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生命保険営業の職務経歴書は社内の数字のまま?年換算保険料と継続率で示す

執筆 営業の履歴書作成ツール 編集部 公開 最終更新

この記事の結論

生命保険営業の職務経歴書は、社内の換算ポイントや達成率ではなく、新契約件数・新契約の年換算保険料(ANP)・継続率(13か月・25か月)の3つを組にして書きます。新契約96件・年換算保険料1,440万円・13か月継続率96.3%(記入例)のように量と質を同じ行に並べると、保険業界の外の読み手にも規模が伝わります。獲得経路(既契約者・紹介・職域・会社配分)の内訳を添えると、会社の見込み客に乗っただけの数字ではないと読まれます。

この記事は生命保険営業の実績を、年換算保険料・継続率・獲得経路で書き切ることを決めきるためのものです。職務要約から自己PRまでの全体の型、実績指標の対応表、数字で示せる実績がない場合の書き方、社名や売上を書いてよいかの判断は、営業職の職務経歴書にまとめています。様式そのものを探している方は、そちらの入力フォームからそのまま作れます。

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生命保険営業とは(職務経歴書での扱い)

生命保険営業とは、生命保険会社に所属し、個人や法人に生命保険を販売して、成立後の保全までを担当する営業です。売った瞬間で終わらず、契約が何年残ったかまでが評価に含まれる点が、他の営業と大きく違います。職務経歴書で手が止まるのは、社内では毎月見ていた「換算ポイント」「挙績」「達成率」が、そのままでは社外の採用担当に読めない数字だと気づいたときです。

本記事は、生命保険会社に所属する営業職員・営業社員として、個人のお客さまと中小企業の経営者に生命保険を販売してきた人を対象にします。複数社の商品を扱う乗合代理店・保険ショップの募集人、代理店に販売してもらう立場のホールセラー、損害保険を扱う営業は保険代理店営業の職務経歴書で扱います。銀行や証券会社の窓口で保険と投資信託・債券を一緒に扱っていた場合は証券営業・リテール営業の職務経歴書、銀行の法人渉外として融資とあわせて事業保険を提案していた場合は銀行法人営業(渉外)の職務経歴書が近い型になります。

ファイナンシャルプランナー(FP)として働いてきた人も、収益の源泉が保険の募集手数料であれば本記事の型で書けます。FPは資格の名称であって職種の名称ではないため、何を売って収益を得ていたかを書かないと評価できない書類になります。資格の書き方とあわせて、記事後半の資格の節で扱います。会社ごとに独自の職名が付いている場合も、職務経歴書の中では「生命保険の営業(個人・法人)」と一般名で言い直したうえで、社内の職名を括弧で添えれば足ります。

職務経歴書の完成記入例(生命保険営業)

先に完成形を示します。支社に所属する営業職員として6年、個人と中小企業の経営者の両方を担当した人が、直近1年の数字を中心にまとめた例です。数値はすべて記入例で、件数と金額、率と分母が割り切れるようにそろえています。

記入例

職 務 経 歴 書
○○○○年○月○日 現在

職務要約

生命保険会社の営業職員として6年間、個人のお客さまと中小企業の経営者に生命保険を販売してきました。直近1年は新契約96件・新契約年換算保険料1,440万円、目標1,200万円に対し達成率120%、支社36名中4位です(記入例)。新契約96件のうち57件は既契約者の保障見直しと既契約者からの紹介から生まれており、13か月継続率96.3%・25か月継続率91.7%と、成立後に残る契約をつくることを課題に置いてきました(記入例)。

職務経歴

〇〇〇〇生命保険株式会社(生命保険の引受・販売/従業員約9,000名) ○○○○年○月〜現在 〇〇支社 〇〇営業部 主任(記入例)

