、順位の分母になる人数まで書きます。
  • 【営業対象】個人か事業主か、年代と金融資産の帯、退職金層か現役層か。預かり資産1世帯あたりの平均額の根拠になる情報です。
  • 【商材】株式・債券・投資信託・保険・ラップ口座のうち何を扱ったか、預かり資産に占める構成。収益の内訳と対応させます。
  • 【営業手法】既存のお客様への定期面談の頻度と、新規開拓の経路(紹介・セミナー・訪問・架電)。売買の回数ではなく接点の設計を書く欄です。
  • 【実績・成果】預かり資産残高と純増から書き始め、担当顧客数、手数料収益と内訳、継続に関する数字の順に並べます。各行に時点と分母を添えます。

職務要約の組み立て方そのものは営業職の職務経歴書の書き方、数字にできる実績が手元にない期間の扱いは数字で示せる実績がない場合にまとめています。

手数料収益だけを書くと、なぜ回転売買に見えるのか

手数料収益はお客様が支払ったコストの合計でもあるため、単独の行に置くと「何をして稼いだのか」が読めず、預かり資産残高・担当顧客数・残高連動のストック収益と同じ場所に並べて初めて中身が伝わります。金融機関の中途採用では、収益をいくら上げたかと同じ重さで、その収益がどんな取引の積み重ねなのかが見られます。株式の売買委託手数料だけで4,800万円を積んだ人と、残高に連動する収益を2割まで育てながら4,800万円に届いた人では、採用後に再現される営業がまったく違うためです(いずれも記入例)。

証券リテール営業の実績指標と書き方(記入例)
指標書き方(記入例)押さえどころ
預かり資産残高33億円(期末時点・担当240世帯)手数料収益より前に置く。必ず時点を書く
預かり資産の純増2億4,000万円(入金4億8,000万円−出金2億4,000万円)相場による増減を含めない。中心になる指標
担当顧客数240世帯(1世帯あたり平均1,375万円)件数と単価が同時に伝わる。世帯か口座かを明記
手数料収益4,800万円(目標4,500万円・達成率106.7%)社内での呼び名ではなく一般語で書く
収益の内訳株式1,920万円/投信1,440万円/ストック960万円/債券・保険480万円売買偏重でないことを最初に示す1行
ストック収益比率20.0%(前年11.1%)残高に連動する収益。伸びていること自体が成果
新規口座開設30件(うち紹介12件・40.0%)紹介比率は既存のお客様の満足を映す代理指標
NISA口座・積立契約NISA144件(60.0%)、積立96件・月間480万円長期の取引を持っている証拠。件数と比率を組に
顧客継続率97.2%(期首216世帯のうち解約・移管6世帯)売って終わりでないことを示す。分母は期首の世帯数
投資信託の乗換え比率18.0%(前年32.0%)、平均保有期間3.4年下がっていることが成果になる数少ない指標
支店内順位営業12名中3位(通年)分母(支店の営業人数)と評価期間が必須

乗換えの比率をあえて書くのは、金融業界の読み手が真っ先に気にする点だからです。金融庁の金融商品取引業者等向けの総合的な監督指針では、投資信託の短期の乗換え勧誘について、販売手数料の負担が増えることや効率的な運用が行えなくなることなど、必ずしも顧客の安定的な資産形成につながらない問題があるとされています(2026年9月時点)。監督指針は制度側の文書で、記入例の数字とは別のものとして扱いますが、面接官がどこを見ているかを教えてくれます。乗換え比率が下がった、平均保有期間が延びたという行は、収益の内訳と合わせて「売買の回数ではない稼ぎ方に切り替えた」ことの説明になります。

同じ理由で、販売会社が公表している指標も参考になります。投資信託の販売会社が比較できる共通の指標として、運用損益別の顧客比率や、預かり残高上位20銘柄のコスト・リターン、リスク・リターンが示されています(金融庁「顧客本位の業務運営について」、2026年9月時点)。会社全体の数値をそのまま自分の実績にはできませんが、自分の担当分について「投資信託を保有するお客様210世帯のうち、運用損益がプラスの世帯168件(80.0%)」(記入例)のように社内資料で確認できる範囲を書けるなら、収益の行より強い材料になります。数字を出す前に、社内資料の持ち出しにあたらないかを必ず確かめます。

個人のお客様を担当し、年間の手数料収益4,800万円を達成しました。(記入例)

預かり資産も顧客数も分からないため、少数のお客様に売買を繰り返して積んだ収益なのか、大きな残高から生まれた収益なのかが読めません。金融機関の読み手ほど、収益額だけの1行では判断を保留します。

