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インサイドセールスの職務経歴書は受注を書けない?商談化率と有効商談で示す

執筆 営業の履歴書作成ツール 編集部 公開 最終更新

この記事の結論

インサイドセールスの職務経歴書は、受注額ではなく「架電・メール数→商談化数・商談化率→有効商談率→創出パイプライン金額」の順に、月次の分母を添えて書きます。受注はフィールドセールスに帰属するため、自分の数字は商談化までで止め、受注への貢献は「IS起点の受注 54件・6,480万円(記入例)」と別行に分けます。MQL・SQLなどの社内語は、定義を添えて一般語に置き換えます。

この記事はインサイドセールスの実績を「商談化」の指標で書き切ることを決めきるためのものです。職務要約から自己PRまでの全体の型、実績指標の対応表、数字で示せる実績がない場合の書き方、社名や売上を書いてよいかの判断は、営業職の職務経歴書にまとめています。様式そのものを探している方は、そちらの入力フォームからそのまま作れます。

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インサイドセールスとは(職務経歴書での扱い)

インサイドセールスとは、電話・メール・Web会議を使い、訪問せずに見込み顧客の検討度を高め、商談まで進める営業です。マーケティング部門が集めた見込み顧客(リード)を引き受け、条件を満たした商談をフィールドセールスへ引き渡すところまでが持ち場で、受注はフィールドセールスの数字になります。職務経歴書で手が止まるのは、受注が自分に付かないという分業の構造が原因です。

本記事では、商談の創出までを担い、受注は別の担当が担う分業型(SDR・BDR)を対象にします。電話で受注まで完結する内勤営業や、アポイント獲得数が最終成果の仕事はテレアポ・アウトバウンドコールの職務経歴書で、引き渡された商談を受注へ進める側はフィールドセールスの職務経歴書で、来店・入電への対応は反響営業の職務経歴書で扱います。求人票に「内勤営業(SaaS)」「SDR」「BDR」「商談創出担当」と書かれている仕事は、本記事の範囲です。

職務経歴書の完成記入例(インサイドセールス)

先に完成形を示します。SDRからBDRへ役割が変わった3年間を、同じ会社の中で期間を分けて書いた例です。数値はすべて記入例で、月次と年間の数字が割り切れるようにそろえています。

記入例

職 務 経 歴 書
○○○○年○月○日 現在

職務要約

クラウド勤怠管理サービスを提供するSaaS企業で、インサイドセールスを3年間担当。前半2年はマーケティング部門が獲得した見込み顧客への反響対応(SDR)、直近1年は中堅企業へのアウトバウンド開拓(BDR)と3名チームのリーダーを務めています。商談化率を14%から20%へ引き上げ、フィールドセールス判定による有効商談率75%を2年続けて維持しました(記入例)。

職務経歴

株式会社〇〇〇〇 ○○○○年○月〜現在 インサイドセールス部

  • 【所属】インサイドセールス部(SDRチーム8名、直近1年はBDRチーム3名のリーダー)(記入例)
  • 【営業対象】SDR期:従業員50〜300名の中小企業の人事・労務担当と経営者/BDR期:従業員100〜500名の製造業・卸売業の人事責任者(記入例)
  • 【商材】クラウド勤怠管理サービス(無形・年額 平均120万円、BDR期の対象企業は平均180万円)(記入例)
  • 【営業手法】SDR期:資料請求・セミナー参加のリードへ架電とメールで接触し、基準を満たした商談をフィールドセールスへ引き渡す分業型/BDR期:ターゲットリストを自ら設計し、架電・手紙・Web会議で決裁者に接触
  • 【実績・成果】SDR期(2年目)
  • ・対応リード 月150件(年1,800件)、架電 1日18件(記入例)
  • ・商談化 月30件(年360件)、商談化率20%(初年度の14%から改善)(記入例)
  • ・商談化目標 年300件に対し実績360件、達成率120%(記入例)
  • ・有効商談 年270件(引き渡し後のフィールドセールス判定、有効商談率75%)(記入例)
  • ・創出パイプライン 3億2,400万円(有効商談270件×平均年額120万円)(記入例)
  • ・IS起点の受注 54件・6,480万円(フィールドセールス受注ベース、有効商談に対する受注率20%)(記入例)
  • ・資料請求から初回架電までの平均 45分(部門基準は営業日当日中)(記入例)
  • 【実績・成果】BDR期(直近1年)
  • ・ターゲット企業 600社、架電 月300件(年3,600件)、キーマン接続 月60件(年720件、接続率20%)(記入例)
  • ・商談化 月9件(年108件)、商談化率 対接続15%・対ターゲット企業18%(記入例)
  • ・商談化目標 年96件に対し実績108件、達成率112.5%(記入例)
  • ・有効商談 年81件(有効商談率75%)、創出パイプライン 1億4,580万円(81件×平均年額180万円)(記入例)
  • ・IS起点の受注 18件・3,240万円(有効商談に対する受注率22.2%)(記入例)
  • ・チーム3名の商談化 年300件(目標270件、達成率111.1%)、うち本人108件(記入例)