  • 【所属】〇〇支社 〇〇営業部(営業職員36名・部長1名) 主任(○○○○年○月〜)(記入例)
  • 【営業対象】個人:20〜60代の給与所得者と自営業者(世帯年収400〜1,200万円)/法人:従業員5〜50名の中小企業の経営者・役員(記入例)
  • 【商材】生命保険(医療・がん保険、定期保険・収入保障保険、終身保険・養老保険、個人年金保険)。1件あたりの年換算保険料は個人平均11.4万円、法人平均40.0万円(記入例)
  • 【営業手法】既契約者への定期訪問と保障の見直し提案、既契約者からの紹介依頼、提携先6社への職域訪問、会社から配分された見込み客への初回接触を併走。初回面談から設計書の提示、告知・申込手続き、成立後のアフターフォローまで一貫担当(記入例)
  • 【実績・成果】(直近1年・すべて記入例)
    • 新契約96件(月平均8件)、新契約年換算保険料1,440万円(1件あたり平均15.0万円)。目標1,200万円に対し達成率120%、支社36名中4位(記入例)
    • 前年(新契約80件・年換算保険料1,152万円・1件平均14.4万円)に対し、件数120.0%・年換算保険料125.0%(記入例)
    • 面談720件(月平均60件)→ 設計書提示288件(面談の40.0%)→ 新契約96件(提示の33.3%、面談の13.3%)(記入例)
    • 獲得経路別:既契約者の見直し30件(面談240件の12.5%)/既契約者からの紹介27件(面談180件の15.0%)/職域24件(面談180件の13.3%)/会社配分の見込み客15件(面談120件の12.5%)(記入例)
    • 商品別:医療・がん保険48件・240万円/定期保険・収入保障保険24件・240万円/終身保険・養老保険16件・480万円/個人年金保険8件・480万円(記入例)
    • うち法人・事業主向け12件(件数の12.5%)・年換算保険料480万円(金額構成比33.3%)。事業保障と役員退職金の準備が中心(記入例)
    • 継続率:13か月96.3%(前年度の新契約80件のうち77件が13回目の保険料まで継続)、25か月91.7%(前々年度の新契約72件のうち66件)。支社平均は13か月94.0%(記入例)
    • 担当保有契約540件・300世帯(1世帯あたり1.8件)。年1回の契約内容の確認(訪問または電話)を全300世帯で実施(記入例)
    • 通算6年の新契約458件(うち直近1年96件)(記入例)
    • ※お客さまの氏名・勤務先・家族構成・健康状態は、個人情報保護と守秘義務のため記載していません

活かせる経験・知識・スキル

  • 個人向け生命保険の保障設計と提案(年間面談720件・新契約96件)(記入例)
  • 中小企業の経営者への事業保障・役員退職金準備の提案(年12件・年換算保険料480万円)(記入例)
  • 既契約者からの紹介による見込み客の開拓(紹介経由の面談180件・契約27件・契約率15.0%)(記入例)
  • 提携先企業6社への職域活動(従業員合計約1,800名、月12回の訪問)(記入例)
  • 成立後の保全業務(住所・受取人の変更、給付金請求の手続き、保有契約540件の担当)(記入例)
  • 公的医療保険・遺族年金・相続税の基礎をふまえた必要保障額の説明(税務の個別判断は税理士へ引き継ぐ運用)

資格

  • 生命保険一般課程試験 合格(○○○○年○月)
  • 生命保険専門課程試験 合格(○○○○年○月)
  • 生命保険応用課程試験 合格(○○○○年○月)
  • 2級ファイナンシャル・プランニング技能士(○○○○年○月 合格)
  • 普通自動車第一種運転免許(○○○○年○月 取得)
  • ※生命保険募集人の登録は所属する保険会社を通じて行われるため、在籍が終わると登録は外れます。資格欄には試験の合格年月を記載しています

記入例の数字は、件数×平均保険料が金額と一致し、内訳の合計が全体と一致するように置いています。96件×15.0万円=1,440万円、1,440万円÷1,200万円=120%、個人84件+法人12件=96件、960万円+480万円=1,440万円、77件÷80件=96.3%という関係です(いずれも記入例)。生命保険営業の書類で最初に疑われるのは率の高さではなく、件数・金額・分母の整合です。