担当240世帯・預かり資産残高33億円(1世帯あたり平均1,375万円)、年間の純増2億4,000万円。手数料収益4,800万円(目標4,500万円・達成率106.7%、支店の営業12名中3位)で、内訳は株式1,920万円・投資信託1,440万円・残高連動のストック収益960万円(前年480万円)・債券・保険480万円(記入例)

残高・顧客数・収益・内訳が1か所にそろい、1,920+1,440+960+480=4,800万円と行の中で検算できます。ストック収益が前年の2倍になっている点から、収益の質を変えた人だと読めます(いずれも記入例)。

分母と期間をそろえるという一般的な考え方は営業実績を数字でどう書くかにまとめています。

預かり資産の増減のうち、自分がつくった分をどう切り出すか

残高の増加を「資金の純増」と「時価変動」に分け、自分の実績は純増の側だけで語ります。預かり資産残高は、お客様が入金しなくても相場が上がれば増え、何もしなくても相場が下がれば減ります。「預かり資産を3億円増やしました」(記入例)という文は、書いた年の相場次第で意味がまったく変わるため、読み手は増加額だけでは評価できません。増加の中身を分解して見せた瞬間に、その3億円のうち自分の営業でつくった分がいくらなのかが確定します。

預かり資産の増減の分解と、自分の実績にできる範囲(記入例)
項目金額中身自分の実績にできるか
期首残高30億円前期末時点の担当分分母として書く
新規預かり(入金)+4億8,000万円新規のお客様1億8,000万円+既存のお客様の追加3億円できる。営業の成果そのもの
出金・解約−2億4,000万円満期資金の払出、住宅購入、他社への移管できない。減らさなかった工夫は書ける
資金の純増+2億4,000万円入金−出金できる。中心に置く指標
時価変動+6,000万円相場による評価額の増減できない。純増と分けて書く
期末残高33億円期首30億円+純増2億4,000万円+時価変動6,000万円時点を明記して書く

入金の側は、新規のお客様からの導入と、既存のお客様からの追加導入に分けます。新規30世帯から1億8,000万円(1件平均600万円)、既存のお客様から3億円という書き方をすると、開拓と深耕のどちらで数字をつくった人かが読めます(いずれも記入例)。応募先が新規開拓中心の会社であれば前者が、既存顧客の資産を預かり直す仕事であれば後者が効きます。両方の内訳を書いておけば、どちらの読み手にも材料が残ります。

出金の側は、自分の実績にはできませんが、書かないと残高の動きが説明できません。「出金・解約2億4,000万円のうち、他社への移管は3,600万円(15.0%)にとどめ、満期を迎えた資金の8割を再運用の提案でつなぎ止めた」(記入例)のように、避けられない出金と、防げたはずの流出を分けて書きます。2億4,000万円のうち3,600万円という関係が行の中で確かめられるため、面接でも同じ数字で説明できます(いずれも記入例)。

相場が悪く残高そのものが前年を割った年は、純増と残高を両方書きます。「期末残高31億8,000万円(前年比96.4%)。内訳は相場下落による時価変動−2億4,000万円と、資金の純増+1億2,000万円」(記入例)と並べれば、残高の減少が自分の営業の結果ではないことが1行で伝わります。33億円−2億4,000万円+1億2,000万円=31億8,000万円という関係です(いずれも記入例)。目標に届かなかった年度そのものの説明の型は目標未達・成績が悪いときの職務経歴書にまとめているため、証券リテールの書類では純増と時価変動の切り分けまでにとどめます。

担当先の預かり資産を3億円増やし、33億円まで拡大しました。(記入例)

増加分に相場の上昇が含まれているかどうかが分かりません。上昇局面の年度であれば「相場に乗っただけ」と読まれ、下落局面の年度に同じ書き方をした人と区別がつきません。

預かり資産残高 期首30億円→期末33億円。増加3億円の内訳は、資金の純増2億4,000万円(新規預かり4億8,000万円−出金・解約2億4,000万円)と時価変動6,000万円。新規預かりの内訳は新規30世帯からの1億8,000万円と既存のお客様からの追加3億円(記入例)

相場の分を差し引いても2億4,000万円を自分でつくったことが示され、その原資が新規と既存のどちらから来たかまで読めます。2億4,000万円+6,000万円=3億円と足し算が合うため、面接での追加質問にも同じ数字で答えられます(いずれも記入例)。