活かせる経験・知識・スキル

  • 見込み顧客の優先順位づけ(MAのスコアと行動履歴を使った架電順の設計)
  • 商談の引き渡し基準(決裁者同席・導入時期6か月以内)の運用と、フィールドセールスとの週次すり合わせ(記入例)
  • Salesforce・HubSpot(記録、商談化率の週次レポート作成)、トークスクリプトと切り返し集の作成

資格

  • 普通自動車第一種運転免許(○○○○年○月取得)

記入例の数字は、月次を12倍すると年間になり、率は分母で割り切れるように置いています。自分の数字に置き換えるときも、月次と年間、率と分母が食い違っていないかを先に確かめてください。面接で最初に確認されるのは、率の高さではなく分母との整合です。

受注が自分に付かないとき、何を実績として書くか

自分の数字は「商談化」までで止め、受注は「IS起点の受注」として別の行に分けて書きます。インサイドセールスの成果は、行動量から順に「架電・メール数→接続数→商談化数・商談化率→有効商談数・有効商談率→創出パイプライン金額」と積み上がり、その先の受注だけが別の担当に帰属します。受注をそのまま自分の実績に書くと、面接で受注の主語を確認されたときに、手前の数字まで疑われます。

インサイドセールスの実績指標と書き方(記入例)
指標書き方(記入例)押さえどころ
架電・メール数架電 1日18件(月20営業日で年4,320件)、メール 月200通行動量。単独では弱いので、次の行と必ず組にする
接続数・接続率キーマン接続 年720件(架電3,600件に対し20%)BDRの主指標。誰と話せた数かを書く
商談化数・商談化率商談化 年360件(対応リード1,800件に対し20%)分母が対応リード数か接続数かを明記する
有効商談数・有効商談率有効商談 年270件(引き渡し360件に対し75%)フィールドセールス側の判定なので、自分で操作できない数字として信用される
創出パイプライン金額3億2,400万円(有効商談270件×平均年額120万円)SFAの見込み金額の合計。平均単価で概算したときは「概算」と添える
IS起点の受注54件・6,480万円(有効商談に対する受注率20%)「受注」単独で書かない。「IS起点」「フィールドセールス受注ベース」を添える
リードタイム資料請求から初回架電まで平均45分SDRの速さの指標。部門の基準と並べる

受注への貢献を書くこと自体は問題ありません。問題になるのは、主語を隠して「受注54件」とだけ書くことです(記入例)。「IS起点の受注 54件・6,480万円(記入例)」のように、自分が創出した商談から生まれた受注だと分かる語を添えれば、分業の理解と結果への責任感の両方が伝わります。

金額が社外秘で書けない場合は、件数と平均年額の帯(100万〜200万円、記入例)で規模を示します。守秘義務との線引きは守秘義務で社名・数値が書けないときの職務経歴書に、チーム全体の数字しか手元にない場合の分け方はチーム実績しかない営業の職務経歴書にまとめています。分母と期間をそろえる一般的な考え方は営業実績を数字でどう書くかを参照してください。

商談化率と有効商談率はどう違い、どちらを書くべきか

商談化率は「量」、有効商談率は「質」の指標なので、両方を並べ、あわせて商談の定義を1行で書きます。商談化率は商談化数を対応リード数(SDR)または接続数(BDR)で割った値で、会社によって分母が違います。有効商談率は、引き渡した商談のうちフィールドセールスが「有効」と判定した割合で、自分では操作できないぶん信用されやすい数字です。

ここで効くのが、インサイドセールスとフィールドセールスの間で決めている商談の引き渡し基準(SLA)です。「決裁者または選定担当者が同席している」「導入検討時期が6か月以内」「予算の目安を確認済み」という条件(記入例)を満たしたものだけを商談と呼ぶ会社もあれば、日程が入れば商談と数える会社もあります。定義を添えずに商談化率20%(記入例)とだけ書くと、読み手には商談の重さが分からず、率の高さも低さも評価できません。

基準を数字と同じ行に置くと、率がどの重さの商談で出たものかが確定します。有効商談率が手元にない場合は、商談化率と商談の定義だけでも十分です。逆に有効商談率だけを書くと分母の商談数が見えないので、必ず商談化数と組にします。

商談化率20%を達成し、フィールドセールスへの有効商談を増やしました。(記入例)