職務経歴書は、履歴書では書ききれない具体的な職務内容と実績を伝える書類だと、ハローワークインターネットサービスの「履歴書・職務経歴書の書き方」でも位置づけられています。生命保険営業でいう「具体的」とは、社内の単位で書かれた数字を、保険業界の外の読み手が同じ意味で受け取れる単位に直すことです。入力フォームの「業務内容と実績・成果」は【所属】【営業対象】【商材】【営業手法】【実績・成果】の5ブロックを1つの欄に続けて書く形なので、生命保険営業の情報は次のように振り分けます。

  • 【所属】支社・営業部の名称、営業職員の人数、役職と就任時期。「〇〇支社 〇〇営業部(営業職員36名)主任」(記入例)のように、順位の分母になる人数まで書きます。
  • 【営業対象】個人か法人か、年代・職業・世帯年収の帯、法人なら従業員規模と相手の役職。契約1件の重さの根拠になります。
  • 【商材】扱った保険種類と、1件あたりの年換算保険料の平均。定期保険中心の人と個人年金中心の人では、同じ件数でも金額がまったく違います。
  • 【営業手法】見込み客をどこから得ていたか、初回面談から告知・申込・成立後の保全までどこを担当したか。会社の配分に乗っただけではないと示す欄です。
  • 【実績・成果】件数と年換算保険料を組にした行から始め、前年比、活動量と歩留まり、獲得経路、商品構成、継続率の順に並べます。各行に分母と期間を添えます。

職務要約の組み立て方そのものは営業職の職務経歴書の書き方、数字にできる実績が手元にない期間の扱いは数字で示せる実績がない場合にまとめています。

社内の換算ポイントや達成率は、なぜ社外に通じないのか

換算ポイントは会社ごとに係数の決め方が違う社内の単位なので、新契約件数・新契約年換算保険料(ANP)・保険料の実額という、社外でも同じ意味で読める3つに置き換えます。生命保険会社では、保険種類ごとに重みを付けた社内単位で成績を集計するのが一般的です。医療保険1件と個人年金1件を同じ「1件」として数えると実態と合わないため、会社は独自の係数をかけて合算します。ところが係数は各社の商品戦略で決まるので、「換算P 1,800」(記入例)と書かれても、他社の採用担当には保険料でいくらなのか、何件売った人なのかが復元できません。

置き換えの中心になるのが年換算保険料です。年換算保険料は、月払・年払・一時払といった払込方法の違いをならして、1年あたりいくらの保険料になるかに直した金額のことです(月払なら1回分の保険料に12を掛け、一時払なら保険料を保険期間で割るのが一般的な求め方です)。生命保険会社が業績を示すときに使う指標で、そのうち新規に成立した契約分を「新契約年換算保険料」と呼び、社内資料やIR資料では英字の略称(ANPなど)が使われることもあります。社内でどう呼んでいたとしても、職務経歴書には「新契約年換算保険料1,440万円」(記入例)と一般名で書き、必要なら括弧で社内の呼称や略称を添えます。

生命保険営業の社内語と、職務経歴書での書き方(記入例)
社内でよく使う語職務経歴書での書き方(記入例)押さえどころ
換算ポイント・換算P新契約96件・新契約年換算保険料1,440万円(社内単位は括弧で補足)係数が各社固有。単独で書くと復元できない
挙績・成績新契約年換算保険料1,440万円(1件平均15.0万円)「挙績」は業界語。金額と件数に開く
新契約件数96件(月平均8件)単独では弱い。必ず金額と組にする
年換算保険料(新契約)1,440万円(96件×平均15.0万円)払込方法の違いをならした金額。一時払を含むなら明記
保有契約担当保有契約540件・300世帯(1世帯あたり1.8件)引き継いだ分を含むかどうかを1行で書く
達成率目標1,200万円(年換算保険料)に対し実績1,440万円・120%目標が件数か金額か換算単位かを必ず書く
支社内順位36名中4位(通年・年換算保険料ベース)分母(人数)と評価期間と評価軸が必須
継続率13か月96.3%(前年度の新契約80件のうち77件)いつ成立した何件が分母かを書く
活動量面談720件・設計書提示288件(月平均60件・24件)成績が伸びなかった期間を説明できる行