新規開拓の架電・訪問件数は、どこまで書いてよいか

行動量は1日あたりの平均に丸めて1行にとどめ、面談から先の転換(面談→口座開設→初回入金)を率で示します。証券の支店では、担当エリアも稼働時間も支店の運用で決まるため、架電や訪問の件数そのものでは同僚と差がつきません。年間の総数をそのまま並べると数字だけが大きくなり、量で押した営業という印象が残ります。読み手が知りたいのは、同じ件数を課された同僚と差がついた段がどこかです。

新規開拓の段階別の件数と率(記入例)
段階件数率と分母証券リテールでの意味
架電1日平均60件(年間約13,800件/稼働230日)—(会社の運用に依存)自分の実績ではなく分母。1行にとどめる
訪問1日平均8件(年間1,840件)—(支店商圏への訪問)担当エリアの広さと訪問の型を添える
面談1,200件訪問の65.2%(1,200/1,840)会えたかどうかが出る段
新規口座開設30件面談の2.5%(30/1,200)開設は通過点。単独では成果にならない
初回入金1億8,000万円1件平均600万円(30件)口座だけ作って終わっていないことの証明
経路の内訳紹介12件・セミナー9件・訪問架電9件紹介40.0%・セミナー30.0%・訪問架電30.0%紹介の比率は既存顧客の満足を映す
1年後の継続27件開設30件の90.0%開設した口座が定着したかどうか

面談から口座開設への率が2.5%(記入例)という数字は、単独で見れば低く見えます。ただし証券の新規開拓では、初回の面談で口座を開くお客様はまれで、複数回の接点を重ねて相場の節目に決まることが普通です。だからこそ、率の絶対値ではなく「支店平均1.8%に対し2.5%」(記入例)のように支店平均と並べます。同じ商圏で同じリストを渡された同僚との差は、支店平均との比較にしか出ないためです。

紹介の比率は、証券リテールで最も説明力のある行の1つです。新規30件のうち12件(40.0%)が既存のお客様からの紹介という数字は、預かっている資産の運用状況に納得してもらえている証拠として読まれます(記入例)。紹介をどう生んだか(定期面談で運用状況を必ず報告する、相続の相談を受けた場面でご家族に同席いただく)を1行添えると、偶然ではないことが伝わります。

新規開拓を工程に分解して率で示すという考え方そのものは新規開拓営業の職務経歴書、架電数を書類のどこに置くかはテレアポ・アウトバウンドコールの職務経歴書で扱っています。証券リテールの書類では、面談から先の率と、初回入金額・経路の内訳という金融固有の段だけを厚く書きます。

1日100件の架電と20件の飛び込み訪問を7年間続け、新規開拓に取り組みました。(記入例)

量だけが残り、そこから何が生まれたかがありません。行動量を誇る書き方は、応募先が量の営業から離れようとしている会社であるほど逆に働きます。

新規開拓は架電1日平均60件・訪問1日平均8件を運用しつつ、面談1,200件(訪問の65.2%)から新規口座開設30件(面談の2.5%/支店平均1.8%)、初回入金1億8,000万円(1件平均600万円)。経路は紹介12件・セミナー9件・訪問架電9件で、紹介比率40.0%(記入例)

行動量は1行に収まり、主役が転換の率と入金額に移っています。支店平均との比較があるため、同じ商圏の同僚との差も読めます(いずれも記入例)。

銀行の個人営業(リテール)は、証券とどう書き分けるか

銀行の個人営業は預かり資産に預金が混ざるため、リスク性商品の残高・販売額・役務収益を分けて書き、住宅ローンと窓口(テラー)の経験は別の行に立てます。銀行と証券は求人票では同じ「リテール営業」として並びますが、書類に載る数字の作りが違います。銀行で「預かり資産48億円」(記入例)と書くと、そこには普通預金も定期預金も含まれます。投資信託と保険をどれだけ預かってきた人なのかは、内訳を出さない限り読み手には分かりません。

証券リテールと銀行個人営業の書き分け(記入例)
項目証券リテール銀行の個人営業(個人渉外)
残高の書き方預かり資産残高33億円(有価証券中心)預かり資産残高48億円(預金を含む)/うちリスク性商品12億円(25.0%)
主な収益手数料収益4,800万円(株式・投信・債券・保険)役務収益1,600万円(投信・保険の販売額4億円に対し平均4.0%)
併走する商材—(有価証券が中心)住宅ローン実行24件・9億6,000万円(1件平均4,000万円)、個人預金の純増2億円
担当の単位担当240世帯(1世帯あたり平均1,375万円)担当320世帯(エリア担当・世帯単位)
兼務—窓口(テラー)兼務あり。来店応対1日平均24件
主な資格一種外務員資格二種または一種外務員資格、生命保険・損害保険の募集人資格、ファイナンシャル・プランニング技能士
異動支店異動(担当先の引き継ぎ)2〜3年ごとの店舗異動(担当エリアごと交代)