分母も商談の定義もないため、月2件の20%か月30件の20%か、日程が入っただけの商談か決裁者が同席した商談かが分かりません。

対応リード 月150件のうち商談化 30件(商談化率20%)。商談の定義は「決裁者または選定担当者が同席し、導入検討時期が6か月以内」。引き渡し後のフィールドセールス判定による有効商談率は75%(年間 有効商談270件/引き渡し360件)(記入例)

分母・商談の定義・引き渡し後の判定がそろい、率の重さが伝わります。基準が会社ごとに違っていても、読み手は同じ物差しで比べられます。

SDRとBDRはどう書き分けるか

【営業手法】のブロックに「SDR(反響対応)」「BDR(アウトバウンド開拓)」と役割を明記し、実績の分母をそれぞれの起点に合わせます。SDRはマーケティング部門が獲得した見込み顧客への対応が起点なので、対応の速さと反響からの商談化率で評価されます。BDRは自分で作ったターゲットリストが起点なので、リストの精度、決裁者への接続率、接続からの商談化率が主指標です。

職務経歴書では両方を「インサイドセールス」と一括りにしてしまいがちですが、応募先が採りたいのはどちらか一方であることが多く、区別が伝わらないと選考の入口で判断を保留されます。両方を経験した場合は、完成記入例のように同じ会社の中でも期間を分けて実績を書きます。

SDRとBDRの書き分け(記入例)
項目SDR(反響対応)BDR(アウトバウンド開拓)
起点マーケティング部門が獲得した資料請求・セミナー参加などのリード自分で設計したターゲット企業リスト(ABMでは対象アカウント)
分母対応リード数ターゲット企業数、または接続数
主指標初回接触までの時間、商談化率接続率、商談化率、対象アカウントのうち商談化した社数
書き方(記入例)対応リード 年1,800件、商談化率20%、初回架電まで平均45分ターゲット600社、接続率20%、商談化率 対接続15%・対ターゲット企業18%
押さえどころ反響の量は自分で増やせないので、率と速さで示すリストの条件(業種・規模・役職)を書くと精度が伝わる

会社がSDR・BDRという呼び方を使っていない場合は、無理に当てはめず「反響対応(インバウンド)」「新規開拓(アウトバウンド)」と書きます。応募先が求人票でSDR・BDRの語を使っているときだけ、その語に寄せて括弧で一般語を補います。

MQL・SQL・トスアップなどの社内語はどう置き換えるか

社内語は初出で一般語に置き換え、略語を使うなら括弧で定義を添えます。MQL・SQLの線引きは会社ごとに違い、同じSaaS業界でも「MQL=資料請求の全件」の会社と「MQL=スコアが一定以上」の会社があります。読み手が人事や別業界の営業責任者である以上、語をそのまま書いても数字の重さは伝わりません。

インサイドセールスの社内語と職務経歴書での書き方
社内語職務経歴書での書き方
MQLマーケティング部門が有望と判定した見込み顧客(資料請求・セミナー参加など)
SQL営業が商談に値すると判定した見込み顧客。実質は「商談化した件数」
トスアップ・パスフィールドセールスへの商談の引き渡し
パイプライン引き渡した商談の見込み金額の合計
ナーチャリング検討度が低い見込み顧客への継続的な情報提供と接触
コネクト率架電のうち相手と会話できた割合(接続率)
SLAインサイドセールスとフィールドセールスの間で決めた商談の引き渡し基準
THE MODEL型マーケティング・インサイドセールス・フィールドセールス・カスタマーサクセスの分業型営業

MQLからSQLへの転換率を改善し、FSへのトスアップ数を前年比で増加させました。

3つの略語の定義が読み手に無く、増加の幅も分母も書かれていないため、何がどれだけ良くなったのか判断できません。

マーケティング部門から引き渡された見込み顧客(月150件)のうち、商談に進めた件数を月21件から30件へ増やしました(商談化率14%→20%)。商談はフィールドセールスへ引き渡し、判定後の有効商談率は75%です(記入例)

略語を一般語に直し、分母と改善前後の値を置いたことで、業界外の読み手にも改善の大きさが伝わります。

社内KPIを一般語へ直す手順そのものは社内用語・社内KPIを翻訳する職務経歴書で扱っています。ARR・MRRなどSaaS特有の売上指標の扱いはSaaS営業の職務経歴書を参照してください。