異業種へ応募するときは、金額の意味をもう一段かみくだきます。年換算保険料は保険会社側の収入の見え方なので、無形商材の法人営業に応募するなら「お客さまが毎年支払う金額の合計で年1,440万円、1件あたり平均15.0万円の契約を96件」(記入例)と書くほうが、単価と件数の感覚が伝わります。金融業界の中で動くなら年換算保険料のままで通じます。読み手が誰かで一般名の粒度を変えるのが、社内語の翻訳の実務です。社内KPIを一般語へ直す手順そのものは社内用語・社内KPIを翻訳する職務経歴書で扱っています。

換算P 1,800達成、支社内表彰を4期連続で受賞しました。(記入例)

換算ポイントは会社ごとに係数が違うため、他社の読み手には保険料でいくらなのか、何件の契約なのかが分かりません。表彰も分母と基準が示されておらず、規模の判断材料になりません。

新契約96件(月平均8件)、新契約年換算保険料1,440万円(1件あたり平均15.0万円/社内単位では換算P1,800)。目標1,200万円に対し達成率120%、支社36名中4位(記入例)

件数・単価・金額・目標・順位が1か所にそろい、96件×15.0万円=1,440万円と行の中で検算できます。社内単位を消さずに括弧へ移したので、面接で社内資料と突き合わせても食い違いません(いずれも記入例)。

分母と期間をそろえる一般的な考え方は営業実績を数字でどう書くかを参照してください。

継続率は、どの分母と時点で書けば「質」として読まれるか

13か月・25か月それぞれについて、分母になる契約群(いつ成立した何件か)と、支社平均や会社平均を添えて書きます。継続率は、成立した契約のうちどれだけが保険料の払込を続けているかを示す割合で、月払契約なら13回目・25回目の保険料が払い込まれた時点で判定するのが一般的です。生命保険営業の職務経歴書で継続率が効くのは、契約を取る力(量)と、取った契約が残る力(質)を分けて示せる唯一の指標だからです。

分母を書かない継続率は読めません。「継続率96%」(記入例)とだけ書かれていると、直近1年の新契約が分母なのか、担当している保有契約全体が分母なのか、何件のうちの96%なのかが分かりません。13か月継続率は前年度に成立した契約群、25か月継続率はその前年度に成立した契約群が分母になるため、「前年度の新契約80件のうち77件(96.3%)」(記入例)のように件数で書けば、読み手が自分で割り算を確かめられます。会社によっては保険金額や年換算保険料を基準に集計している場合もあるため、件数で出せないときは「金額ベース」と基準名を1語添えます。

継続率まわりの指標と書き方(記入例)
指標書き方(記入例)分母になるもの
13か月継続率96.3%(前年度の新契約80件のうち77件)前年度に成立した新契約の件数
25か月継続率91.7%(前々年度の新契約72件のうち66件)前々年度に成立した新契約の件数
支社平均との比較支社平均13か月94.0%に対し自分は96.3%同じ期間・同じ判定時点の支社平均
早期消滅・早期解約成立から13か月以内の消滅3件(前年度80件の3.8%)同じ契約群。件数で書くと率と整合する
保有契約の維持担当保有契約540件、年1回の契約内容の確認を300世帯で実施引き継ぎ分を含むかを1行で明記
見直し・増額既契約者の見直し提案30件(保有300世帯の10.0%)保有世帯数。新契約件数と二重に数えない
給付金・保険金の請求対応年24件の請求手続きを支援件数のみ。金額は書かない

早期に消滅した契約を隠す必要はありません。前年度の新契約80件のうち3件が13か月以内に消滅した(3.8%、記入例)と書いても、13か月継続率96.3%と足し引きが合っていれば矛盾しません。むしろ、消滅の理由と打った手(告知内容の確認を申込前に必ず行う、保険料の引落口座を給与口座に統一してもらう、成立3か月後に必ず1回訪問する)を1行添えると、率の高さが偶然でないと伝わります。数字を伏せて「継続率は高い水準を維持」とだけ書くほうが、面接で追及されたときに苦しくなります。