銀行の個人営業で書き方に迷いやすいのが、商品ごとに細かく割り当てられた目標の扱いです。投資信託・一時払い保険・国債・カードローンといった商品別の達成率を並べると、行数は埋まりますが「割り当てをこなした人」という読まれ方に落ち着きます。先に置くべきは、リスク性商品の残高12億円と担当320世帯、そして次の年も残った顧客の数です。商品別の達成率は、そのうち応募先の商材に近いものだけを1〜2行に絞ります(いずれも記入例)。

住宅ローンと運用商品は、同じ欄にまとめません。住宅ローンは審査・実行までの工程と件数・実行額で書く仕事で、運用商品は残高と継続で書く仕事です。「住宅ローン実行24件・9億6,000万円(1件平均4,000万円)、うち住宅取得後に投資信託・保険の相談へつながった世帯9件」(記入例)のように、工程の違う2つを分けたうえで、つながりだけを1行で示すと両方の経験が生きます。24件×4,000万円=9億6,000万円という関係が行の中で確かめられます(いずれも記入例)。

窓口(テラー)と渉外を兼務した経歴は、期間で分けます。「○○○○年○月〜○○○○年○月 窓口業務(来店応対1日平均24件、投資信託の相談受付)/○○○○年○月〜現在 個人渉外(担当320世帯)」(記入例)と書けば、どちらの経験がどれだけあるかが読めます。まとめて「リテール業務全般」と書くと、渉外として自分で担当先を持った期間が見えなくなり、証券会社や運用会社への応募では不利に働きます。

「資金導入」「店周り」などの社内語と資格欄は、どう書き換えるか

金融機関の社内語は初出で一般語に言い換え、資格は「試験の合格」と「外務員の登録」を分けて書きます。証券・銀行の社内語は業界内で完全に通じてしまうため、書き手が社内語だと気づかないまま書類に残りやすいのが特徴です。人事や、金融以外の業界から来た採用担当者が読むことを前提に、意味を1回だけ添えます。

証券・銀行の社内語と書類での言い換え(記入例)
社内語意味書類での書き方(記入例)
資金導入・導入お客様が新たに口座へ入れた資金新規預かり資産(新たにお預かりした資金)4億8,000万円
純増・残増残高の増加のうち資金の出入りによる分預かり資産の純増(入金−出金)2億4,000万円
コミッション・コミ売買・販売のつど受け取る手数料収益手数料収益4,800万円(うち残高連動960万円)
店周り・店周支店の周辺エリアへの訪問開拓支店商圏(半径2km圏)への訪問開拓 1日平均8件
乗換え・スイッチ保有する投資信託を解約して別の投信を購入投資信託の乗換えを伴う販売の比率18.0%(前年32.0%)
預り・アズカリ預かり資産残高預かり資産残高33億円(期末時点)
定時定額・つみたて毎月決まった額を自動で買い付ける契約毎月の定時定額買付(積立)契約96件・月間480万円
役務・役務収益融資の利息以外の手数料収入(銀行)投資信託・保険の販売手数料(役務収益)1,600万円
お客様係・渉外担当エリアの個人顧客を訪問する担当者個人渉外(担当320世帯・〇〇エリア)

資格欄は、証券リテールで最も間違いが起きやすい場所です。外務員の資格は、日本証券業協会が実施する試験に合格することと、金融商品取引業者などに所属して外務員として登録されることが別の手続きになっています(日本証券業協会「外務員」、2026年9月時点)。登録は所属する会社を通じて行われるため、退職すると登録の状態は変わります。書類には「一種外務員資格試験 合格(○○○○年○月/日本証券業協会)」と合格の事実を書き、在籍中であれば「外務員登録(○○○○年○月〜現在)」を別の行にするのが正確です(記入例)。

一種と二種の違いも1行で示す価値があります。二種の資格では信用取引やデリバティブ取引など一部の商品を扱えないとされており、一種はそれらを含めた業務を行えるとされています(2026年9月時点)。応募先が信用取引やデリバティブを扱う会社であれば、一種を持っていること自体が要件を満たす材料になります。資格の正式名称や、合格・取得・登録の使い分け、勉強中の資格の書き方は営業の免許・資格欄の書き方(履歴書)にまとめています。