入力フォームの5ブロックに、インサイドセールスの何を入れるか

「業務内容と実績・成果」の欄は【所属】【営業対象】【商材】【営業手法】【実績・成果】の5ブロックを1つの欄に続けて書く形なので、インサイドセールス固有の情報をそれぞれに振り分けます。ハローワークインターネットサービスの「履歴書・職務経歴書の書き方」でも、職務経歴書は履歴書では書ききれない具体的なキャリアを伝える書類と位置づけられています。分業型の営業でいう「具体的」とは、見込み顧客の出所と分業の構造を書き、読み手が【実績・成果】の数字を正しい分母で読めるようにすることです。

  • 【所属】部門名と役割(SDR/BDR)、チーム人数、リーダー経験の有無。「インサイドセールス部 BDRチーム(3名)リーダー」(記入例)のように1行で書きます。
  • 【営業対象】見込み顧客の出所(資料請求・セミナー・展示会・ターゲットリスト)と、業種・従業員規模・接触する役職。分母の質を決める情報です。
  • 【商材】商材の種類、契約形態(年額・月額)、平均単価の帯。創出パイプライン金額の根拠になります。
  • 【営業手法】インバウンドかアウトバウンドか、架電・メール・Web会議の使い分け、フィールドセールスとの分業と引き渡し基準。ツール名は名前だけを置き、操作の中身は「活かせる経験・知識・スキル」の欄に回します。
  • 【実績・成果】行動量→商談化→有効商談→創出パイプライン→IS起点の受注の順で、各行に分母と期間を添えます。月次で管理している数字は、月次と年間の両方を書きます。

「活かせる経験・知識・スキル」の欄には、SFA・MAの操作(レポート作成、リードスコアの設計)、トークスクリプトと切り返し集の作成、引き渡し基準の運用といった、応募先で翌日から再現できる項目を1行ずつ入れます。職務要約の組み立て方は営業職の職務経歴書の書き方に、実績を数字にできない期間の扱いは数字で示せる実績がない場合にまとめています。

よくある質問

求人票の「内勤営業」「カウンターセールス」は、インサイドセールスと同じですか?

同じではありません。SaaS企業などの「内勤営業」は本記事のインサイドセールスを指すことが多い一方、来店・入電のお客様に受注まで対応する内勤営業は反響営業の型で書きます。求人票の業務内容に「商談の創出」「フィールドセールスへの引き渡し」があれば本記事の書き方、「受注」「契約」まで書かれていれば反響営業の書き方に寄せます。

営業代行会社でインサイドセールスをしていた場合、会社ごとではなくプロジェクトごとに書くべきですか?

プロジェクトごとに書きます。所属会社は1行にとどめ、クライアントごとに「期間・商材・対象・分業の範囲・商談化率」を並べます。商材が短期で切り替わる働き方なので、着任から基準の商談化率に届くまでの期間(着任2か月で商談化率15%に到達、記入例)を添えると、環境が変わっても再現できる人として読まれます。クライアント名は業種と規模に置き換えます。

インサイドセールスからフィールドセールスへ応募するとき、何を前に出しますか?

有効商談率と、引き渡し基準を運用していた経験です。フィールドセールスの採用側は「商談の質を見分けられるか」を見るので、決裁者同席や導入時期の確認をしていた事実と、IS起点の受注件数・金額を前に出します。受注率が見える立場であれば「有効商談に対する受注率20%(記入例)」のように、受注の手前まで数字で追っていたことを示します。

商談化率が社内平均より低かった年は、書かないほうがよいですか?

分母の質を添えて書きます。従業員1,000名以上(記入例)など難度の高いリストを担当していれば、率が低くても妥当だと読まれます。年ごとに担当リードの出所が変わった場合は、率の推移よりも「どの条件のリードで何%か」を並べたほうが誤解がありません。目標未達そのものの書き方は、目標未達・成績が悪い営業の職務経歴書を扱う記事で別に扱います。

SalesforceやMAツールの操作経験はどこに書きますか?

「活かせる経験・知識・スキル」の欄に、1行1項目で書きます。ツール名だけでは判断できないので、「Salesforceで商談化率の週次レポートを作成」「HubSpotのスコアを使って架電順を設計」のように、何に使ったかを添えます。【営業手法】のブロックにはツール名だけを置き、操作の中身は重複させません。

商談化率まで書けたら、あとは入力するだけです

ここまでの内容は、入力フォームの該当欄にそのまま書けます。登録なしで、PDFまで作れます。

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記事内の数値について 売上・件数・達成率・順位などの数値はすべて記入例です。当社サービスの実績や、特定の個人の経歴ではありません。

制作方法 構成と下書きに生成AIを使い、当社の担当者が数値の検算、入力フォームの欄名・並びとの整合、参照情報との照合を行っています。詳しくは編集方針に記載しています。

更新 公開 /最終更新 。記入例・表・結論を変えたときだけ最終更新日を上げています。募集要項に指定がある場合は、そちらが優先されます。

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