継続率が社内平均を下回っている年がある場合は、期間を区切って書きます。「入社3年目は13か月継続率88.5%(その年度の新契約78件のうち69件)。職域での短期集中の募集が多く、成立後の接点が少なかったことが原因と分析し、翌年度から成立3か月後の訪問を全件に組み込み、直近は96.3%(前年度の新契約80件のうち77件)(記入例)」のように、原因と打ち手と結果を並べれば、下がった年そのものが再現性の説明になります。69件÷78件=88.5%と割り切れるように件数を置くのが要点です(記入例)。

継続率は常に高い水準を維持し、お客さまとの信頼関係を大切にしてきました。(記入例)

分母も判定時点も数字もないため、保険業界の読み手には「書けない事情があるのでは」と読まれます。信頼関係という言葉は、同じ職種の応募者全員が書ける文です。

13か月継続率96.3%(前年度の新契約80件のうち77件/支社平均94.0%)、25か月継続率91.7%(前々年度の新契約72件のうち66件)。成立3か月後の訪問を全件に組み込み、早期消滅を前年度の3件(3.8%)まで下げました(記入例)

判定時点・分母・件数・支社平均がそろい、77÷80=96.3%と読み手が検算できます。打ち手が1つ書かれているため、率が運用の結果だと分かります(いずれも記入例)。

会社の見込み客に乗っただけと見られないために、獲得経路をどう書くか

面談の分母を経路別に分け、経路ごとの契約率を並べます。生命保険営業の見込み客は、会社から配分されるリスト、職域として会社が開拓した提携先、自分が担当している既契約者、既契約者からの紹介と、出どころがはっきり分かれます。契約件数だけを書くと、会社の仕組みに乗っただけの人と、自分で見込み客をつくった人の区別がつきません。区別をつくるのは、経路ごとの分母と契約率です。

獲得経路別の面談・契約と書き方(記入例)
経路面談件数新契約件数契約率読み手が受け取るもの
既契約者の見直し240件30件12.5%保有契約を放置しない保全の力
既契約者からの紹介180件27件15.0%紹介が出る関係をつくれるか
職域(提携先6社)180件24件13.3%会社の枠組みの中での回転の速さ
会社配分の見込み客120件15件12.5%与えられたリストの消化力
合計720件96件13.3%年間の活動量と総合的な歩留まり

経路を分けると、同じ96件でも中身の違いが見えます。記入例では紹介経由の契約率が15.0%で最も高く、会社配分の見込み客は12.5%です(いずれも記入例)。紹介の率が高いことは、既契約者が名前を出してくれる関係を築けている証拠として読まれます。逆に会社配分だけで数字を作っていた人は、応募先に配分の仕組みがなければ再現できないと判断されます。「紹介依頼を成立後の初回訪問で必ず1回行う」「職域では昼休みの30分に絞って月12回訪問する」(いずれも記入例)のように、経路を太らせるためにやっていた運用を1行ずつ添えます。

職域活動は、規模を数字で示さないと伝わりません。「提携先企業6社(従業員合計約1,800名)、月12回訪問、年間面談180件・新契約24件」(記入例)と書けば、どれだけの母集団に、どの頻度で、どれだけ入り込んだかが1行で読めます。提携先の開拓を自分で行った経験があるなら、新規に提携した社数と、そこから生まれた契約を分けて書きます。新規開拓の要素が強い人は、経路の内訳の後に「新規に提携した企業2社(従業員合計約400名)から年12件」(記入例)と1行足すだけで、開拓型の営業としても読まれるようになります。

生命保険営業で特に注意がいるのは、健康状態と家族構成です。どちらも提案の中身そのものなので事例として書き起こしたくなりますが、告知や給付金の請求で知った内容は、氏名を伏せても職務経歴書に持ち出せません。書けるのは、年代・職業の種別・世帯年収の帯・従業員規模といった属性の帯までで、職域の提携先も社名は出しません。伏せたつもりでも組み合わせで特定されてしまう書き方と、置き換えの型は守秘義務で社名・数値が書けないときの職務経歴書にまとめています。

紹介を大切にし、お客さまからの信頼をもとに年間96件の契約をいただきました。(記入例)