守秘の線引きも、金融業界では厳しく見られます。お客様の氏名はもちろん、保有銘柄や個別の取引内容、支店名と順位の組み合わせは、書いた時点で個人が特定されうる情報になります。書類には「担当240世帯」「金融資産1,000万〜1億円の層」「〇〇エリア」のように、世帯数・資産の帯・エリアで残します(記入例)。伏せた項目には注記を1行添えます。置き換えの型と、伏せたつもりでも特定されてしまう組み合わせは守秘義務で社名・数値が書けないときの職務経歴書、社内KPIの名称を一般語へ直す手順は社内用語・社内KPIを翻訳する職務経歴書で扱っています。

よくある質問

支店の数字しか手元になく、自分の預かり資産や収益が分かりません。

支店の数字を先に書き、その中での自分の位置を構成比で添えます。「〇〇支店の預かり資産残高400億円・営業12名、うち自分の担当33億円(構成比8.3%)」(記入例)と書けば、支店の規模と自分の担当が分かれます。手数料収益も同じ形で、「支店の手数料収益4億8,000万円のうち自分の分4,800万円(構成比10.0%)」(記入例)のように置きます。残高の構成比8.3%より収益の構成比10.0%が高いことが、支店12名中3位という順位の裏づけにもなります(いずれも記入例)。給与明細の賞与査定資料や、期末に配られた個人成績表から復元できることもあります。支店の数字から自分の分を切り出す考え方はチーム実績しかない営業の職務経歴書にまとめています。

支店内順位や社内表彰は、どこまで書いてよいですか?

分母と評価期間を必ず添えれば書けます。「〇〇支店 営業12名中3位(通年)」「全国52店舗の同年次30名中5位(上期)」(記入例)のように、何人の中の何位で、いつの評価かを同じ行に置きます。証券・銀行の表彰は、社長表彰・支店長表彰・本部表彰と階層が細かく、名称だけでは重みが伝わりません。「表彰対象は全国の営業職約1,200名のうち上位50名」(記入例)のように選抜の規模を添えます。順位と表彰の書き方は表彰歴・社内順位の職務経歴書で扱っています。

課長代理・支店長代理といった役職は、そのまま書いてよいですか?

役職名はそのまま書いたうえで、担当した範囲を1行で補います。金融機関の役職は、資格等級としての呼称で部下がいない場合と、実際に人を見ている場合の両方があり、名称だけでは判断できません。「課長代理(資格等級/担当240世帯を単独で担当)」または「課長代理(新人2名の育成と同行指導を担当)」(記入例)のように書き分けます。実際に数名を見ていた経験を管理職の実績として整理する型は営業マネージャー・管理職の職務経歴書にまとめています。

証券会社から事業会社の営業へ移るとき、何を前に出しますか?

預かり資産や手数料収益は業界の外では通じにくいため、金額の規模と、意思決定に関わった相手の階層に翻訳します。「担当240世帯・預かり資産33億円」は「1件あたり平均1,375万円の資産を預かり、年間で新規4億8,000万円を任せていただいた」(記入例)と読み替えられます。オーナー企業の代表者と相続・事業承継の相談をした経験は、決裁者と直接商談した経験として評価されます。形のない商品を説明し、価格が変動するなかで信頼を保った経験は、無形商材の営業に近い仕事として読まれます。

相場が悪く手数料収益が前年を下回った年は、どう書けばよいですか?

収益の行だけを隠すのではなく、収益・純増・顧客数の3つを並べます。「手数料収益は前年比87.5%(4,800万円→4,200万円)だが、預かり資産の純増は+1億2,000万円、担当世帯は240→252世帯へ増加」(記入例)と書けば、市場が縮んだ年にも接点を増やしていたことが伝わります。相場の局面を1行で添える(「〇〇年〇月以降の下落局面」)と、読み手が同業他社の同じ年と比べられます。収益が落ちた年こそ、純増と顧客数という相場に左右されにくい2つを前に置き、収益の行はその後ろに回します。

預かり資産と手数料収益が整理できたら、あとは入力するだけです

ここまでの内容は、入力フォームの該当欄にそのまま書けます。登録なしで、PDFまで作れます。

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記事内の数値について 売上・件数・達成率・順位などの数値はすべて記入例です。当社サービスの実績や、特定の個人の経歴ではありません。

制作方法 構成と下書きに生成AIを使い、当社の担当者が数値の検算、入力フォームの欄名・並びとの整合、参照情報との照合を行っています。詳しくは編集方針に記載しています。

更新 公開 /最終更新 。記入例・表・結論を変えたときだけ最終更新日を上げています。募集要項に指定がある場合は、そちらが優先されます。

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