見込み客の出どころが1つも数字になっていないため、会社の配分に乗っていた人との差が出ません。「紹介を大切に」は、生命保険営業の応募者がほぼ全員書く文です。

面談720件の内訳は、既契約者の見直し240件(契約30件・12.5%)、既契約者からの紹介180件(契約27件・15.0%)、職域6社180件(契約24件・13.3%)、会社配分120件(契約15件・12.5%)。紹介依頼は成立後の初回訪問で必ず行い、面談の25.0%を紹介から確保しました(記入例)

経路ごとに分母と契約率が並び、240+180+180+120=720、30+27+24+15=96と全体と整合します。紹介の面談180件が720件の25.0%であることも、行の中で確かめられます(いずれも記入例)。

法人・経営者向けの契約と商品構成は、どう書き分けるか

商品別の件数と年換算保険料を分けたうえで、法人・事業主向けは件数・金額・構成比を別の1行に立てます。生命保険は保険種類によって1件あたりの保険料が何倍も違うため、件数だけを合計すると扱った規模がゆがみます。医療・がん保険を48件売った人と、個人年金保険を8件売った人では、件数は6倍の差がついていても、年換算保険料は240万円と480万円で逆転します(いずれも記入例)。

商品構成の書き方(直近1年・記入例)
保険種類新契約件数件数構成比年換算保険料1件平均
医療・がん保険48件50.0%240万円5.0万円
定期保険・収入保障保険24件25.0%240万円10.0万円
終身保険・養老保険16件16.7%480万円30.0万円
個人年金保険8件8.3%480万円60.0万円
合計96件100.0%1,440万円15.0万円

構成比を見せる意味は、応募先の商品との距離を読み手に測ってもらうことにあります。医療保険中心の実績は、単価の低い商品を数多く回す力の証明として読まれます。終身保険や個人年金が厚い実績は、まとまった金額を預けてもらう提案ができる人として読まれます。どちらが上ということはなく、応募先が扱う商品に近いほうを前に置きます。外貨建てや変額の商品を扱っていた場合は、その旨を1行で書くと、販売資格と説明義務の経験まで伝わります。

法人・事業主向けの契約は、商品別の内訳とは別の軸なので、行を分けます。記入例では新契約96件のうち12件(12.5%)が法人・事業主向けで、年換算保険料480万円は全体1,440万円の33.3%にあたります(記入例)。件数では1割強でも金額では3分の1という関係が1行で伝わるため、法人分野を任せたい応募先には強い材料になります。相手の役職(経営者・役員)、企業規模(従業員5〜50名/記入例)、提案の目的(事業保障、役員退職金の準備、事業承継の資金)を添えると、誰にどんな話をしていたかまで読めます。

税務の効果を実績として書くのは避けます。保険料の損金算入の扱いは商品と契約形態で変わり、制度も改正されるため、職務経歴書に断定的に書くと、面接で古い理解として扱われる危険があります。書くなら「経営者の必要保障額と退職金の準備額を試算し、税務の個別判断は顧問税理士に引き継ぐ運用で提案(年12件)」(記入例)のように、自分が担当した工程に限定します。法人の商談は決裁までの期間も個人と違うため、「初回接触から成立まで平均4.5か月(個人は平均1.4か月)」(記入例)のような期間の行を添えると、案件の重さが伝わります。

個人・法人あわせて年間96件、幅広い商品を提案しました。(記入例)

保険種類も金額も分かれていないため、単価の低い商品を数多く回した人なのか、まとまった契約を積んだ人なのかが読めません。「幅広い」は情報量がゼロの語です。

新契約96件・年換算保険料1,440万円の内訳は、医療・がん保険48件(240万円)、定期保険・収入保障保険24件(240万円)、終身保険・養老保険16件(480万円)、個人年金保険8件(480万円)。うち法人・事業主向けは12件(12.5%)・480万円(金額構成比33.3%)で、従業員5〜50名の経営者に事業保障と役員退職金の準備を提案(記入例)

件数と金額が保険種類ごとに分かれ、48+24+16+8=96、240+240+480+480=1,440と合計が一致します。法人分が件数と金額の両方で示されているため、扱った規模と担当した相手の層が同時に読めます(いずれも記入例)。

退職すると外れる募集人登録と、FP・IFAの経歴はどう書くか

募集人の登録は在籍している会社を通じて行われるため、資格欄には「保有」ではなく合格した課程と合格年月を書き、登録の状況を1行で添えます。生命保険の募集を行う人は、保険業法にもとづき内閣総理大臣の登録を受ける仕組みになっており、その申請や届出は所属する保険会社等を通じて行われます(2026年9月時点)。条文はe-Gov法令検索の保険業法で確認できます。在籍が終われば募集の業務も終わるため、退職後に「生命保険募集人(有効)」と書くと、実態と食い違う書類になります。

一方で、生命保険協会の課程試験(一般課程試験・専門課程試験・応用課程試験・生命保険大学課程試験)に合格した事実そのものは消えません。合格の記録として「生命保険専門課程試験 合格(○○○○年○月)」と書けば、正確で、かつ学んできた範囲が伝わります。生命保険協会の合格情報照会制度では、専門課程試験・応用課程試験・生命保険大学課程試験などの受験者情報を、募集人の廃業(保険募集業務の廃止)後2年後までの間、保管する扱いが示されています(2026年9月時点)。再び募集人として登録するときの合格の取り扱いは会社と時期で運用が分かれるため、断定せず、在籍していた会社や協会の案内で確認したうえで書くのが安全です。職務経歴書の側では、資格欄よりも「何を、誰に、どれだけ売ったか」の行が先に読まれます。

保険営業まわりの資格と書き方(記入例)
資格・登録書き方(記入例)押さえどころ
生命保険一般課程試験生命保険一般課程試験 合格(○○○○年○月)合格の事実として書く。「取得」より「合格」が正確
生命保険専門課程試験生命保険専門課程試験 合格(○○○○年○月)課程名を省略しない。社内の通称は使わない
応用課程・生命保険大学課程生命保険応用課程試験 合格(○○○○年○月)学んだ範囲の深さが伝わる。合格年月を必ず添える
募集人としての登録(資格欄の注記として)在籍終了により登録は外れています「有効」と書かない。注記1行で誠実さが伝わる
変額保険・外貨建保険の販売資格変額保険販売資格試験 合格(○○○○年○月)/外貨建保険販売資格試験 合格(○○○○年○月)生命保険協会の試験。省略せず試験名のまま書く
損害保険の募集人資格損害保険募集人一般試験 合格(○○○○年○月)日本損害保険協会の試験。生保と損保を1行にまとめない
ファイナンシャル・プランニング技能士2級ファイナンシャル・プランニング技能士(○○○○年○月 合格)正式名称で。中点の位置まで正確に

ファイナンシャルプランナー(FP)として働いてきた経歴は、資格ではなく仕事の実体で書きます。FPという肩書きで活動していた人の収益源は、生命保険の募集手数料である場合、金融商品仲介業者に所属して投資信託や債券を扱うIFAとしての手数料である場合、相談料そのものである場合に分かれます。どれなのかを書かないと、読み手は評価のしようがありません。「相談件数240件、うち保険の成約72件・年換算保険料1,080万円、投資信託等の預かり資産の純増2.4億円」(記入例)のように、扱った商品ごとに件数と金額を分けて並べます。72件×15.0万円=1,080万円という関係です(記入例)。

IFAとしての経歴が中心なら、預かり資産・純増額・口座数といった指標が主役になるため、証券のリテール営業の型に近づきます。保険と証券の両方を扱っていた人は、どちらの数字も同じ書類に載せたうえで、応募先が保険会社なら年換算保険料と継続率を、証券会社や資産運用の会社なら預かり資産を先に置きます。履歴書の資格欄に何をどこまで書くかという一般的な問題は営業の免許・資格欄の書き方にまとめています。

生命保険募集人資格、ファイナンシャルプランナー資格を保有しています。(記入例)

募集人の登録は在籍が前提のため、退職後に「保有」と書くと実態と合いません。FPも級と正式名称がないため、どの水準の知識があるのかが読めません。

生命保険専門課程試験 合格(○○○○年○月)/生命保険応用課程試験 合格(○○○○年○月)/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(○○○○年○月 合格) ※生命保険募集人の登録は所属会社を通じて行われるため、在籍終了後は登録が外れます(記入例)

合格という事実と、登録という在籍前提の仕組みが分けて書かれています。注記が1行あることで、資格の扱いを正確に理解している人だと伝わります。

よくある質問

目標に届かなかった年があります。書かないほうがよいですか?

直近の年が未達なら、伏せるより先に書きます。生命保険営業の目標は年換算保険料で置かれることが多いため、「その年度は目標1,200万円に対し実績1,020万円・達成率85.0%」(記入例)と金額で示し、その年の活動量(面談件数・設計書提示件数)と、翌年に打った手を続けます。件数は前年並みでも単価が下がっていたのか、面談そのものが減っていたのかが分かる行があると、原因を自分で把握している人として読まれます。未達の年の並べ方は目標未達・成績が悪いときの職務経歴書にまとめています。

支社や本社の表彰を何度も受けています。どう書けば伝わりますか?

表彰名だけでは分母が分からないため、対象期間・評価軸・母数を必ず添えます。「〇〇支社 年間表彰(年換算保険料部門)第2位/営業職員36名中、○○○○年度」(記入例)のように書けば、何人の中で、何の指標で、いつの話かが1行で読めます。社外の会員組織の基準を満たした場合も、基準の年度と、基準が保険料ベースか手数料ベースかを添えると、業界外の読み手にも重さが伝わります。分母と期間の付け方は表彰歴・社内順位の職務経歴書で扱っています。

退職から時間がたち、年換算保険料も継続率も手元にありません。

覚えている単位から復元し、復元した数字だと分かる形で書きます。月々の新契約件数を覚えているなら「月平均8件前後、年間およそ90件」(記入例)と幅で書き、「概算」と添えます。給与明細の歩合部分、社内の月次資料を印刷した記憶、表彰の順位からも規模は逆算できます。継続率が分からない場合は、率を書かずに「担当した契約の年1回の内容確認を全世帯で継続」(記入例)のように行動で置き換えます。復元の手順は実績が数字にできない職務経歴書にまとめています。

雇用契約ではなく委任契約でした。職務経歴書にどう書きますか?

会社名の行に契約形態を括弧で添えます。「〇〇〇〇生命保険株式会社(委任契約・個人事業主/○○○○年○月〜○○○○年○月)」(記入例)と書けば、社会保険や在籍の扱いを誤解されません。委任契約であることは不利な情報ではなく、報酬が成果に連動する条件下で数字を出してきた事実として読まれます。所属していた支社と営業部の人数、順位の分母は雇用形態と関係なく書けるため、【所属】の欄には通常どおり記載します。報酬額そのものは職務経歴書に書かず、聞かれたときに答える情報として整理しておきます。

保険以外の業界へ応募します。何を前に出しますか?

商材の単価と商談の型を先に置きます。「1件あたり年15.0万円の無形商材を、年間720件の面談から96件成約」(記入例)と書けば、無形商材の個人向け営業として読まれます。法人の実績があるなら「従業員5〜50名の経営者への提案、初回接触から成立まで平均4.5か月」(記入例)を前に出すと、法人営業の候補として読まれます。継続率は「売った後に残る契約をつくる力」の証明なので、解約率や更新率を重視する応募先には、件数より先に置く価値があります。

年換算保険料と継続率が整理できたら、あとは入力するだけです

ここまでの内容は、入力フォームの該当欄にそのまま書けます。登録なしで、PDFまで作れます。

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記事内の数値について 売上・件数・達成率・順位などの数値はすべて記入例です。当社サービスの実績や、特定の個人の経歴ではありません。

制作方法 構成と下書きに生成AIを使い、当社の担当者が数値の検算、入力フォームの欄名・並びとの整合、参照情報との照合を行っています。詳しくは編集方針に記載しています。

更新 公開 /最終更新 。記入例・表・結論を変えたときだけ最終更新日を上げています。募集要項に指定がある場合は、そちらが優先されます。

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